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刺繍入りのトートバッグ-葡萄色と布のリメイク

8月も後半に入り、ここ数日、空の色にちょっぴり秋を感じるような・・・。「暑い、暑い」と言いながらも残暑を楽しみたいところですが、日本各地で不安定な天候が続き心配です。

下の画像は、紙袋トートのソフトタイプ(貼って作るマチ付きトート)。刺繍入りの生地で作ったバッグで、書籍で紹介したかったものの、コンセプトと合わずに出せなかった作品です。

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ぶどうの色に白や灰色を混ぜたような紫系の生地に合わせ、側面に使ったのは葡萄色のデニム生地。

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食べるのも、姿を見るのも好きなブドウ。「葡萄色」という表現を使ったものの、種類によって違うし、どのくらいの品種があるんだろうと数を調べたら、「世界に1万種類」とか「数千種類」という数字が出てきてびっくり。品種改良によって新しいものが生まれ、その後、消えていくことも多いようです。

実はこのバッグ、数年前に旅先で購入したクッションカバーのリメイク品。

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サイズが合わず、使わずにしまっていたものをバッグなどに仕立てています。

 

 

正絹格子柄の折本と収納箱-ふた付き木箱の活用法

和の着物地で作った「裂地帖(きれじちょう=生地の見本帳)」。 2004年は試行錯誤しながら厚紙で様々な実用品を製作していましたが、その際に作ったものです。 Camidecor1501 テーマは「和の折本(おりほん)」とそれがぴったり納まる収納箱。収納箱はガッチリした感じがほしかったので、蓋付きの木箱を一部利用することに。

Camidecor1499-3 まずは折本。デザインはあえて角をカットし、8角形に。表紙には墨で題を書いた和紙を貼って仕上げました。(制作年の字が和紙からはみ出していて、我ながら計画性の無さを感じます・・・ため息)

さて、箱は木箱を利用と書きましたが、布を貼ると蓋がかぶせにくくなるので、蓋のみ木製、身箱(下の箱のこと)は厚紙で作っています。 設計のポイントは、蓋に合うぴったりサイズにすること、木製の蓋に違和感のない厚みにすること。箱の底には綿を入れてふっくらとさせています。

Camidecor1500折本には窓を開け、布をのぞかせています。布を並べるのはインテリアエレメントのプレゼンテーションボード作りのようで、なかなか楽しい作業です。

さて、木箱の蓋は和風の箱になりましたが、身箱(下の箱)の方はどうなったかというと・・・。

厚紙で蓋などを作り、フランスのプロヴァンスの布を貼って「ブック型の箱」になりました。(ちなみにオリーブは本物です。当時、プランター栽培の小さな木にいくつかの実がなったので、記念に・・・)

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ふた付き木箱1つを使って2つの作品が完成。一粒で2つの美味しさ(オリーブは食べられませんでしたが・・・)。カルトナージュ(厚紙細工)のテクニックを使ったリメイク。ちょっとした収納が欲しい時などにお勧めです。

***2012年以前の記事は、作品制作やレッスンの記録に合わせて日付を入れたものです。文章は当時を思い出しながら、2014年に記載しています***