月別アーカイブ: 2014年2月

ビタミンカラーの格子柄-ハウス型ツールボックス

寒い冬の間、雪がちらつくのを眺めながら、暖かい地域でできた国産のフレッシュな蜜柑やネーブルなどの柑橘類を堪能できるなんて、よく考えると幸せなこと、細長い日本の形に感謝です。

みかんという果物は、あまりに身近にありすぎて、ついありがたみを忘れがちですが、あざやかなオレンジ色も、脳を刺激する香りも、甘くて酸っぱい味も全て、元気がもらえる冬の恵みです。

以下の画像は、ビタミンカラーのチェックを使った「ハウス型ツールボックス」。

Camidecor1389

レモン、オレンジ、りんご、メロンといったビタミンたっぷりのフルーツを連想させるチェック(格子柄)の布。 箱にするには派手すぎるし、何か楽しい感じのアイテムにしたいなあと考えて作った作品です。(2008年制作で、画像は2009年の3月初めに撮影したもの)

Camidecor1391

この細長い形の家の箱、実は収納箱になっていて、片側には複数の引き出し。

Camidecor1392

窓やドアにも格子柄を少し入れて、持ち手は金具をつけています。

落ち込むことがあったとき、無意識に明るい色を選んでいるのは、なんとなく元気がもらえる気がするからでしょうか。好きな色でものづくりをするのは、確実にストレス解消や癒しの効果があると実感しています。

※ハウスボックスA,B、Cタイプはこちらから

シークレットボックスBと寄木細工の秘密箱

箱を開けないと内部の構造がわからない箱を、教室では「シークレットボックス(秘密の箱)」と呼んでいて、四角い箱から筒型まで様々なサンプルを作っています。(前回の雪山リゾート柄の作品はシークレットボックスAタイプ)

ちょっと大げさな名まえですが、開けてみて「あらっ!」と思うささやかな仕掛けを自分で作れるのは魅力的。基礎作品から中級へ移行する際のウォーミングアップ的なアイテムとして楽しんでいただいているメニューです。

Camidecor1390上の画像はシークレットボックスBで、Aとは少し異なるタイプ。内部構造のアイデアは無限ですが、1日で仕上げるには限度があるため、まずは複数のシンプルな収納箱にする方がほとんどです。

どんな用途に使うかは人それぞれで、以下に紹介するのは、「お菓子を入れる箱にしたい」という素敵なアイデアのお2人の作品。

受講日は別々でしたが、偶然に同じアイデアで、材料も同じガトー(洋菓子)モチーフの生地。内箱の色を変えたり、底にお菓子のモチーフを使ったりと各々が工夫をこらし、お菓子やキャンディを入れるのが楽しくなる可愛い箱に仕上がりました。(蓋の柄と内側の箱がそれぞれ違います)

Bois03

「秘密の箱」というと、思い出すのは箱根の寄木細工のからくり箱。その不思議さと美しさはまさに日本の匠の技。最後に音が鳴る仕掛けもあったりと、幾重にも繊細な日本の伝統工芸品ですが、Japanese Pazzle Box、Trick Box、Secret Box と呼ばれ、海外にもファンが多いようです。

寄木細工の歴史は興味深く、古代シリアで生まれ、シルクロードを経て日本に伝わったとか -NHK美の壺「寄木細工」より。

明治時代、海外向けの輸出用に作られたものも多かったようで、家具などはいろいろしかけがあって、大きなからくり箱のよう。寄木細工コレクター金子皓彦氏所蔵のライティングビューロー(イギリスへ輸出されたもの)が、現在小田原城ミューゼの特別企画展「輸出工芸と職人技の美」で展示中です。

雪山リゾートの楽しみ-シークレットボックスA

2週続いた雪の週末。今週は雪マークも消えほっとしましたが、地域によってはまだ深刻な状況が続いていて心配です。

2月初めに開幕したソチオリンピック。昨年秋からの忙しさがピークとなり、じっくり見る時間がなかなかとれず残念でしたが、冬季オリンピックの競技には、雪や氷に閉ざされた冬の間、様々なスポーツの楽しみを考え出した人間の知恵が感じられ、夏のオリンピックの種目とはまた違う面白さがあるなあ・・・と感じます。

以下に紹介するのはウィンタースポーツがモチーフの材料を使った作品。

Camidecor1383

まず、上の画像は2006年冬に作ったシークレットボックス(秘密の箱)Aタイプ。 雪山のリゾートがテーマのフランスのヴィンテージ柄を復刻した生地を使い、クリスマスシーズンに向けて作ったカルトナージュ作品です。

P1250382-1

フランスのシャモニーなどアルペンリゾートの風景でしょうか・・・スキージャンプしているカップルやそりに乗っている貴婦人、雪遊びをする子どもたちや雪山の動物などが描かれている生地ですが、旅先のどのお店で購入したかなど全く記憶にないのが残念。

Camidecor1385

ふたを開けると3段の収納箱になっている構造で、仕切りをつけたり深さを変えたりと自由に工夫することが可能です。

柄をどう使うか悩ましかったものの、自分の好きなように使うのが一番、と気軽に考え、箱のふたには雪だるまと赤い帽子の男の子、本体には優雅にスケートを楽しむカップルを入れました。

Camidecor1384

2006年といえば、トリノオリンピック開催の年。早朝のスケート競技の感動はついこの間のようですが、あれから8年経ったとは・・・。今回のスケート競技の感動も深く心に刻まれ、折にふれて勇気をもらえる気がします。

Camidecor1388上の画像は2002年に作ったフランス額装のマット。真ん中のイラストはスキーリゾートのカップルを描いたジョルジュ・バルビエの版画です。

100円ほどのポストカードですが、自分なりのイメージにマットを作ることによってオリジナルのインテリアアクセサリーが完成するのが額装の魅力です。(2002年は偶然にもソルトレイクシティオリンピックの年ですが、オリンピックごとに冬スポーツの素材を使っているわけではありませんので、念のため・・・)

多くの感動と勇気を与えてもらった冬の祭典。もうすぐ終わると思うと少し寂しく感じます。

 

引き出し付の違い棚と小さな掛け軸2

2011年1月から2月に制作した「引き出し付の違い棚」。

「和紙で作る作るカルトナージュ小物」という書籍に作品と作り方を提供した際の作品です。

Camidecor1347

本体(茶色部分)に使ったのは、杉皮で作られた珍しい和紙。ざっくりとした風合いの繊維の荒い素材ですが、丈夫な中にもなめらかさがあり、意外にも使いやすかった記憶があります。

和のイメージを演出したくて「違い棚」として載せていますが、もともとはシンプルな引き出し付の長方形のブロック3つ。ばらばらにしたり、好きな大きさを足したりして使うことが可能です。

引き出しは全て違う模様の和紙を使用。伊東屋さんで購入した京都の和紙、江戸唐紙、いせ辰さんの江戸千代紙などをミックスしています。

Camidecor1348

和紙は昔から好きな素材ですが、この時あらためて感激したのは、和紙の扱いやすさと和の文様の美しさ。和のモチーフから影響を受けてきた海外のデザイナーが少なくないことが実感できます。

・・・教室で和紙を並べてうっとり見ている時、誰かが「ポールスミスのシャツのストライプだ!」と言っていましたが、確かめていないのでわかりません・・・

Camidecor1350上の画像はいせ辰さんで購入した江戸千代紙を並べたもの。額に入れてシンプルに飾っても素敵です。

下の画像は以前にも載せた、折りたたみ式の”ミニ掛け軸”ですが、中央部分に京友禅紙など好きな和紙を貼ってアクセントにしています。飾っているのは京都の唐長さんの小さな短冊。長方形に切り取られた中の色彩と文様の絶妙なバランス、手刷りの美しさは大きさ以上の存在感です。

Camidecor1349

左側奥の花模様の和紙は、沖縄の紅型(びんがた)という染色技法で作られる着物のモチーフを和紙に染めたものですが、もう作られていないとのことで、とても残念。

日本の美しいモチーフや伝統技術が消えることのないよう、大切にしていきたいと感じています。

ハートのシザーキーパーとひし形のピンクッション

ハートのシザーキーパーとひし形のピンクッション(2007年-2008年)。 短い時間で簡単にできる小さな実用品は、ささっと作ってすぐに使えるのが嬉しいアイテムです。

Camidecor1377

ハギレで作れる小さなハートはシザーキーパーやストラップに。 ピンクッションはカルトナージュの手法を使った小作品で、刺繍糸でタッセルや巻き玉を作って仕上げます。

Camidecor1378

タッセル付のサシェ(香り付きのオーナメント)やピンクッションやナプキンリングなど・・・もともと小さなものが好きで、楽しみながら考えた「カルトナージュと組み合わせたこものシリーズ」。

選択制アイテムとして、今でも教室の皆さんに楽しんでいただいています。

ハートのオーナメント(香り付)とバックルの箱

バレンタインデーにちなんでハートの作品を少し・・・。

Camidecor1373上の画像は2007年2月のレッスン用に作った、香り付きのハートのオーナメント、「タッセル付のサシェ」。

針と糸を使わず、縫わずにハート部分とタッセルを手作りするアイテムです。サンプルはハートだけでなく、ひし形やエンブレムの形も作り、それぞれのイメージに合わせて自由に形が作れる作品としました。

Camidecor1374

「バックル付きの箱(ハート型)」も2007年の作品。 麻に赤糸の刺繍をイメージした作品で、少しふっくらした柔らかい感じのハートです。

Camidecor1375

内部は赤チェックのリネンでやさしい感じに。

Camidecor1376ハートのバックルにキューピッド柄を入れたのは、バレンタインをイメージしたのか記憶が定かではありませんが、麻とレース、赤糸刺繍、ハートのコンビネーションは好きな組み合わせの1つ。

後日、教室のレッスンで赤糸クロスステッチでハートのバックルを仕上げて下さった方があり、感激でした。