冬の夜長と光のお話-ランプシェード1

1年で最も夜の長い日が続く12月。家々の窓からこぼれる灯りにほっとし、街を彩るクリスマスのイルミネーションに心が華やぐ季節です。※1

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寒く寂しい冬の夜。闇夜を光で彩って美しい世界を作りたいという人々の思いはLEDランプの登場によってどんどん進化。今や、さまざまな光の芸術が世界中で見られるようになりました。(↓宇宙人風?)

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人類共通のエネルギー問題や環境汚染。解決しなければならない課題がたくさんある中、過剰な光の洪水は不必要かもしれません。でも12月のライトアップはなんだか特別な気もします。蝋燭に火を灯して祈りをささげる姿が世界共通のように、年末のイルミネーションにも、明るい気分で1年をしめくくって新しい年につなげたいという人々の願いがこめられているからでしょう。

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さて、下の画像は数年前に作ったランプシェード。12月の夜を彩る光の話からランプシェードを紹介しようと書き始めたのですが、照明については書きたいことがありすぎて、先に進まなくなってしまいました。※2

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なぜかというと、照明ってすごく奥が深い世界なのです。難しい専門用語もたくさんあって、頭が痛くなるような資料も多い。でも生活に直結する部分も多く、知っていると面白いことがたくさんあります。※3

専門知識や商品選びの情報はネット上にわかりやすい資料が沢山出ていますので、このページでは照明をハンドメイドするためにちょっと役立つ豆知識のようなものを少しずつ書いていきたいと思っています。

***ここでちょっと気分を変えて、個性的な年末のライトアップをご紹介***

1枚目は白い光と薄紫の光を組み合わせた上品でシックな屋内の照明。

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クラシックな柱やシャンデリア、星のオーナメントをクールな光を組み合わせることによって、スタイリッシュな中にも柔らかで華やかな雰囲気を演出。ノエルの気分が盛り上がります。

2枚目は屋外のライトアップ。ブルーと白い光を使った球体は宇宙のイメージでしょうか。

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背景の木々の白いライトアップが幻想的で素敵です。(2枚とも2012年撮影/フランス・パリ)

 

※1  2014年の冬至は12月22日。19年に1度の朔旦冬至(さくたんとうじ)で、新月と冬至が重なる日だそうです。

※2 以前、住宅のインテリアのコーディネートという仕事に10年以上携わっていました。照明と色彩については、インテリア研究所に所属していた時に研究や講義なども担当して多少知識を詰め込んだ分野なので、奥深さ&難しさが身に染みています。また、青色発光ダイオードに代表されるように、技術の発見によって新しいものが生み出され、どんどん進化している興味深い世界。常に情報のアップデートが必要で、熱や電気を使うことから慎重な設計やデザインが必須です。

※3  ホームページのランプシェードの画像について、「ランプは点灯しますか?」という質問を受けたことがあります。答えは「もちろん点灯します」です。 クラッシックな形のランプシェードはインテリアの飾りにもなるけれど、あくまでも照明器具。熱や配光も考えて制作しています。