縫わずにボンドで作るファスナーポーチ(裏地付)-ワークショップのキット作り

3月14日に”YKKものづくり館”で行う、「YKK主催 ”ボンド裁ほう上手”で作るファスナーポーチ」のワークショップ

果たしてボンドで作るファスナーポーチに興味がある人がおられるのか?という不安の中で企画をお受けしましたが、少なからぬお申し込みをいただいているようでありがたく思いつつ、少し緊張しています。

従来の”YKKものづくり館さんのイベント”はミシンの作品がほとんど。(ファスナーはミシンで縫うものだったのだから当然ですね) 今回のボンドで貼って作るファスナーポーチはYKKさんにとっても初めての試みで、たとえ参加者がお1人でもワークショップを行いましょう、ということで企画がスタートしたものでした。

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そして、実は私にとっても「ボンド裁ほう上手」だけを使ったワークショップは初めてのこと。アイロンは足りるかなあ・・・?とか、皆さん、無事に完成して下さるだろうか?など・・・カルトナージュや、教室の「バッグとこもの」の課題の時とは違う心配があったりします。※1

また、今回はヴィンテージ復刻のファスナーに合う複数の布キットから好きなものを選んでいただく形にしたので、糸くずまみれになりながらのキット作り。(下の画像はキットの一部。裏地と表地の2種類セットです)

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布については、当初、デニムやストライプだけの方向で…と思っていたのですが、実物の”ヴィンテージ復刻ファスナー”を見てみると、金具の色に高級感があってなんとも素敵。

これなら、レトロ調のポップ柄やシャビーシック、アンティークっぽい花柄に合わせてもいいなと感じました。

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布キットの準備は1,2種類に絞った方が作業が楽で、ロスが出ないのはわかってはいるけれど、春のイベントだし、せっかくならいろいろな生地を紹介して楽しんでいただきたいなと幅広い種類の生地を提供することを決定。

慌ただしい時期なのに合理的でない自分を反省しながらも、カルトナージュの時とはちょっと違う布選びを楽しんでいます。

さすがに超エレガントな生地とは合わないものの、麻やアンティークモチーフのプリント生地との相性はぴったり。ペンケースよりも多用途ポーチとして使いたい感じになります。

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さて、このファスナーポーチ、大きさを変えれば様々な用途に使えてとても便利。また、ファスナーポーチの基本なので、いろいろな形のバッグやポーチにつながっていきます。(下はキャラメルポーチ)

正直なところ、私自身はミシンも使うので、大きいフラットエコバッグのようなものはミシンの方が楽なのです。でも、裏地付きのファスナーポーチは、内部の仕上がりが綺麗でミシン目が出ないところが気に入っているので、よっぽどの理由がない限りは貼って作ることが多いだろうな、と感じています。

応用としては、『ボンドで貼って作るバッグとこもの』に作り方を載せたキャラメルポーチやマチ付きのほかにも、いくつか種類があるので、そちらについてはまたあらためて・・・。

・・・ワークショップの詳細はこちらから。「繊研新聞」に”新しいクラフト”としてワークショップの紹介記事が掲載されるようです。お申込みについては、YKKものづくり館のサイトからお問い合わせください。

 

・・・無事に終了しました。参加して下さった皆様、ありがとうございました・・・

※1 <教室の課題作品と「ボンド裁ほう上手」について>

昨年『ボンドで貼って作るバッグとこもの』の本で30点ほどの作品のレシピを紹介した中で、教室のレッスン作品は、厚紙や樹脂芯など芯地を使って仕上げるものがほとんど。接着剤も木工用、カルトナージュ用などを刷毛で塗ってじっくり作っていくものが中心です。(ファスナーポーチも複数の作品が入っています)

一方「「ボンド裁ほう上手」を使った作品は、カルトナージュ未経験者でも簡単に作れるのが良いところ。巾着やエコバッグ、ロールタイプのツールホルダー、シュシュなど、自宅で気軽に作れる実用品を入れています。(このページでも「花びら巾着」や「三角オーナメント」のレシピを紹介)