ミモザの日によせて-2017年の画像より

3月8日はミモザ(mimosa)の日。

春の光そのもののような黄色くて丸く可愛らしい小さなミモザの花。梅や桃や桜の花とは少し違う形で春を運んでくれるような気がして、このサイトでも何度かとりあげてきました。

以下は2017年3月に掲載しようと下書きしたまま放置していた記事。当時、インスタグラムの使い方の練習(?)などもしていて、そちらには画像をアップしたのですが、こちらはほぼ書き終えたのにそのままになっていたのでした。(今回当時のまま掲載しました)

ミモザの日によせて-ミモザの花束とイニシャルモノグラム

下は上↑の記事でも紹介したミモザの花束のフレーム。

2008年頃に作り始めたカルトナージュのフレームシリーズはサンプルが複数あって、布のほか、刺繍なども入れています。→布を入れたものはこちら(2008年の画像)にも

2017年の春にいくつか画像を準備して紹介しようと思っていたのですが、あっという間に夏になり、秋になり、そして2年が経ち・・・。

イニシャルモノグラム×ミモザのフレームも当時の画像があるので、後日掲載します。

 

※長い間掲載しないままたまってしまった古い作品の整理と記録のためにと、2005年からの古いHPの別館としてこのCami Decorサイトをスタートしたのは2013年の3月のことでした。(2013年以前の記事は、画像の日付をもとに遡って掲載したものです)

その後、3日坊主かな? 3年坊主かも・・・?と思いながら超マイペースで続けてきて6年が経ちました。(2005年から始めた教室は14年目となりました)

今年こそは定期的に更新しようと、クリスマスやお正月、バレンタインなど掲載しようと思っていた画像があったのですが手が回らず、書きかけの記事もたまっているので、3月を期にもうすこし”まめ”に更新したいと思います。

 

 

メタリックなシャンパンゴールドのクリスマスツリー2018

今年の12月クラスで教室の一角に飾っていた六角錐のクリスマスツリー。カルトナージュで作った六角錐にシャンパンゴールドの飾りをつけたものです。

昨年(2017年)、棚の整理で発掘した昔(2006年~2008年頃)のカルトナージュのクリスマスツリー。作りかけのものや廃棄寸前のものが複数あって、引っぱり出して並べた画像(右)。

その時見つけた作りかけの1つにメタリックなシャンパンゴールドの布を貼って、オーナメントをあしらって仕上げたもの。ワイヤーとかガラスの素材違いのメタリックカラーのツリーと一緒に並べてみました。

お揃いのリース(ゴミではありません)。 好みは分かれそうですが、自然素材もメタリックだと違った味わいが出てきてヴィンテージのものとも相性がいい。

昨年よみがえらせたカルトナージュのリスマスツリー各種。いろいろなタイプがある中で、一番難しいのは「ドア付きの六角錐のツリー」。

12月に課題として作って下さった方達がおられるので、別の機会に紹介したいと思います。

蘇ったカルトナージュのクリスマスツリー(2006-2008)とくるみ割り人形

秋の色いろいろ 2006年秋の教室にタイムトリップ(タッセル付きのレターボックス)

デジタル画像をたくさん残せるようになって、画像ファイルを開けば簡単に数年前に遡れるようになりました。

秋の色いろいろ。下は2013年に撮影したもの。2005年に作ったホームページにこのCami Decorサイトを追加するため、イメージ写真を撮った時のものです。

2013年の9月に旅先で撮った柘榴(ざくろ)の写真。秋の日に照らされ鮮やかに輝いています。

下は旅先でみつけた秋色かぼちゃ。10年以上前の10月の写真です。

当時はデジタルカメラの画素数も少なくて、一部を拡大すると不鮮明になりますね。

そしてもっとさかのぼって、下は2006年11月4日に撮った教室の風景。2005年からの課題「タッセル付きのレターボックス」などが飾られています。デジタルカメラ撮影ですが、当時はまだデータ保管の容量が少なくて、枚数を制限して撮っていた時代でした。

この風景も2,3枚しか撮っていませんが

よく見ると。。。なぜ箱が曲がってる?どうして直さなかった?

タイムトリップして13年前の自分にダメだししたい。詰めが甘くて大雑把な性格は今でも同じだな、とため息が出てしまう秋の1日でした。

追記:タイムトリップ、タイムスリップ、タイムリープにはそれぞれ違いがあるようです。自分の意志で時間移動するのがタイムトリップ、機械やアクシデントで時間移動するのがタイムスリップ、自分の超能力で時間移動するのがタイムリープだそうです。

 

タッセル付のレターボックス-皆さまの作品より

光のマジックとハロウィーン-妖怪と神話のモチーフ①

2015年2016年2017年に続き、ハロウィーンによせて…。

前回までは自分で撮った画像にコウモリや蜘蛛の巣を書き込んだりと、ちょっといたずらしたものを紹介してきましたが、今回はそのままの写真。京都の高台寺の夜間拝観で観たプロジェクションマッピングの画像です。

撮影したのは昨年(2017年)の11月。紅葉のライトアップを見ていたら、突然始まった光と音の演出。静かな空間が一瞬にして別世界になりました。

闇の中、方丈前庭の波心庭(はしんてい)の枯山水の白砂が色とりどりに妖しく変化し、門や塀には竜の姿が・・・。その後、子鬼や妖怪が通り抜け、大きな閻魔様も登場。

2,3分ほどの短い時間ですが、効果的な音楽とともに昼間とは全く違う世界が繰り広げられ、文化遺産と現代技術が見事に融合した総合アートとなっていました。

ところで、この門を通り抜ける魑魅魍魎の姿、なぜかどこかしらユニークで憎めない。どこかで見たことがある・・・と後で調べたら、この妖怪達は、高台寺所蔵の「百鬼夜行絵巻」に描かれているものだということで納得。

妖怪って古今東西、愛されキャラというかユーモアのあるものが多いですね。

下は同じ日に撮った高台寺の竹林。夜空に浮かび上がるライトアップされた竹林はとても幻想的。月明かりのような光で、昔話やかぐや姫の世界を連想してしまいます。

<ダークカラーの和紙と竹林モチーフのファイルカバー>

さて、今回は上の画像からの流れで和紙を少し紹介します。下は2004年頃に作ったファイルカバー3種。竹林模様の和紙を使っています。

漆黒×ゴールドの繊細なデザインに惹かれて買ったものの、箱にするには渋すぎて、小さな作品にアクセントとして使ってみたのでした。

背景に敷いた黒、茶、グレーの和紙は10年ほど前に購入した京都の和紙。伝統的なモチーフとシックな色の組み合わせで、ちょっぴり男性的なデザインです。

そういえば、これらの伝統柄が外国のチョコレートにおしゃれにプリントされているのを見つけたことがあって、当時は、日本の伝統柄がこんな形で利用されているんだなあ、と驚きました。最近ではインテリアや食器、ファッションなど様々な分野で見かけるようになりましたが・・・。

ためしに、飾りかぼちゃや秋の果物、手元にあったフレームやタッセルと一緒に並べてみたら、ちょっと不思議な感じ↓。意外に違和感がないのは金色の細いラインのせいでしょうか。日本の伝統柄だけれどモダンなデザインです。

実は今回、ハロウィーンにちなんで、できれば百鬼夜行や古い日本の妖怪を使った材料を紹介したかったのですが、さすがに持っていませんでした。

ただ、神話のモチーフという意味では、東洋の竜や鳳凰は布や織物、着物や帯地に使われ、作品の材料としても使ったことがあります。

また、西洋の神話のキャラクターは、フランスの生地、Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)などにも使われていて、中にはちょっと不思議な生き物?もいるので、そちらは「ハロウィーンによせて/2018-②」で紹介します。

(ギリシャ・ローマ神話の神々などの神話モチーフや天使については、以前、こちらの記事にも書いています)

ギリシャ神話の女神と星座-七夕によせて

黄金の月、秋の紫色ー秋のお月見によせて

夜風や虫の声が心地いい秋の夜。2018年のお月見、十五夜は9月24日、十三夜は10月21日でした。

下の画像ははいつかお月見の季節に紹介しようと思っていた和紙。10年ほど前に伊東屋さんで購入したものです。

淡い茄子紺のような紫色の背景に、一面に広がる薄紫の露芝(つゆしば)文様。丸い月を思わせる輪の中には、梅、笹、藤、楓、短冊などの伝統柄が描かれ、シャンパンゴールドの細い縁取りが繊細で着物のデザインのよう。

「露芝(つゆしば)文様」というのは、細い月のような円弧の芝草に露の玉が散らされたもので、誰もがどこかしらで見たことのある伝統柄。そして、その間から見える白いギザギザの模様は、「雪輪(ゆきわ)文様」の一部?と調べたら、「三日月雪輪文様」と呼ばれているそうです。

夜が更けてから見る月も綺麗だけれど、夕暮れ時、空の色が少しずつ変化していく景色もいいなあ・・・と昔の画像ファイルを見ていたら、紫色の空と満月の写真を発見。2008年9月に撮影したもので、ちょっとピンぼけですが、夕暮れの空と湖が薄紫に染まっています。

2008年頃というと、ちょうど曲線ラインの作品をいろいろ作っていた時期で、下の画像にもクネクネしたラインが複数・・・。紫色のベルベットの箱は秋冬に制作したもので、側面には紫がかったシャンパンゴールドの生地を使っています。

 

秋のお月見は実りの時期。ススキやお団子と一緒に里芋や栗、豆が供えられ、十五夜は「芋名月」、十三夜は「栗名月」(または「豆名月」)とも呼ばれるそうです。

 

癒しのガーデンと深緑色(ふかみどりいろ)の作品

濃い緑や明るい黄緑、灰色がかったスモーキーな緑に、銀色に輝くシルバーグリーン。その中にとけこむノリウツギのシックなピンク色やコリウスのえんじ色。

絵画のように絶妙で心惹かれる色や植物の組み合わせにはっとして足を止め、この景色を忘れないように撮っておきたいとシャッターを押したのは2016年8月初めのことでした。長野県にある「バラクライングリッシュガーデン」を訪れた時の写真です。

おそらくこの庭園のガーデナーさんは、さまざまな緑色と違う形の葉が折り重なって、このような美しい景色が出来上がることをイメージして植物を植えたのでしょう。目に良いといわれる緑色ですが、見ていると穏やかな気持ちになって精神的に落ち着くという作用もありますね。

この時訪れた庭園については、イングリッシュガーデンと斜め格子の仕切り箱に書きました。(2020/11)

「グリーンフィンガーズ(Greenfingers)」という映画を見たのはいつ頃だったでしょうか。2001年公開のイギリス映画で、実話をベースに作られた物語。刑務所の囚人達が園芸に取り組み、庭師となって王立園芸協会主催のフラワーショーに出場?という内容のコメディ要素のあるヒューマンドラマで、舞台となったコッツウォルズの景色や庭も楽しめました。

”Green  fingers(グリーンフィンガーズ/緑の指)”という言葉が、”園芸の才能があること、植物をうまく育てる能力”という意味で使われることがあると知ったのはこの時で、She has green fingers=彼女は園芸が得意だ、という意味。アメリカではShe has a green thumb(緑の親指)というそうです。

私自身は植物を枯らしてしまうことも多い無精者ですが、身近にはgreen  fingersを持っている人が少なくありません。

大切に育てた花や植物、庭の写真を時々楽しみに見せてもらいながら話を聞いていると、共通するのは、植物への愛情と根気、そして惜しみなく労力を注いでいること。やはり何かを育てることの原点はそこにあるのですね。

 

 

さて、今回は緑色をテーマに作品画像の写真を紹介します。日本では深緑(ふかみどり)色と呼ばれるダークグリーン。常緑樹を思わせる少し青みがかった暗めの緑色は、ガーデニングで使う長靴やスコップ、エプロンや園芸用品で見かけることの多い色です。

ブリティッシュグリーン?という呼び名もあったような、と調べてみたら、モータースポーツ界でこの深緑色がイギリスのナショナルカラーになっていた時があったそうで、今でも自動車の塗装色に使うBritish racing greenとして名前が残っているようです。

 

作品にも時々使うことがあって、カルトナージュの基礎作品のサンプル(2006年撮影)や

クリスマスの飾り用の作品(ちょっと写真が暗いけれど緑色です)。

大きめのカルトナージュの箱や小箱など。

箱の蓋に使っているのは、園芸(ガーデニング)がテーマの布です。

ガーデナーらしきお兄さん(おじさん?)もプリントされているのですが・・・

使ってしまうのは薔薇の部分だったりします。

手のひらサイズの小箱の後ろにちらりと見えるのは、バッグと小物シリーズの紙ばさみ。

教室の皆さんにはおなじみのフラットポーチのハードタイプで、袱紗になる実用品のシリーズです。

文学や芸術とも関係の深いイギリスの庭園。バーネットの「秘密の花園」やアリソン・アトリーの「時の旅人」、梨木果歩さんの「西の魔女が死んだ」など庭や植物と関係のある物語にも過去と未来をつないだり、人を癒したりする不思議な魅力があります。