ひな祭り 桃の節句」カテゴリーアーカイブ

可愛いビスクドールとトランクケース|人形作家Yoko Tsuji氏のドール用トランク

バレンタインデーの2月から雛祭りのある3月にかけて、紹介したい画像がいろいろあるので、時間を見つけながら画像など追加していきたいと思います。

作りかけのカルトナージュの箱の手前に置かれた、手のひらにのるサイズの洋服。スモック刺繍(スモッキング刺繍)のフリル付ドレスに刺繍入りのカーディガンとビーズのバッグ、小さな革靴と靴下。教室での制作風景で、あまりに可愛らしくて撮らせていただいたもの。

 

そして、箱の中にはなんと

別の素敵なドレスが2着も入っています(着替え用)。

これらのお人形用のコスチュームはカルナ―ジュの箱のサイズチェックのために持って来て下さったもの。どれも洗練された美しいデザインと仕上がりでつい見入ってしまいます。

 

そしてドレスの横にはお人形が。ちょっと気位が高そうな美人さんで、凛とした表情が魅力的。

どこから見ても可愛い。小さなビーズのバッグもドレスとお揃い。

 

この美しいお人形とドレスの制作者は、ビスクドール作家の辻容子先生。お人形用ケースをディスプレイするためのバランスを見ている時、あまりの可愛らしさにいろいろな角度から撮影させていただいたのでした。

お人形がキャミソールのままなので、掲載するのをためらって伺ったところ「大丈夫よ♪」とのお許しが。

辻容子先生については2013年の記事でも紹介しています。

ビスクドールとカルトナージュのコラボレーション|銀座ビスクドール展によせて

 

日本だけでなく海外での活動でもご多忙の中、いつも新しいアイデアで創作に取り組んでおられる辻先生。

今回のトランクケース、写真ではわからないけれど実は引き出しがついています。最初に受講していただいたのは、引き出しのないシンプルタイプでしたが、こちらは応用作品。

お人形を入れて、ディスプレイできて、引き出しに衣類や小物が入るケース。正面に引き出しがついている一般的なタイプではない「引き出し付の収納トランク」です。※1

こちらの画像、2024年の春に撮影したもので、もうすこし早く紹介しようと↓のコラージュ画像まで作っていたのですが、あっという間に2026年になってしまいました。

グリーンのおしゃれ着とフリルのドレスはアンティークの生地を使ってデザインされたものだそうで、シックな色合いや上品な質感が現代の物とは違いますね。

その他にも、海外のドールショー用に制作された作品(ケース&お人形)やワークショップ用の画像などいくつかあるので、別の機会に掲載します。

☆今年の4月の最新画像☆ 5月初めのアメリカでのドールショーのギフトとして制作された小さなドール。12体あって、辻先生のテーブルに座る12名の方への贈り物(!)だそうです。5月以降にあらためて紹介します。

ひな祭りによせて②-女の子イラストのフレームの箱

先の『2026年のひな祭りによせて①』では、カルトナージュの「自由なデザインのフレームの箱(2009~)」の課題からサンプルの1つを紹介しました。

 

今回は受講された皆さまの作品を紹介します。『ひな祭り』にちなんで、フレームの箱に可愛いイラストを使っものをいくつかピックアップしてみました。

<『くらはしれい』さんイラストの布 と『ぐりとぐら』のカード>

下のフレームの箱は今年の1月に受講されたKさんの作品。『くらはしれい』さんのとても可愛いイラストの布を使って、フレームは多角形のデザイン。

フランス額装のテクニックを使った枠の縁どりは、シックなブラウンにアクセントカラーのオレンジ。構図もぴったりで、五線譜の上の2匹の黒猫も入っています♪

前に受講された「アーチ形の小箱」とお揃いなので、一緒に並べてみました。

 

このボックス、フレームに好きなカードなどをスーっと入れて、飾って楽しめます。フレームやボックスのオレンジは、Kさんご持参の『ぐりとぐら』のカードにも合うよう考えられているのです。※2

ご家族や身近な人が喜ぶ姿を想像しながらカルトナージュ作品を作るのは楽しみが増しますね。

また、カードや写真を入れて飾っても中からロックされて開かない仕様なので、こんな風に↓立てても大丈夫。後ろの作品は透明アクリルの蓋がついた「コレクションケース」です。

 

・・・ぐりとぐらのカードが可愛くて、私も1枚お借りして自分のサンプル作品に入れてみました。中に入れるもので箱の雰囲気がぐっと変わります。※1

 

<子ども達のイラストがテーマの皆さまの作品より>

前の記事に書いたように、「フレームの箱」の課題はデザイン自由。複数のサンプルを参考に、それぞれのイメージで仕上げていくので、全く違う作品が出来上がるのが面白いところです。

下は2009年のYさんの作品。この課題が気に入って復習して下さったもの。モノトーンにポップな水玉、ピンクのアクセントがキュート&ガーリーで、女の子のイラストにぴったりです。

 

白いフレームがすっきりと上品なAさんの作品。イエローグリーン×ブルーのトワルドジュイ/Toile de Jouyとの組み合わせがやさしく爽やかです。

ワンちゃんを台車に載せてのごっご遊びでしょうか。おとなしく遊びに付き合ってあげているような賢そうな犬の表情と、草木に囲まれて外で遊ぶ子ども達のほほえましい風景に癒されます。

 

ロココを思わせる繊細で優美なモチーフの生地を使ったTさんの作品。、フレームデザイン、柄の使い方など完成度高く、裏の柄もピタリと納まっています。

セピア色のトワルドジュイ/Toile de Jouyに描かれているのは、薔薇が咲く庭園での若い女性と花かご、オーバル(楕円)のメダリオン。18世紀後半(1780年頃?)のフランスの風景でしょうか。箱を開く大きな柄が楽しめます。

 

そして最後は、イギリスの挿絵画家のシシリー・メアリー・パーカーの「花の妖精(Flower Fairies)」の生地を使ったNさんの作品。「フレーム付の箱」ではなく、「ひし形の箱D2009」と「ハートのダブルバスケット2011」の課題です。

花の妖精たちが春にぴったりで優しい仕上がり。淡いオレンジやイエローグリーンが映える配色です。Nさんは「花の妖精(Flower Fairies)シリーズ」で他の作品も作っておられるので、それはまた別の機会に。

 

※1 使う材料で雰囲気が変わる多角形のフレーム。今年の1月に受講されたKさんの作品はスワッグとフレームの色が絶妙。今回はテーマが女の子イラストだったので、春から初夏、『フラワーモチーフ/花束』をテーマにした際に大きな画像を紹介します。

 

※2 くらはしれいさん、ぐりとぐら、シシリー・メアリー・パーカー、それぞれ好きな作家さんです。「ぐりとぐら」は前にも登場しています。

ちいさな森のクリスマス-赤と青のフォトフレーム「ぐりとぐら」によせて

ひな祭りによせて-女の子のイラストが入ったフレームの箱

桃の節句、雛祭り。

2月にハートをテーマにした作品をいくつか紹介しようと思っていたら、あっという間に3月になってしまいました。途中になっている2月の投稿はあとで書き足すことにして、季節に合わせて項目を掲載していきます。

下は2008年の2月から3月の画像(コレクションケースとハートや菱形の小作品)

以前紹介した桃色の玉手箱と宝箱。

今回はひな祭りにちなんで、女の子のモチーフを使った作品を紹介します。

<カルトナージュで作る「自由なデザインのフレーム付の箱」>

下の画像は2009年からのカルトナージュの課題「フレーム付きの箱」のサンプルの1つ。

フレームのベースには少女と犬が描かれたToile de jouy(トワル・ド・ジュイ)を使っています。→「過去のレッスン作品ページの画像はこちら」

フレームに好きな写真やカードを出し入れできるので、中の柄はなんでも良いのですが、枠の色に合わせて少女とワンちゃんの柄を入れたのでした。

長年続いているこの課題、バリエーションが複数あって、箱の仕様やデザインを自由に考えていくレッスン。フランス額装に通じるテクニックも学べる作品で、初心者から上級者までそれぞれ自分の技術に合わせて作品制作していきます。(下の画像はサンプル)皆さまの作品は別途紹介します。

 

<少女と犬のモチーフのToile de jouy(トワル・ド・ジュイ)>

旅先で購入したフランスの布。のどかな田舎のコテージや子どもたちと薔薇のモチーフが気に入って色違いを2種類購入し、いくつかの作品に使ってきました。

下は2009年からのカルトナージュの課題「Oval(オーバル)のフラワートレイ」のサンプルの1つ。同じモチーフの部分ですが、上の生地とは違う色です。

この布のイラスト、よく見ると雑というか、女の子の描写などはラフな感じなのですが、ワンちゃんと少女の空気感が好きで、はぎれの部分も捨てたくなくて、バッグ型ケースやがま口にも使っています。

「ひな祭り」といえば、お人形やちいさなお道具。下の画像のバッグ類は、「貼って作るバッグと小物シリーズ」のアイテムをミニチュアで作ったものです。(作り方は大きなサイズと全く同じ)

「フレーム付きの箱」の課題、次回は受講して下さった皆さまの作品で、女の子のイラストが入ったものを紹介します♪

 

 

下は以前に紹介した「ひな祭り」や春がテーマの画像。(クリックすると記事が開きます)

 

 

桃色の宝箱と桜色の玉手箱-ひな祭りによせて

日本の春の色、桃色、桜色。もやっと春霞のかかった空の色。そんな春の雛祭りから桜の季節にかけて飾っておける作品を・・・と以前作った2種類の箱。

今回紹介するのは、季節ものでなかなか出す機会がない「箱入り娘」のような「和の生地で作ったカルトナージュの宝箱」です。

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箱の周りにちりばめた小さな丸いボールは、ミニ手鞠をイメージして作ってみた和の細工物。お正月の繭玉のような飾りとしても使えます。

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全体像はこんな感じ(↓)で、左上は教室の課題にもある宝箱(トレジャーボックス)の小さいタイプ。

右下の文箱のような形の箱は、宝箱と同じく片方から開く収納箱なのですが、家族に「玉手箱?」と聞かれたのを機に玉手箱に・・・。絹糸でタッセルを作り、紐で結んでみたら、それらしくなりました。

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昔話といえば、先日の教室でも話題に出たauのCM「三太郎シリーズ」。誰もが知っている昔話の主人公たちの今っぽい軽妙なやりとりが面白くて、つい見入ってしまう映像です。考えてみると、日本の昔話って、絵本やアニメではおなじみだけれど意外に実写化されていない。だから、リアルな衣装や竜宮城なども興味深くて、なおさら新鮮なのかもしれません。(犬が大判小判を掘るシーンになんだか感激・・・今後登場してほしい昔話もいろいろ・・・)

ところで、物語の中の箱って、浦島太郎の玉手箱、ギリシャ神話のパンドラの箱、ファウストの宝石箱や舌切りすずめのつづらなど、ちょっと怖い箱も少なくないけれど、今回紹介した「玉手箱」は、春を呼ぶ桜色のHappy Boxとして作ったので、開けても大丈夫ですので、念のため。

***昨年末よりこちらのサイトが冬眠状態でしたが、春になったので(?)また少しずつ画像を追加していきます。12月から2月に掲載するつもりだった画像や、インテリア茶箱の素敵な新刊本の紹介、バッグと小物の画像なども・・・・***

ビスクドールとカルトナージュのコラボレーション|銀座ビスクドール展によせて

前回お知らせした「第2回銀座ビスクドール展(2015年3月21日、22日)」。

PARIS モードと人形』という書籍の出版記念で、日本のビスクドール界を代表する30名の作品200体を展示と書きましたが、長年教室に通って下さっているビスクドール作家、辻容子先生の新作も出展されます。

辻先生が初めて教室にいらしたのが2008年の終わりなので、もう7年ほどになるでしょうか。

東京、金沢、関西の教室のほか、世界のコンクールの審査員や講師、作品展など超人的なスケジュールの合間をぬって、今でも作品制作にいらしてくださっています。

常にエネルギッシュに作品創作に取り組んで新しいものを追及しておられる姿は、年々進化し若返っておられる?と思うほど。 創作に対する真摯な姿勢、そしてフランクでチャーミングなお人柄で、教室にも辻先生のファンが多く、いつも元気をいただいています。

<辻容子先生の書籍 「ビスクドール遥かな時」>

お人形制作は手工芸技術の集大成。昔はそれぞれに専門の職人がいて分業していたそうですが、今は、お人形本体の焼成、顔の絵付け、ドレス作り、刺繍から靴やパラソル、かつら(!)までを1人で全部手作りするというすごい世界です。

2008年に創刊された辻容子先生の作品集『辻容子 ビスクドール遥かな時』を見るとその素晴らしさがよくわかります。※1

日本だけでなく世界でも活躍されるお忙しい中、数々の美しいビスクドールを書籍にまとめて下さったことに感謝です。

<辻先生のカルトナージュ教室での作品をちょっぴり紹介>

そんな中、お人形創作の幅をより広げたい、と箱作りを学びにいらした辻先生。シルクのドレスを縫う繊細さとは対照的な、厚紙を組み立て箱を作っていく無骨な作業。本当はお人形に役立つ作品だけ作りたいご希望もあるだろう中、しっかり基礎をクリアしながら課題に取り組んで下さったのでした。

下は辻先生の受講作品。上の赤いドレスのお人形のように、深みのある赤色とアンティークやヴィンテージ風生地の組み合わせが素敵です。

「長い工程があるビスクドールと違ってカルトナージュの実用品は1日で出来るから気分転換になるのよ♪」とカルトナージュの実用品を海外の先生方にプレゼントされたり、材料入れの引き出し収納を仕上げたり、いろいろ活用して下さるのが嬉しい。

引き出しやトランク、トレジャーボックスの課題も手際よくおしゃれに仕上げて下さいました。

可愛らしい子ども達のイラスト、ファッションプレートやアンティーク柄の生地の作品も。

 

<ビスクドールとカルトナージュのコラボレーション(2010年)>

そして、2010年10月に創刊された、複数のお人形作家さん達の作品集『JEMEAU ジュモー瞳HISTORICA』※2では、お人形とカルトナージュのコラボが実現。

ドレスとお揃いの贅沢なバッグやボックスで、辻先生のお人形の世界が広がってゆくのが感じられます。

下の画像は2010年6月に教室で撮影したもの。カルトナージュのトランクの課題を受講された後、お人形のドレスとお揃いの小さなトランクを制作されている時の一場面。アンティークのシルク生地とリボンの組み合わせがあまりに美しくて撮らせていただきました。(当時の画質でわかりにくいですが)

そして、翌月の7月に完成したアンティーク風バッグ。お人形の雰囲気やドレスに合わせて、全て辻容子氏オリジナル。どんなお人形が持つのか想像が膨らみます。

その後、2010年10月に書籍『JEMEAU ジュモー』が刊行され、ページをめくると

あのアンティークの生地やリボンが可愛いお人形のコスチュームとトランクになっていて感激。

お人形に合わせて1つ1つ形やディテールが違っていた意味がよくわかりました。

このように1つの作品として完成すると、それぞれのお人形の背景やストーリー、歴史まで感じさせられ、イマジネーションが広がります。お人形制作は総合芸術ですね。

2010年にメインサイトで小さな画像を紹介しましたが、今回はこのCami Decorでお人形の写真も紹介しています。

 

<ビスクドール用カルトナージBOX 2013年 刺繍入りのトレジャーボックス>

先に紹介したのはお人形用トランクですが、ビスクドールを入れる箱やトランクもいろいろ作っておられます。最後にその中から1つを紹介。

下の画像は教室の課題「トレジャーボックス」。いわゆるジュエリーボックスなどになる「宝箱」のような作品で、起毛柄の入ったフランスの生地で、落ち着いた雰囲気に仕上げてくださった時のもの。

 

そして、数か月後、余った生地で細長いお人形用の箱を新しく作って持ってきて下さったのが下の画像↓。アンティークのビーズで刺繍があしらわれていて豪華。

画像のお人形は大きさ合せのためで、最終的には箱に合わせたドールが入るそうです。

辻先生のビーズ刺繍のドレスは本当に美しく、アンティークビーズを施した豪華なドレスのデザインや配色はため息が出るほど。繊細なアンティークの生地に古いビーズで刺繍する19世紀のドレスなんて、お人形ならではの贅沢ですね。

下は『BRU ブリュ』という人形作家さん達の作品集(2012年)より、辻先生の作品の抜粋です。※3

作品集書籍のページ画像、お人形の画像は許可を得て掲載しています。

 

※1 『辻容子 ビスクドール遥かな時』2008年刊行は辻容子先生のビスクドール作品集。

※2 ※3 本文に出てくる『JEMEAU ジュモー 瞳HISTRICA』2010年10月刊行、『BRU ブリュ 瞳HISTRICA』2012年2月刊行 は日本を代表する複数のお人形作家さん達の作品集です(マリア書房)。国内外で活躍されている作家さん達の美しいビスクドールがたくさん掲載されているので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください。

今年2013年に刊行される書籍『PARIS モードと人形』も興味深いテーマで、今から楽しみにしています。

 

第2回銀座ビスクドール展のお知らせ&アンティークスタイルの紙箱

 

★2026年3月追記 

辻先生の美しいお人形、新しい創作へのエネルギーは、その後もずっと続いています。↓こちらの記事に最近の可愛いお人形の写真も掲載しています。

可愛いビスクドールとトランクケース|人形作家Yoko Tsuji氏のドール用トランク

カルトナージュのタッセル用トランク-雛道具と房飾りによせて

桃の節句で始まった3月もあと数日。各地から桜便りが届き、日本各地でいよいよ春本番です。

書籍の最終チェックや雑事に追われてあっという間に過ぎていった3月。3月半ば過ぎにはアートコンプレックスセンターで開催された展覧会「人形の館 HAZAMA」でワークショップを担当させていただきました。

・・・ワークショップに参加して下さった皆様、ありがとうございました。このページでイベント告知をする時間が取れず、申し訳ありませんでした。

人形の館の展覧会では、人形作家の先生方の素晴らしい作品から深い感動と刺激をいただきました。(感動や尊敬の思いが溢れて、うまく言葉にまとめられない自分がもどかしい)

書きたいことは沢山あるのですが、出来事や感動したことをタイムリーに表現するのが下手なので、人形展やワークショップについては、もう少し熟成させてから書きたいなと思っています。(下がワークショップの課題「アンティークスタイルの箱」です)

<雛道具と房飾り、カルトナージュのタッセルトランク>

ひな祭りのある3月はお人形にぴったりの月。雅で美しい雛人形や、こまごまとした雛道具に心惹かれるのは子どもの頃も今も変わりなく、雛道具の箪笥の引出しを開けたり、重箱の房をほどいて遊んでみたくなったことを思い出します。

さて、下の画像はトランク型のコレクションケース(タッセル用トランク)の内部。 2008年から2009年にかけて制作し、「カルトナージュBook(2010年1月/マリア書房発刊)」という書籍に載せた作品です。

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タッセルやリボンなどを収納するために作った少し大きめのトランク。上部には曲面のデザインを少し入れ(下の画像左上)、内部は下段の引き出しに細かなものが収納できるようにしています。

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この引き出し、閉めると一見同じように見えますが、実はそれぞれ開き方が異なります。引き出しの作り方にはいくつか種類がありますが、この作品では3種類を組み合わせています。

下の画像、ドアのように開いたり、手前に引くタイプがあるのがわかるでしょうか。引き出しの中から色とりどりのタッセルやリボンが顔をのぞかせます。

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十数年前からタッセルを見るとつい購入してしまうクセ(?)があり、結局トランクでは納まらずに100円ショップの透明ケースが大活躍。ここ数年はタッセル熱も落ち着き、ほっとしています。

幼い日に雛道具を見て、「この道具で遊びたい!」という欲求にかられた日を思い出しながら、もしかしたら「房飾り(タッセル)」との初めての出会いも、3月の雛飾りを通してだったかもしれないなあ・・・とぼんやり考えています。

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追記(2024年):教室用の課題としてではなく、自分の創作物として制作した作品ですが、長年通って下さっている生徒さんからの要望があり、2022年に教室の課題として作っていただきました。

 

第2回銀座ビスクドール展のお知らせ&アンティークスタイルの紙箱

小さな掛け軸-1 -ひな祭りによせて

雛祭りの「雛(ひな)」という言葉は、小さなものという意味があるそうです。小鳥のひなからのたとえでしょうか。「雛菊(ひなぎく)」という花の名もその1つかもしれません。

枕草子にも「ひいな」という言葉がかわいらしいもの(うつくしきもの)として登場※1しますが、こちらは子ども達が遊ぶ小さな紙人形やおままごと道具の意味だとか。 可愛いものに魅かれる心は時を超えて不変だと感じます。

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さて、上の画像はカルトナージュの手法を使った「折りたたみ式の小さな掛け軸」。もともとは2005年のカルトナージュの作品展に展示するために考えた和の作品で、2011年の春「ミニ掛け軸」として書籍に紹介しました。

材料は向かって左からタイシルク、正絹、タイシルク(シャンタン)、それぞれに和紙を組み合わせています。和紙が正絹の着物地と合わせやすいのはもちろんですが、タイシルクとも相性が良いのはアジアつながりだからでしょうか。

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写真右上のように葉書立てとしても使える作品。→グリーンのサンプルを葉書立てとして使っている画像は引き出し付の違い棚と小さな掛け軸2で紹介しています。

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桃の節句が終わると、次は桜の季節。

上の画像は2007年春の教室のために撮影したもので、左下に少し見えるのは、桜の花びら型のナプキンリングです。

 

※1 枕草子 第151段「うつくしきもの(かわいらしいもの)」 に「雛の調度(ひひなのてうど」という言葉が出てきます。また、源氏物語に出てくる「ひいな遊び」も、子供たちの人形遊びやおままごとのような意味があるそうです。

ひな祭りの菱(ひし)形の箱(2009年)

やわらかな春の陽ざしと3月3日のひな祭り。可愛らしい雛人形や雛道具、お寿司やお菓子で祝う女の子の行事は春の訪れにぴったりです。

下の画像は2009年3月の教室のために作ったカルトナージュの「菱形(ひしがた)の箱」4種類のうちの3つ。ひな祭りにちなんで菱餅をイメージした作品です。

古来からの文様である菱形。ヒシ(菱)という水草の葉と実の形が名前の由来で、古典文様としてもおなじみですが、ひな祭りの菱餅の由来については諸説あるようです。(菱餅のピンク、薄緑、白にもそれぞれ意味がこめられているそうです)

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さて、こちらは一見3つとも同じ菱形の箱に見えますが、それぞれ違う構造です。左からかぶせ蓋、あわせ蓋、そして引き出し付きの箱。ピンクの箱は2つの引き出しが扇形に開きます。

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縁起の良い吉祥文様の扇形、内側に貼ってあるのは金色の和紙。

 

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そして、少し近づくと、なんとなく男雛と女雛に見えるでしょうか。

貝合わせの貝からこぼれる雛あられは色とりどりの刺繍糸で作った巻き玉なので、食べることができないのが残念です。

菱形(ひし形)の箱 いろいろ(2009年)