カテゴリー別アーカイブ: ホーム・デコ・クラフト

ミッド・センチュリーモダンデザインのフレーム&トレイ(2010年)

今回紹介するのは、2010年に作った課題サンプルの画像。

数年前の梅酒作りの季節に撮ったもので、毎年、梅の季節(6-7月)に掲載しよう・・・と思いながら、いつもついつい後回し。気づくと真夏になっている・・・という繰り返しで、掲載する機会を逃していた写真です。

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カルトナージュのテクニックを応用して作る「紙で作るフレーム」や「トレイ」は複数あって、こちらはシンプルモダンのタイプ。丸いフレームや少しエレガントな曲線が入ったものなど、スタイルに合わせて自由に作れるのがカルトナージュの面白いところです。

当時、インテリアでミッド・センチュリーモダンのスタイルが注目されていたこともあって、そのテイストをちょっと取り入れたデザイン。

Camidecor1772-1フレーム&トレイのどちらにも使えるアイテムでフレームを立てるとこんな感じ(上) ブルーのファブリックを入れた横長のものや茶系の秋冬バージョンもあるので、それはまた別の機会に・・・。(受講して下さった皆様も、それぞれ違う感じで素敵に作ってくださっているので、画像を整理して一緒に紹介したいと思いつつ・・・)

かぼちゃと満月とハロウィーンナイトー魔女のバッグと黒い衝立

ここ数年ですっかり日本の秋のお祭り(行事)の1つになったハロウィーン(Halloween)。10月末ということで、今回はなんとなくハロウィンのイメージに合うものを過去の画像から紹介します。

飾りかぼちゃ、栗、松ぼっくり、姫りんご・・・。2008年の「秋の実り」の画像は、カルトナージュの「引き出し付シェルフ」の色に合わせて撮ったもの。→シェルフはこちらでも紹介しています。

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かぼちゃやハロウィンが登場する映画で思い出すのは「ハリーポッター」。第一作の「ハリーポッターと賢者の石」の中で、ホグワーツ魔法学校の食堂にたくさんのカボチャのランタン(ジャック・オ・ランタン)が浮かんでいる・・・というシーンがあって、テーブルに並んだ秋のご馳走が美味しそうだったのを覚えています。

そこで、2008年に旅先で撮った画像をちょっと加工(仮装?)して、湖畔に浮かぶ満月の写真にホウキに乗った魔女とコウモリを一筆書き。・・・いいかげんに書いたシルエットのため、「何が飛んでるのかわからない」という意見もあると思うので、念のため・・・。

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下の画像は、5年前に作ったカルトナージュのハンドバッグのサンプル。クラッシックモダンな黒い柄を使ってみたら、なんだか「魔女のバッグ」みたいになってしまったもの。正面から撮った画像がすぐに出てこないので、とりあえずこちらの画像を(↓)。材料を変えて作れば、軽くて便利なアイテムなのですが・・・。

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ハロウィンに欠かせない黒い色。妖しさや怖さ、闇の世界を演出する黒い色は、スタイリッシュなアクセントとしても活躍してくれます。下の画像は黒を使った作品画像のコラージュで、ジュエリー展のために作った黒いベルベットの衝立やミラーのサンプルなどの一部。

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そういえば、十数年前、イギリス(ロンドン)の知人とハロウィンの話をした時に、今のハロウィン(trick or treatなど)はどちらかというとアメリカの文化で、イギリスでは11月5日の「ガイフォークス・ナイト」の花火の方が盛大なんだよ、という話を聞いたことがありましたが、最近はどうなのでしょうか。

ちなみに、イギリスを舞台にした「オックスフォード連続殺人事件」という映画には「ガイフォークス・ナイト」のお祭りの場面があって、花火が打ち上げられる中、仮装をして野外コンサートに行く場面が出てきました。また、ナタリー・ポートマンが出演した2006年の映画「Vフォー・ヴェンデッタ」は「ガイ・フォークス」の事件※1をモチーフにしたもの。そこに出てくる不気味な白い仮面(マスク)は、社会ニュースや最近のハロウィンの仮装にもちらほら登場するので、見たことがある人も少なくないかもしれません。

次回、続きとして教室の皆さんの作品画像から、黒をテーマにまとめたものを紹介します。10月中に、と思っていたらあっという間に11月になってしまいましたが・・・。(↓の画像をクリックしてください)

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紙で作るデスク、ブックエンドにもなる収納箱-読書の秋によせて

秋晴れが続いてさわやかな日が多かった10月。

澄んだ青空や色づき始めた木々の間から洩(も)れる光、さわやかな秋の気候は何をするにも快適です。これは集中力アップ!と思いきや、ふと気づくとボーっと外を眺めていたりで案外はかどらない。10月中に読もうと思っていた数冊の本も、まだ1冊目の3,4ページで止まっていて、残念ながらまた最初から読み直しとなりそうです。

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今回紹介するのは、紙で作ったデスク(机)と収納(2007年-2011年制作)。机の上のランプシェードやカルトナージュの「アンティークブックスタイルの箱」もハンドメイドで、下の画像の90%は紙で作ったものです。意外にも紙製デスク&収納はなかなか使いやすく、日常生活で活躍してくれています。Camidecor1700-1

上の画像右端は教室のカルトナージュの課題作品の「アンティークブックスタイルの箱」。課題には2つのタイプがあって、こちらはよりハードな感じに仕上がるBタイプです。※1

机の上の波のラインの収納箱は、閉めると蓋付きの箱になり、開けると2つのオープンボックスとして使えるもので、ブックエンドになったりもします。(下の画像↓)

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本を読むのが好きだったのに、ここ数年は読書の時間がぐっと減ってしまって残念。静かに紙のページをめくりながら過ごす時間を取り戻したいな、と思っていたら、先日の教室で「神田の古本市」が楽しかった!」という話題が出て、行ってみたくなりました。

<本のある美しい空間-プラハの図書館とミステリアスな巨大本>

書店でも図書館でも、様々な種類の本がたくさん並んでいる空間は落ち着きます。特に古い本は長い年月大切に保管されてきた独特の雰囲気があって、壁面に本がぎっしり詰まった空間は、なぜか不思議と静かな幸福感に包まれます。

自分の好きなジャンルの本だけでなく、”本のある空間”が好きな人というのも少なくないのではないでしょうか。私もその一人で、図書館や書店をテーマにした大型本、『美しい知の遺産-世界の図書館』とか『世界の夢の図書館』、『世界の夢の本屋さん』などを見かけると、思わず手に取ってしまうのです。

下の画像はチェコのプラハにあるストラホフ修道院図書館の「神学の間」。 2007年の訪問時には中に入って見ることができ、写真撮影もOKだったのですが、今は部屋の外から眺めるだけになったという情報も。(下の画像の奥には見学者が数名いるのがわかります)

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本のある古い空間が好きな人にはたまらない場所なので、チェコを訪れた方はぜひ足をのばしてみてください。(もう1つ「哲学の間」もあって、そちらも美しい空間です)

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そういえば、2007年のプラハ訪問の際、たまたま「悪魔のバイブル」と呼ばれる『ギガス写本(Codex Gigas)』がスウェーデンからチェコに350年ぶりに里帰りしていて、チェコ国立図書館で見学することが出来ました。

世界の不思議の1つに数えられるこの本は、「13世紀の初め、修道士1人が悪魔の手を借りて1夜で書き上げた」という伝説がある巨大な本(長さ1m、75kg、624ページ)。見学の際は薄暗い部屋に数人ずつ入って数分間のみ・・・、という厳重さで、本の大きさに圧倒されたのを覚えています。

ハロウィンの流行で、おばけや悪魔を目にする機会も多い10月末。

ミステリーとか伝説に興味があって、「悪魔のバイブル(ギガス写本)」の映像を見たいという方は、ナショナルジオグラフィック(National Geographiv)のこちらのページへどうぞ。(本の内部を見ることができる英語のサイトですが、スマホからだと難しいかもしれません)

 

※1 アンティークブックスタイルの箱のその他のサンプルや教室で作って下さった方の作品画像は、別のページにて紹介します。

春色のミニバッグと紙で作る大型シェルフ

ここのところ、ファスナーケースや三角タッセルなどの布小物の画像が多かったので、ちょっと気分を変えてカルトナージュのバッグや大きな作品(ホーム・デコ・クラフト)を・・・。

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実はこの画像、自分で作っていないのは右上の造花(アートフラワー)だけで、白いシェルフ(棚)も革のミニタッセルやコサージュも、下手ながらもハンドメイドです。飾っているのは2007年-2010年頃の作品が中心で、棚は2010年に作りました。(撮影は2012年)

紙の家具って、軽くて結構使いやすいのです。非力の私でも片手でひょいと持ち上げられるほど。強度が出るよう設計したものは、本棚としても使っています。

紅梅色、桃色、桜色・・・。日本の春にかかせないピンク色。まだ寒さが残る3月の空には、ふんわりとしたピンク色がよく似合います。

赤い鶏頭(ケイトウ)の花と黒ベルベットの衝立

昔、鶏頭(ケイトウ)の花を見ると、なんだかグロテスクだなあ…と感じていたのはもしかしたら名前のせいでしょうか。

最近の鶏頭(けいとう)の花は、品種改良のせいかニュアンスのある色が多くなり、ベルベットを思わせる光沢のある花弁とフリルのような形で、ぐっとおしゃれな花材になっています。

鶏頭(ケイトウ)の花の海外名を調べてみると、英語ではcocks comb、フランス語crête-de-coq(クレートゥ ドゥ コック)、イタリア語creste di gallo(クレスタ・ディ・ガッロ)、中国語 鶏冠花。やはり鶏の鶏冠(とさか)を意味する名前が多いようですね。

古くは「韓藍(からあい)」という名で万葉集にも詠まれ、江戸時代には若葉を食用していた記録(貝原益軒著)も残っているとか。東南アジアやアフリカでは今でも食べられているそうですが、どんな料理に用いられるのか?ちょっと興味深いところです。Camidecor1544上の画像、花の背景として使っているのは、折りたたみの衝立(パーティション)の曲線タイプ。

2013年1月の「国際宝飾(ジュエリー)展」のディスプレイに協力した際に作ったもので、”本金に宝石をちりばめたカトラリー展示”の背景として使われた作品です。

”宝石入りの本金のナイフとフォーク(お肉を切るためのものではなく飾るための美術品)”という、普段の私には全く縁のない商品の背景。しかも急に追加になった備品なので材料の準備もない状況。「黒いイメージで」というリクエストに少々怖気づきながらも、なんとか手持ちの材料で仕上げて、当日の朝、眠い目をこすりながら会場に持って行ったのでした。

この衝立、裏と表の布使いを変えていてリバーシブルとして使えるのですが、画像(1枚目と2枚目)で違いがわかるでしょうか?フランスのインテリアファブリックと黒いベルベットの組み合わせを、裏表で上下逆にしているのです。

主役である金のナイフ&フォークを引き立てるディスプレイ用の衝立。私の手元にあるのはナイフ&フォークのデザイン画だけで、実際にショーケースの中に入ったところを見なければ、どちらが良いかわからない。そんな状況だったので、とりあえず、裏表を変えてリバーシブルになるように制作して会場でチェック。最終的には2枚めの写真の方が採用され、無事にガラスのショーケースに納まったのでした。

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黒い衝立(パーティション)の話が長くなりましたが、実はこの写真、インテリアファブリックで作ったフラットポーチこもの入れ(エルメスタイプのコインケースBの横長サイズ)と一緒に撮ったもの。

赤い鶏頭みたいな起毛の生地は、暑苦しい色・・・と思いながらも使ってみると、丈夫で汚れにくくてすごく便利。バッグの中で赤い色がぱっと目につくので、まず見逃すことがありません。・・・手前のポーチの赤いポンポンは邪魔だったので、今は外して使っています。

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※1作り方や材料、デザインを変えていろいろなパターンを作っているアイテムで、直線のシンプルな衝立(パーティション)はこちらで紹介しています。

※2「国際宝飾展」のディスプレイについてはこちらの記事でも紹介しています

※フラットポーチ、こもの入れのその他の画像・・・折り紙タイプのこもの入れA,B(エルメスの革製品みたいなジュエリー&コインケース)

紙で作る家具-ホーム・デコクラフト

前回紹介した「貼って作るバッグとこもの」は、カルトナージュの作品制作に取り組む中で増えていったものですが、もう1つ枝分かれしたものに「紙で作る軽量家具」があります。

もともと、カルトナージュの箱作りを始めたのも「こんなものが欲しいけれど、市販されていないなあ」という「あったらいいな」という発想からでしたが、「紙で作る軽量家具」も同じ動機で作り続けてきました。

「カルトナージュの作品や道具、ファイル類が増えてきて、それを収納するための収納がほしい。でも重い家具や箱は避けたい、できるだけ軽量にしたい」という必要に迫られ、試行錯誤しながら大小さまざま作りました。

実はこの文章を書いているのも紙で作ったコンパクトデスクの上。(使ってみないと耐久性や問題点がわからないため、全て実際に使っています)

木製の家具のような重厚感や高級感はなく、満足のいく仕上がりではないのですが、なかなか使い心地がいいと感じるのは、障子や襖という紙でできた建具に囲まれてきた日本人だからかもしれません。

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昨年秋からバッグの書籍の作業が中心となり、軽量家具は1年間ストップしたままなので、また少しずつ時間をみつけて取り組み、こちらのページでも紹介していきたいと考えています。

紙で作るデスク、ブックエンドにもなる収納箱-読書の秋によせて

紙で作るデスク-ベルベット調ピンクの縞柄の失敗例

はじめに

2005年にスタートしたAtelier Fa-Decorのホームページ。2013年のサーバ移転をきっかけに、今まで更新を怠っていた旧式のサイトをリニューアルしようと考えていました。

いわばサイトの引越しと新築です。さて、何から始めれば?…と少し調べると、そのためには膨大な作業時間がかかること、整理しなければならない画像があまりに多いことに直面し、みるみるうちに最初の目標はしぼんでしまいました。

振り返ってみると、10年以上前に1枚のチラシのような形で始めたホームページです。教室運営上の必要に迫られ、知識もないまま増築のような形でページを増やしていったため、まるで設計図無しで立てた家のような感じになっています。

そんな古めかしいサイトではありますが、2005年からの教室の記録であり、教室のツールとしても必要な情報が入っているので、まずはそのままの形でHPを移転し、こちらの別館サイトCami Decor(カミ・デコ)を新たに設けることにしました。

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<Cami Decor サイトについて>

投稿形式になっているのでBlogのように見えますが、日記ではなく「作品画像の保存、紹介」が目的のページです。(日記を毎日書くというエネルギーは、小学校1、2年生の時にすっかり使い果たしてしまったような気がしていますので、無理せず・・・)

また、こちらのページタイトルの「Cami Decor(カミ・デコ)」という名称ですが、Atelier Fa-Decorとして「紙で作る方法」を考えてきた作品の総称です。

2005年に教室をスタートし、カルトナージュを中心に取り組んできた実用品制作ですが、しだいにバッグや小物、そして家具など、少々はみ出したカテゴリーに発展していき、分類する必要が出てきました。全体を見渡すと、どの作品にも共通するのは「紙」という素材。バッグやポーチなどの小物類なども「折り紙(Origami)」のように切って貼って作れる方法を考えています。

そこで、作品をまとめるために考えたのがCami Decor(カミ・デコ/かみ・デコ)という名前。アイテム全体をCami Decorとし、その中でカテゴリー分けしてみることにしたのです。

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名前の由来はとても単純で、日本語の「紙-kami」、フランス語「Carton」、イタリア語「Carta」、英語「Cardboard」の「Ca」をミックスしたものです。

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現在、教室にはレッスン用のサンプル作品が積まれていますが、数が増えすぎてそろそろ整理する時期にきています。長い間使って古めかしい感じになってきたものも多いのですが、どれも時間をかけて試行錯誤し完成した課題サンプル。片付けてしまう前に、まずは画像としてこちらのページに残し、教室のツールとして使っていければと考えています。(2013年3月)

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<Atelier Fa-Decorのホームページと過去の作品画像について>

2005年にホームページビルダーを使ってサイトを開設し、こちらのページ(メインサイト)で毎月の作品を少しずつ紹介してきましたが、2007年10月以降は作品の種類が増えたこともあって、画像掲載が追いつかなくなってしまいました。(難しめの作品は教室は受講する皆様のみに画像をお送りする形としてしまったため)

そこで、カルトナージュ作品のほかバッグと小物、家具など紹介できていない過去の作品画像や作った時のエピソードなどをこのCami Decor(別館/サブサイト)に少しずつアップしながら整理していくことを試みています。

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<2013年以前の日付の記事について>

2013年3月より前の日付の記事はメインサイトの記録(2005年~)をもとに時を遡ったりしながら記録として書いているものです。また、教室のツールとしての画像や皆様の作品などを、日付と関係なく便宜上掲載することもあります。

<Atelier Fa-Decor/Cami Decorサイトの画像について>

サイト内で使用している作品画像、参考画像、コラージュの風景画像などは全て自分自身で撮影したものを使用しています。 ※他者が撮影した画像を掲載する場合(イベント案内など)は、文中にその旨明記します。

<カルトナージュ教室、バッグと小物などのクラフトの教室やワークショップのご案内について>

詳細についてはメインサイトをご覧くださいませ。