月別アーカイブ: 2014年4月

紙で作る家具-ホーム・デコクラフト

前回紹介した「貼って作るバッグとこもの」は、カルトナージュの作品制作に取り組む中で増えていったものですが、もう1つ枝分かれしたものに「紙で作る軽量家具」があります。

もともと、カルトナージュの箱作りを始めたのも「こんなものが欲しいけれど、市販されていないなあ」という「あったらいいな」という発想からでしたが、「紙で作る軽量家具」も同じ動機で作り続けてきました。

「カルトナージュの作品や道具、ファイル類が増えてきて、それを収納するための収納がほしい。でも重い家具や箱は避けたい、できるだけ軽量にしたい」という必要に迫られ、試行錯誤しながら大小さまざま作りました。

実はこの文章を書いているのも紙で作ったコンパクトデスクの上。(使ってみないと耐久性や問題点がわからないため、全て実際に使っています)

木製の家具のような重厚感や高級感はなく、満足のいく仕上がりではないのですが、なかなか使い心地がいいと感じるのは、障子や襖という紙でできた建具に囲まれてきた日本人だからかもしれません。

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昨年秋からバッグの書籍の作業が中心となり、軽量家具は1年間ストップしたままなので、また少しずつ時間をみつけて取り組み、こちらのページでも紹介していきたいと考えています。

紙で作るデスク、ブックエンドにもなる収納箱-読書の秋によせて

紙で作るデスク-ベルベット調ピンクの縞柄の失敗例

ボンドで貼って作るバッグとこもの(縫わずに作るバッグとポーチ)

カルトナージュと同じく”接着剤で貼る”というテクニックを使った、「貼って作るバッグとこもの」シリーズ。

以下は教室の課題として考えてきたアイテムの一部です。 Camidecorbag4

「バッグ」と「靴」というアイテムがもともと好きで、カルトナージュのバッグやトランクなどを作るのが楽しみの1つでしたが、厚紙を使った作品はどうしてもずっしりと重くなってしまいます。

そこで、”貼って作る”というテクニックを使い、より簡単に、軽くて持ちやすいバッグやブックカバーなどを作れないかと2006年ごろから構造や材料を試行錯誤し、少しずつアイテムを増やしてきました。

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カルトナージュは「厚紙(Carton、カードボード)」を使って作りますが、バッグなどを作る場合は、厚紙の代わりに 手芸用接着芯や薄い紙を使うことも。使う芯によって仕上がりが変わるのが面白いところです。

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このシリーズのアイテムは2時間もあればさらりと作れてしまうものも多く、教室では、カルトナージュの中上級者の皆さんを対象に、3作品を1日クラスで作っていただくという、リーズナブルなセットメニューを設けているほど。

楽しみながら簡単に作れる「バッグとこもの」シリーズ。カルトナージュの複雑な箱作りに疲れた時の息抜きとしても良いようです。