ドライフラワーの鶏頭と紫陽花とカルトナージュ ー2016年の秋の教室より

準備したまま数年間放置していた画像よりー 2016年10月26日の教室の一角の風景です。

手前には黄色い飾りかぼちゃ、りんご。色鮮やかだった鶏頭はドライになって色あせ、紫陽花も水分が抜けて紙細工のよう。

普段なら捨ててしまっていたけれど、色あせて古びていく姿がアンティーク調で、そのまま使ってみたのでした。

焼きたてのバナナパイと一緒に並べてみたり・・・

バッグや柿と並べてみたり・・・思い入れのある紫陽花だったので別れが惜しかったのかもしれません。

 

朽ちていく草花の横だと、10年ほど前に作った古いカルトナージュの作品も新しく見えたりします。

 

 

名残の紫陽花(7月後半)と曲面の引出しボックス

夏に紹介しようと思っていた7月後半の名残の紫陽花と「曲面の引出しボックス」の画像。

2012年、「蓋つきの曲面の箱」のサンプル制作の後に形を作ったもので、フランスの起毛の布を4色使って仕上げています。(1日で効率よくポイントを学べるように3段タイプ。皆さまの受講作品は別途紹介します)

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「引き出しのある箱」の課題はいろいろあって、それぞれに作り方やポイントが異なりますが、引出しごとに色を変えて作っているものも少なくなく、下はその一部。

■秋の色と引き出し付の卓上シェルフ、 ■引き出し付の違い棚と小さな掛け軸2

教室にいらっしゃる皆さんも、レッスン受講後はそれぞれのイメージで大きさや引出しの個数など工夫されているようで、「刺繍糸の色に合わせたカラフルな引き出しボックスの大作を作りました!」とか、「入れるものに合わせて引出しごとに柄を変えてみました♪」とか、お話を聞くのが楽しみ。自分だけの使いやすい実用品は手作りならではです。

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さて、写真の中にぼんやりうつっている紫陽花、7月半ば過ぎの名残りのものですが、実は前回の「秋色紫陽花(あきいろあじさい)」と同じ木のもの。ところどころ、薄緑や薄紫をおび、水分がとんで涼しげな紙細工のような風情です。

そして、下の画像は9月に入って切った枝。すっかり秋色に変わっていて、秋の花との組み合わせが楽しめます。

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・・・夏の間に掲載しようと思っていた画像など、本文中に追加していくつもりです。また、機器類の不具合があり、一部のお問い合わせメールの受信に不備がありましたことをお詫び申し上げます・・・

花びら巾着の作り方-紫陽花の季節によせて

前回紹介した「花びら巾着(Flower Pouch)」。この巾着を初めて作った時、連想したのは紫陽花の”がく(飾り花)”でした。

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形は小手鞠(コデマリ)」に似ていますが、4枚の飾り布のはかなげな様子が「ガクアジサイ」のようで・・・。小さなサイズは和菓子みたいな可愛らしさがあるので、端切れを使っていろいろ作ってしまいました。

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以下は、ボンドで貼って作る「花びら巾着(Flower Pouch)」の方法をまとめたもの。

ハンカチなどで作る場合はヒモを通す線を接着するだけですが、ちょっとひと手間かけて裏地をつけると、しっかりした巾着になります。所要時間は30分から1時間くらいです。

 

まず、材料と道具を準備して大きさを考えましょう。布は綿、麻、絹など自然素材で薄手のものが適しています。接着剤はコニシのボンド「裁ほう上手」を使用しています。

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①は材料を並べたもの。布は表、裏とも同じサイズの正方形にカットして下さい。(写真ではヨレていますが、できるだけきれいな直線で・・・)

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② 表布と裏布を貼り合せます。布の縁、幅5㎜くらい(黄色点線)に接着剤を塗り、薄くのばして、アイロンで圧着。糸くずやはみ出した部分は接着後にカットしましょう。縁のホツレが出にくいのが貼って作る場合の良い所です。

③ 裏布に縁飾りを貼ります。レースやリボン、テープなどお好みで。縁飾りをつけない場合は、裏布を少し大きめにカットし、縁を折って表側に貼るのも1つの方法です。いずれにしても花びら部分が綺麗に見えるよう、縁の始末は大切です。※1

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この段階で小型のハンカチのようなものが出来上がります。同じ作り方で、簡単な布ナプキンやランチョンマット、コースターを手作りしても良いでしょう。水に強いのが「裁ほう上手」の特徴だそうです。

④⑤ 4つの角を三角に折って作る花びら部分は、ひも通し用の通路になります。表布に折り線とひもを通す線の印をつけ、黄色のラインに接着剤を塗り(下写真参照)、アイロンで圧着します。

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⑥ アイロン圧着後、5分ほど時間を置いてしっかり接着されたかを確認し、その後、ひも(リボンやコードなど)を通します。2本通し終わったら、外側を表にして形を整えます。CamidecorHT33

 

⑦ 両側からの紐を引いて完成です。ひもの先にはお好みでビーズやタッセルなどの飾りをつけても良いでしょう。※2 今回は雨のしずくのようなドロップタイプのビーズをつけています。

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もっと大きいサイズを簡単に作りたい場合は、すでに縁が縫ってあるハンカチや ナプキンを利用するのがおすすめです。お弁当用の巾着なども楽に作れます。

梅雨のどんよりしたお天気が続いていますが、雨の日に家の中で読書したり手作りするのは結構楽しいもの。夏の浴衣に合わせて和風の巾着を手作り・・・というのも今の時期ならではかもしれません。

 

※1 表裏とも縁を折って作る方法(ソーイングなどの方法)もありますが、小さな巾着では縁が厚くなって絞りにくくなってしまいます。貼って作る方法では、ホツレが出にくい特徴をいかし、縁を切りっぱなしで接着して縁の部分が厚ぼったくならないようにしています。

※2 マリメッコやベトナムシルクを使った花びら巾着の画像はこちらから

アクアブルーと葡萄色の収納箱 -トワルドジュイの端切れを使って

ブドウが美味しい9月からボージョレ・ヌーヴォーの解禁日のある11月にかけて、今までも何度か「葡萄色」をテーマに作品を紹介してきました。

美味しいブドウがたくさんある日本。黒紫の巨峰やピオーネ、赤紫のオリンピアや甲斐路(かいじ)、昔懐かしいデラウェアの、透き通った薄緑色のシャインマスカットやロザリオビアンコなどブドウの色も様々ですね。

他の色との組み合わせて使うことも多いので、前に「ミントグリーンと葡萄色」、「茶色と葡萄色」、「ピンクと紫色」などの写真を紹介しています。

ミントグレーの収納家具、葡萄色の作品とミニバッグ2種

バッグと小物・秋から冬へ -茶色と葡萄色、フェイクファー

今回紹介するのはアクアブルーと葡萄色を組み合わせた作品。10年ほど前に作ったカルトナージュの箱です。

何かの作品を作った時のアクアブルー(水色)のToile de Jouy(トワルドジュイ)の端切れ。ちょうど薔薇のガーランドのモチーフ部分が入っていて、捨てるのはもったいない。そこで、ちょっと変わった感じでパッチワーク風にストライプの生地と組み合わせてみたのでした。

このパッチワーク風の布使いは杏色(アプリコットカラー)の箱でも試していますが、カルトナージュの布使いとしてはちょっとイレギュラーで、違和感を感じる人も少なくないかもしれません。

だからある意味失敗作のようなもので、ホームページにも掲載せず、教室の課題にしているわけでもないのですが、使いやすい大きさなので、2つとも教室の片隅に置いて他の作品の収納として使ってきました。

今年の2月から11月半ばまでコロナ禍で教室を休んでいる間、サンプルとして使う必要がないので、かなりの作品を片付け、種類ごとに大きな箱に詰めたり整理した中で、この箱は行き場がなく出したまま。今回、教室再開にあたっての準備をしながら、前に撮った画像があることを思い出しました。

水色(アクアブルー)の紫陽花と一緒の写真は2016年の7月。背後に写っているのは前にも紹介した「3段の引き出し」で、葡萄色、アクアブルー、ライトグリーンの3色を使っています。

引き出しのサンプルとしてはあまり出来が良くないため、前に実物を見た方が「写真の方がよく見えますね」と言われましたが、たしかに・・・(厚い布なので細部がピシッとなっていません)。課題の見本としては「こうならないようにしましょう」という説明の時に役立っています。

11月末、ご希望の方のみの少人数クラスという形で教室を再開しました。年内には収束しているといいな・・・と願っていましたが、残念ながら心配な状況が続いています。お互いマスク姿で注意しながらですが、また皆様と創作の時間を共有できることに感謝しています。

 

5月の空とライラック-淡紫色のテープケース

5月の清々しい青空を背に咲いていたライラックの花。ジャスミンや金木犀と同じモクセイ科で、花からはふわりと良い香りが漂います。

東京ではもう見頃は過ぎたけれど、札幌では5月の中頃からライラック祭りが始まり、大通り公園では約400本のライラックが見られるそうで、いつか行ってみたいものです。

さて、今回紹介するのは淡い紫がベースの布を使ったマスキングテープケース。2013年~2014年にサンプル制作をしたもので、持ち運びできる横長の収納箱です。

画像ではわかりにくいのですが、ちょっと変わった内部構造になっていて、そこがテクニックのポイント。様々な技法の組み合わせが必要で、中上級者の皆さんが楽しんで作って下さっている課題です。

色に合わせてこのケースにはシルバーや紫系のテープを収納。他にもブルー系のサンプルがあります。

細かなレース細工のようなライラックの花。そういえば、最近、花モチーフのレースのスカートの女性をよく見かけますね。

ライラックの花は4弁。たまに5弁のものが見つかるそうで「ラッキーライラック」と呼ばれ、幸せを運ぶといわれているそうです。(↑画像をまじまじ見たけれど、5弁はなさそう…残念)

ところで、今回紹介した薄紫の布ですが、「花びら巾着の作り方」でも使っています。

あの時は、「紫陽花のイメージ」で作ったけれど、ライラックの花に見立てることもできそうですね。

ライラックはフランス語ではリラ(Lilas)。和名は紫丁香花(ムラサキハシドイ)。日本に入ってきたのは明治期だそうです。

ライラックについては、前に以下のページでも書いています。

手芸まわりの小物入れとブックカバー-赤毛のアンとライラックの季節によせて

すみれの花とライラック柄のダブル眼鏡ケース(2009)

 

桜と薔薇モチーフの布1-平成最後のお花見によせて

2019年春、日本では平成最後の桜の季節。今年の関東は3月末から4月初めにかけて花冷えの日が続き、開花から2週間近く桜の花を楽しむことができました。

そして、いよいよ桜前線は北海道へ。4月22日に開花したそうで、美しい季節の始まりですね。東北や北海道の皆様、これから北へ向かう皆様、美しい桜とともに良い連休をお過ごしください。

さて、今回紹介するのは「桜と薔薇モチーフの布」。・・・2017年に「春のピンク色、花モチーフ」というテーマの中で紹介しようと思っていたのですが、時期を逃し、あっという間に2年が経ってしまったので、新たに今年の桜の写真を追加して・・・

春のピンク色、花モチーフ

<桜と薔薇モチーフの布>

15年近く前に見つけた淡い花柄プリントの布。薔薇の花柄は多いけれど桜の花のモチーフが入っているのが珍しくてつい買ってしまったもの。

イギリスのプリント生地なので、この花は本当に桜なのか、りんごや杏、アーモンドなどのバラ科の別の花なのかわからなかったのですが、その後、杏やアーモンドの花ではないことを確認したので、ここでは桜ということに。

ピンクだけでなくグレーの桜もあしらわれていて、ちょっと色あせたようなアンティーク風の雰囲気になっています。

桜にちなんだ日本の色名や淡墨桜(うすずみざくら)については、以前こちらの記事で書いたことがありますが、曇りの日の桜はまさに灰桜(はいざくら)、桜鼠(さくらねずみ)、薄桜(うすざくら)色。

単独だと寂しげですが、ピンクの花が少し入ると明るい感じに変わります。

このプリントには紫陽花も入っていて、その部分は少し華やか。

いつか収納箱を作ろうと思っていたのですが、2008年頃にバケツ形の器のサンプルを作って以来、なかなか使う機会がなくて・・・。

インテリアやファッションの流行もある中、柄としては好きだけれど実用品としては難しい、という材料なのかもしれません。→バケツ形作品の記事はこちら(マガジンラックとバケツ形の器)

 

<ソメイヨシノ(染井吉野)と次世代の桜、ジンダイアケボノ(神代曙)>

こんな風にずいぶん前に買って保管したままの布ですが、せっかくだから今年撮った桜の写真を添えようかな、とファイルを見ていたら、蕾の色や形がなんとなく似ている?ものがありました。

花びらと蕾のピンクのグラデーションがなんとも可憐なこの桜。ジンダイアケボノ(神代曙)という品種で、3月末に神代植物園にある原木を撮ったものです。

ジンダイアケボノ(神代曙)は、1991年に新品種として認定されたソメイヨシノの血を引く桜。

実はこの桜、ソメイヨシノよりも伝染病(テングス病)に強いことなどの理由で、近年寿命を迎えつつあるソメイヨシノの植え替えとして推奨されている品種だそうです。→参照:公益財団法人日本花の会

米国のワシントンD.Cとも縁があったりと、ちょっと不思議なエピソードを持っているので、ご興味のある方はチェックしてみてください。※1

ソメイヨシノの面影もありながら、よりピンクがかった花の色。丸く固まって咲く風情が可愛らしく華やかです。

次世代を担う桜、ジンダイアケボノ(神代曙)。昭和、平成を生き抜いたソメイヨシノとともに新しい令和の時代の春を彩ってくれるのが楽しみです。

今回紹介した桜とバラの布は、心惹かれて買ったのにほとんど使っていないという材料ですが・・・

同じ薔薇のモチーフでも、上↑のコラージュ画像に入っているこちらのシリーズ(下↓)は結構いろいろな用途に使っています。

次回は「桜と薔薇モチーフ2」として「バラ」をテーマにしたものを皆様の作品から紹介したいと思います。

※1ジンダイアケボノ(神代曙)についての関連記事

ジンダイアケボノ(神代曙):Wikipedia

「運命に翻弄される桜、ソメイヨシノ。代打はジンダイアケボノ!?」