季節の行事」カテゴリーアーカイブ

水無月と三角形-ジュエリー展の備品イメージ

ついこの前新年を迎えたと思ったのに、あっという間に6月末。もう半年が過ぎようとしています。

振り返ってみると今年の1月は、国際ジュエリー展の備品協力のために慌ただしく、教室を休むことになってしまうというスタートでした。教室の皆さんにご迷惑をおかけしたので、せめて画像で報告を・・・と思っていたのに、作品を届けた直後に尾てい骨を打撲するというそそっかしい怪我・・・。ほぼ徹夜で仕上げたものもあったにもかかわらず、会場でのディスプレイ画像を残すことがかないませんでした(涙)。

打ち合わせに使ったイメージ画像や作品画像などは残っていますので、少しずつ紹介していきたいと思っています。下の3枚はイメージ画像の一部です。

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画像の中で三角形に重なっている布や小物類は、色やテクスチャーの全体像をチェックするためのもの。年末年始をはさんでの慌ただしい作業で、プレゼンテーションボードを作る時間がないため、打ち合わせツールはイメージ画像のみ。

インテリアの仕事の際も、壁紙、フローリングやカーペットなどの床材、塗装の色、カーテンやクッションなどの布サンプルを並べてチェックするのが大切なプロセスの1つだったので、ちょっと懐かしい作業でした。

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さて、6月30日は、日本各地の神社で「夏越(なごし)の祓(はらい)」または「水無月の祓」がとり行われ、半年の罪や穢れを祓い去り、無病息災を願う日。京都を中心に「水無月」というお菓子を食べる習わしがあるそうです。

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三角形のこのお菓子、白いういろうの部分は氷室の”氷”をあらわし、小豆の部分には魔除けの意味があるとか。中国ではおまじないや儀式に使われることもあったそうです。→小豆のルーツ(芝榮太樓)

そして、三角形も魔除けとして使われてきた形。日本には三角形が規則正しく並んだ「鱗文(うろこもん)」と呼ばれる文様や、弥生時代の土器や銅鐸に見られる鋸歯文(きょしもん)というのこぎりのようなギザギザの形の文様がありますが、単なる装飾ではなく厄除け、魔除けなどの文様として使われてきたそうです。(星のマークやピラミッドなども思い浮かびますね)

さまざまな図形や多面体の基本となる三角形。昔の人にとって三角形は不思議で神秘的な図形だったのかもしれません。

 

水無月と水玉柄2ー三角ファスナーポーチ

布のふっくら三角タッセルの作り方(ボンドで貼って作る方法)-春のラッキーオーナメント

貼って作る布の三角タッセル-新春のラッキーオーナメント

すずらんとすみれの花束 -カードと小箱-

5月1日はフランスでは「すずらんの日」だそうです。

お世話になった人にすずらんを贈る習慣があり、贈られた人には幸福が訪れると伝えられているとか・・・。

下の画像はすずらんとすみれが描かれたカード。「すずらんは幸福を運ぶ」というオランダ語の金文字が入っています。

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オランダにもフランスと同じような習慣があるのかは不明ですが、カードを開くと”飛び出す絵本(ポップアップカード)”のようになり、花束が大きくなる仕掛けです。Camidecor1307

旅先の小さな店で見つけた50年近く前の古びたカード(1964年の記載があります)ですが、開くたびになんとなく幸せな気持ちになるような・・・。

繊細な紙製のパッケージやカードに心惹かれるのは、デザインの中に素敵なメッセージが込められていることが多いからかもしれません。

”こどもの日”や”母の日”のある5月は贈り物の多い月。

すみれ色の丸箱はチョコレートの箱(既製品)。すずらんとすみれの花束の小箱は香水ビンのサイズです。

卵色のバスケット(2007)

イースター(復活祭)は「春分の後の最初の満月からかぞえて初めての日曜日」。今年2013年は1週間前の3月31日でした。

日本ではあまりなじみがない祝日ですが、ヨーロッパやアメリカではイエス・キリストの復活を祝う重要なお祭りとして、また、生命が芽吹く春の訪れのお祭りとして、休暇をはさんでお祝いします。

イースターといえば「卵」と「うさぎ」。「卵」は生命と復活の象徴、そして「うさぎ」は多産と繁栄のシンボルですが、その由来は古くからの春を祝うお祭りの風習やゲルマンの神話など諸説あるようです。

下の画像は卵色のバスケット。HPの2007年7月のホビーバスケット・ミニの画像にちらりとうつっている作品です。

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持ち手に飾ったポンポンは、当時、刺繍糸で作ってみたもので、少しずつ丸く切り揃えるときの感じがなんともいえず楽しい作業でした。

下は旅先で出会ったイースターのチョコレート。卵の殻が割れていて芸が細かいですね。
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南仏のミモザ柄の箱とチューリップ・バブル

日本で春の色というと、桃や桜のピンク色が思い浮かびますが、ヨーロッパの春のイメージは黄色だそうです。ミモザに始まり、水仙や菜の花、イースター(復活祭)のディスプレイを彩る花にも黄色が多くみられます。

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下の画像はミモザとオリーブ、セミ柄の南仏の生地で作ったボックス。箱作りを始めた2003年頃の作品です。Camiadecor21

プロヴァンスの生地は程よい薄さで作業性が良く、 また、鮮やかな黄色やオレンジに元気がもらえるような気がして、当時大小さまざまな箱を作りました。

Camidecor23中央の額の中はチューリップの花。黄色とオレンジ、くすんだ朱赤の3本が描かれている19世紀のオリジナルイラストをポストカードサイズに複製してあるものです。

チューリップといえばオランダですが、もともとは16世紀にトルコからヨーロッパに伝わった花で、その後「チューリップ熱)」とも呼ばれるような一大ブームが起こり、17世紀のオランダでは「チューリップバブル」という現象が経済や社会に大きな影響を与えたそうです。

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絵画やボタニカルアートでよく見かけるチューリップの花。

インテリアエレメント(壁紙や布など)のモチーフとして使われることも多く、19世紀のウィリアム・モリスのデザインは有名で、現代でも親しまれています。

***HPに2013年の春夏のイメージ画像を載せました。チューリップのオレンジ色がベースです。***

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お花見と梅型の箱 -和紙で作るテーブル周りの小物と器

「梅や桜を楽しみながら・・・」という春のイメージで、2011年2月初めに制作したテーブル周りの小物入れ。2011年に刊行された「和紙で作るカルトナージュ小物」という書籍に掲載した作品です。Camidecor17もともと若い女性の編集者さんから「古い和のイメージとは少し違う感じで…」という依頼があったのと、4月に刊行される本だったので、春らしい感じにしたくてベースカラーはピンクに。

作品作りは2月の寒い時期だったので、脳内でお花見の季節をイメージしながらの作業でした。

桜や梅の花びらの透けるような質感やはかなげなイメージを表現する時、薄くて丈夫な和紙は相性がいい素材。

「女性が好きな感じで…」というリクエストもあり、和のお菓子や砂糖細工をイメージした淡い色を使いました。

締め切りがある仕事は、うまくいかずイライラしたり寝不足になることも多いのですが、繊細な和紙の手触りやパステルカラーに癒され、励まされながらの作業でした。

テーブル周りの小物入れというコンセプト。お花見の時期をイメージして箱の形は梅の花。箸置きに桜の花びらや扇のデザイン。梅の形のマット(折敷)は重ねて箱に収納できます。

右上の箱の内箱は星の形を模したもので、取り出してトレイのように使ってもOK。
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小さなグラスをのせたお盆は梅の箱の蓋部分です。Camidecor20

ピンク色だけではなく、様々な色の花が咲き乱れる春の庭。

黄色や黄緑。桃色、撫子色、サーモンピンクや珊瑚色、桜色。

淡い色の水色の空や若菜、萌黄、山葵色。

そんな春の色をイメージして、蓋のアクセントには和紙でリボンワークを施しています。Camidecor15

和紙で作る花びらの箱には桜の形もあり、そちらは別の機会に紹介します。

 

桜の形のカルトナージュの箱-2024年の桜の開花によせて

小さな掛け軸-1 -ひな祭りによせて

雛祭りの「雛(ひな)」という言葉は、小さなものという意味があるそうです。小鳥のひなからのたとえでしょうか。「雛菊(ひなぎく)」という花の名もその1つかもしれません。

枕草子にも「ひいな」という言葉がかわいらしいもの(うつくしきもの)として登場※1しますが、こちらは子ども達が遊ぶ小さな紙人形やおままごと道具の意味だとか。 可愛いものに魅かれる心は時を超えて不変だと感じます。

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さて、上の画像はカルトナージュの手法を使った「折りたたみ式の小さな掛け軸」。もともとは2005年のカルトナージュの作品展に展示するために考えた和の作品で、2011年の春「ミニ掛け軸」として書籍に紹介しました。

材料は向かって左からタイシルク、正絹、タイシルク(シャンタン)、それぞれに和紙を組み合わせています。和紙が正絹の着物地と合わせやすいのはもちろんですが、タイシルクとも相性が良いのはアジアつながりだからでしょうか。

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写真右上のように葉書立てとしても使える作品。→グリーンのサンプルを葉書立てとして使っている画像は引き出し付の違い棚と小さな掛け軸2で紹介しています。

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桃の節句が終わると、次は桜の季節。

上の画像は2007年春の教室のために撮影したもので、左下に少し見えるのは、桜の花びら型のナプキンリングです。

 

※1 枕草子 第151段「うつくしきもの(かわいらしいもの)」 に「雛の調度(ひひなのてうど」という言葉が出てきます。また、源氏物語に出てくる「ひいな遊び」も、子供たちの人形遊びやおままごとのような意味があるそうです。

ひな祭りの菱(ひし)形の箱(2009年)

やわらかな春の陽ざしと3月3日のひな祭り。可愛らしい雛人形や雛道具、お寿司やお菓子で祝う女の子の行事は春の訪れにぴったりです。

下の画像は2009年3月の教室のために作ったカルトナージュの「菱形(ひしがた)の箱」4種類のうちの3つ。ひな祭りにちなんで菱餅をイメージした作品です。

古来からの文様である菱形。ヒシ(菱)という水草の葉と実の形が名前の由来で、古典文様としてもおなじみですが、ひな祭りの菱餅の由来については諸説あるようです。(菱餅のピンク、薄緑、白にもそれぞれ意味がこめられているそうです)

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さて、こちらは一見3つとも同じ菱形の箱に見えますが、それぞれ違う構造です。左からかぶせ蓋、あわせ蓋、そして引き出し付きの箱。ピンクの箱は2つの引き出しが扇形に開きます。

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縁起の良い吉祥文様の扇形、内側に貼ってあるのは金色の和紙。

 

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そして、少し近づくと、なんとなく男雛と女雛に見えるでしょうか。

貝合わせの貝からこぼれる雛あられは色とりどりの刺繍糸で作った巻き玉なので、食べることができないのが残念です。

カルトナージュで彩るクリスマス(2008年)

ーこの記事は2008年当時の画像をもとに、2013年以降に書いたものですー

2008年のクリスマスの画像。メインサイトに掲載している画像の大きいサイズです。

クリスマス用に作ったというわけではないのですが、白やアイボリーのカルトナージュ作品、天使のフレームを並べてみたら、なんとなくホワイトクリスマスの雰囲気になりました。

松ぼっくりやオーナメント、グリーン以外の装飾アイテムはほぼ全てカルトナージュや紙で作ったものです。

「大型トレイ」と「リボンワークの箱2種(多角形と楕円:オーバル)」、シェルフ(引き出しが入る棚)などは、自分用に作ったものですが、その後、教室の課題となりました。

1.円錐のシンプルツリー3種(ゴールド、シルバー、シャンパンゴールド)とそれに合わせたリボンタッセル。  2.オフホワイトのシェルフ(右)  3.大型トレイ  4.リボンワークの箱2種(多角形/楕円:オーバル)

 

リボンワークの箱シリーズには「ハートのC(2006-2007年)」もあります。

チョコレートみたいなハートの小箱(2006年-2007年)-リボンワークの箱

2008年のクリスマスの画像はこちらにも↓

紙で作る冬のオーナメント(2008)とモミの木のリース-木の香りに包まれて