カテゴリー別アーカイブ: バッグとこもの

秋の実りとカーキ色-オリーブグリーンの大型収納(2010)とバッグ

気持ちの良い秋晴れの日が続いています。今年は長梅雨や猛暑で大変でしたが、台風の上陸がほぼなかった珍しい年だそうです。

秋の果物や木々の葉に台風の被害がなく、秋の実りや紅葉を楽しめるのはありがたいことですね。

上は2018年に旅先で撮った写真。いい感じに古びたアイアンのテーブルに葉っぱがついた栗やりんごがさりげなく置かれていて素敵でした。くすんだ緑色のモスグリーンやオリーブグリーン、カーキ色は秋になると使いたくなる色です。

そこで今回はオリーブグリーンというか緑系のカーキ色の材料を使った作品画像を2つ紹介します。落ち着いた暗めの緑色ってそれぞれ微妙に違う色で何と呼ぶか迷うけれど今回は「くすんだオリーブグリーン」ということに。

1枚目は「紙で作る家具と収納シリーズ」より2010年に作った大型の収納。紙で棚や収納を試作していた時の作品で手前に曲面が入った変な形。見た目と違って結構便利なので、長年教室の隅に置いて収納として使っています。格子状のリボンが入った天板部分は起毛のベロア調生地です。

次の画像はバッグ2種。ショルダーになる小ぶりのものと大型のトートバッグ。バッグ・イン・バッグとして使えて便利です。2015年頃に自分用に作ったもので、用途に合わせて設計できるのが便利なところ。旅行の前日に慌てて作ることも多いのです。

この時は秋冬ファッションに合わせるため緑系のカーキ(くすんだオリーブグリーン)をチョイス。アクセントにブラックの本革を合わせてシンプル&モダンな感じにしてみたのでした。

華やかではないけれどさりげなくて落ち着く色。好き嫌いは分かれるかもしれないけれど、個人的にオリーブやカーキは安心できる秋色です。

 

※10月6日の金木犀の写真のページに画像や文章を追加しました。

金木犀の香りと江戸東京たてもの園(2017)、『千と千尋の神隠し』の引き出し

 

「貼って作るバッグとこもの(2014年刊行)」改訂新版(2018年)のお知らせ

2014年刊行の書籍『ボンドで貼って作るバッグと小物』の表紙が新しくなり、2018年1月27日に改訂新版が出ました。

内容は2014年版と全く同じで、カバーのみのリニューアルです。

電子書籍にもなっていて、紙の本の在庫がなくなり次第、電子のみに移行していく予定だそうです。(2019年9月)→書籍の内容やアイテムはこちらから

 

バッグ類、封筒ポーチ、眼鏡ケース、小物入れ(コインケース、ジュエリーケース)など33アイテムの作り方を載せています。

本だけではわかりにくいのでキット付きにしてほしい、オンラインレッスンで習ってみたいというご希望があり、現在検討しています。(2020年10月)→貼って作るバッグと小物ー基礎作品

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オレンジの格子柄ボックス(2005)とボツになった「ゆるカワ」小物

最近の飾りかぼちゃはサイズも形もさまざま。南瓜の形ってもともと可愛いけれど、円盤やひょうたんみたいなフォルムもとぼけた感じで見ていてほっこりします。

12年前の2005年に作ったオレンジ色の収納箱(ブック型の箱)。色が合うので撮った1枚です。

下は当時の写真。カメラも違うし夜の照明なので色が違って見えますね。

3㎜の厚紙で頑丈に作ったので今でも利用しています。お揃いのノートカバーは教室の記録ノート用、もうボロボロですが。

カラフルなチェック柄の布は、テーブルクロス用に売られていたものを旅先で購入したもの。目立つし丈夫なので自分用のグッズとしては良いけれど、ちょっと子供っぽくなるので教室の課題用にはほとんど使っていません。

なので、失敗してもいい作品の試作に使うことが多くて下はその1つ。縫わずに作ったピンクッション「ビスコーニュ」のサンプルです。

2013年に書籍用の仕事で「ボンドで貼って作る小物」を考えている時に夜なべで試作してみたもの。編集者さんとの打ち合わせ用に工程の写真も撮りました。

「ボンドで貼って作るバッグと小物」の本は子育て中のママや忙しいOLさんがボンドを使ってさっと作れるアイテムで…というコンセプトをいただいていていたので「ゆるかわ(ゆるい感じで可愛い)」を目指してみたのですが、あまり上手にできなかった。

下は打ち合わせ用の写真。ふっくらハートやタグなども作り、教室で皆さんに見せたら微妙な反応。特にタグにはダメだしされました。”ゆるくて可愛い”を作れる人に憧れますが難しいですね。「ボンドさいほう上手」を使っています。

結局、書籍用のバッグやポーチは教室用に考えたものが沢山あるのでそちらを掲載することに。↑の小物は本のアイテムとしてはボツでした。

その時考えた「ボンド裁ほう上手」で作る八角形のピンクッション「ビスコーニュ」。ハギレで作れるし、手にのせるとふっくらして個人的には結構気に入っているのです。

だから結構大事に保管していて、先に紹介したオレンジの箱に「ボツになったゆるカワ小物」がこちゃごちゃと入っています。

「ビスコーニュ」の他の作品や作り方は↓のページで紹介しているので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

ボンドで貼って作る八角形のピンクッション-Biscornu(ビスコーニュ)

雛祭りの手鞠寿司みたいな八角形のピンクッション(ビスコーニュ)-縫わずにボンドで貼って作る方法

雛祭りのちいさな小物入れ(2010年)-ツイストタイプの小物入れ(六角形)

「雛祭り」の雛(ひな)、その古語の「ひいな」という言葉には小さくて可愛らしいものの意味があるそうです・・・というようなことを書いたのは2013年の春。このCami Decorのページ(サイト)を作った直後のことでした。

小さな掛け軸1 -ひな祭りによせて

その後、作品の整理を兼ねて古い画像などを紹介してきましたが、その中で雛祭りに関係のあるものをまとめてみました。(画像をクリックすると記事が開きます)

 

さて、今回「雛祭り」にちなんで紹介するのは、手のひらサイズの小さな小物入れ。2010年に課題として作ったもので、教室では「ツイストタイプの小物入れ」と呼んでいる、ちょっと面白い作品です。

上の画像は当時撮影したもので、Atelier Fa-Decorメインサイトの10月の欄にも小さく載せています。

もともとは和の小物にヒントを得ていろいろ試作(上)。カルトナージュの手法を使って作り方を再考し、デザインなどもちょっと洋風にしています。

ピンクのサンプルは六角形のタイプ。

おにぎりみたいな三角形のサンプルは、よりオリジナリティを出したくて考えたもので、今後クリスマスのページ(↓)に画像を追加紹介する予定です。

桃の節句が終わると、少しずつ寒さがゆるんでいき、春の柔らかな光の中でパステルカラーを楽しみたい季節がやってきます。

 

<追記>・・・こちらのページ(↓)の「作り方」、長い間画像のみだったのですが、ようやく説明文を入れました。

雛祭りの手鞠寿司みたいな八角形のピンクッション(ビスコーニュ)-縫わずにボンドで貼って作る方法

 

ちいさなリンゴと宿り木と冬のミニトランク風バッグ(2015年)

4,5年前に旅先で買った赤い起毛模様のインテリアファブリック。イギリスの生地なのですが、大きな作品にするには派手すぎて、数年間使わずそのままになっていたものです。

2014-2015年に「ミニトランク風バッグ」のサンプルを作る際に使ってみたけれど、春夏にはやっぱり暑苦しすぎて、いつも収納の中。

寒い季節になると「ああ、そういえば・・・」とひっぱり出してきます。

なんとなくプレゼントの箱みたいに見えるので、クリスマスアイテムと一緒に撮ったのが上の画像。右端にちらりと見えるのがそのトランクですが、先に紹介したミニトランクとは構造、作り方が全く異なる作品です。

・・・色が合うかな?と、ガラスのトナカイとツリー、大小のりんご、ヤドリギと一緒に撮ったのですが、赤いファブリックの存在感がありすぎて、まるでトナカイが得体のしれないトランクを見て怖がっているような微妙な写真になってしまったので、まずはちょっぴり写っているものをチョイスしました・・・

そういえば、2016年は宿り木(やどりぎ/ヤドリギ)との出会いがたくさんありました。機会を見つけて紹介したいなと思っています。

 

氷みたいなミニクリスマスツリーと赤×白のミニトランク(2009年)

ミニトランクシリーズ(2009年)のサンプルのうち、一番最初に作った作品。ピンクのストライプは以前紹介しました。 →こちら(刺繍入りのミニトランク)

大きさは自由、材料に合わせて考えましょうという課題で、サンプルを4、5個制作。一番最初に作った作ったのがこちらの赤×白、ストライプの作品です。

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メインサイトに使っている画像は6,7年前に撮影したものです。(↓右上の赤い箱の上)

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フラワーモチーフの斜め格子にいろいろな絵柄が入っている赤×白の布を使った作品で、片面には小鳥とお花。

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もう片面には3輪の薔薇(ばら)の花。

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いろいろなバリエーションがあるトランクのシリーズ。せっかく受講していただくのだから、ただのトランクでは面白くないかな・・・と、ちょっと変わった構造にしてみた小さな作品。作り手それぞれの個性や好みがぎゅっと詰まった感じに仕上がって楽しいので、私自身もお教えするのが楽しみな課題です。

下の画像の赤い実はさくらんぼではなく、小さな姫りんご(右上は大きなりんご)と宿り木(ヤドリギ)の枝。今年はなぜか果物や野菜の画像が多かったので、しめくくりに。

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下は過去に掲載したクリスマスと赤い色をテーマとした画像。クリックすると記事が開きます。

フェイクファーのバッグと緑色の紙ばさみ(袱紗)-過去のクリスマスリース

11月も後半になると、街やお店はすっかりクリスマスの装い。コートやダウンジャケットを着ている人も増えて、本格的な冬支度の時がやってきます。
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今年はとりわけフェイクファーのバッグや、ファーのポンポン(ころんとしたタッセル)をお店で目にするように思うのは気のせいでしょうか。冬のファー(毛皮)はやっぱり暖かいし可愛い。

カルトナージュから枝分かれした「縫わずにボンドで貼ってる作るシリーズのバッグや小物」にも、時々使っているフェイクファー。

下は教室の課題のために自分で使ってチェックする試作品で、貼って作るバッグと小物の書籍では紹介できなかったアイテムです。(今はちょっと古びた感じになってきました)
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グレーと黒のバッグはフェイクファーを取り外しできるようにして、必要のないときはシンプルに使えるように作ったもの。ファーの幅が太いのが気になって昨年は使わなかったけれど、今年は大丈夫かも。

余ったファーはポンポンタッセルにするのがおすすめです。

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光沢のある金茶系のポーチバッグ(右)は小物入れやミニバッグとして使えるタイプ。ちらりと見えているグリーンの作品は袱紗(ふくさ)シリーズの中の1つで、2つそれぞれ大きさと構造が違います。※2

筒形バッグは以前「フエルトで作る簡単アップリケ-クリスマスモチーフ」で紹介したもの。

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今年もあと1か月あまり。「ああ、今年も中途半端でやり残したことが沢山ある・・・」→「反省」→「来年こそは!」→「あっという間に暑い夏が来て、また年末に反省・・・」のループが続いている上、だんだんやり残しのボリュームが増えて積み重なっているような・・・。

下の画像は昨年(2015年)のリース。チョコレート色のボールは2007年に教室のSさんからいただいた素敵なリースに使われていた思い出のもの。

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たしかグリーンの土台を作って1週間以上放置したままだったので、飾りをつけたときには乾燥状態に。(画像でもうるおいがなくなりつつあるのがわかります↓)

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今年はまだ何も手をつけていないので、まずはこのページでちょっぴりクリスマス気分を。皆様、よい12月をお過ごしください。

 

※1 フェイクファーをアクセントに使ったバッグと小物はまだいろいろあるので、整理できたものから掲載していきます。

冬の日のフェイクファーバッグ -ゼブラ柄やファーのポンポン

※2 金封を入れて持ち歩くときに便利な「袱紗(ふくさ)、紙ばさみシリーズ」。教室のレッスン課題には、用途や和、洋に合わせてカルトナージュで軽量に作るタイプがあります。簡単に作れる方がよい場合は、書籍に紹介したソフトタイプの「フラットポーチ」でも代用できます。

昨年(2014年)のクリスマスリースとモスグリーンの天使柄の作品