カテゴリー別アーカイブ: 季節の花や果物、お菓子など

5月の空とライラック-淡紫色のテープケース

5月の清々しい青空を背に咲いていたライラックの花。ジャスミンや金木犀と同じモクセイ科で、花からはふわりと良い香りが漂います。

東京ではもう見頃は過ぎたけれど、札幌では5月の中頃からライラック祭りが始まり、大通り公園では約400本のライラックが見られるそうで、いつか行ってみたいものです。

さて、今回紹介するのは淡い紫がベースの布を使ったマスキングテープケース。2013年~2014年にサンプル制作をしたもので、持ち運びできる横長の収納箱です。

画像ではわかりにくいのですが、ちょっと変わった内部構造になっていて、そこがテクニックのポイント。様々な技法の組み合わせが必要で、中上級者の皆さんが楽しんで作って下さっている課題です。

色に合わせてこのケースにはシルバーや紫系のテープを収納。他にもブルー系のサンプルがあります。

細かなレース細工のようなライラックの花。そういえば、最近、花モチーフのレースのスカートの女性をよく見かけますね。

ライラックの花は4弁。たまに5弁のものが見つかるそうで「ラッキーライラック」と呼ばれ、幸せを運ぶといわれているそうです。(↑画像をまじまじ見たけれど、5弁はなさそう…残念)

ところで、今回紹介した薄紫の布ですが、「花びら巾着の作り方」でも使っています。

あの時は、「紫陽花のイメージ」で作ったけれど、ライラックの花に見立てることもできそうですね。

ライラックはフランス語ではリラ(Lilas)。和名は紫丁香花(ムラサキハシドイ)。日本に入ってきたのは明治期だそうです。

ライラックについては、前に以下のページでも書いています。

手芸まわりの小物入れとブックカバー-赤毛のアンとライラックの季節によせて

すみれの花とライラック柄のダブル眼鏡ケース(2009)

 

すずらんとすみれの刺繍フレーム(2007-2017年)-すずらんの日によせて

「5月1日はフランスではすずらんの日だそうです」と、すずらんとすみれのカードを紹介したのは2013年のことでした。

すずらんとすみれの花束 -カードと小箱-

それ以来2016年まで、この季節になると何かしらスズランの花の画像を紹介していましたが、ここ2年サボっていました。

実は2017年には画像を準備していたものの、タイミングを逃してしまって…。下が2年前の5月に掲載しようと思って2年放置していた「すずらんとすみれの刺繍フレーム」の画像※1です。

スズランやスミレの刺繍はずいぶん前の冬に気まぐれに刺したもの。刺繍用の布ではなく、何かの余り布を使っています。

刺した後は興味が薄れてしまって、ハギレと一緒に収納ケースに仕舞いこみ、このまま捨ててしまいそうになっていたものを救済。カルトナージュのOval(楕円)の額の中に入れて仕上げました。

下は当時のラフスケッチ。ミモザの花束のフレームについてはこちらで紹介しています。

 

すずらんのフレームの斜め上に写っているのは「すみれの刺繍フレーム」。肝心のすみれがパンジーをミックスしたような感じで、酔っ払いみたいでちょっと変ですね・・・

当時のスケッチを見ると、すずらんの図案が複数あるのに比べて、すみれの”おまけ感”・・・。

こんな風に下絵も描かずに思いのままに刺したので、独創的な感じになってしまったのでしょう。

「スミレ」という花は奥が深くて沢山種類があるそうですが、恐らくこういうすみれ↓と、

こういうスミレ↓の雰囲気を出したく、結局足して2で割ってしまったような感じになったのかな?と推測。作ったものを見ると、今さらながら詰めの甘い自分を思い知らされます。

毎年、この季節になるとスズランに会える場所。

光によって色の見え方が変わる包容力のある大きな葉と、ささやかにひっそりと咲く小さな鈴のような清らかな花を見ると幸福感に包まれます。

そういえば、すずらんの花は結婚式に使われることも多いそう。

特に英国のロイヤルウェディングでは、ダイアナ元妃の結婚式のブーケをはじめ、キャサリン妃(2011年4月29日)、メーガン妃(2018年5月19日)のウェディングブーケにもスズランが使われたそうです。

 

桜と薔薇モチーフの布1-平成最後のお花見によせて

2019年春、日本では平成最後の桜の季節。今年の関東は3月末から4月初めにかけて花冷えの日が続き、開花から2週間近く桜の花を楽しむことができました。

そして、いよいよ桜前線は北海道へ。4月22日に開花したそうで、美しい季節の始まりですね。東北や北海道の皆様、これから北へ向かう皆様、美しい桜とともに良い連休をお過ごしください。

さて、今回紹介するのは「桜と薔薇モチーフの布」。・・・2017年に「春のピンク色、花モチーフ」というテーマの中で紹介しようと思っていたのですが、時期を逃し、あっという間に2年が経ってしまったので、新たに今年の桜の写真を追加して・・・

春のピンク色、花モチーフ

<桜と薔薇モチーフの布>

15年近く前に見つけた淡い花柄プリントの布。薔薇の花柄は多いけれど桜の花のモチーフが入っているのが珍しくてつい買ってしまったもの。

イギリスのプリント生地なので、この花は本当に桜なのか、りんごや杏、アーモンドなどのバラ科の別の花なのかわからなかったのですが、その後、杏やアーモンドの花ではないことを確認したので、ここでは桜ということに。

ピンクだけでなくグレーの桜もあしらわれていて、ちょっと色あせたようなアンティーク風の雰囲気になっています。

桜にちなんだ日本の色名や淡墨桜(うすずみざくら)については、以前こちらの記事で書いたことがありますが、曇りの日の桜はまさに灰桜(はいざくら)、桜鼠(さくらねずみ)、薄桜(うすざくら)色。

単独だと寂しげですが、ピンクの花が少し入ると明るい感じに変わります。

このプリントには紫陽花も入っていて、その部分は少し華やか。

いつか収納箱を作ろうと思っていたのですが、2008年頃にバケツ形の器のサンプルを作って以来、なかなか使う機会がなくて・・・。

インテリアやファッションの流行もある中、柄としては好きだけれど実用品としては難しい、という材料なのかもしれません。→バケツ形作品の記事はこちら(マガジンラックとバケツ形の器)

 

<ソメイヨシノ(染井吉野)と次世代の桜、ジンダイアケボノ(神代曙)>

こんな風にずいぶん前に買って保管したままの布ですが、せっかくだから今年撮った桜の写真を添えようかな、とファイルを見ていたら、蕾の色や形がなんとなく似ている?ものがありました。

花びらと蕾のピンクのグラデーションがなんとも可憐なこの桜。ジンダイアケボノ(神代曙)という品種で、3月末に神代植物園にある原木を撮ったものです。

ジンダイアケボノ(神代曙)は、1991年に新品種として認定されたソメイヨシノの血を引く桜。

実はこの桜、ソメイヨシノよりも伝染病(テングス病)に強いことなどの理由で、近年寿命を迎えつつあるソメイヨシノの植え替えとして推奨されている品種だそうです。→参照:公益財団法人日本花の会

米国のワシントンD.Cとも縁があったりと、ちょっと不思議なエピソードを持っているので、ご興味のある方はチェックしてみてください。※1

ソメイヨシノの面影もありながら、よりピンクがかった花の色。丸く固まって咲く風情が可愛らしく華やかです。

次世代を担う桜、ジンダイアケボノ(神代曙)。昭和、平成を生き抜いたソメイヨシノとともに新しい令和の時代の春を彩ってくれるのが楽しみです。

今回紹介した桜とバラの布は、心惹かれて買ったのにほとんど使っていないという材料ですが・・・

同じ薔薇のモチーフでも、上↑のコラージュ画像に入っているこちらのシリーズ(下↓)は結構いろいろな用途に使っています。

次回は「桜と薔薇モチーフ2」として「バラ」をテーマにしたものを皆様の作品から紹介したいと思います。

※1ジンダイアケボノ(神代曙)についての関連記事

ジンダイアケボノ(神代曙):Wikipedia

「運命に翻弄される桜、ソメイヨシノ。代打はジンダイアケボノ!?」

 

ミモザの日によせて-2017年の画像より

3月8日はミモザ(mimosa)の日。

春の光そのもののような黄色くて丸く可愛らしい小さなミモザの花。梅や桃や桜の花とは少し違う形で春を運んでくれるような気がして、このサイトでも何度かとりあげてきました。

以下は2017年3月に掲載しようと下書きしたまま放置していた記事。当時、インスタグラムの使い方の練習(?)などもしていて、そちらには画像をアップしたのですが、こちらはほぼ書き終えたのにそのままになっていたのでした。(今回当時のまま掲載しました)

ミモザの日によせて-ミモザの花束とイニシャルモノグラム

下は上↑の記事でも紹介したミモザの花束のフレーム。

2008年頃に作り始めたカルトナージュのフレームシリーズはサンプルが複数あって、布のほか、刺繍なども入れています。→布を入れたものはこちら(2008年の画像)にも

2017年の春にいくつか画像を準備して紹介しようと思っていたのですが、あっという間に夏になり、秋になり、そして2年が経ち・・・。

イニシャルモノグラム×ミモザのフレームも当時の画像があるので、後日掲載します。

 

※長い間掲載しないままたまってしまった古い作品の整理と記録のためにと、2005年からの古いHPの別館としてこのCami Decorサイトをスタートしたのは2013年の3月のことでした。(2013年以前の記事は、画像の日付をもとに遡って掲載したものです)

その後、3日坊主かな? 3年坊主かも・・・?と思いながら超マイペースで続けてきて6年が経ちました。(2005年から始めた教室は14年目となりました)

今年こそは定期的に更新しようと、クリスマスやお正月、バレンタインなど掲載しようと思っていた画像があったのですが手が回らず、書きかけの記事もたまっているので、3月を期にもうすこし”まめ”に更新したいと思います。

 

 

黄金の月、秋の紫色ー秋のお月見によせて

夜風や虫の声が心地いい秋の夜。2018年のお月見、十五夜は9月24日、十三夜は10月21日でした。

下の画像ははいつかお月見の季節に紹介しようと思っていた和紙。10年ほど前に伊東屋さんで購入したものです。

淡い茄子紺のような紫色の背景に、一面に広がる薄紫の露芝(つゆしば)文様。丸い月を思わせる輪の中には、梅、笹、藤、楓、短冊などの伝統柄が描かれ、シャンパンゴールドの細い縁取りが繊細で着物のデザインのよう。

「露芝(つゆしば)文様」というのは、細い月のような円弧の芝草に露の玉が散らされたもので、誰もがどこかしらで見たことのある伝統柄。そして、その間から見える白いギザギザの模様は、「雪輪(ゆきわ)文様」の一部?と調べたら、「三日月雪輪文様」と呼ばれているそうです。

夜が更けてから見る月も綺麗だけれど、夕暮れ時、空の色が少しずつ変化していく景色もいいなあ・・・と昔の画像ファイルを見ていたら、紫色の空と満月の写真を発見。2008年9月に撮影したもので、ちょっとピンぼけですが、夕暮れの空と湖が薄紫に染まっています。

2008年頃というと、ちょうど曲線ラインの作品をいろいろ作っていた時期で、下の画像にもクネクネしたラインが複数・・・。紫色のベルベットの箱は秋冬に制作したもので、側面には紫がかったシャンパンゴールドの生地を使っています。

 

秋のお月見は実りの時期。ススキやお団子と一緒に里芋や栗、豆が供えられ、十五夜は「芋名月」、十三夜は「栗名月」(または「豆名月」)とも呼ばれるそうです。

 

かぼちゃとお菓子とハロウィーン-ハリーポッターとヘンリー君

2015年2016年に続き、ハロウィンによせて…(↓は去年のかぼちゃの画像です)

下は以前自分で撮った画像にいたずらしたもの。下手な手書きで蜘蛛の巣を入れて、ほんのちょっぴりハロウィーン風に・・・。

うっすら雪に覆われているこの建物、見覚えのある方も少なくないのではないでしょうか?仮装して「ここの生徒になりたい!」と熱望する子どもたちも世界にたくさん。

ホグワーツ魔法魔術学校の物語(ハリポッターシリーズ)を感性豊かな小さい頃に読めるなんて、今の子ども達は幸せです。

さて、ハロウィーンといえば、子ども達の”トリック・オア・トリート(Trick or Treat)”。

仮装した子ども達が「お菓子をくれる?それとも、いたずら?=お菓子をくれないといたずらするぞ」という楽しいお祭りについて、私が初めて知ったのは、小学生の時に読んだアメリカの児童文学「ヘンリー君シリーズ」でした。※1

「いいなあ、楽しそうだなあ・・・」と密かに憧れ、その後しばらくして私自身も仮装する機会に恵まれるのですが、その時のコスチュームは黒猫。仮装といっても黒のセーター&パンツにしっぽと耳とひげ?をつけただけの超簡単バージョンで、現代の仮装とは比べ物にならないゆる~い感じでした。

その時、ロングヘアの友人が魔女の仮装をしたのがすごく似合ってかっこよくて、今思えば、ホグワーツの生徒風だったなあ・・・と、この季節になると懐かしく思い出します。

・・・ということで、今回は「トリック・オア・トリート(Trick or Treat)」にちなんだ作品を紹介します。

教室の皆様の作品から、ハロウィーンのお菓子を入れてみたくなるような、遊び心のあるちょっとポップなもの、スパイシーなものをピックアップして・・・。

ここに紹介した皆様の作品1つ1つに思い出やストーリーがあって、それぞれ細かく紹介したいのですが、今回は上の画像の中の「メリーゴーランド型の箱(2009年からの課題)」3つについて少し補足してみます。

<メリーゴーランド型の箱と復習&応用作品より↑>

上画像の真ん中は、K・Kさん作で、教室で作った赤い屋根の作品と復習作品。オレンジとパープルのポップなハロウィン柄の箱はお菓子をいれるのにぴったり。正面もキュートなのですが、屋根と飾りのポンポンが可愛いので、今回は上から撮った画像をチョイス。

左下から2番目はN・Sさんのシックでおしゃれな作品。細部の飾りにまでこだわってスタイリッシュな中に可愛さのある作品に仕上げて下さいました。

右下はE・Kさん制作で、「メリーゴーランド型の箱」×「リボンくるりボックス」×「シークレットボックス」をミックスさせた応用作品。甥っ子君へのクリスマスプレゼント用に作ったすごく楽しい作品で、ゆっくりご紹介したいので内部はその時のお楽しみに・・・。

<カルトナージュやバッグと小物などの基礎作品から↓>

下は基礎作品中心の画像。初めてカルトナージュを作った方のものも入っています。レトロなモチーフや復刻のラベル柄を上手に使ったりと、お菓子が入っていたら欲しくなってしまうかも・・・。

右上2つはK・Nさんのちょっと難しめの作品で、クリスマスバージョンもあるので別の機会にあらためて。

<おてんばでスパイシーな女の子キャラと可愛い木馬のモチーフなど>

そういえば、先に書いた「ヘンリー君シリーズ」には、ラモーナというやんちゃでいたずら好きの強烈な女の子が登場して、ハロウィーンでひと騒動巻き起こすお話があったような・・・。「ビーザスといたずらラモーナ(姉妹のお話)」や「ラモーナは豆台風」など彼女が主人公のシリーズもあって、ごくごく普通の男の子の主人公のヘンリー君よりも、ちょっとブラックなところのあるラモーナというキャラクターの方が印象に残っています。

ハリーポッターのハーマイオニーやルーナ、ムーミンのミイもそうですが、個性的な女の子のキャラクターは物語のスパイスとして欠かせないもの。

上の画像は、女の子や木馬という可愛いモチーフを甘く仕上げて・・・というのではなく、ビターにピリッとまとめて下さった皆様の作品です。

※1.映画の撮影で実際に使われたボグワーツ城の模型です。

※2.ハロウィーンが出てくるのは「ヘンリー君と秘密クラブ」「ラモーナは豆台風」など。作者のベバリイ クリアリー(Beverly Cleary)女史についてちょっと調べたてみたところ、現在101歳で、100歳を迎えてお元気にインタビューを受けている様子を見つけることができました(嬉しい!)。→ご興味のある方はこちらから:Children’s Author Beverly Cleary on Turning 100

春のピンク色、花モチーフ

過去の作品より、花柄やピンクのストライプの組み合わせ。教室の皆様にはおなじみの、窓際に無造作に置いてあるシリーズの一部です。

 

関東は肌寒く雨模様となりましたが、曇り空を背景に見るちょっと憂いをおびた桜もいいものですね。

皆さま、良い週末をお過ごしください。

 

<追記>2017年、晴れた日に桜の写真を撮ってから、追記として布の画像など続きを書くつもりでした。4月の初め、青空を背景に風に枝垂れ桜が揺れる写真は撮ったものの、あっという間に2年経過。

2019年4月に別の記事として掲載しています。

桜と薔薇モチーフの布1-平成最後のお花見によせて