カテゴリー別アーカイブ: 裁ほう上手で作る小物

水無月と水玉柄2ー三角ファスナーポーチ

6月30日の「夏越(なごし)の祓(はらい)」。京都の「水無月」というお菓子の画像を載せたのはついこの前だったような気がしますが、もう2年前(2013年)のことなのですね。→水無月と三角形

半年の罪や穢(けが)れを祓(はら)い、無病息災を願うために日本各地の神社で行われる「夏越(なごし)の祓(はらい)」。「夏越」という言葉から、クーラーや冷蔵庫の無かった時代に夏の暑い時期を無事に乗り切るのがいかに大変だったかが伝わってきます。

たしか「水無月」というお菓子の三角のういろう部分は、氷を表しているとか。そして三角の形や小豆には魔除けの意味がこめられているそうです。

さて、今回紹介するのは下の画像。今年の1月に幸運を呼ぶ手作りアイテムとして作り方を紹介した「新春のラッキーオーナメント(三角タッセル)」に続き、ボンドで作る三角錐のアイテムです。(昭和の時代の牛乳パックそっくりなので、なんとなく木箱に入れてしまいました・・・)

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ひとつ取り出すとこんな感じ(下↓)。三角のファスナーポーチになっています。

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裏地付きの2枚仕立て。内部は糊代(のりしろ)が出ない構造です。入れる物はキャンディーとか、シュシュとかお好みで・・・。形が目立つので、それを活かして楽しく使うのがお勧めです。

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水玉の生地は10年ほど前に購入し、カルトナージュのボックスや手帳カバー などで使った残りの生地。箱にするにはちょっと派手なカラフルな水玉なので、手帳カバーや箱物のアクセントとして使っていました(↓2005年-2007年の作品)。

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結構簡単に作れる三角ポーチ。三角タッセルとフラットファスナーポーチの応用なので、夏休みに子ども達と一緒に作るのも楽しそうです。

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余談ですが、上の画像で三角ポーチと一緒に撮ったフエルトのボールは、2年ほど前に近所の輸入雑貨屋さんで見つけたもの。ネパールで1つ1つ手作りされたものだそうで、女性たちが集まって笑顔で作っている写真が印象的でした。

4月の地震で大変な被害を出したネパール。メディアでの報道が少なくなると、どうしても関心が薄れがちになりますが、ユニセフのページによると現地はまだ過酷な状況が続いているようです。

1年の節目に紹介した「三角タッセル」や「三角ポーチ」。世界や日常には心配なことがたくさんあるけれど、笑顔で過ごす時間が少しでも増えますように!と願いをこめたアイテムです。

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水無月と水玉柄1-大きな水玉のちいさなバッグ

水玉模様が似合う月、6月。雨の季節なのになぜ「水無月」?と字を見るたびに思いますが、由来は諸説あるようです。

まず、「水無月」の「無(な)」は「の」という意味の連体助詞なので、「水の月」という意味だという説。

そして、旧暦との季節のずれによるという説や、地上にたくさん雨が降って天の水が無くなる(←なんだか納得)という説など・・・。 一番最初の「水の月」説が有力らしいですが、いずれにしても水と関わりの深い風情ある名前です。

さて、今回は雨の季節にちなんで、大きめの水玉シリーズ。1枚目の画像は『ボンドで貼って作るバッグとこもの』の本のために作った、持ち手つきのトートバッグです。

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教室のレッスン課題にしている”芯入りのタイプ”なので、ハリのある仕上がり。スマホとお財布が入る小さなバッグですが、裏地付きで構造的にもしっかりしています。

そして、柔らかめのバッグが好きな人のために「芯を入れずに布だけでも作れますよ」という例として、布だけで作っているのが下の画像。

私自身は布だけの袋ものはミシンで作ることが多いのですが、書籍のために「ボンド裁縫(ほう)上手」で作りました。(その時一緒にボンドで作った巾着やシュシュなどは、意外にしっかりしていて便利なので、今でも愛用しています)

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上の画像、布だけで作ったにもかかわらず、クタッとならない”立つ”タイプのバッグ(下画像↓)として仕上がったのは、帆布(ハンプ)※1を使って裏地付きの2枚仕立てにしているから。芯地を入れると、さらにハリのある感じに仕上がります。

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バッグの手前「眼鏡ケースB」の蓋に使ったのは、スウェーデンのテキスタイルメーカー、マイロ(MAIRO)社のStrossel(ストローセル)というファブリック。

大きな水玉の中に小さなドット(つぶつぶ)が描かれていて、ビスケットやチョコボールが並んだような図柄。Strösselって何のことかな?と調べてみたら、アイスクリームやカップケーキなどにトッピングとして使うカラフルなチョコスプレーのことらしく、この丸い形はやっぱりお菓子だったんだ、とほっとしました。

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このタイプのマチ付きバッグは、持ち手つきのトートバッグはもちろん、ショルダータイプの「バッグ・イン・バッグ」としても重宝する形。いろいろな持ち手のバリエーションを紹介したくて、『ボンドで貼って作るバッグとこもの』の本には、下の画像(↓)のショルダータイプの作り方を載せています。→貼って作るバッグ・イン・バッグ

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今回、一緒に水玉柄の三角ポーチを紹介するつもりでしたが、長くなってしまったので次回以降に・・・。

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※1<帆布(ハンプ)のお店について>

帆布(ハンプ)というのは、いわゆるキャンバス地のこと。以前、『ボンドで貼って作るバッグとこもの』の読者の方より、本の中で使った帆布(ハンプ)のお店と品番についてのご質問がありました。ショップ情報をこちらのページに書きましたので、興味のある方はご参照ください。

 

「モノマチ」とボンドで作るファスナーポーチ

先日のホビーショーのイベントは事後報告になってしまいましたが、本日からスタートする”モノマチ”の紹介はぎりぎりセーフ・・・間に合いました。

※ホビーショーでは、コニシさんがCami Decor(カミ・デコ)のページで作り方を紹介した花びら巾着を使ってワークショップを開催されました。

ホビーショーと花びら巾着(ご報告)

<「モノマチ」と「YKKものづくり館」のワークショップ>

「モノマチ」とは古くからモノつくりの街としての歴史を持つ、東京都台東区南部の徒蔵(カチクラ)エリア(御徒町~蔵前~浅草橋にかけての2km四方の地域)で開催される町おこし的なイベントのこと。5月22日(金)、23日(土)、25日(日)の3日間、様々な企画やワークショップが開催されるそうです。

・モノマチ、クリエーターズマーケットについてはこちらから

2011年よりスタートし、今年で7回を迎えるモノマチ。なんと200組以上のモノづくり系企業やショップ、職人、クリエイター、飲食店などが参加するそうで、3月のワークショップでお世話になった「YKKものづくり館」さんも参加企業の1つです。

「YKKものづくり館」のサイトに昨年のモノマチのイベントの様子が載っていて、親子で一緒に楽しめる企画ってステキだな・・・と思っていたところ、今年は「ボンドで作るファスナーポーチ」をイベントの1つにというお話が・・・。

YKKのスタッフの皆様が企画(布のセレクトから準備、講師まで)をなさる15分ほどのワークショップ。誰でも超簡単に作れる!のがポイントなので、本に紹介した2枚仕立て(裏地付き)ではなく、1枚仕立て(裏地無し)のポーチのワークショップがイベントの仲間に入っています。←私もテキスト画像を提供しました

<超カンタンな1枚仕立て(裏地無し)のファスナーポーチって?>

昨年の『ボンドで貼って作るバッグとこもの』の本には工作のように作る2枚仕立て(裏地付きタイプ)の作り方を紹介しました。

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でも、「ボンドで作るのは初めてなので、最初から裏地付きは難しそう・・・」という人も多いはず。そんな人のために、まず超簡単な1枚仕立てのファスナーポーチからスタートして慣れてみるのがおすすめ…と考え、こちらのページに作り方を公開したのが、ボンドで作る1枚仕立てのファスナーポーチ。たった3工程なので、すごく簡単に作れます。

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モノマチのYKK主催のワークショップでは『YKKものづくり館』のスタッフの皆さまが、優しく丁寧に教えて下さると思いますので、挑戦したい人はぜひ!また、モノマチの期間は、手工芸の材料のショップによる催しがたくさんあるようなので、掘り出し物探しも楽しめます。

モノマチ イベント・ワークショップ情報→こちらから

※テキストにはこのCami Decor(かみ・デコ)ページで紹介した「超カンタン、1枚仕立てのファスナーポーチ(ボンドで貼って作る方法)」を使っていただくなど、「ホビーショー」のコニシさんブースの”花びら巾着のイベント”の時と同じく、ちょっぴり協力しています。

<フラットポーチだけでない  縫わずにボンドで貼って作るファスナーポーチ>

そして、フラットポーチをクリアしたら、いろいろなファスナーポーチの世界が広がります。

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本で作り方を紹介した裏地付き(おすすめ)やキャラメルポーチのほか、丸、三角、四角、キューブ、筒型(バレル/シリンダー)などなど。ほとんどの形は貼って作ることが可能で、縫うのとはちょっと違ったデザインのポーチやバッグが楽しめます。

 

ホビーショーとボンドで作る花びら巾着(ご報告)

2015年のホビーショー、今年も教室日程と重なって、残念ながら私自身は行けなかったのですが、実はボンドのコニシさんのブースで、「バッグとこもの」の作品展示とワークショップの監修(「花びら巾着」の作り方考案者として)という形で間接的に協力させていただきました。ご報告も兼ねて内容をちょっと紹介すると・・・。

「”花びら巾着の作り方”をワークショップで使用したいのですが・・・」というご相談をコニシさんよりいただいたのは、今年の2月頃だったでしょうか。昨年の夏に、このCami Decor(カミ・デコ)サイトで紹介した「作り方」のページを見て下さった担当の方からのお話でした。

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もともと「ボンド裁ほう上手」の使う前のウォーミングアップとして楽しく作れる実用品というコンセプトで考えた花びら巾着をボンドで貼って作る方法

たくさんの人に楽しんでいただければと思って公開したものなので、ワークショップの際に「考案&作り方監修:朝倉(Atelier Fa-Decor)」の名前のクレジット(Credit)を入れていただくという形で、ホビーショーでの「花びら巾着」ワークショップが実現したのでした。 ※布キットなどの材料やレクチャーはコニシ(株)のスタッフの皆様によるものです。

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当日は会場でたくさんの方に作ってもらえると良いな・・・と、このページで告知しようと思っていたのですが、あっという間にホビーショー終了。

Camidecor1470-2「ああ・・・また告知が間に合わなかった・・・」と反省していたところ、コニシさんより「今までで一番人気のワークショップでした!」というご報告をいただき、「ああ、良かった!」とほっとしているところです。

花びら巾着の作り方-紫陽花の季節によせて

マリメッコやシルクで作る花びら巾着-使い道いろいろ

ボンドで貼って作る八角形のピンクッション-Biscornu(ビスコーニュ)

3月3日のひな祭りにちなんで、手鞠(てまり)寿司みたいな・・・と紹介した八角形のピンクッション、Biscornu(ビスコーニュ)。和菓子のような雰囲気もあって、手で触った時のふっくらした感じに癒されるので、飾りやおもちゃにするのもおすすめです。

◆作り方(ボンドで貼って作る方法)はこちらから→八角形のピンクッションBiscornu(ビスコーニュ)-ボンドで貼って作る方法

2014年からこのページで「花びら巾着」や「三角タッセル」の作り方を紹介していますが、これらは教室の課題にはないアイテム。 2013年、「ボンドで貼って作るバッグとこもの」の本のために「ボンド裁ほう上手」を使った小物の作り方をいろいろ考えた中で、本に載せられなかったものをこのCami Decor(かみデコ)ページで紹介しているシリーズです。

前回紹介できなかった大きめの画像を追加します。

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上の画像はThilda(ティルダ)の生地を使ったもの。コロンとした形のピンクッションは手のひらにのるサイズ。

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こちらもThilda(ティルダ)の水玉とストライプ。アクセントに赤いビーズをつけています。

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フランスのカラフルなストライプはラベンダーカラーと合わせて。2種類の布の組み合わせを考えるのが楽しいアイテムです。

刺繍した生地で作る時は、丁寧にチクチク縫って作りたいビスコーニュ(Biscornu)。でも、端切れでささっと短時間で作りたい時はボンドで作る方法は結構おすすめです。

 

縫わずにボンドで作るファスナーポーチ(裏地付)-ワークショップのキット作り

3月14日に”YKKものづくり館”で行う、「YKK主催 ”ボンド裁ほう上手”で作るファスナーポーチ」のワークショップ

果たしてボンドで作るファスナーポーチに興味がある人がおられるのか?という不安の中で企画をお受けしましたが、少なからぬお申し込みをいただいているようでありがたく思いつつ、少し緊張しています。

従来の”YKKものづくり館さんのイベント”はミシンの作品がほとんど。(ファスナーはミシンで縫うものだったのだから当然ですね) 今回のボンドで貼って作るファスナーポーチはYKKさんにとっても初めての試みで、たとえ参加者がお1人でもワークショップを行いましょう、ということで企画がスタートしたものでした。

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そして、実は私にとっても「ボンド裁ほう上手」だけを使ったワークショップは初めてのこと。アイロンは足りるかなあ・・・?とか、皆さん、無事に完成して下さるだろうか?など・・・カルトナージュや、教室の「バッグとこもの」の課題の時とは違う心配があったりします。※1

また、今回はヴィンテージ復刻のファスナーに合う複数の布キットから好きなものを選んでいただく形にしたので、糸くずまみれになりながらのキット作り。(下の画像はキットの一部。裏地と表地の2種類セットです)

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布については、当初、デニムやストライプだけの方向で…と思っていたのですが、実物の”ヴィンテージ復刻ファスナー”を見てみると、金具の色に高級感があってなんとも素敵。

これなら、レトロ調のポップ柄やシャビーシック、アンティークっぽい花柄に合わせてもいいなと感じました。

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布キットの準備は1,2種類に絞った方が作業が楽で、ロスが出ないのはわかってはいるけれど、春のイベントだし、せっかくならいろいろな生地を紹介して楽しんでいただきたいなと幅広い種類の生地を提供することを決定。

慌ただしい時期なのに合理的でない自分を反省しながらも、カルトナージュの時とはちょっと違う布選びを楽しんでいます。

さすがに超エレガントな生地とは合わないものの、麻やアンティークモチーフのプリント生地との相性はぴったり。ペンケースよりも多用途ポーチとして使いたい感じになります。

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さて、このファスナーポーチ、大きさを変えれば様々な用途に使えてとても便利。また、ファスナーポーチの基本なので、いろいろな形のバッグやポーチにつながっていきます。(下はキャラメルポーチ)

正直なところ、私自身はミシンも使うので、大きいフラットエコバッグのようなものはミシンの方が楽なのです。でも、裏地付きのファスナーポーチは、内部の仕上がりが綺麗でミシン目が出ないところが気に入っているので、よっぽどの理由がない限りは貼って作ることが多いだろうな、と感じています。

応用としては、『ボンドで貼って作るバッグとこもの』に作り方を載せたキャラメルポーチやマチ付きのほかにも、いくつか種類があるので、そちらについてはまたあらためて・・・。

・・・ワークショップの詳細はこちらから。「繊研新聞」に”新しいクラフト”としてワークショップの紹介記事が掲載されるようです。お申込みについては、YKKものづくり館のサイトからお問い合わせください。

 

・・・無事に終了しました。参加して下さった皆様、ありがとうございました・・・

※1 <教室の課題作品と「ボンド裁ほう上手」について>

昨年『ボンドで貼って作るバッグとこもの』の本で30点ほどの作品のレシピを紹介した中で、教室のレッスン作品は、厚紙や樹脂芯など芯地を使って仕上げるものがほとんど。接着剤も木工用、カルトナージュ用などを刷毛で塗ってじっくり作っていくものが中心です。(ファスナーポーチも複数の作品が入っています)

一方「「ボンド裁ほう上手」を使った作品は、カルトナージュ未経験者でも簡単に作れるのが良いところ。巾着やエコバッグ、ロールタイプのツールホルダー、シュシュなど、自宅で気軽に作れる実用品を入れています。(このページでも「花びら巾着」や「三角オーナメント」のレシピを紹介)

 

雛祭りの手鞠寿司みたいな八角形のピンクッション(ビスコーニュ)-縫わずにボンドで貼って作る方法

3月3日のひな祭りにちなんで、手鞠(てまり)寿司やお菓子みたいなピンクッションを「縫わずにボンドで貼って作る方法」を紹介します。

八角形のピンクッション、Biscornu(ビスコーニュ)。クロスステッチ愛好家の皆さんが丁寧に手縫いで作ることが多い作品で、刺繍の入ったビスコーニュは本当にステキです。

今回はちょっと発想を変えて、刺繍をする時間がない時や余った布の使い道に困ったとき、ボンドでささっと作る方法を紹介してみます。これは教室用の課題ではなく、「針と糸を使わずにボンドで貼って作るバッグと小物」の本の仕事の際に考えたアイテム。コニシさんの「ボンド裁ほう上手」を使った簡単レシピの1つです。

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バッグなどの袋物でないので本では紹介できなかった作品ですが、簡単に作れる可愛い実用品なので、ご興味がある方はぜひ挑戦してみてください。

<八角形のピンクッション(ビスコーニュ)を縫わずにボンドで貼って作る方法>

まず、材料を準備しましょう。

布、綿(ぬいぐるみ用やキルト綿)、ボンド、はさみ、線が消えるペンやチャコペン(最近は100円ショップでも売っています)など、身の周りにあるもので作れます。接着剤は「ボンド裁ほう上手」がおすすめで、その場合はアイロンが必要です。※1

どんな大きさでも作れますが、以下は10㎝×10㎝の布2枚で作る寸法。小さなハギレで作れるサイズで、布は綿や麻などの自然素材が適しています。※2

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①② まず、10㎝×10㎝の正方形の布を2枚準備します。10×10㎝というのは、8×8㎝の正方形に”のり代”を1㎝ずつ加えたサイズ。その正方形の1辺を2等分して4㎝ずつのところに印をつけて、のり代をカットします。糊代(のりしろ)のカットは、生地を接着するときにもたつかないようにするためです。

文章だとわかりにくいので、下の写真を参考にしてください。線が消えるペン(ここではチャコエースⅡを使用)で製図し、布ののり代を黄色の線のようにVの字にカット。切込みが深くなりすぎないように気をつけましょう。

③ その後、接着作業がしやすくなるよう、”のり代”の部分にアイロンをあてて、内側に折っておきます。CamidecorHT55

③ この後、正方形の布をずらして置き、1辺ずつ貼り合わせて立体にしていきます。貼り始めは混乱しやすいため、1,2,3あたりまでは下の写真のように”のり代”に番号や印をつけておくと良いでしょう。

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④ ボンドを塗って貼り合わせた後はアイロンでしっかり圧着。

⑤ 2→3→4と同様に接着していきます。

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⑥ 7辺まで貼ったら、開口部から綿をいれます。綿はぬいぐるみ用やキルト綿をほぐしたもの、羊毛フエルト用の素材の羊毛など、ふっくらした仕上がりになるものなら何でもOKです。

綿を入れ終わったら、最後の1辺ののり代を内側に入れてを貼り合わせ、端をアイロンで圧着します。

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⑦⑧ ふっくらした本体が完成します。ピンクッションだけでなく、子どものおもちゃ、オーナメントなどにも使える形で、これだけでも可愛いのですが、お好みでボタンやビーズ、タッセルや飾りなどをつけると、ぐっとおしゃれに。

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和菓子のような雰囲気もあって、手で触った時のふっくらした感じに癒されるビスコーニュ。布合わせ、色合わせなどがいろいろ楽しめる作品です。

→大きめの画像はこちらに掲載しています

 

※1 「バッグと小物」の接着剤

〇芯を入れず、布同士で接着する場合/水洗いしたい場合/不織布や布の芯を使う場合→ボンド裁ほう上手

〇芯地(紙、樹脂など)を入れる場合 →芯の種類によって木工用ボンド、多用途ボンド、カルトナージュ用の接着剤など使い分けています。

※2 サンプルに使用したのはTilda(ティルダ)の生地。カルトナージュやパッチワークなどに使える綿プリントです。