「梅や桜を楽しみながら・・・」という春のイメージで、2011年2月初めに制作したテーブル周りの小物入れ。2011年に刊行された「和紙で作るカルトナージュ小物」という書籍に掲載した作品です。もともと若い女性の編集者さんから「古い和のイメージとは少し違う感じで…」という依頼があったのと、4月に刊行される本だったので、春らしい感じにしたくてベースカラーはピンクに。
作品作りは2月の寒い時期だったので、脳内でお花見の季節をイメージしながらの作業でした。
桜や梅の花びらの透けるような質感やはかなげなイメージを表現する時、薄くて丈夫な和紙は相性がいい素材。
「女性が好きな感じで…」というリクエストもあり、和のお菓子や砂糖細工をイメージした淡い色を使いました。
締め切りがある仕事は、うまくいかずイライラしたり寝不足になることも多いのですが、繊細な和紙の手触りやパステルカラーに癒され、励まされながらの作業でした。
テーブル周りの小物入れというコンセプト。お花見の時期をイメージして箱の形は梅の花。箸置きに桜の花びらや扇のデザイン。梅の形のマット(折敷)は重ねて箱に収納できます。
右上の箱の内箱は星の形を模したもので、取り出してトレイのように使ってもOK。
小さなグラスをのせたお盆は梅の箱の蓋部分です。
そんな春の色をイメージして、蓋のアクセントには和紙でリボンワークを施しています。
和紙で作る花びらの箱には桜の形もあり、そちらは別の機会に紹介します。