新年、新春、お正月、干支」カテゴリーアーカイブ

新春を寿ぐ 花びら餅と半円いろいろ

2026年が皆様にとって素晴らしい1年になりますようお祈りしております。

新春を寿ぎ、長寿や健康を願っていただくお菓子「花びら餅」。求肥、白味噌あん、ゴボウという取り合わせが妙に癖になる味わいで、新年を祝うおめでたいお菓子です。

もともとは平安時代の宮中行事「歯固めの儀式」に由来するそうで、明治時代に裏千家の家元が、新年の茶会「初釜(はつがま)」のお菓子として使うことを許可されたことで、全国に広まったそうです(AI情報)。

上の画像は鶴屋八幡さんの「花びら餅」。和菓子屋さんによって味も色合いも少しずつ違っているので、それぞれ違いを味わうのも楽しみです。

今回は花びら餅にちなんで【半円形の作品】を紹介します。

<半円の形と課題作品>

丸い形を2つに切って作る半円形。ふっくらした形が優しいイメージで、半月(ハーフムーン)やスイカが思い浮かびます。お菓子の形でも見かけますね。

教室の課題作品にも、カルトナージュ縫わずに貼って作るバッグと小物(縫わないバッグ)それぞれに複数の作品があり、長年取り組んでいただいています。

<半円のカルトナージュ作品>

下の作品は「半円の箱(基礎作品)」。2009年に作ったサンプルです。

少々濃厚な感じの赤とゴールドのインテリアファブリック。かなり個性が強くてうまく使えないのですが、半円の箱は邪魔にならずに置いておけるサイズ。

蓋はロココ調リボン、側面は斜め格子のモチーフです。作品サンプルとして16年使っていますが、最大の長所は汚れが目立ちにくくて丈夫なこと。夏は超暑苦しいのが欠点です。

 

<教室の皆様の作品より>

半円の箱は基礎作品。楕円、丸箱をクリアした後に挑戦していただく課題です。

どんな材料にも合う形なので、皆さんそれぞれのイメージでサンプルよりもずっと素敵に仕上げて下さっています。

同じ赤系でも爽やかでモダンなIさんの作品。少し高さがあるたっぷりサイズ。

可憐な花柄と斜め格子のR・Tさんの作品。柄の組み合わせやバランスが完璧です。

天使とメダリオン、テキスト柄がシックなY・Tさんの作品。難しい布なのに絶妙な柄の使い方。

下は、最近仕上げて下さったお2人の作品。

アンティーク風のモーブピンクの薔薇柄を使ったMさんの作品。色の合わせ方が絶妙で、内部はシックなグリーンが使われています。

今年、2026年1月に撮影したSさんの作品(2025年12月に受講)。モリスを連想させる動植物モチーフの優しいミントグリーンの生地。同系色の水玉生地で柄をひきたたせ、世界に1つしかない半円の箱が仕上がりました。

 

紹介したい皆様の作品、課題作品ともにたくさんあるのですが、かなり長くなってしまいました。

「難易度高めの半円作品(カルトナージュ)」「バッグと小物シリーズの作品」は別記事で書くことにします。

忘れないように…「カルトナージュの半円作品(難易度高め)」はこちら↓

「半円形」は同じですが、最初の箱とは違った複雑な構造。引き出しもついている上級作品なので、別の機会にあらためて紹介します。

 

七草粥(がゆ)とハーブの恵み -北欧のテキスタイルと皆様の作品

1月7日は七草粥を食べて無病息災を願う日。お正月のご馳走に疲れてくる頃、薬効のある若菜を入れた消化の良いお粥を食べて胃腸を休めてリフレッシュ。今でいうデトックスメニューですね。

「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草(ななくさ)」 1年に1回しか唱えないので忘れては思い出すの繰り返しだけれど、熱々の白いお粥に緑が透けて見えるのは清々しくて、身も心も清められる気がします。

コロナ禍で、家ご飯が増えた2020年は、様々なフレッシュハーブに助けられた年でもありました。

季節や料理にもよるけれど、緑色の生のハーブを添えるだけで、見た目や気分が上がります。バジル、大葉(青じそ)、香菜(パクチー/コリアンダー)、レモングラス、ローズマリー、パセリ、タイム、オレガノ、フェンネル、木の芽(山椒の葉)…。

プランターでハーブを育て始めた人も少なくないのではないでしょうか。

 

今回は、七草にちなんで、植物の鉢植えモチーフの生地などを紹介します。

まず思い出すのは、ハーブポットが描かれたスウェーデンの生地。

スウェーデンの老舗テキスタイルメーカー、Almedahls(アルメダールス)社の製品で、女性デザイナー、Astrid Sampe(アストリッド・サンペ)氏によるイラスト。Persons kryddskåp(Person氏のスパイスラック)という名のシリーズで、1955年にデザインされたものだそうです。

2014年の書籍『針と糸を使わずにボンドで貼って作るバッグとこもの』に載せたバッグに使っていて、下の記事でも紹介しているのですが、65年以上も前のデザインとは今回初めて知りました。

東京日暮里の帆布(ハンプ)のお店 -ハーブポット柄と帆布のバッグ

植物の黒いシルエットが絶妙で、シンプルなのに温かさが感じられる大好きなデザイン。レトロな色調も魅力です。私自身はなかなか上手に使えないままですが、教室の皆様は自由な発想で素敵な実用品に仕上げておられます。

下の写真は、教室でR・Yさんが作ったレターラック。仕切りのオレンジがアクセントになっていて、使う度に楽しい気持ちになりそうです。

スウェーデンのアルメダールス社の製品には、植物の鉢植えの生地がもう1つあって、そちらも面白いデザイン。グラフィックデザイナーのOlle Eksell(オーレ・エクセル)氏の作品だそうです。

下はバッグと小物の本の打ち合わせ用の写真(2013年撮影)。この生地もバッグに使う候補の1つでした。

軽快なタッチの観葉植物、カラフルでオシャレなデザイン…と思いきや、実はユーモアのあるイラスト。”顔の鉢植え”は誰でも気づくと思いますが、よく見るといろいろな部分に遊び心がちりばめられているのです。(下の画像には5か所ほど・・・。私も写真を撮ってはじめて気づきました)

見つけられたでしょうか? ちょっとしたことでクスっと笑顔になる、こういうセンスってとても憧れます。

カルトナージュの作品制作でも、皆様の遊び心やユーモアが見えると嬉しくなります。下は北欧の生地を使ったK・Aさんの作品。なんとなく、上のファブリックと共通点がありますね。

ほんの小さなことで笑顔になったり温かい気持ちになったり。今はそんなささやかな事にも支えられます。

また近いうちに北欧のテキスタイルを使った皆様の作品を紹介します。

 

新年を寿ぐカルトナージュの祝い箱-七変化の秘密箱

新しい年を迎え、皆様の健康とご多幸をお祈りいたします。

新年を寿ぐ紅白の箱。明るい未来が広がりますように!との思いを込めて、扇と南天を添えてみました。

「難が転ずる」という意味から縁起物として使われる南天。赤い実が魔除け、厄除けとして使われるのは世界共通ですね。

赤い実といえば、千両(センリョウ)、万両(マンリョウ)もお正月に使われます。名前と特徴がややこしいですが、葉の上に実がつくのが千両。

そして葉の下に赤い実がぶら下がるようにしてつくのが万両だそうです。確かに万両は実が沢山ついているように見えます。(一両、十両、百両という植物もあるそうです)

2017年に撮った写真の中に、南天、千両、万両が全て入ったものがありました。鮮明に撮れていないのが残念だけれど、手前には黄色い実の千両も入っています。

 

さて、先にあげた紅白の箱、実は七変化する箱なのです。ささやかな仕掛けがある「秘密箱」でもあるので、アマビエの絵でも入れようかと思ったものの、わざわざ絵を書くのは面倒。・・・ということで、金色の折り鶴を添え、この苦難が転じて福となしますように・・・との願いを込めています。

 

 


下の投稿にも画像を追加しました

ドライフラワーの鶏頭と紫陽花とカルトナージュ ー2016年の秋の教室より