桜、桃、梅など春の花」カテゴリーアーカイブ

ひな祭りによせて-女の子のイラストが入ったフレームの箱

桃の節句、雛祭り。

2月にハートをテーマにした作品をいくつか紹介しようと思っていたら、あっという間に3月になってしまいました。途中になっている2月の投稿はあとで書き足すことにして、季節に合わせて項目を掲載していきます。

下は2008年の2月から3月の画像(コレクションケースとハートや菱形の小作品)

以前紹介した桃色の玉手箱と宝箱。

今回はひな祭りにちなんで、女の子のモチーフを使った作品を紹介します。

<カルトナージュで作る「自由なデザインのフレーム付の箱」>

下の画像は2009年からのカルトナージュの課題「フレーム付きの箱」のサンプルの1つ。

フレームのベースには少女と犬が描かれたToile de jouy(トワル・ド・ジュイ)を使っています。→「過去のレッスン作品ページの画像はこちら」

フレームに好きな写真やカードを出し入れできるので、中の柄はなんでも良いのですが、枠の色に合わせて少女とワンちゃんの柄を入れたのでした。

長年続いているこの課題、バリエーションが複数あって、箱の仕様やデザインを自由に考えていくレッスン。フランス額装に通じるテクニックも学べる作品で、初心者から上級者までそれぞれ自分の技術に合わせて作品制作していきます。(下の画像はサンプル)皆さまの作品は別途紹介します。

 

<少女と犬のモチーフのToile de jouy(トワル・ド・ジュイ)>

旅先で購入したフランスの布。のどかな田舎のコテージや子どもたちと薔薇のモチーフが気に入って色違いを2種類購入し、いくつかの作品に使ってきました。

下は2009年からのカルトナージュの課題「Oval(オーバル)のフラワートレイ」のサンプルの1つ。同じモチーフの部分ですが、上の生地とは違う色です。

この布のイラスト、よく見ると雑というか、女の子の描写などはラフな感じなのですが、ワンちゃんと少女の空気感が好きで、はぎれの部分も捨てたくなくて、バッグ型ケースやがま口にも使っています。

「ひな祭り」といえば、お人形やちいさなお道具。下の画像のバッグ類は、「貼って作るバッグと小物シリーズ」のアイテムをミニチュアで作ったものです。(作り方は大きなサイズと全く同じ)

「フレーム付きの箱」の課題、次回は受講して下さった皆さまの作品で、女の子のイラストが入ったものを紹介します♪

 

 

下は以前に紹介した「ひな祭り」や春がテーマの画像。(クリックすると記事が開きます)

 

 

立春と福々しいお菓子、梅の箱とつまみ細工の梅の花

節分の豆まきも終わり、立春を迎えました。寒さも新型コロナウィルスもまだ油断できない日々ですが、暖かくして元気に過ごしたいものです。

上の写真のお菓子は、「金沢うら田」さんの起上もなか。以前いただいたことがあって、あまりの可愛らしさに、その後、自分で取り寄せた時のもの。今見ても、福福しいお顔に心がなごみます。

「金沢うら田」さんには、季節限定の「桜花」という最中もあって、そちらも春らしくてこれからの季節にぴったりです。(前にこちらのページに載せた写真です)

 

心が和むといえば、2月の初め、知人が写真を送ってくれた湯島天神の梅の花にほっこり。優しいお顔の牛の像にも思わず微笑んでしまいました。昨年からのコロナ禍もあって、眉をひそめることが多い毎日ですが、自分の中の鬼を追い出し、できるだけ笑顔で過ごしたいなと思います。

さて、今回は梅の花をテーマに2種類の作品を紹介します。

 

<カルトナージュの梅の形の箱と市松模様>

下は、K・Kさん制作の「梅の形の箱」※1。梅の形の箱は選択制の課題で、大きさや材料、内部も自由。洋風の材料で作る方も多い中、和の材料を使って仕上げて下さいました。

金と白の市松模様が赤色に映えて、お正月や春の飾り物にぴったりです。

日本の伝統的な意匠の市松模様。途切れなく続くということから、繁栄を意味する縁起の良い柄としても使われます。

下は東福寺本坊庭園の市松模様。1939年に重森三玲氏が作庭したもので、いぶし銀の石の輝きと苔の緑との対比が美しく、モダンでスタイリッシュな印象も受けます。※2

長く親しまれてきた意匠、デザインは、少しずつ形を変えながら現代、未来へと続いていくのだなあと感じます。

 

<梅模様の小箱と「つまみ細工」の梅の花>

梅つながりでもう1つ。昨年レッスンを再開した折のこと、上の梅の箱を作ったKさんと「つまみ細工」の話になりました。お嬢様の成人の晴れ着の髪飾りを作ってみようかしらということで、素敵ですねえ、とうっとり。「作ったことありますか?」と聞かれ「簡単なのをほんの少し」と。

もともと和のお細工物(押絵など)は糊を使うものが多いので、端切れとボンドで試してみたことがありました。

下は前に作った「梅の花の小箱」と、余り布で作ってみた「つまみ細工」の梅の花(下手ですね)。花びらが不ぞろいなのは風でなびいている風情と考えればと、写真に残してみたものです。

「つまみ細工」のお花、花びらが沢山あるものよりも五弁の花は粗隠しができない。何事も熟練が必要なのだなあと実感。(・・・そして脱落)

江戸時代から伝わる伝統的な手法ではでんぷん糊を使い、縫う作業が入ることもあったようですが、最近は木工用ボンドなどの接着剤だけで作る方法が広がっているようですね。イヤリングやブローチにしたりと、新しいアイデアや道具、材料によって進化して、未来に引き継がれていくのが楽しみです。

※1 カルトナージュの「梅の形の箱」のサンプルは「お花見と梅型の箱」で紹介しました。

お花見と梅型の箱 -和紙で作るテーブル周りの小物と器

※2 重森氏による庭園設計の経緯の話が面白いので、ご興味のある方は東福寺のサイトからどうぞ

桜と薔薇モチーフの布1-平成最後のお花見によせて

2019年春、日本では平成最後の桜の季節。今年の関東は3月末から4月初めにかけて花冷えの日が続き、開花から2週間近く桜の花を楽しむことができました。

そして、いよいよ桜前線は北海道へ。4月22日に開花したそうで、美しい季節の始まりですね。東北や北海道の皆様、これから北へ向かう皆様、美しい桜とともに良い連休をお過ごしください。

さて、今回紹介するのは「桜と薔薇モチーフの布」。・・・2017年に「春のピンク色、花モチーフ」というテーマの中で紹介しようと思っていたのですが、時期を逃し、あっという間に2年が経ってしまったので、新たに今年の桜の写真を追加して・・・

春のピンク色、花モチーフ

<桜と薔薇モチーフの布>

15年近く前に見つけた淡い花柄プリントの布。薔薇の花柄は多いけれど桜の花のモチーフが入っているのが珍しくてつい買ってしまったもの。

イギリスのプリント生地なので、この花は本当に桜なのか、りんごや杏、アーモンドなどのバラ科の別の花なのかわからなかったのですが、その後、杏やアーモンドの花ではないことを確認したので、ここでは桜ということに。

ピンクだけでなくグレーの桜もあしらわれていて、ちょっと色あせたようなアンティーク風の雰囲気になっています。

桜にちなんだ日本の色名や淡墨桜(うすずみざくら)については、以前こちらの記事で書いたことがありますが、曇りの日の桜はまさに灰桜(はいざくら)、桜鼠(さくらねずみ)、薄桜(うすざくら)色。

単独だと寂しげですが、ピンクの花が少し入ると明るい感じに変わります。

このプリントには紫陽花も入っていて、その部分は少し華やか。

いつか収納箱を作ろうと思っていたのですが、2008年頃にバケツ形の器のサンプルを作って以来、なかなか使う機会がなくて・・・。

インテリアやファッションの流行もある中、柄としては好きだけれど実用品としては難しい、という材料なのかもしれません。→バケツ形作品の記事はこちら(マガジンラックとバケツ形の器)

 

<ソメイヨシノ(染井吉野)と次世代の桜、ジンダイアケボノ(神代曙)>

こんな風にずいぶん前に買って保管したままの布ですが、せっかくだから今年撮った桜の写真を添えようかな、とファイルを見ていたら、蕾の色や形がなんとなく似ている?ものがありました。

花びらと蕾のピンクのグラデーションがなんとも可憐なこの桜。ジンダイアケボノ(神代曙)という品種で、3月末に神代植物園にある原木を撮ったものです。

ジンダイアケボノ(神代曙)は、1991年に新品種として認定されたソメイヨシノの血を引く桜。

実はこの桜、ソメイヨシノよりも伝染病(テングス病)に強いことなどの理由で、近年寿命を迎えつつあるソメイヨシノの植え替えとして推奨されている品種だそうです。→参照:公益財団法人日本花の会

米国のワシントンD.Cとも縁があったりと、ちょっと不思議なエピソードを持っているので、ご興味のある方はチェックしてみてください。※1

ソメイヨシノの面影もありながら、よりピンクがかった花の色。丸く固まって咲く風情が可愛らしく華やかです。

次世代を担う桜、ジンダイアケボノ(神代曙)。昭和、平成を生き抜いたソメイヨシノとともに新しい令和の時代の春を彩ってくれるのが楽しみです。

今回紹介した桜とバラの布は、心惹かれて買ったのにほとんど使っていないという材料ですが・・・

同じ薔薇のモチーフでも、上↑のコラージュ画像に入っているこちらのシリーズ(下↓)は結構いろいろな用途に使っています。

次回は「桜と薔薇モチーフ2」として「バラ」をテーマにしたものを皆様の作品から紹介したいと思います。

※1ジンダイアケボノ(神代曙)についての関連記事

ジンダイアケボノ(神代曙):Wikipedia

「運命に翻弄される桜、ソメイヨシノ。代打はジンダイアケボノ!?」

 

春のピンク色、花モチーフ

過去の作品より、花柄やピンクのストライプの組み合わせのコラージュ。教室の皆様にはおなじみの、窓際に無造作に置いてあるシリーズの一部です。

2006年制作のラウンドバスケットやバケツ型の器。

サンプルも古くなってしまいましたが、何とか現役。

一番上のコラージュ画像のバケツ型バスケットはこちらでも紹介しています。

関東は肌寒く雨模様となりましたが、曇り空を背景に見るちょっと憂いをおびた桜もいいものですね。

皆さま、良い週末をお過ごしください。

 

<追記>2017年、晴れた日の桜の写真を追加して、桜と薔薇モチーフの布について書くつもりでした。4月の初めに青空に桜がなびく写真は撮ったのに、あっという間に2年経過。

2019年4月に別の記事として掲載しています。

桜と薔薇モチーフの布1-平成最後のお花見によせて

ピンク×白のストライプ-靴とバッグの刺繍入りミニトランク(2009年)

 

桃色の宝箱と桜色の玉手箱-ひな祭りによせて

日本の春の色、桃色、桜色。もやっと春霞のかかった空の色。そんな春の雛祭りから桜の季節にかけて飾っておける作品を・・・と以前作った2種類の箱。

今回紹介するのは、季節ものでなかなか出す機会がない「箱入り娘」のような「和の生地で作ったカルトナージュの宝箱」です。

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箱の周りにちりばめた小さな丸いボールは、ミニ手鞠をイメージして作ってみた和の細工物。お正月の繭玉のような飾りとしても使えます。

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全体像はこんな感じ(↓)で、左上は教室の課題にもある宝箱(トレジャーボックス)の小さいタイプ。

右下の文箱のような形の箱は、宝箱と同じく片方から開く収納箱なのですが、家族に「玉手箱?」と聞かれたのを機に玉手箱に・・・。絹糸でタッセルを作り、紐で結んでみたら、それらしくなりました。

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昔話といえば、先日の教室でも話題に出たauのCM「三太郎シリーズ」。誰もが知っている昔話の主人公たちの今っぽい軽妙なやりとりが面白くて、つい見入ってしまう映像です。考えてみると、日本の昔話って、絵本やアニメではおなじみだけれど意外に実写化されていない。だから、リアルな衣装や竜宮城なども興味深くて、なおさら新鮮なのかもしれません。(犬が大判小判を掘るシーンになんだか感激・・・今後登場してほしい昔話もいろいろ・・・)

ところで、物語の中の箱って、浦島太郎の玉手箱、ギリシャ神話のパンドラの箱、ファウストの宝石箱や舌切りすずめのつづらなど、ちょっと怖い箱も少なくないけれど、今回紹介した「玉手箱」は、春を呼ぶ桜色のHappy Boxとして作ったので、開けても大丈夫ですので、念のため。

***昨年末よりこちらのサイトが冬眠状態でしたが、春になったので(?)また少しずつ画像を追加していきます。12月から2月に掲載するつもりだった画像や、インテリア茶箱の素敵な新刊本の紹介、バッグと小物の画像なども・・・・***

梅雨明け前のピンク色ーチェック柄と蛇腹のファイルケース

初夏から夏にかけては、画像も作品もブルー、グリーン、パープル系ばかりになるので、ここでピンク色を少し・・・。

過去のレッスンページ、2007年-2008年の欄に載せたピンク系の作品。カルトナージュの箱やバッグ形のケース、ピンクッションまで、10個のアイテムを一緒に撮った時の画像です。

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カルトナージュの箱物やバッグの他に、2007年の春の雛祭りの前に作った菱型のピンクッション(菱もちに見立てて)なども。ピンクの箱は両側から開きます。

トンネルのような蓋がついた箱に使ったのは、旅先で買ったピンクとグリーンのチェック柄。もう入手できないようなので蓋部分だけに少しずつ使用・・・。ラナンキュラスが無造作に入っているのは「バケツ型のフラワーポット」です。

右奥の薄いピンクのバッグタイプのアイテムは蛇腹ファイルの大型書類ケース。中に入れたいものがあって自分用に作った、アタッシュケース風のファイルバッグ。

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蛇腹のファイルを作るレッスン課題は4種類あって選択制※。

内部の蛇腹も外側に合わせて手作りする課題ですが、教室では長い間おなじみの「バッグ形蛇腹のファイルケース」と「蛇腹のカードケース(ミニタイプ)」の2つを受講される方がほとんどです。

<蛇腹のファイルケース4種類>

A:蛇腹のファイルA(シンプルタイプ/葉書サイズ)、B:バッグ形蛇腹のファイルケース、C:蛇腹のカードケース(ミニタイプ)、D:バッグタイプ大型の書類用ケース

画像など別の機会にあらためて紹介したいと思いますが、こちらのページにも皆さまの作品を少し載せています。

お花見と梅型の箱 -和紙で作るテーブル周りの小物と器

「梅や桜を楽しみながら・・・」という春のイメージで、2011年2月初めに制作したテーブル周りの小物入れ。2011年に刊行された「和紙で作るカルトナージュ小物」という書籍に掲載した作品です。Camidecor17もともと若い女性の編集者さんから「古い和のイメージとは少し違う感じで…」という依頼があったのと、4月に刊行される本だったので、春らしい感じにしたくてベースカラーはピンクに。

作品作りは2月の寒い時期だったので、脳内でお花見の季節をイメージしながらの作業でした。

桜や梅の花びらの透けるような質感やはかなげなイメージを表現する時、薄くて丈夫な和紙は相性がいい素材。

「女性が好きな感じで…」というリクエストもあり、和のお菓子や砂糖細工をイメージした淡い色を使いました。

締め切りがある仕事は、うまくいかずイライラしたり寝不足になることも多いのですが、繊細な和紙の手触りやパステルカラーに癒され、励まされながらの作業でした。

テーブル周りの小物入れというコンセプト。お花見の時期をイメージして箱の形は梅の花。箸置きに桜の花びらや扇のデザイン。梅の形のマット(折敷)は重ねて箱に収納できます。

右上の箱の内箱は星の形を模したもので、取り出してトレイのように使ってもOK。
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小さなグラスをのせたお盆は梅の箱の蓋部分です。Camidecor20

ピンク色だけではなく、様々な色の花が咲き乱れる春の庭。

黄色や黄緑。桃色、撫子色、サーモンピンクや珊瑚色、桜色。

淡い色の水色の空や若菜、萌黄、山葵色。

そんな春の色をイメージして、蓋のアクセントには和紙でリボンワークを施しています。Camidecor15

和紙で作る花びらの箱には桜の形もあり、そちらは別の機会に紹介します。

 

桜の形のカルトナージュの箱-2024年の桜の開花によせて

春の光とアプリコットカラー

どこか繊細でやわらかく、少し物憂げな感じがする日本の春の光。「春光うららかな」という表現がありますが、命を育んでくれる温かさも感じます。

そんな穏やかな光と相性がいいパステルカラーやシャーベットカラー。光の柔らかさが今の時期と似ていると感じて撮影日を見たら、ちょうど4年前の3月5日。2007年から2008年の作品を色別にまとめて撮影した時の画像です。

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淡いトーンのアプリコットカラー、杏色。春の花としてすぐ浮かぶのは梅、桃、桜ですが、杏も花と実の両方が楽しめるバラ科の植物です。

左側の花は淡い杏色のヒヤシンス。こぼれ落ちた小さな花を見ていると、当時のヒヤシンスの香りがよみがえってくるような気がします。マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」という小説の中に、紅茶に浸したマドレーヌの香りが幼少期の記憶を呼び覚ますという描写がありますが、反対に映像が香りの記憶を呼び起こすことも多いのかもしれません。

画像の真ん中の作品はマドレーヌ型にも似たシェルの形の箱 ※1。2008年にタイシルクで作った作品です。蓋のトップはシルクの上にオーガンジーを重ね、靄がかかったような感じに。

貝殻(Sea Shell)というと夏のイメージですが、春は貝類が美味しい季節。自然の恵みに感謝です。

※シェルの形の箱は2008年より「シェル型の小物入れ」という課題メニューとなりました。こちらで紹介したシャーベットオレンジの箱は教室の皆様に受講していただく際のサンプルの1つとなっています。

 

 

秋に楽しむワインカラーの作品(2008年)