やわらかな春の陽ざしと3月3日のひな祭り。可愛らしい雛人形や雛道具、お寿司やお菓子で祝う女の子の行事は春の訪れにぴったりです。
下の画像は2009年3月の教室のために作った「菱形(ひしがた)の箱」4種類のうちの3つ。ひな祭りにちなんで菱餅をイメージした作品です。
古来からの文様である菱形。ヒシ(菱)という水草の葉と実の形が名前の由来で、古典文様としてもおなじみですが、ひな祭りの菱餅の由来については諸説あるようです。(菱餅のピンク、薄緑、白にもそれぞれ意味がこめられているそうです)
さて、こちらは一見3つとも同じ菱形の箱に見えますが、それぞれ違う構造です。左からかぶせ蓋、あわせ蓋、そして引き出し付きの箱。ピンクの箱は2つの引き出しが扇形に開きます。
縁起の良い吉祥文様の扇形、内側に貼ってあるのは金色の和紙。
そして、少し近づくと、なんとなく男雛と女雛に見えるでしょうか。
貝合わせの貝からこぼれる雛あられは色とりどりの刺繍糸で作った巻き玉なので、食べることができないのが残念です。