カテゴリー別アーカイブ: バッグとこもの(書籍)

ディープピンクの鶏頭(ケイトウ)とベルベット調のアクセント

鶏頭(ケイトウ)の花の色がぐっとオシャレになったのはいつ頃からでしょうか?

切り花として長持ちするし、色が褪せてドライになってからもアンティーク風に楽しめるので、毎年秋になると、暖かみのある深い色のケイトウを買うのを楽しみにしていたのですが、今年はいつもの花屋さんに行く機会がなくて残念です。

下の画像は2016年のもの。ケイトウの花のフリルのような形とこのボリューム感は独特です。

・・・と書きましたが、実は、このフリル部分は花ではなく、帯化(石化)と呼ばれる植物の奇形の一種が定着したものだそうです。花はフリルの下にあるぶつぶつした部分のようで、そういえば、ドライフラワーにしてみた時、フリルの下に黒い小さな種が沢山出来ていたのを思い出しました。

 

ふっくらと温かい感じがするのは、厚みとこの毛のせいでしょうか。ベルベット(velvet)※1のような艶やかな光沢もあって布のよう。やはり不思議な植物です。

 

寒くなってきた時に使いたい暖かみのあるディープピンク、今回はその中でもベルベット調の起毛がアクセントになっている作品を紹介します。

鮮やかな紫系のピンク色。ショッキングピンク、紅紫(こうし)色、マゼンタピンクの仲間に入るのでしょうか。その他にもアザレアピンクという色もあるようですが、ぴったりの呼び名が見つかりません。

明るくて元気が出る色なので何かを作っていると楽しい。でも結構強くてインパクトがあるので、アクセントに使ったり、他の素材や柄物と組み合わせたり。カルトナージュの中でも小さめの作品や、バッグと小物に使うことが多いかもしれません。

 

このディープピンク、フラットな布(上)よりもベルベット調の起毛素材になると、陰影と光沢が出て、ぐっと落ち着きが出ます。

この画像は教室に参加して下さった皆さんの作品です。インテリアファブリックを使うと大人っぽくシックに仕上がりますね。ディープピンクのベルベット調の起毛素材がそれぞれ素敵なアクセントになっていて、楽しそうに作っておられた皆さんの顔が浮かびます。

 

Kさん制作の眼鏡ケースB(上の画像左下)。私もおそろいの布を持っていて、前にがま口ケースを紹介しました。2013年頃に自由が丘のBeautiful Days(ビューティフルデイズ)さんで購入した生地で、今でも取り扱いがあるようです。(素敵なインテリアファブリックが見つかるお店です)

そして、当時一緒に購入したのが下の水玉の生地。2013年発刊の「ボンドで貼って作るバッグとこもの」の書籍に掲載する候補だったのですが、大きさなどの関係で見送りに。※2

その後、2015年1月のコニシさんの社内報の表紙イラストのモデルになった作品です。(接着剤を使ってバッグを制作している作家としてご紹介いただきました。バッグの後ろに描かれている雪だるまのイラストがほっこりします)

水玉にはディープピンクだけでなく淡いピンクも使われています。

どこかしらナチュラル感があるのは、麻やサンドベージュ、こげ茶などのアースカラーが組み合わされているからでしょう。

同じようなピンクの濃淡の起毛素材&白い色のストライプの生地を持っていますが(下)、こちらは意外と使うのが難しい。

このストライプの生地を使って失敗した例を紹介しようと思いましたが、長くなってしまったのでそちらは次回に。

今年は急に寒くなってきています。皆様、暖かくしてお大事にお過ごしください。

 

※1 ベルベット(velvet)は英語で、ポルトガル語ではビロード(天鵞絨/てんがじゅう)。ビロードは16世紀(安土桃山時代)にポルトガルからが日本に入ってきたそうです。ビロード(ベルベット)、べロア、別珍(べっちん)、コーデュロイ、光沢のある起毛材料を表す言葉は、厳密にいうとそれぞれ区別があって使い分けなければならないのですが、ここでは「ベルベット調」という表現でまとめています。

※2 起毛の水玉の生地は、色違いを以前紹介しています。

貼って作るバッグ・イン・バッグー水玉のマチ付ショルダーバッグ

 

秋のピンクと黄緑色-皆様の受講作品より

今年の9月、花屋さんで見かけた鶏頭(ケイトウ)の花。1本だけ残っていたビロードみたいな深いピンクやオレンジの花が気に入って、10月にものぞいてみたけれど入荷なし。秋の天候不順は、野菜の価格高騰と同じく、フラワー業界にも影響を及ぼしているそうで、改めて台風や長雨などによる農産物の被害の大きさを感じています。野菜もお花も11月には安定するそうですが・・・。

camidecor1784

さて、今回は、教室で皆様が作ったカルトナージュ作品から、秋に合うピンクやグリーンの材料を使ったものを紹介します。

今年の9月のレッスンで、Aさんが仕上げて下さった「楕円のスタンド(基礎作品)」。インテリアファブリックや装飾の組み合わせが絶妙。完成度の高い作品が毎回楽しみです。bois529

下の2段はSさんの作品。色合わせはもちろん、細部まで気を配って美しく仕上げてあります。大きさ自由で3つ(複数)仕上げる「がま口バッグ」の課題、布に合わせた小さめのがま口が秋冬にぴったりで可愛い。

bois530配色やアクセサリーにセンスが光る「パスケース」。「外出先で落としました・・・(涙)」というアクシデントの後、無事に戻ってきたというラッキーアイテム。刺繍のグリーンの大きめサイズも素敵です。
bois531

 

下の画像、グリーンとピンクの組み合わせと装飾が美しい「衝立(パーティション・シンプルタイプ)」と「六角形のソーイング」はOさんの作品。 Yさんの「ホビーバスケット」は全てがバランスよく上品です。ストライプを上手に使ったさわやかな「蛇腹のファイルの作品2種」はAさん作。どの作品も完成度高くまとまっています。

bois533

 

ピンク×黒の組み合わせが絶妙なKさんの「ハートのB」。実はリバーシブルで柄と無地の両方が楽しめます。季節や眼鏡に合わせて複数作っておられる「眼鏡ケースB」はどれもおしゃれ。「リボンくるりボックス」の内側もステキなので、そちらはまたあらためて紹介します。
bois532-2

 

1つ1つの課題のポイントやテクニックを検証し、試作しながら考えるのは少々骨が折れる作業ですが、皆さんの個性がキラリと光り、私のサンプルよりもぐっと素敵な作品が完成するのが楽しみで、課題やジャンルが増えてきてしまいました・・・。 来年こそはサイトをカテゴリー別にすっきり整理しようと思うのですが・・・。

 

2015年はハロウィンにちなんで、モノトーンの作品(教室の作品より)を紹介しました。

デニムで作るバッグとポーチ-緑まぶしい季節の大人のデニム

新緑の間からこぼれるキラキラした光や、そよ風が清々しくて過ごしやすい5月。

ゴールデンウィークの休日モードでスタートするからか、コートの必要がないからか、ファッションもカジュアルで着心地良いものを選ぶことが多くなります。

そんな季節に気軽に持てるイメージで作った「デニムのバッグシリーズ」。

ACamidecor1717-3

デニムって、男女問わず子どもからシニアまで、みんなで一緒に楽しむことが出来るめずらしい素材。丈夫で汚れにくい上、ストリートファッションから上品なカジュアルまで、いろんな風に変身できる優れものの材料・・・。

クラフトの材料としても扱いやすいので、バッグの作り方やデザインを考える時のサンプル制作によく利用しています。

<デニムのバッグ、クラッチ&ショルダーいろいろ>

下の画像はサンプルとして作ったバッグの一部。

Camidecor1760

ミニショルダーやクラッチバッグだけでも6,7種類あって、色や大きさ、作り方を少しずつ変え、強度や実際の使い心地などチェック。

ちょっとおしゃれに持ちたい「大人のデニム」はチェーンストラップと組み合わせてもOKです。

<ミモザの花束とプロヴァンス生地の舟形トート>

2014年に出版された「ボンドで貼って作るバッグと小物」の本でも、「舟形トートバッグ」のページに、デニムをアクセントとして使った作品を掲載しています。

Camidecor1760-1

企画の際に「エレガントな材料ではなく、カジュアルで親しみやすい柄物を使ってほしい」という要望があって、材料選びがなかなかうまくいかず難航した仕事・・・。バッグって、無地やストライプだとイメージしやすいのですが、カジュアルな柄物となると結構難しいのです。

締切の撮影日もせまり、切羽詰まった中で収納の奥からひっぱり出した、カルトナージュで使った南仏プロヴァンスの生地。

「多分ボツだろうけど、この布でも作ってみようかな・・・」

バッグのアクセントにデニムを使ったのは、ちょっとした遊び心で、”デニム”という名前の由来が南フランスのニーム(Nîmes)という町からのものだから、でした。※1

Camidecor1760-3

撮影日は、まだ寒い2月初め。都内に雪が降ったあくる日のこと。なんとか全ての作品を作り終え、スーツケースに入れてスタジオへ・・・。

3,4個持って行った舟形トートの中から、スタッフの皆さん(編集のMさん、スタイリストさん、カメラマンさん)が撮影用に選んで下さったのは、デニム×プロヴァンス生地のバッグでした。


スタイリングにミモザの生花を準備してくださったのは、偶然だったのでしょうか。

Camidecor1759-3

使いこまれた古い木のテーブルの上に、自信がなさそうに置かれたバッグとミモザの花。締め切りぎりぎりだったりと仕事への反省が多くてちょっぴり冬模様の心に、南仏やイタリアを思わせるミモザが光を注いでくれるような気がしたのを、あの時のバッグを見るたびに思い出します。

Camidecor1760-7

和やかな雰囲気の中で楽しく終わった撮影の後、スタイリストさんからバレンタインのチョコレートとミモザの花をいただいて外に出ると雪はすっかり解けていて、なんだか心もほっこり。

帰宅後、あらためてスタッフの皆さんのプロフェッショナルな仕事や細やかな配慮に感謝しながら、こんな風にして共同作業で作られた本が、どこかで誰かの役に立つといいな・・・と感じた3年前の撮影の1日でした。

<ワンランク上のテクニックで作る”貼って作るバッグと小物”>

さて、話を1枚目のデニムのショルダーバッグに戻しましょう。「バッグと小物」の書籍を出版してからしばらくは、本に紹介した簡単なアイテムを中心に紹介してきましたが、今年は、自分用や教室用に考えてきた、少し難しめのバッグや小物の画像も少しずつ紹介しています。※2

下のバッグはそんな1つで、複数のテクニックを組み合わせて作ったもの。カメラ、スマホ、小さな財布、ポーチ・・・など入れたいものがしっかりあって、でも重いバッグは持ちたくない。そんな時に気軽に持てるように考えました。→冬の黒いバッグと同じタイプ
Camidecor1758

ショルダー用革紐とタッセルは、市販のバッグの取り外し可能なものを利用。革のミニタッセルや革のストラップは、以前紹介したように手作りするのも楽しいのですが、最近はチェーンやストラップなど取り外しできるものも多いので便利です。

ACamidecor1718-1

小物用のポケットは外側1つ、内側に2つ。市販の大きなバッグに入れてバッグ・イン・バッグとして使ったり、カメラを入れたり・・・。気軽に使えて便利なデニムのクラッチ&ショルダーシリーズです。※3

 

※1 デニムの語源は「Serge de Nîmes(セルジュ・ドゥ・ニーム)」=「南フランスのNîmes(ニーム)のサージ織(綾織り)」とされ、「Serge de Nîmes」→「De Nîmes」→「デニム」となったといわれています。また、ジーンズの語源はイタリアのGenova(ジェノバ)に由来するとも言われていて、アメリカのイメージがある「ジーンズ&デニム」の起源がヨーロッパというのは興味深いな・・・と思います。

ちなみに海辺のストライプ-デュフィのブルーとオレンジ色で紹介したバッグも南フランスの生地とデニムを合わせています。こちらは無意識に選んだ組み合わせでしたが、やっぱりデニムには南フランスのDNAが引き継がれているのかもしれません・・・。

※2 「ボンドで貼って作るバッグとこもの」の本では、「クラッチバッグ(ショルダーにもなるタイプ)シリーズ」の中で一番簡単に作れる「基本タイプ」を紹介しています。デザインや組み立てがややこしくならないように、とか、寸法もシンプルに見えるように6の倍数で、とか、できるだけわかりやすい形にしてみました。金具や細部など様々な工夫や応用でいろいろと変身できるアイテムです。

※3 1枚目のコラージュ画像、真ん中はシルバーグレイと桜色2 -春のバッグ2種で紹介した「Dolce(ドルチェ)」バッグの色違い。こちらはちょっと面白いシリーズなので、また別の機会に・・・。

秋の日のバッグと小物-2-茶色と水色

チョコレートやココアを思わせる茶色にちょっとくすんだ水色やアクアマリンの組み合わせ。麻色、オリーブ、カーキ色を使ったバッグと小物など。

ACamidecor1715

Cami Decorで紹介した画像。クリックすると記事が開きます。

 

秋の日の茶色とベージュと青い色-ふたのかたち・いろいろ

秋になると使いたくなる茶色、ベージュ、カーキ色。そして茶系と相性の良いベーシックな青系の色。 Camidecor1711-1 茶を黒と合わせるのも好きだけれど、茶系をブルー系と組み合わせると落ち着いた柔らかい印象になるのは青い色の持つ優しさでしょうか。私にとってはなんだかほっとする組み合わせです。 下の画像は「ふたのかたち・いろいろ」というテーマの1枚。 Camidecor1712-3 2006年に作った箱やバッグ型ケース、眼鏡ケースなど、ずいぶん前から使っている古い作品サンプルを並べて秋の木の実と一緒に撮ったもの。

昨年の秋に載せようと思っていたのに機を逃してしまい、今年に持ち越してしまいました。 ベージュの蓋には、小さな”どんぐり”とオリーブの葉。Camidecor1711-4-2 そして、たった数個だけ実った貴重なオリーブの実、黄色く染まったどくだみの葉など・・・ Camidecor1711-4 家のまわりの小さな秋(ほとんどゴミ?)を拾って並べたもので、昨年掲載した長財布(多用途ケース)-秋の木の実を添えてにも登場しています。(下↓) P1330420-3 カルトナージュの箱やバッグに欠かせない蓋のデザイン。教室の課題を考える時は、シンプル、カジュアル、エレガントな材料全てにできるだけ対応できるように、蓋のデザインを複数作って準備します。※1

紅葉というと赤やオレンジに染まる楓のイメージですが、黄色く染まる秋の葉もやっぱり美しい。そして、黄金の葉が舞い散る銀杏(いちょう)並木には紺色やブルー系のファッションが良く映えます。 Camidecor1714 少しずつ冷え込む日も多くなってきて、いよいよコートやダウンジャケットの季節。秋冬のためのブルー&ベージュ系のバッグと小物(ハンドメイド)については、また別の機会に・・・。

<追記:教室の皆様の作品より、モノトーン・紺色の作品(基本のクラッチバッグA)を少し紹介>

別の記事でまとめるつもりですが、教室の皆様への参考画像としてまずはこちらに・・・

画像右上より・・・エミリオ・プッチのプリント生地、黒いべロアとインテリアファブリック、北欧のインテリア生地、Linton社のツイード、黒地に赤い持ち手のアクセント、エレガントなツイードにオートクチュール刺繍のコサージュ風ブローチ、ネイビーのグログラン生地と茶の持ち手。

クラッチバッグ(皆様の作品ブラック)

※1 蓋などの曲線デザインについて よくテンプレートなどを使うのですか?と聞かれますが、大きさが様々なのでテンプレートや雲形定規は使わず、全てフリー(紙と鉛筆+ときどきコンパス)で描いて作ります。・・・なので時間もかかるし、不出来なものもたくさん・・・(涙)。 image0124 作品画像で変な形を見かけたら、「あっ失敗作!」とご笑覧下さい。

NHK総合「くらしセンスアップ」放送のお知らせ(5回シリーズ)

NHK総合・ローカルニュース内の「くらしセンスアップ」という番組で、「接着剤で貼って作るバッグと小物」が登場します。(9月から10月にかけての5回シリーズ) Camidecor1694 放送エリアが限られるために見ていただけない方が多く申し訳ないのですが、お住まいの地域で放映がある方、偶然にご覧になった方などに「こんなクラフトもあるんだな・・・」と楽しんでいただけましたら幸いです。

<放送日時と放送エリアについて> ※各局の状況によって異なるそうです

■放送日:9月1週目から10月1週目頃

■放送時間:NHK地方局:「ローカルニュース」内  月~金曜日  午後6:10~午後 7:00の時間帯が中心

■放送地域:山形、水戸、長野、金沢、静岡、福井、岡山、高松、鹿児島など (その他エリアでも臨時放送の場合あり)

今回ご紹介いただく「くらしセンスアップ」は、「暮らし」に役立つ様々なものを紹介する数分間の短い番組で、内容は料理や手芸・クラフトからストレッチ体操まで多岐にわたるそうです。昨年よりお話をいただいていたものの、なかなか日程が合わず、ようやく今年8月に5回分の撮影を終えることができました。

首都圏での放送が無いので私自身も見ることが難しいのですが、接着剤と紙や布で実用品が出来ていく過程を制作スタッフの皆様が丁寧に撮影して下さったので、遠方の皆様やたまたまご覧になった方に興味を持っていただけたら嬉しく思います。

ボンドで作るスマホケースとバレルバッグ(筒型バッグ)

縫わずに接着剤(ボンド)簡単に作れて、かなり便利に使えるアイテムの「スマホケース」と「バレルバッグ(筒型バッグ)」。

下の画像はビタミンカラーのストライプを使ったシリーズです。

Camidecor1694-1

スマホケースはバッグの持ち手にぶら下げてポケットのように使えるタイプ。スマートホンのほか、充電池を入れたり、小物を入れたりと、意外に便利に使っています。

バッグの中にいろいろ入っているときは、ビビットな色の小物はすぐ目につくのが嬉しい。「あれ?どこに入れたかな?」と探し物をする時間を減らしてくれます。

 

バレルバッグ(筒型バッグ)は、生成りの帆布(はんぷ)を使って清潔感のある感じに仕上げたもの。クタっとしたナチュラルタイプで、フランスの鮮やかなストライプの生地をアクセントに使っています。

Camidecor1694-2

色違いのサンプルはこちらにも↓(書籍掲載の作品)

ちいさな森のクリスマス-赤と青のフォトフレーム「ぐりとぐら」によせて

<教室の課題としての筒形バッグ>

教室では「芯が入ってしっかりした筒形バッグ」の課題も学んでいただけます。帆布(ハンプ)で作る柔らかいナチュラルタイプ、芯入りのしっかりしたタイプを両方学ぶことで、用途に合ったものを自由に作ることができるようになります。

フエルトで作る簡単アップリケ-クリスマスモチーフ

 

 

水無月と水玉柄1-大きな水玉のちいさなバッグ

水玉模様が似合う月、6月。雨の季節なのになぜ「水無月」?と字を見るたびに思いますが、由来は諸説あるようです。

まず、「水無月」の「無(な)」は「の」という意味の連体助詞なので、「水の月」という意味だという説。

そして、旧暦との季節のずれによるという説や、地上にたくさん雨が降って天の水が無くなる(←なんだか納得)という説など・・・。 一番最初の「水の月」説が有力らしいですが、いずれにしても水と関わりの深い風情ある名前です。

さて、今回は雨の季節にちなんで、大きめの水玉シリーズ。1枚目の画像は『ボンドで貼って作るバッグとこもの』の本のために作った、持ち手つきのトートバッグです。

Camidecor1661

教室のレッスン課題にしている”芯入りのタイプ”なので、ハリのある仕上がり。スマホとお財布が入る小さなバッグですが、裏地付きで構造的にもしっかりしています。

そして、柔らかめのバッグが好きな人のために「芯を入れずに布だけでも作れますよ」という例として、布だけで作っているのが下の画像。

私自身は布だけの袋ものはミシンで作ることが多いのですが、書籍のために「ボンド裁縫(ほう)上手」で作りました。(その時一緒にボンドで作った巾着やシュシュなどは、意外にしっかりしていて便利なので、今でも愛用しています)

Camidecor1667

上の画像、布だけで作ったにもかかわらず、クタッとならない”立つ”タイプのバッグ(下画像↓)として仕上がったのは、帆布(ハンプ)※1を使って裏地付きの2枚仕立てにしているから。芯地を入れると、さらにハリのある感じに仕上がります。

Camidecor1669

バッグの手前「眼鏡ケースB」の蓋に使ったのは、スウェーデンのテキスタイルメーカー、マイロ(MAIRO)社のStrossel(ストローセル)というファブリック。

大きな水玉の中に小さなドット(つぶつぶ)が描かれていて、ビスケットやチョコボールが並んだような図柄。Strösselって何のことかな?と調べてみたら、アイスクリームやカップケーキなどにトッピングとして使うカラフルなチョコスプレーのことらしく、この丸い形はやっぱりお菓子だったんだ、とほっとしました。

Camidecor1669-1

このタイプのマチ付きバッグは、持ち手つきのトートバッグはもちろん、ショルダータイプの「バッグ・イン・バッグ」としても重宝する形。いろいろな持ち手のバリエーションを紹介したくて、『ボンドで貼って作るバッグとこもの』の本には、下の画像(↓)のショルダータイプの作り方を載せています。→貼って作るバッグ・イン・バッグ

Camidecor1668-1

今回、一緒に水玉柄の三角ポーチを紹介するつもりでしたが、長くなってしまったので次回以降に・・・。

Camidecor1663-1

 

※1<帆布(ハンプ)のお店について>

帆布(ハンプ)というのは、いわゆるキャンバス地のこと。以前、『ボンドで貼って作るバッグとこもの』の読者の方より、本の中で使った帆布(ハンプ)のお店と品番についてのご質問がありました。ショップ情報をこちらのページに書きましたので、興味のある方はご参照ください。

貼って作るバッグ・イン・バッグー水玉のマチ付ショルダーバッグ

「モノマチ」とボンドで作るファスナーポーチ

先日のホビーショーのイベントは事後報告になってしまいましたが、本日からスタートする”モノマチ”の紹介はぎりぎりセーフ・・・間に合いました。

※ホビーショーでは、コニシさんがCami Decor(カミ・デコ)のページで作り方を紹介した花びら巾着を使ってワークショップを開催されました。

ホビーショーとボンドで作る花びら巾着(ご報告)

<「モノマチ」と「YKKものづくり館」のワークショップ>

「モノマチ」とは古くからモノつくりの街としての歴史を持つ、東京都台東区南部の徒蔵(カチクラ)エリア(御徒町~蔵前~浅草橋にかけての2km四方の地域)で開催される町おこし的なイベントのこと。5月22日(金)、23日(土)、25日(日)の3日間、様々な企画やワークショップが開催されるそうです。

・モノマチ、クリエーターズマーケットについてはこちらから

2011年よりスタートし、今年で7回を迎えるモノマチ。なんと200組以上のモノづくり系企業やショップ、職人、クリエイター、飲食店などが参加するそうで、3月のワークショップでお世話になった「YKKものづくり館」さんも参加企業の1つです。

「YKKものづくり館」のサイトに昨年のモノマチのイベントの様子が載っていて、親子で一緒に楽しめる企画ってステキだな・・・と思っていたところ、今年は「ボンドで作るファスナーポーチ」をイベントの1つにというお話が・・・。

YKKのスタッフの皆様が企画(布のセレクトから準備、講師まで)をなさる15分ほどのワークショップ。誰でも超簡単に作れる!のがポイントなので、本に紹介した2枚仕立て(裏地付き)ではなく、1枚仕立て(裏地無し)のポーチのワークショップがイベントの仲間に入っています。←私もテキスト画像を提供しました

<超カンタンな1枚仕立て(裏地無し)のファスナーポーチって?>

昨年の『ボンドで貼って作るバッグとこもの』の本には工作のように作る2枚仕立て(裏地付きタイプ)の作り方を紹介しました。

honobi1

でも、「ボンドで作るのは初めてなので、最初から裏地付きは難しそう・・・」という人も多いはず。そんな人のために、まず超簡単な1枚仕立てのファスナーポーチからスタートして慣れてみるのがおすすめ…と考え、こちらのページに作り方を公開したのが、ボンドで作る1枚仕立てのファスナーポーチ。たった3工程なので、すごく簡単に作れます。

CamidecorHT72

モノマチのYKK主催のワークショップでは『YKKものづくり館』のスタッフの皆さまが、優しく丁寧に教えて下さると思いますので、挑戦したい人はぜひ!また、モノマチの期間は、手工芸の材料のショップによる催しがたくさんあるようなので、掘り出し物探しも楽しめます。

モノマチ イベント・ワークショップ情報→こちらから

※テキストにはこのCami Decor(かみ・デコ)ページで紹介した「超カンタン、1枚仕立てのファスナーポーチ(ボンドで貼って作る方法)」を使っていただくなど、「ホビーショー」のコニシさんブースの”花びら巾着のイベント”の時と同じく、ちょっぴり協力しています。

<フラットポーチだけでない  縫わずにボンドで貼って作るファスナーポーチ>

そして、フラットポーチをクリアしたら、いろいろなファスナーポーチの世界が広がります。

Camidecor1649-1

本で作り方を紹介した裏地付き(おすすめ)やキャラメルポーチのほか、丸、三角、四角、キューブ、筒型(バレル/シリンダー)などなど。ほとんどの形は貼って作ることが可能で、縫うのとはちょっと違ったデザインのポーチやバッグが楽しめます。

 

冬休みの楽しみ-ロッタちゃんと赤いチェック柄

冬の寒い時期や雪が降った時になぜか見たくなる映画、「ロッタちゃん はじめてのおつかい」。

スェーデンの小さな町を舞台に、5歳のロッタちゃんとその家族のほのぼのとしたエピソードが描かれる心温まる映画で、クリスマスの4か月前から復活祭までの半年間のお話です。原作者は『長くつ下のピッピ』や『やかまし村のこどもたち』で有名な、アストリッド・リンドグレーン。ピッピと同じく、ロッタちゃんも個性的な女の子です。 Camidecor1573 この映画で感心することは、全てがとてもナチュラルなところ。おてんばで頑固者の小さな女の子とその家族、周りの人たちが、自然に楽しく映像化されていて、軽やかな音楽もぴったり。ロッタちゃん一家のシンプルな暮らしの中で交わされる家族の温かなやりとりに、つい笑顔になってしまいます。

また、子供部屋や子供服の可愛さも大きな魅力の1つで、手芸やナチュラル系、レトロ系が好きな人には心惹かれる場面がたくさん。映画の中で赤い色のチェック柄が印象に残っているのは、秋から冬のエピソードだからでしょうか。こども達の洋服をはじめ、ママのスカートやカーテン、テーブルクロスなど、さまざまな形で素敵に使われているのです。

寒い冬、暮らしの中に赤やチェックを取り入れると、ほっこり暖かい感じになります。でも他のものと色やスタイルが合わない・・・ということも多く、そんな時は小物で楽しむのがおすすめ。小さなものだったらじゃまにならず、季節によって使い分けることも可能です。

以下に紹介するのは、そんな風に気軽に使える赤いチェック柄の実用品。カルトナージュの「バッグ型ケース」はスェーデンのIKEA(イケア)のチェック生地。ペン立て、メガネケースになるサイズです。 Camidecor1574

 

そして、<貼って作るバッグとこもの>から「多用途ケース」と「こもの入れ(コイン・ジュエリーケース)」。このお財布みたいな横長ケースは、2013年の冬に『ボンドで貼って作るバッグとこもの』の本のために、くるみボタンを使った例として作ったもの。でも諸事情により出せなかったので、こちらで紹介。(書籍にはマグネットを使ったものが載っていて、サイズ、作り方は全く同じ) Camidecor1608

レトロな赤紺チェックのコインケース(エルメスタイプ)の内側は赤いフエルト(下)。 Camidecor1607-2

多用途ケースを開くとこんな感じ↓。長財布としても使えるサイズの2重仕立て。4つのポケットを自由に使えます。 縫い目がなくてすっきりした仕上がりなのでわかりにくいのですが、上のポケットはカードや名刺用の仕切りをつけています。

Camidecor1606-2

話をロッタちゃんに戻しますが、この映画、10年ほど前の公開と思っていたら、制作されたのはなんと1993年。今から20年以上も前の映画だったことを知ってちょっと驚きました。考えてみれば、原作の『ロッタちゃんシリーズ』は1956年に「Barnen på Bråkmakargatan(The children on Troublemaker Street/トラブルメーカーストリートのこども達) 」として書かれたのが始まりだそうで、もう60年近くも前のお話。

2015年に発行されるスウェーデンの新貨幣には、アストリッド・リンドグレーン(&ピッピ)が起用されることが決定しているそうで、いつか20クローナ札を入手した折には、ぜひとも赤いチェックの長財布に入れて使ってみたいと楽しみにしています。

それではスウェーデン風に、Hej då !(ヘイド=ではまた!)

 

<参考>  ◇Astrid Lindgren(アストリッド・リンドグレーン)のオフィシャルサイト 

アストリッド・リンドグレーンの世界(Astrid Lindgren Värld)・・・スウェーデン大使館公認観光サイト

Astrid Lindgren’s World ・・・スウェーデン、ヴィンメルビー(Vimmerby)にあるアストリッド・リンドグレーン・ワールド。映画の撮影で使われた、ロッタちゃん一家の住むトラブルメーカー通り(Troublemaker Street)、や黄色い家の内部なども見られるそうです。

フエルトで作る簡単アップリケ-クリスマスモチーフ

12月に入って街にクリスマスの飾りが目立つ時期になると、なんとなく刺繍をしたくなります。「大作は無理だから、白や赤い糸でクリスマスモチーフをワンポイント♪ プレゼントにもいいし」と気持ちははずむのですが、あっという間に20日過ぎ。「あー今年も間に合わなかった・・・また来年」という感じで、もう何年も繰り越している状況。

そんな中、作ってみたのが”5分で出来るフエルトの簡単アップリケ”。とても簡単にクリスマスの雰囲気を演出できるので、子どものパーティーや食事会の演出、贈り物のワンポイントとしても便利です。

Camidecor1593-1

作り方はフエルトを切ってアクセントを貼るだけ。木工用ボンドを使う場合はウール入りフエルトがおすすめ。

<材料と道具> フエルト、はさみ、ラインストーンなどの飾り、接着剤(木工用ボンド、グル―ガンなど)

1. 形を決める・・・自分でデザインするもよし、刺繍モチーフ、雑誌やカタログなどの可愛い形を参考に写してもいいでしょう。たくさん作る場合や大きめモチーフの時は、型紙を作っておくと便利です。

2.フエルトをカットして、飾りを貼る・・・フエルトをはさみでカットし、ラインストーンやレースなどを貼って出来上がり。シール付きのラインストーンやレースは100円ショップで入手できます。

Camidecor1590-1

立体感を持たせたいリボン部分や靴下モチーフの折り返し部分は、別にカットしておいて、本体にボンドで貼りつけます。←ゴミと間違えて捨てないよう注意。ピンセットなどで貼るのがおすすめ。P1340036-1

形は少々いびつでも大丈夫(と、私は思います)。フエルトの場合はゆがんだラインくらいのほうが温かさが出て可愛いのですが、他の人から見て「何の形???」となるのはちょっと困ります。クリスマス気分が盛り下がらないよう気をつけましょう。悪い例↓ (注! )ドーナッツではありません

Camidecor1592-1

さあ、アップリケが出来たら、好きなものに貼ってできあがり。※1 筒型バッグ(バレルバッグ)※2に貼って、靴下の代わりの小さなプレゼント用バッグにするのも楽しいし、バッグをクリスマスツリーにつるしてもいいかもしれません。クリスマスカードやギフトバッグのアクセントとしても使えます。

Camidecor1580

表側(上の画像↑)は靴下バージョンで、裏側(下の画像↓)はギフトボックスや星、しずく型のオーナメント。 午年(うまどし)の1年もあと少しなので、木馬のオーナメントと一緒に記念撮影。

Camidecor1589

刺繍をするために買っておいた毛糸の刺繍糸は、結局アップリケをつなぐ”ヒモ”として使うことになりました。

 

※1 黒い持ち手の四角いケースはバッグ型ケース。寸法や作り方はこちらから

※2 グレーと麻の筒型バッグ(バレルバッグ)は芯地を入れたタイプ。バッグと小物・アドバンスの課題作品です。

芯なしタイプの画像はこちら(ちいさな森のクリスマス)、作り方は「ボンドで貼って作るバッグとこもの」に紹介しています。

※3 写真の中の透明のクリスマスツリーに下げている白いクリスマスボール。ボンドで作る方法にご興味のある方は、こちらへどうぞ→フエルトオーナメントの作り方

ちいさな森のクリスマス-赤と青のフォトフレーム「ぐりとぐら」によせて

前回の「ちいさいおうち」に続き絵本にちなんで・・・。

絵本が好きなら誰もが知っている、ふたごの野ねずみの「ぐりとぐら」の本。大きなたまごを運んで、フライパンでカステラを焼いて食べるシーンにあこがれた子ども達が日本の中にどれだけいることでしょう。作者の中川梨枝子氏によると、ちびくろさんぼのトラがバターになるお話に子供たちが大喜びすることからヒントを得たとか。→ぐりとぐら誕生の秘密 やっぱり「花より団子」は世界の子ども達に共通のようです。

下の画像は今年11月に発売になった「ぐりとぐら」の切手シート。山脇百合子氏の挿絵がそのまま切手になっていて使うのがもったいないほどの可愛いらしさ。ぐりとぐらのマント姿が真っ白な森の雪景色に良く似合います。

→日本郵便発行の特殊切手シリーズ 「季節のおもいでシリーズ 第4集

Camidecor1571

クリスマスをテーマにした絵本はたくさんありますが、「ぐりとぐらのおきゃくさま」もその中の1冊。ちょっとミステリー仕立てのお話で、ぐりとぐらが家に帰ると巨大な長靴やコートや靴下・・・さていったい誰が?というストーリー。結末はさておき、あの絵本の中であらためてこのお話の主人公たちがとても小さいことに気付かされたのでした。

さて、「ぐりとぐら」といえば青と赤のおそろいの服。双子なのでそっくりですが、ぐりは青でぐらは赤です。本当は小さな帽子やマントをフエルトで作ってみたいのですが、以前作った赤&青のフォトフレームでがまんして、モミの木や小さなりんごと一緒に・・・。 →フォトフレームは2005年のクリスマスシーズンのレッスン用サンプルでこちらでも紹介しています

Camidecor1576

画像後ろの筒型バッグは「貼って作るバッグとこもの」の本にバレルバッグとして作り方を紹介したアイテム。厚手でしっかりした生成りの帆布で作ったので、芯地なしでもストンと立つタイプのバッグになりました。ソフトな仕上がりで軽くて持ち運べるのでとても便利。手芸用品やおもちゃを入れるのにぴったりで、ガッチリしたカルトナージュの丸箱や筒型ケースにはない使いやすさです。

Camidecor1576

1963年の誕生から50年を迎えたぐりとぐらのシリーズ。なんと世界10言語で翻訳されていて、福音館書店のサイトでは音声も。→ぐりとぐらは海をわたる  また、2014年初めから2015年にかけて「ぐりとぐら展」が全国6ヵ所を巡回中で、貴重な原画や資料を見ることができるそうです(東京、鹿児島、広島は終了)。

「誕生50周年記念 ぐりとぐら展」  2015年2月17日-3月2日:名古屋タカシマヤ(愛知)、2015年4月11日-5月31日 伊丹市立美術館(兵庫)、日程未定:いわき市立美術館(福島)

Camidecor1572

上の画像は丸太をくりぬいた、ちいさなプレセピオ(Presepio)※1。オーストリアのハルシュタット(世界遺産の小さな町)で手作りされていたもので、森の豊かさが感じられる工芸品です。

 

※1 プレセピオとは、イタリア語で「キリスト生誕シーン」を再現した人形や模型などの飾り物のこと。 ドイツ語ではクリッペ(Krippe)、フランス語ではクレッシュ(Creche)というそうです。

ハウスボックスと色鉛筆用ホルダー-”ちいさいおうち”によせて

12月に入り、本格的な寒さがやってきました。何かと慌ただしい年末ですが、お天気の悪い休日は、家の中で本を読んだり、手芸などを楽しみたい…。冬は良い意味でのひきこもりが楽しい季節です。(あれこれと雑用があり、大掃除もしなくちゃ・・・で、現実はなかなか難しいのですが・・・)

<屋根が開くハウスボックス>

昨年こちらのページで紹介したハウスボックス。下の画像は3種類のうち一番難しいBタイプで(2011年撮影)、 両側から屋根が開く収納になっています。Camidecor1564 家という魅力的なモチーフ。子どもだけでなく大人にも人気があるミニチュアハウスは、古今東西さまざまな形で作られてきました。

子どものための木製の小さな家やリカちゃんハウス、レゴの家、そして、大人も魅了される本格的なドールハウス※1まで、ミニチュアの家の種類は幅広く形もいろいろ。でも、なぜか布を貼った小さな家はあまり見かけません。

お店には売っていない、そんな小さな家をささっと作れるのがカルトナージュの良いところ。屋根を両開きにしたり、ドアや窓をつけたり・・・いろいろな形のハウスボックスが布箱の簡単な応用で作れます。家の形のボックスって普段でも可愛いけれど、とりわけ活躍してくれるのがクリスマスの時期。小さな家をモミの木や松ぼっくりなどと一緒に置いておくと、なんとなくその周りがほのぼの温かい雰囲気になるのです。

<『ちいさいおうち』と貼って作る”色鉛筆ホルダー”>

小さな家といえば、思い出すのは絵本の『ちいさいおうち』。パステルや色鉛筆のような優しいタッチの美しい挿絵と、石井桃子さんの温かみのあることばで訳されたストーリーが心に残る1冊。アメリカの童話作家、バージニア・リー・バートン(Virginia Lee Burton)が長男のために書いたものだそうで、戦前の本とは思えないくらい今読んでも心動かされる絵本です。 Camidecor1570 ご存知の方も多いと思いますが、あらすじについてはこちらに→ちいさいおうち(大型本)Amazon

この「ちいさいおうち」の絵って、クレヨンや色鉛筆を出して真似て描いてみたくなる親しみやすさ。やはり手描きでしか出せない雰囲気ってあるのだなあと感じます。

さて、下の画像は貼って作ったツールホルダーに色鉛筆を入れたもの。色鉛筆やペンなどはペンケースにごちゃごちゃ入れてしまうと使いたい色を探すのが大変だけれど、ホルダーなら一目瞭然。 個別のポケットに入れてくるくる巻いて保管できるロールアップ式のホルダーは、、編み物など趣味の道具用にも便利です。Camidecor1531こちらのホルダー、仕切り部分に縫い目がないのがわかるでしょうか?ミシンを使わずにボンドで貼って作る方法は、ステッチを出さずに仕上げたい時におすすめの方法です。※2

 

こどもの頃に絵本のページをめくったり、絵を描いたり何かを作ったりしたことはずっと楽しい記憶として残っていて、何かの折にふと思い出して温かい気持ちになることも・・・。 今やWeb上には情報があふれ、素敵で楽しいものがたくさんありますが、そんな中だからこそ、バーチャルではなく実際に手で触ったり、ささやかでも温もりのあるものが特別になっているような気もします。 Camidecor1565-2 外はどんどん寒くなっていくけれど、クリスマスや冬休みのある12月は楽しい思い出になるイベントががたくさん詰まっている季節。昔どこかで読んだ、「こどもの頃のたくさんの楽しい時間があるからこそ、大人になってもつらいことが乗り越えられる」という言葉が浮かび、ちょっとしみじみしています。

<最後に・・・家にちなんでちょっと変わった本のご紹介-『地球家族』>

地球家族』 ・・・世界30か国の家と家族とその持ち物が紹介されているずっしり分厚い本。世界中の人たちがどんな家に住んで、どんなものを持っているのか・・・家の前に家財道具一式を出してもらい、家族と一緒に写真に収めた珍しいプロジェクト。アフリカから日本まで、多種多様な家と家族、持ち物がぎゅっと1冊に詰まっています。

・・・ずいぶん前、住宅のインテリアの仕事をしていた際に購入したものなのでちょっと古い本ですが、文化や気候風土、暮らしなどいろいろなことを考えさせられる興味深い1冊です。

※1 イギリスのウィンザー城(ロンドン郊外)のメアリー王女のミニチュアドールハウスなどが有名です。

※2 →カトラリー(ナイフ&フォーク)を入れたホルダーの画像はこちらから 作り方は「ボンドで貼って作るバッグとこもの」の本で紹介しました

「ボンド裁ほう上手」で貼って作るカトラリーケース-ティルダの生地で

 

丸いふたの小物入れ -秋の木の実を添えて2-

折り紙のように作る「こもの入れ(コインケース)」。簡単に作れるのでちょっとした贈り物にも・・・。

→色違いはこちら、A,B一緒の画像はこちらのページCamidecor1550

手のひらサイズで秋の果物と同じくらいの大きさ。色が鮮やかなので、バッグの中でも目立ちます。

 

 

丸いふたの小物入れ -秋の木の実を添えて1-

 

舟形トート(2)-芯入りタイプと芯なしタイプ

『ボンドで貼って作るバッグとこもの』の本に作り方を紹介した舟形トート。以前紹介したのは樹脂製の芯地(スライサー)を使ってハリがある感じに仕上げたバッグ2つでした。→舟形トート(1)

下の画像は芯地入り(上)と芯地無し(下)の画像。作り方(糊しろの貼り方)は全く同じですが、芯※1を入れるとハリが出てしっかりした感じになり、布だけで作るとクタッとした仕上がりになります。

Camidecor1490-4

芯の無いクタッとしたタイプ(下)の良さは、布の柔らかさが残るのと、畳むと小さくなるところ。コニシの「裁ほう上手」という接着剤を使えば水洗いできるので、お弁当入れやお洗濯が必要な子ども用のバッグに向いています。

一方、教室でお教えしているレッスン課題は芯地を入れるタイプ。

刷毛で塗る接着剤を使ってカルトナージュと同じように作ります。こちらの良さは芯地と糊しろとの区別がはっきりして、作業がしやすいところ。”芯地(厚紙など)と糊しろ”の使い分けに慣れたカルトナージュ愛好者の方は、こちらの方がお勧めです。

芯入りバッグを立てるとこんな感じ(↓)。補強も兼ねて底をつけているので、しっかりと立つタイプのバッグに。(折りたたむことも可能)

Camidecor1490-5

このような底がしっかりした”立つタイプのバッグ”は、雑誌を入れたり趣味の道具を入れたりして、家の中でバスケット代わりに使うのも便利。底を正方形にしたり、大きさを変えるといろいろなバリーションが生まれます。ちなみに横に置いているのはマチ付きのファスナーポーチ。カルトナージュで使ったToile de Jouy(トワル・ド・ジュイ) の端切れで作ったもので、手作りストラップ(取り外し可能)をつけてバッグインバッグになるタイプです。

Camidecor1490-3

<貼って作るバッグの強度と持ち手の補強>

『貼って作るバッグとこもの』の本では、「できるだけ身のまわりの材料で簡単に・・・」というコンセプトがあり、金具などの特殊な材料は最小限にしなければなりませんでした。なので、まずは構造の工夫により貼って作っても強度が出るようにしています。→二重にする、底を別に貼るなど。

持ち手部分が心配な場合は、補強するのが一番です。中に入れるものや使い方は人それぞれなので、自分で判断して補強しましょう。革テープを使う場合は、”カシメ”※1という金具で留めることをお勧めしていて、見た目もぐっとおしゃれになるので一石二鳥。市販されているバッグのような仕上がりが可能です。

一方、「重いものを入れるから持ち手を補強したいけれど、金具付けはイヤ!」という人は、持ち手だけ針と糸で補強し、ボタンなどを縫いつけてみるのがおすすめ。用途に合わせていろいろ工夫するのも楽しいかもしれません。

※1 芯地については、布芯や不織布の芯でも制作可能。その場合は、ボンド「裁ほう上手」でOKです。厚さによって仕上がりが変わるので、お好みで。

※2 カシメ金具と道具について:バッグや革小物に使われている、小さな丸い金具がカシメです。「金具つけなんて難しそう・・・」という印象があるかもしれませんが、モノ作りが好きな方なら案外簡単。カシメと道具はホームセンターやインターネットで購入できます。

必要な道具は(1)カシメ金具、(2)穴あけ用のポンチ、(3)打ち棒、(4)打ち台、(5)木づち(または金づち)、(6)ゴム板(穴あけ台用)。ポンチと金づちはベルトの穴あけにも利用できます。

長財布(多用途ケース)-秋の木の実を添えて2-

ボンドで貼って作るバッグとこもの」で作り方を紹介した多用途ケース。長財布にしたり、通帳や冊子を入れたりといろいろな用途に使える実用品です。

下の画像は厚手のインテリアファブリックで作ったもの。(本には綿ストライプのものを載せました。後ろの箱はカルトナージュの作品、「アンティークブックタイプの箱」)

Camidecor1549-1

カードケースやファイル、服紗などはカルトナージュではおなじみのアイテムですが、こちらは「折り紙・工作方式」でぐっとシンプルに簡単に作れるように考えたため、慣れれば1,2時間で完成します。

ギフト券やショップカード、領収書などの保管に使うため、留め具はマグネットに。※1

ミシンで縫って作る場合は柔らかさとステッチが魅力ですが、ステッチを出したくない時やハリを持たせたい場合、扱いにくい厚手の生地などにも向いています。

Camidecor1549-4

形と設計がシンプルなので、マリメッコなどの北欧デザインからティルダ、リバティーなどの薄手の生地など、どんな生地でも簡単に作れる実用品。いろいろな材料で試作したものを今後少しずつ紹介する予定です。

※1 留め金具は用途によって使い分けると良いでしょう。必要がなければ留め具なしでもいいですし、磁気カードを入れる場合は、スナップホックやくるみボタン、面テープなどが安心です。

丸いふたの小物入れ -秋の木の実を添えて1-

丸いふたの小物入れ -秋の木の実を添えて2-

丸いふたの小物入れ -秋の木の実を添えて1-

丸いふたのジュエリー&コインケース。 起毛の模様入りのインテリアファブリックで作ったもので、ざっくりした感じが秋や冬に合うので、どんぐりや木の葉と一緒に・・・。

折り紙のように折って作る小物入れで、作り方を「ボンドで貼って作るバッグとこもの」に掲載したアイテム。 教室では「こもの入れ(コインケース・プチケース)A」と呼んでいます。 →A,B一緒の画像はこちらのページ、マリメッコのプケッティで作ったBタイプはこちらから

Camidecor1547

設計は慣れればとても簡単。縦横の寸法を変えたり、フタの形を変えることでさまざまなバリエーションが生まれます。

折りこむ部分がマチになっているので、たっぷりサイズに作れば大きめのものも収納可能。内部の材料は自由ですが、ここでは内側は水で拭いても大丈夫な材料を使用しています。

Camidecor1547-1

黒地に水玉のファブリックで作ったケース(下)は、内部をオフホワイトにして軽やかに。

Camidecor1547-2

今年も少しだけですが、オリーブが実をつけてくれました。

Camidecor1548

 

丸いふたの小物入れ -秋の木の実を添えて2-

舟形トート(1)

「貼って作るバッグとこもの」より舟形トート。書籍に作り方を載せた作品です。

Camidecor1487-2

長年愛用しているエルベシャプリエ というフランスのメーカーの舟形トート。軽くてとても便利です。あの形を好きな布で簡単に作れたら・・・という発想から貼って作るタイプを考案。ちょっとした外出するときに重宝する大きさです。

Camidecor1491

どうして「舟形トート」という名まえなのですか?と質問を受けることがありますが、やはり船のような形だからです。(折り紙の船の形を想像してみてください)

Camidecor1491-1

下は2009年に作った試作品。上のサンプルとは少し形が違いますが、ヨットがプリントされた麻の布を使ってマリン風に。

かなり大きく作っても軽いのが嬉しい。下のサンプルはたっぷりサイズです。

芯地を変えることによって全く違った雰囲気のバッグができあがるアイテム。

芯入りと芯なしの画像比較はこちらのページで紹介しています。

刺繍入りのトートバッグ-葡萄色と布のリメイク

8月も後半に入り、ここ数日、空の色にちょっぴり秋を感じるような・・・。「暑い、暑い」と言いながらも残暑を楽しみたいところですが、日本各地で不安定な天候が続き心配です。

下の画像は、紙袋トートのソフトタイプ(貼って作るマチ付きトート)。刺繍入りの生地で作ったバッグで、書籍で紹介したかったものの、コンセプトと合わずに出せなかった作品です。

Camidecor1511-1

ぶどうの色に白や灰色を混ぜたような紫系の生地に合わせ、側面に使ったのは葡萄色のデニム生地。

Camidecor1513

食べるのも、姿を見るのも好きなブドウ。「葡萄色」という表現を使ったものの、種類によって違うし、どのくらいの品種があるんだろうと数を調べたら、「世界に1万種類」とか「数千種類」という数字が出てきてびっくり。品種改良によって新しいものが生まれ、その後、消えていくことも多いようです。

実はこのバッグ、数年前に旅先で購入したクッションカバーのリメイク品。

Camidecor1512

サイズが合わず、使わずにしまっていたものをバッグなどに仕立てたものです。

持ち手を交換して使えるタイプなので、長さを変えたり、季節や用途によって交換したり便利な上、ハトメ金具がアクセントにもなっています。

教室では自分の用途に合ったマチ付きトートや応用タイプを制作していただいています。

 

マチ付きトートとオフホワイトのポーチ-布にシミがついた場合

海辺のストライプ-デュフィのブルーとオレンジ色

 

海辺のストライプ-デュフィのブルーとオレンジ色

ここ数回ストライプばかりなので、別のものを・・・と思っていましたが、今回もまたストライプ。プレゼント用に作った紙袋トートのソフトタイプ(貼って作るマチ付きトート)です。   Camidecor1495 5,6年ほど前にセールで購入した南フランスのストライプのキャンバス生地。ブルーの濃淡、ホワイトのストライプにオレンジがアクセントになっている部分を表に出しました。

Camidecor1495-4 地中海沿岸の抜けるような空の青さと海の色、そしてオレンジのアクセント。 色彩はその土地の気候風土や文化と密接な関係がありますが、光は最も大切な要因の一つ。色は光によって見え方が変わるからです。

以下の画像は7月27日まで東京・渋谷のBunkamuraで開催されていたデュフィ展のカードとリーフレット。

Camidecor1495-3-2

すべりこみセーフで最終日の夕方に行ってきましたが、デュフィが描く表情豊かなブルーの中に、鮮やかなオレンジがアクセントとして使われているのが印象的でした。(ちょうどストライプのファブリックのオレンジと同じ色です)

フランスの画家、ラウル・デュフィ(Raoul Dufy)。「色彩の魔術師」と呼ばれるマチスに影響を受けたその作風は、色でメロディを奏でるかのように明るく軽快。もともとフランス北部で生まれたデュフイですが、明るく鮮やかな色彩の作品の多くは滞在していた南仏の光や風を感じさせます。

デュフィならではの豊かな色彩と透明感のある作品に加え、テキスタイルデザインや木版画などの展示もあって、今までとは違った一面を知ることができた興味深い内容。東京での展覧会は終わってしまいましたが、現在は大阪で、その後、愛知で開催されるので、ご興味のある方はぜひ。

「デュフィ展 絵筆が奏でる色彩のメロディー」 Bunkamura ザ・ミュージアム→展覧会のみどころ

あべのハルカス美術館 2014年8月5日(火)-9月28日(日)

愛知県美術館 2014年10月9日(木)-12月7日(日)

Camidecor1495-6

さて、最初のバッグの話に戻りますが、実は裏側は違う色のストライプです。海のブルーや空色に 乾いた土の色を思わせるアースカラーと白が配され、淡いピンク色が柔らかさを加えている配色。

このピンクは何の色だろう・・・?とぼんやり考えながら海辺の写真を見ていたら、空の色の下方にうっすらピンクが入っているような・・・。(気のせいかも?) 青い空もブルーからエメラルドに少しずつ変わる海の色も光のなせるわざと思うと不思議な気がします。Camidecor1495-5

 

バッグと一緒に写っているのは、2010年ごろ作った「プレースマット」。エレガントな曲線をアクセントに入れた様々な用途に使えるシートです。複数のデザインを考えましたが、こちらは波と水しぶきのイメージ。(タッセルはこちらのページに作り方を載せています)

Camidecor1495-3-1

日本はちょうど夏休み。日本の夏の色のイメージは?と聞かれたら、何と答えるでしょうか。

青い空と入道雲、、ひまわり、海、木々や野菜の濃い緑、西瓜、花火大会、そして蝉の声(?)  ・・・なんだか私の中では「昭和の夏」のイメージのままで止まっているような気がしますが・・・。

マチ付きトートとオフホワイトのポーチ-布にシミがついた場合

刺繍入りのトートバッグ-葡萄色と布のリメイク