季節の行事」カテゴリーアーカイブ

七夕によせて2026|星の箱と筒形のシークレットボックス-B(引き出し付)

今年の梅雨は曇りや雨が多く、7月7日の七夕もどんより曇り空。

去年の暑さやヨーロッパの猛暑を考えると涼しくてありがたいですが、これからの暑さを考えると気が引き締まります。

ということで、今回はブルーやホワイト、シルバーの涼しげなカルトナージュの作品を紹介します。

 

カルトナージュの筒形作品の1つ「筒形のシークレットボックス-B(固定された引き出し付)」。

2008年の冬に制作、2009年の春にレッスン課題となった作品です。下は当時の写真で、受講する皆さまへの参考画像(メール添付用)。2種類のサンプルがあって、上は大きめサイズです。

この作品に使ったのはテヴノン(THEVENON)社の「ジュスタン(JUSTIN)」というトワル・ド・ジュイ。薔薇の花かごを抱えた「キューピッド/クピド(幼い天使)」がメインのモチーフです。

古典柄をモダンにアレンジしていてすっきりとしたデザイン。柄が大きいので、使い方を悩みながらも、いろいろ活用してきました。※楕円(角丸長方形)のトレイも色違いの同じ布

この筒形の箱に使ったのは、丸いメダリオンの鳥のモチーフ。

箱のトップ(上部)に配置し、2羽の鳥が向かい合ったり

離れたりするようなデザインに。ジュエリーケースという設定で、内部は引き出しになっています。

この引き出し、実は左右に動く面白い構造で、ここが課題の大事なポイントです。

 

離れたり、向かい合ったりする2羽の鳥の丸いシークレットボックス。たしか作ったのはクリスマスシーズンだったと思うけれど、

今回は七夕の織姫と彦星に見立てて紹介しました。

今週後半は暑くなりそうですね。少しずつ暑さに慣れ、元気に夏を乗り切りましょう。

 

画像をクリックすると、記事が開きます

可愛いビスクドールとトランクケース|人形作家Yoko Tsuji氏のドール用トランク

バレンタインデーの2月から雛祭りのある3月にかけて、紹介したい画像がいろいろあるので、時間を見つけながら画像など追加していきたいと思います。

作りかけのカルトナージュの箱の手前に置かれた、手のひらにのるサイズの洋服。スモック刺繍(スモッキング刺繍)のフリル付ドレスに刺繍入りのカーディガンとビーズのバッグ、小さな革靴と靴下。教室での制作風景で、あまりに可愛らしくて撮らせていただいたもの。

 

そして、箱の中にはなんと

別の素敵なドレスが2着も入っています(着替え用)。

これらのお人形用のコスチュームはカルナ―ジュの箱のサイズチェックのために持って来て下さったもの。どれも洗練された美しいデザインと仕上がりでつい見入ってしまいます。

 

そしてドレスの横にはお人形が。ちょっと気位が高そうな美人さんで、凛とした表情が魅力的。

どこから見ても可愛い。小さなビーズのバッグもドレスとお揃い。

 

この美しいお人形とドレスの制作者は、ビスクドール作家の辻容子先生。お人形用ケースをディスプレイするためのバランスを見ている時、あまりの可愛らしさにいろいろな角度から撮影させていただいたのでした。

お人形がキャミソールのままなので、掲載するのをためらって伺ったところ「大丈夫よ♪」とのお許しが。

辻容子先生については2013年の記事でも紹介しています。

ビスクドールとカルトナージュのコラボレーション|銀座ビスクドール展によせて

 

日本だけでなく海外での活動でもご多忙の中、いつも新しいアイデアで創作に取り組んでおられる辻先生。

今回のトランクケース、写真ではわからないけれど実は引き出しがついています。最初に受講していただいたのは、引き出しのないシンプルタイプでしたが、こちらは応用作品。

お人形を入れて、ディスプレイできて、引き出しに衣類や小物が入るケース。正面に引き出しがついている一般的なタイプではない「引き出し付の収納トランク」です。※1

こちらの画像、2024年の春に撮影したもので、もうすこし早く紹介しようと↓のコラージュ画像まで作っていたのですが、あっという間に2026年になってしまいました。

グリーンのおしゃれ着とフリルのドレスはアンティークの生地を使ってデザインされたものだそうで、シックな色合いや上品な質感が現代の物とは違いますね。

その他にも、海外のドールショー用に制作された作品(ケース&お人形)やワークショップ用の画像などいくつかあるので、別の機会に掲載します。

☆今年の4月の最新画像☆ 5月初めのアメリカでのドールショーのギフトとして制作された小さなドール。12体あって、辻先生のテーブルに座る12名の方への贈り物(!)だそうです。5月以降にあらためて紹介します。

ひな祭りによせて②-女の子イラストのフレームの箱

先の『2026年のひな祭りによせて①』では、カルトナージュの「自由なデザインのフレームの箱(2009~)」の課題からサンプルの1つを紹介しました。

 

今回は受講された皆さまの作品を紹介します。『ひな祭り』にちなんで、フレームの箱に可愛いイラストを使っものをいくつかピックアップしてみました。

<『くらはしれい』さんイラストの布 と『ぐりとぐら』のカード>

下のフレームの箱は今年の1月に受講されたKさんの作品。『くらはしれい』さんのとても可愛いイラストの布を使って、フレームは多角形のデザイン。

フランス額装のテクニックを使った枠の縁どりは、シックなブラウンにアクセントカラーのオレンジ。構図もぴったりで、五線譜の上の2匹の黒猫も入っています♪

前に受講された「アーチ形の小箱」とお揃いなので、一緒に並べてみました。

 

このボックス、フレームに好きなカードなどをスーっと入れて、飾って楽しめます。フレームやボックスのオレンジは、Kさんご持参の『ぐりとぐら』のカードにも合うよう考えられているのです。※2

ご家族や身近な人が喜ぶ姿を想像しながらカルトナージュ作品を作るのは楽しみが増しますね。

また、カードや写真を入れて飾っても中からロックされて開かない仕様なので、こんな風に↓立てても大丈夫。後ろの作品は透明アクリルの蓋がついた「コレクションケース」です。

 

・・・ぐりとぐらのカードが可愛くて、私も1枚お借りして自分のサンプル作品に入れてみました。中に入れるもので箱の雰囲気がぐっと変わります。※1

 

<子ども達のイラストがテーマの皆さまの作品より>

前の記事に書いたように、「フレームの箱」の課題はデザイン自由。複数のサンプルを参考に、それぞれのイメージで仕上げていくので、全く違う作品が出来上がるのが面白いところです。

下は2009年のYさんの作品。この課題が気に入って復習して下さったもの。モノトーンにポップな水玉、ピンクのアクセントがキュート&ガーリーで、女の子のイラストにぴったりです。

 

白いフレームがすっきりと上品なAさんの作品。イエローグリーン×ブルーのトワルドジュイ/Toile de Jouyとの組み合わせがやさしく爽やかです。

ワンちゃんを台車に載せてのごっご遊びでしょうか。おとなしく遊びに付き合ってあげているような賢そうな犬の表情と、草木に囲まれて外で遊ぶ子ども達のほほえましい風景に癒されます。

 

ロココを思わせる繊細で優美なモチーフの生地を使ったTさんの作品。、フレームデザイン、柄の使い方など完成度高く、裏の柄もピタリと納まっています。

セピア色のトワルドジュイ/Toile de Jouyに描かれているのは、薔薇が咲く庭園での若い女性と花かご、オーバル(楕円)のメダリオン。18世紀後半(1780年頃?)のフランスの風景でしょうか。箱を開く大きな柄が楽しめます。

 

そして最後は、イギリスの挿絵画家のシシリー・メアリー・パーカーの「花の妖精(Flower Fairies)」の生地を使ったNさんの作品。「フレーム付の箱」ではなく、「ひし形の箱D2009」と「ハートのダブルバスケット2011」の課題です。

花の妖精たちが春にぴったりで優しい仕上がり。淡いオレンジやイエローグリーンが映える配色です。Nさんは「花の妖精(Flower Fairies)シリーズ」で他の作品も作っておられるので、それはまた別の機会に。

 

※1 使う材料で雰囲気が変わる多角形のフレーム。今年の1月に受講されたKさんの作品はスワッグとフレームの色が絶妙。今回はテーマが女の子イラストだったので、春から初夏、『フラワーモチーフ/花束』をテーマにした際に大きな画像を紹介します。

 

※2 くらはしれいさん、ぐりとぐら、シシリー・メアリー・パーカー、それぞれ好きな作家さんです。「ぐりとぐら」は前にも登場しています。

ちいさな森のクリスマス-赤と青のフォトフレーム「ぐりとぐら」によせて

ひな祭りによせて-女の子のイラストが入ったフレームの箱

桃の節句、雛祭り。

2月にハートをテーマにした作品をいくつか紹介しようと思っていたら、あっという間に3月になってしまいました。途中になっている2月の投稿はあとで書き足すことにして、季節に合わせて項目を掲載していきます。

下は2008年の2月から3月の画像(コレクションケースとハートや菱形の小作品)

以前紹介した桃色の玉手箱と宝箱。

今回はひな祭りにちなんで、女の子のモチーフを使った作品を紹介します。

<カルトナージュで作る「自由なデザインのフレーム付の箱」>

下の画像は2009年からのカルトナージュの課題「フレーム付きの箱」のサンプルの1つ。

フレームのベースには少女と犬が描かれたToile de jouy(トワル・ド・ジュイ)を使っています。→「過去のレッスン作品ページの画像はこちら」

フレームに好きな写真やカードを出し入れできるので、中の柄はなんでも良いのですが、枠の色に合わせて少女とワンちゃんの柄を入れたのでした。

長年続いているこの課題、バリエーションが複数あって、箱の仕様やデザインを自由に考えていくレッスン。フランス額装に通じるテクニックも学べる作品で、初心者から上級者までそれぞれ自分の技術に合わせて作品制作していきます。(下の画像はサンプル)皆さまの作品は別途紹介します。

 

<少女と犬のモチーフのToile de jouy(トワル・ド・ジュイ)>

旅先で購入したフランスの布。のどかな田舎のコテージや子どもたちと薔薇のモチーフが気に入って色違いを2種類購入し、いくつかの作品に使ってきました。

下は2009年からのカルトナージュの課題「Oval(オーバル)のフラワートレイ」のサンプルの1つ。同じモチーフの部分ですが、上の生地とは違う色です。

この布のイラスト、よく見ると雑というか、女の子の描写などはラフな感じなのですが、ワンちゃんと少女の空気感が好きで、はぎれの部分も捨てたくなくて、バッグ型ケースやがま口にも使っています。

「ひな祭り」といえば、お人形やちいさなお道具。下の画像のバッグ類は、「貼って作るバッグと小物シリーズ」のアイテムをミニチュアで作ったものです。(作り方は大きなサイズと全く同じ)

「フレーム付きの箱」の課題、次回は受講して下さった皆さまの作品で、女の子のイラストが入ったものを紹介します♪

 

 

下は以前に紹介した「ひな祭り」や春がテーマの画像。(クリックすると記事が開きます)

 

 

チョコレート色のハートの箱(入れ子式のハートのカルトナージュBOX)

2月に紹介しようと思って、毎年先送りになっている「ハート♡」がテーマの作品や画像。

教室では飾ったりしているのですが、サイトに掲載していないものが沢山あるので、今年は少しずつ掲載しようと思っています。

カルトナージュの「ハートの箱」。ダークチョコレート色のミニボックスの中には、別のハートの箱が入っています。

画像など追加していきます。

新春を寿ぐ花びら餅とカルトナージュの「半円の箱」受講作品など

2026年が皆様にとって素晴らしい1年になりますようお祈りしております。

新春を寿ぎ、長寿や健康を願っていただくお菓子「花びら餅」。求肥、白味噌あん、ゴボウという取り合わせが妙に癖になる味わいで、新年を祝うおめでたいお菓子です。

もともとは平安時代の宮中行事「歯固めの儀式」に由来するそうで、明治時代に裏千家の家元が、新年の茶会「初釜(はつがま)」のお菓子として使うことを許可されたことで、全国に広まったそうです(AI情報)。

上の画像は鶴屋八幡さんの「花びら餅」。和菓子屋さんによって味も色合いも少しずつ違っているので、それぞれ違いを味わうのも楽しみです。

今回は花びら餅にちなんで【半円形の作品】を紹介します。

 

<半円の形と課題作品>

丸い形を2つに切って作る半円形。ふっくらした形が優しいイメージで、半月(ハーフムーン)やスイカが思い浮かびます。お菓子の形でも見かけますね。

教室の課題作品にも、カルトナージュ縫わずに貼って作るバッグと小物(縫わないバッグ)それぞれに複数の作品があり、長年取り組んでいただいています。

<半円のカルトナージュ作品>

下の作品は「半円の箱(基礎作品)」。2009年に作ったサンプルです。

少々濃厚な感じの赤とゴールドのインテリアファブリック。かなり個性が強くてうまく使えないのですが、半円の箱は邪魔にならずに置いておけるサイズ。

蓋はロココ調リボン、側面は斜め格子のモチーフです。作品サンプルとして16年使っていますが、最大の長所は汚れが目立ちにくくて丈夫なこと。夏は超暑苦しいのが欠点です。

 

<教室の皆様の作品より>

半円の箱は基礎作品。楕円、丸箱をクリアした後に挑戦していただく課題です。

どんな材料にも合う形なので、皆さんそれぞれのイメージでサンプルよりもずっと素敵に仕上げて下さっています。

天使とメダリオン、テキスト柄がシックなY・Tさんの作品。難しい布なのに絶妙な柄の使い方。下段は可憐な花柄と斜め格子のR・Tさんの作品。柄の組み合わせやバランスが完璧ですね。

 

赤系の花柄とストライプのKさん、Iさんの作品。少し高さがあるたっぷりサイズです。

 

下は、最近仕上げて下さったお2人の作品。

 

アンティーク風のモーブピンクの薔薇柄を使ったMさんの作品。色の合わせ方が絶妙で、内部はシックなグリーンが使われています。

今年、2026年1月に撮影したSさんの作品(2025年12月に受講)。モリスを連想させる動植物モチーフの優しいミントグリーンの生地。同系色の水玉生地で柄をひきたたせ、世界に1つしかない半円の箱が仕上がりました。

紹介したい皆様の作品、課題作品ともにたくさんあるのですが、かなり長くなってしまいました。

 

「難易度高めの半円作品(カルトナージュ)」「バッグと小物シリーズの作品」は別記事で書くことにします。

忘れないように…「カルトナージュの半円作品(難易度高め)」はこちら↓

「半円形」は同じですが、最初の箱とは違った複雑な構造。引き出しもついている上級作品なので、別の機会にあらためて紹介します。

 

ハウス型ボックス(2011年)と冬の小さなバッグや小物

2025年のクリスマスシーズンは「ハウスボックス」から始まりました。

11月末のクラスで、基礎作品を受講中のお2人から「今年もクリスマスらしい布で何か作りたい」というご希望があり、「じゃあ、ハウスボックス(家の形の箱)が良いのでは?」ということになったのでした。

12月を前に、お2人とも「基本のハウスボックス」無事完成。 赤をアクセントにした素敵な材料で、それぞれ可愛く仕上げて下さり、クリスマスに間に合いました。(画像は後日掲載の予定です)

寒い季節に元気の出る赤を使ったカルトナージュ-皆様の作品より(クリスマスによせて)①

<ハウスボックス、家の形の箱>

家の形の箱は、見ているだけでほっこり温かな気持ちになるので、クリスマスのディスプレイはもちろん、ちょっとしたコーナーに置いておいても癒されます。

ハウスボックスと色鉛筆用ホルダー-”ちいさいおうち”によせて

ふたの開け方や構造などを学ぶ課題としても面白いので、いろいろなバリエーション、教室の課題を作ってきました。↓のページでは15年以上前に作ったA,B,C,Dのタイプを紹介しています。

ハウス型ボックス4種とお菓子の家(2009)

 

<2011年のハウスボックスと小さな小物>

こちらの画像は2011年制作のハウスボックス。屋根が両側から開くタイプです。

写真は2021年の冬に撮ったもので、小さなツリーやリース、バッグや小物と一緒に。

ちなみに2011年のHP用の画像はこちら↓ シャンパンゴールドのメタリックなツリーとミニボールで少しポップに。背景や小物で雰囲気が変わるので、その時の気分に合わせて楽しめます。

10年後は氷とフレッシュグリーンでナチュラルに。白い森の家。

もともとミニチュアが好きなので、ミニリースや小物作りは気分転換になります(普通は捨ててしまう小さなはぎれや木の枝で)

 

<教室の課題と皆様の作品>

ハウスボックス(家の形の箱)は材料によって表情が変わるのが面白いところ。教室では皆さんの進度やご希望によって、さまざまな形でハウスボックスを受講していただいています。

構造が違う2つのハウスボックスを1日で2作品受講することも可能。下のハート柄のOさんの作品は水色のサンプルと同じ形ですが(両開き屋根)、私のサンプルとは全く違うラブリーな雰囲気で素敵です。

 

クリスマスのハウスボックス(Cタイプ)-皆さまの作品より

追記:2025年の12月は、↑とは違うタイプのハウスボックス2種を受講された方達もおられ、皆さま、素敵に仕上げて下さいました。長くなったので別の機会に紹介します。

 

Season’s Greetings(2024年)-良いお年をお迎えください

今年もあと残りわずかとなりました。教室で仕上げて下さった皆さんの作品など、たくさん紹介したいと思いながら雑事に追われて、あっという間の年末。

来年で教室は20年を迎えるのに、毎回いろいろ反省ばかりですが、今年も皆様と創作の時間を持てたことに感謝しています。参加して下さった皆さま、ありがとうございました。

「あれもやりたい、これもやらなきゃ」と思いながら何もできず、2024年のXmasシーズンも過ぎていきました。

紅葉も遅かったし、なんだか季節感を感じられない秋から冬。

そんな中、11月には、クリスマスモチーフの布で作品を仕上げて下さる方がおられたり、12月にはXmas柄のギフトボックス(お菓子がたくさん入っている♪)を作ってきて下さる方があったりと、季節の行事や節目っていいものだなあ、とあらためて感じています。

ヤドリギと小さなりんごは数年前に撮ったものですが、来年への願いをこめて。

お健やかに良い新年をお迎えください。

 

2020年より前にこのサイトに掲載したクリスマスシーズンの画像の一部です。教室の皆様の作品なども入っています。(画像をクリックすると、過去の記事が開くようになっています)

 

 

 

2024年節分によせて

2024年1月1日に発生した石川県能登半島地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

地震から1か月経ちましたが、今も不安な日々を過ごしておられる方も多いと思います。皆様が1日も早く日常生活を取り戻せるよう、そして被災地の一日も早い復興をお祈りしております。

大きな災害や心が痛むニュースが多かった令和6年の1月。いろいろな思いがありますが、自分にできることを考えながら、春を待ちたいと思います。

*****

節分は、悪鬼邪気を払い、春を迎い入れる準備をする節目の日。今年は2月3日でした。

下の画像は京都の吹き寄せのお菓子を豆まきに見立てたもの。昔懐かしい卵ボーロは口の中でスッーと溶け、優しい甘さにほっこりします。

赤い折敷は輪島塗の多用途皿。沈金という技法で南天の枝があしらわれていて、30年近く大切に使っています。漆器や蒔絵の作品が好きで、輪島の朝市や能登は行ってみたい場所の1つでした。

南天は「難が転ずる」という意味から厄除け、縁起物として使われる植物。寒い中、たわわに実る赤い実に生命力の強さを感じ、元気をもらえます。

 

そういえば、このページで金沢のお菓子「起上もなか」を紹介したこともありました。2021年の2月のはじめ、先の見えないコロナ禍で不安があった時、可愛らしいお菓子の写真自分の心が癒され、明るい気持ちになったことを思い出します。

立春と福々しいお菓子、梅の箱とつまみ細工の梅の花

春から先は明るいニュースが沢山ありますように。今年の節分はそんな思いが募る1日でした。

淡いピンクと春の緑の作品など -桃の節句によせて

3月初め、窓から見える白木蓮(ハクモクレン)が開花しました。近くのお宅からの借景で、ほとんど見る人がいない場所なのですが、静かに咲いて春を知らせてくれる可憐な姿が清々しくて心に沁みます。

コロナ禍で春の陽気を思う存分楽しめないのは残念だけれど、節目の行事を祝ったり、小さな発見に喜びを感じて春を過ごせる事に感謝。←2月に昔の大河ドラマ(血なまぐさい戦国時代)を見ていたので、何事もその時代と比べると超ポジティブ思考になれたりします。

 

さて、3月3日は桃の節句、雛祭りでした。下は前にこのページで「雛祭りによせて」と掲載した春の画像。「ひな祭り専用の作品」というわけではなく、他の季節にも使えるアイテムだけれど、菱形(ひしがた)の箱だけは、ちょっぴりお雛様を意識して作りました。(2008-2009年制作)

 

3種類の菱形の箱(桃色、白、薄緑)はそれぞれ違う構造。ピンクとグリーンの箱は、角度によっては男雛と女雛に見える作りで、ピンクの箱の正面は引き出しに。

手前に開くと扇型の引き出しが出てくる仕掛けで、なんとなく着物の袖、袂(たもと)に見立てられるようにしたのでした。(誰も気づかない程度のことなので、ここに記録)

 

菱餅に使われる桃色、白、薄緑色。それぞれに意味があり、順番も決まっていているそうですが、どの色がどこだったかすぐに忘れてしまします。別に重要ではないけれど、雛祭りの3色ババロアとかゼリーとか作る時は、やっぱり正しい順番で作りたい。そんな時は、自然界をイメージして「薄緑色の草の上には白い雪があって、その上にはピンクの桃の木」と考えると、するりと出てきます。

 

<ピンクとグリーン、アイボリーの作品  -Toile de Jouy(トワルドジュイ)>

お雛様の「菱餅」にちなんで下に掲載するのは、ピンクとグリーン、アイボリーの作品の写真。和の材料ではなく、西洋の材料を使ったカルトナージュの課題サンプルです。(2010年~2013年頃制作)

教室の課題サンプルを作る時には、手法や手順、大きさ等を変えて3つか4つ作って検証することが多く、その際は「可愛らしいもの」「シンプルでモダンなもの」「クラッシックなもの」「厚い生地」「薄い生地」など複数の材料を使うようにしています。(実用品は色や柄でガラリとイメージが変わるので受講する皆さんの参考になるし、布の厚みなどで作業性も違ってくるため学べることも多いのです)

そんな中、「可愛らしいイメージ」のサンプルとして使うことが多かったのが、ピンク×グリーンの生地。花柄にストライプを組み合わせて一時期よく使っていました。

このシリーズ、課題の種類が多いこともあって結構な数になり、いつも窓前のカウンターに無造作に積んで教室の皆様にはおなじみだったのですが、昨年からはコロナ禍ということもあって片付けてしまっています。(↓は2012年の様子。雑多すぎて全てはお見せできません…)

 

2017年に撮った下の写真は、ピンクの薔薇と一緒に記録用に撮ったもの。自分でも忘れているサンプルもあって、今見ると「あの課題は花柄でも作ったんだった」と思い出したりします。

上に載っている「眼鏡ケースB」もその1つ。※1

ピンク系の甘いイメージのサンプルも作ったのですが、「縫わずに貼って作るバッグとこもの」の本には下のシンプルモダンの方を載せているし、教室でもそちらを使っています。

メインサイトには下の画像も載せていますが、普段使わないと忘れてしまいますね。

「眼鏡ケースB」は花柄から無地までいろんなスタイルに対応可能です。

 

日本で春の緑色を表す色名には「萌黄色(もえぎいろ)」、「若草色」などが浮かびますが、英語では「spring green(スプリンググリーン)」という言葉があるようです。

下の緑は「yellow green(イエローグリーン)」「apple green(アップルグリーン)」に近いかもしれないけれど、やはり冬というよりは春の緑。

桜の開花が楽しみですが、今年もまた昔の写真でバーチャルお花見かな?とぼんやり考えています。

寒さが戻ってきていますので、暖かくしてお身体大切にお過ごしください。

 

 

七草粥(がゆ)とハーブの恵み -北欧のテキスタイルと皆様の作品

1月7日は七草粥を食べて無病息災を願う日。お正月のご馳走に疲れてくる頃、薬効のある若菜を入れた消化の良いお粥を食べて胃腸を休めてリフレッシュ。今でいうデトックスメニューですね。

「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草(ななくさ)」 1年に1回しか唱えないので忘れては思い出すの繰り返しだけれど、熱々の白いお粥に緑が透けて見えるのは清々しくて、身も心も清められる気がします。

コロナ禍で、家ご飯が増えた2020年は、様々なフレッシュハーブに助けられた年でもありました。

季節や料理にもよるけれど、緑色の生のハーブを添えるだけで、見た目や気分が上がります。バジル、大葉(青じそ)、香菜(パクチー/コリアンダー)、レモングラス、ローズマリー、パセリ、タイム、オレガノ、フェンネル、木の芽(山椒の葉)…。

プランターでハーブを育て始めた人も少なくないのではないでしょうか。

 

今回は、七草にちなんで、植物の鉢植えモチーフの生地などを紹介します。

まず思い出すのは、ハーブポットが描かれたスウェーデンの生地。

スウェーデンの老舗テキスタイルメーカー、Almedahls(アルメダールス)社の製品で、女性デザイナー、Astrid Sampe(アストリッド・サンペ)氏によるイラスト。Persons kryddskåp(Person氏のスパイスラック)という名のシリーズで、1955年にデザインされたものだそうです。

2014年の書籍『針と糸を使わずにボンドで貼って作るバッグとこもの』に載せたバッグに使っていて、下の記事でも紹介しているのですが、65年以上も前のデザインとは今回初めて知りました。

東京日暮里の帆布(ハンプ)のお店 -ハーブポット柄と帆布のバッグ

植物の黒いシルエットが絶妙で、シンプルなのに温かさが感じられる大好きなデザイン。レトロな色調も魅力です。私自身はなかなか上手に使えないままですが、教室の皆様は自由な発想で素敵な実用品に仕上げておられます。

下の写真は、教室でR・Yさんが作ったレターラック。仕切りのオレンジがアクセントになっていて、使う度に楽しい気持ちになりそうです。

スウェーデンのアルメダールス社の製品には、植物の鉢植えの生地がもう1つあって、そちらも面白いデザイン。グラフィックデザイナーのOlle Eksell(オーレ・エクセル)氏の作品だそうです。

下はバッグと小物の本の打ち合わせ用の写真(2013年撮影)。この生地もバッグに使う候補の1つでした。

軽快なタッチの観葉植物、カラフルでオシャレなデザイン…と思いきや、実はユーモアのあるイラスト。”顔の鉢植え”は誰でも気づくと思いますが、よく見るといろいろな部分に遊び心がちりばめられているのです。(下の画像には5か所ほど・・・。私も写真を撮ってはじめて気づきました)

見つけられたでしょうか? ちょっとしたことでクスっと笑顔になる、こういうセンスってとても憧れます。

カルトナージュの作品制作でも、皆様の遊び心やユーモアが見えると嬉しくなります。下は北欧の生地を使ったK・Aさんの作品。なんとなく、上のファブリックと共通点がありますね。

ほんの小さなことで笑顔になったり温かい気持ちになったり。今はそんなささやかな事にも支えられます。

また近いうちに北欧のテキスタイルを使った皆様の作品を紹介します。

 

新年を寿ぐカルトナージュの祝い箱-七変化の秘密箱

新しい年を迎え、皆様の健康とご多幸をお祈りいたします。

新年を寿ぐ紅白の箱。明るい未来が広がりますように!との思いを込めて、扇と南天を添えてみました。

「難が転ずる」という意味から縁起物として使われる南天。赤い実が魔除け、厄除けとして使われるのは世界共通ですね。

赤い実といえば、千両(センリョウ)、万両(マンリョウ)もお正月に使われます。名前と特徴がややこしいですが、葉の上に実がつくのが千両。

そして葉の下に赤い実がぶら下がるようにしてつくのが万両だそうです。確かに万両は実が沢山ついているように見えます。(一両、十両、百両という植物もあるそうです)

2017年に撮った写真の中に、南天、千両、万両が全て入ったものがありました。鮮明に撮れていないのが残念だけれど、手前には黄色い実の千両も入っています。

 

さて、先にあげた紅白の箱、実は七変化する箱なのです。ささやかな仕掛けがある「秘密箱」でもあるので、アマビエの絵でも入れようかと思ったものの、わざわざ絵を書くのは面倒。・・・ということで、金色の折り鶴を添え、この苦難が転じて福となしますように・・・との願いを込めています。

 

 


下の投稿にも画像を追加しました

ドライフラワーの鶏頭と紫陽花とカルトナージュ ー2016年の秋の教室より

蘇ったカルトナージュのクリスマスツリー(2006-2008)とくるみ割り人形

3年前の2017年、収納の一番上の棚を整理していたら10年ほど前に作ったカルトナージュのクリスマスツリーを見つけました。作りかけも含めると5、6種類あってそれぞれ構造が違います。

2006年~2008年に少しずつ作ってみたものの、その時は気に入らなくて飾りもせず、課題にもせずに大きなケースに入れたまましまい込んでいたのでした。

下は2017年に引っぱり出して並べてみた時に撮った写真です。写真だとわかりにくいですが、四角錐(すい)、五角錐、六角錐のクリスマスツリー風ボックスで、側面が開くようになっているものもあります。

当時、教室の課題用に六角形の箱や縦型のソーイングセット(ヴィクトリアンソーイング)をいろいろ試作していて、その流れの中でアイデアが浮かんで作ったものでした。

カルトナージュを作ったことのある方なら、六角錐のクリスマスツリーとこれらの作品の共通点がわかるかなと思います。何かを作ると別のアイデアが出てくるのがカルトナージュの面白いところですね。

六角形の縦型ソーイングセット(2006年-)ヴィクトリアンソーイング 皆様の作品より

そんな感じで10年近くぶりに引っぱり出してきたクリスマスツリー、なんだか懐かしくて蘇らせてみたのでした。昔クリスマスマーケットで買った木製の小さなくるみ割り人形を入れてみたらちょうどいいサイズ。

リボン結びのものはギフトボックスに、大きめサイズはツリーの一部が開きます。教室の課題としても復活し、紙や布などそれぞれのイメージの材料で作っていただいています。

こちらはホワイトクリスマスバージョン。白いファーやビーズ飾りで。

コロナ禍で不安な気持ちになったり不自由な日々が続いた1年でした。今年は皆さまと1年ぶりに作品作りを楽しんだり、手作りのツリーやボックスで元気に1年を締めくくれるのが何よりのギフトだと感じます。

 

補足:2006年~2008年はカルトナージュのクリスマスツリーや紙のオーナメントをたくさん作りました。当時よく飾っていたのは円錐形のクリスマスツリー。シャンパンゴールドやシルバーで作ったので他の作品と並べた時になじみやすかったのです。

カルトナージュで彩るクリスマス(2008年)

紙で作る冬のオーナメント(2008)とモミの木のリース-木の香りに包まれて

 

カルトナージュのリボンワークの箱(2008)-受講された皆様の作品より

今年(2020年)の11月頃からこのCami Decorページに紹介するつもりだった画像の整理をしながら、長い間怠けていたことを反省。

振り返ってみたら、クリスマスの画像も2016年に載せたきり。毎年、画像の準備をするものの、気が付くと年が明けて、あっという間に2月に・・・という繰り返しで先送りになっているものがたくさんあるのです。

そうこうしているうちに今年も残り少なくなってきました。クリスマスシーズンということで、赤い色の作品に続き、今回はリボンワークの課題を受講された皆様の作品を紹介します。

 

下は2008年の冬のコラージュ。カルトナージュの円錐形ツリーやハウス型ランプと一緒にオフホワイトの作品を並べた時のもの。(メインサイトより)

大型トレイの中の「リボンワークをほどこした箱」は、もともと自分用に作ったものですが、今では定番の課題(中上級者用)となりました。

 

大きさもリボンの入れ方も自由という課題ですが、今回紹介するのはサンプルと同じ大きさ&リボンで仕上げた方達の作品です。

下の画像の制作者は3人の皆様。スウェード調の布で同じ大きさですが、布の色が微妙に違います。光の感じで色がわかりにくいけれど、淡いマロン、キャメル、オフホワイト。写真を並べると3姉妹のよう(?)

 

撮影したのは数年前の初夏。ガラスのツリーやオーナメントを背景にして、クリスマスシーズンに紹介しようと思っていたのに、2年以上経ってしまいました。

Mさんの淡いマロンカラー。シックで落ち着いた雰囲気です。

Nさんのオフホワイト。清らかな感じでクリスタルとよく合います。

Aさんの淡いキャメル。渋いゴールドと合わせてクラシックな感じに。

 

実はこの作品、蓋と本体がぴったり合うかも課題のポイントです。蓋をかぶせた時に程よい感じに密閉され、そして開ける時にはきつすぎないこと。

 

作品が完成して、パフっと良い感じに蓋が閉まる時、皆様も私もほっとする瞬間です。

ブルー系のリボンワークで仕上げた皆様の作品画像は夏に紹介しようと思っています。

 

カルトナージュで彩るクリスマス(2008年)

 

天使、鐘(ベル)、赤い色のToile de Jouy(トワルドジュイ)-皆様の作品より②

前回に続き、教室で皆さまが作って下さった作品の中で赤を使ったものを紹介します。

今回は、天使(エンジェル)、鐘(ベル)などのクリスマスモチーフ、そして、Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)を使ったカルトナージュなどをまとめています。

まずは、赤い柄の生地を使ったお2人の作品。天使や女神の絵が効果的に使われています。布の絵柄が立体的に描かれ、彫刻やレリーフを思わせますものもありますね。(上段右と下段真ん中)

 


<芸術作品と天使たち>

彫刻、絵画などの芸術作品のモチーフとして、また、教会やお城など建築物の装飾に使われてきた、神の使いの天使たち。

 

天使が対になって何かを捧げ持っているという構図も多いですね。

 

彫刻や装飾だけでなく、絵画にも無数に登場します。「受胎告知」はキリスト教美術の中でも多くの画家たちが描いたテーマですが、マリアに「神の子」を身ごもったことを伝えているのは、大天使ガブリエル。

レオナルド・ダ・ヴィンチの受胎告知(1472)。聖書を読んでいるマリアとユリの花を携えた大天使ガブリエル。画像から美術館のページが開きます。※1

ボッティチェッリの受胎告知(1489-1490)

フラ・アンジェリコの受胎告知(1432)。サンマルコ修道院のフレスコ画(上)とコルトーナ司教区美術館(Museum of the Diocese of Cortona)の祭壇画(下)

 

ちなみに受胎告知の日は3月25日だそうです。


さて、作品紹介に戻りましょう。

下の画像はK様の受講作品。普段はお好きなブルー系や茶系が多い中、赤や臙脂(えんじ)色の作品も素敵です。

左上のアイテムは「バケツ型の器」という美しくない名前の課題ですが、天使やロカイユ文様が入ることで、「豊穣の籠」とか「エンジェルバケット」とか、そんな雰囲気に仕上がっています。

右上は「持ち手付多角形の箱」という課題(命名センスがなくてすみません…)。

課題サンプルは2006年のクリスマスシーズンに合わせて作ったもの。持ち手のデザインは、天使柄の布に合わせて鐘(ベル)をイメージしています。(下:メインサイトより)

 

リボン付きの「アーチ形の縦型ソーイング」のサンプルはこちらで紹介しています。

冬の夜長と光のお話-ランプシェード1

 

 

<ベル(鐘)のモチーフ、キャンドルのような筒形の箱>

クリスマスのベル(鐘)といえば、誰もが口ずさめる「ジングルベル」の曲。

前回紹介したコラージュのNさんのシェル型トランクはクリスマスにぴったり。

クリスマスモチーフが複数入った生地のどこを使うか迷っておられましたが、ベル(鐘)の絵柄で正解でしたね。今年もご家族で楽しいクリスマスをお過ごしください☆

上のシェル型トランクの横は「筒形ボックス(リボンくるりの箱)」。赤い筒形BOXは閉じるとキャンドルのようです。

カルトナージュの筒形の箱の課題はA,B,C,D,E…と複数ある中、こちらは比較的簡単なもので、ちょっとした仕掛けがある面白い課題です。

構造が違う筒形ボックスのBとC。赤をアクセントに仕上げてくださったお2人の作品です。

 

 

<天使柄、星の形、赤い実、Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)>

天使やToile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)、赤い色や光沢のある白地を使った皆様の作品画像のコラージュ。数年越しで作りかけになっていたものをアナログでまとめましたが、入りきらない作品も多く…。 今の時代、AIに作ってもらった方が早そうです(涙)。

 

星の形の箱と苺のコサージュの丸箱。内側はまた別の機会に・・・。

Kさんのイニシャルモノグラムの手帳は、エンボスの課題受講後に制作された創作作品。いつも美しいイニシャルを文房具や箱にほどこしておられ、今やエンボスのプロ!

 

Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)を使った楕円のスタンドはMさんの作品です。柄の入れ方や内部の生地合わせなど、とてもよく考えられています。

横の絵柄はもしかしたら七面鳥?(クジャクやホロホロ鳥ではないようです)

今の時期、連想するのはローストターキー。

スタッフィングを詰めて、数時間かけてオーブンで焼いて・・・と、20年以上前に作ってみたことがありますが、若くて根気があったんだなあ、と遠い目に…。今はシンプルで簡単で美味しいものが一番です。

 

<魔除け、厄除けの赤い色>

炎や太陽などエネルギーを連想させ、魔除け、厄除けにも使われる赤い色。国旗で一番多く使われているのも赤い色だそうです。

 

暖かさと強さと感じる赤い色。花柄を組み合わせた作品など、紹介したい画像がまだまだありますが、今回はクリスマスシーズンにちなんだものやToile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)を中心に。

 

コロナ禍の今年は例年とは違ったクリスマスシーズンで、なんとなく心も沈みがちですが、皆様の赤い作品をまとめることで、元気をもらえたような気がします。

次回は2017年から2019年に紹介するつもりだったカルトナージュのクリスマスツリーを紹介します。

 

※1 以前は写真撮影禁止が多かったイタリアの美術館ですが、2014年以降はフラッシュ無しで撮影可のところが多くなりました。

 

寒い季節に元気の出る赤を使ったカルトナージュ-皆様の作品より(クリスマスによせて)①

コロナ禍の2020年、あっという間に12月になってしまいました。

2月から11月までは教室を休み、11月末に教室を再開。「久しぶりに楽しかった~」という声や笑顔、素敵に完成してくださった作品に元気をいただきました。

もともと飽きっぽくて怠け者の私が、15年間も小さな教室と作品制作を続けてこられたのは、楽しんで作って下さる皆様がおられたお蔭です。今までレッスンに参加してくださった全ての皆様に感謝いたします。

そして、教室をお休みしている間もお問い合わせを下さった皆様、このCami Decorサイトに来て下さった皆様、ありがとうございます。ブログや新しい情報をタイムリーに紹介するわけでもなく、過去の作品画像の記録や整理のため、気まぐれにマイペースで続けているページですが、ほんの少しでも何かお役に立てることがあれば幸いです。

今回、再会できたことを喜び合えた方もあれば、年内にお会いできなかった方も少なくありません。密閉空間でワイワイガヤガヤと、マスクも何も気にせず作品制作をしていた頃が懐かしいですが、今は健康と安全第一ですね。お会いできなくとも、「元気です!」「ステイホームでハンドメイドを楽しんでいます」というメッセージに笑顔をもらっています。

 


12月ということで、クリスマスにちなんだ作品を紹介していきます。

日も短く、夕方になるとあっという間に暗くなってしまう12月。本格的な冬となり、今年はコロナ禍で心配な状況が続き、身体だけでなく、心も寒くなってしまいがちです。

そんな中で暖かさと元気をもらえる赤い色。

 

今回は教室で皆様が受講された作品から、クリスマスカラーの赤と白を使ったものを紹介します。

 

まず最初は、赤×ストライプを使ったカルトナージュ作品を中心にコラージュ風にまとめたもの。引き出しの中にもストライプや小花模様のアクセントが入っていますね。

インパクトの強い赤にストライプを組み合わせると、さわやかで軽快なイメージに仕上がります。

 

次は基礎から中級程度の作品が中心のコラージュで、リングケースやツールボックス、バックルの箱、クラッチショルダーなどおなじみの定番課題。

赤×ホワイトの組み合わせはフレッシュな感じ、赤×ゴールドの組み合わせは華やかで落ち着いた雰囲気です。 

 

カルトナージュのハウスボックス(家の形の箱)にはA、B、C、Dの種類があって、上の作品は一番シンプルなAタイプ。

 

ギフトボックスにもなるのでお菓子やマカロンの布を使う方も多いアイテムです。

 

下の画像はOさんの作品。赤いチェックの屋根と白い壁にアンティークゴールドと木の実のアクセントが調和しています。

Oさんが教室で作った2つのハウスボックス。中上級者は、屋根が片開きと両開のタイプを1日で2つ制作する課題です。

ハウスボックスには紹介したい画像がいろいろありますが、今回は赤×白の作品ということで、それはまた別の機会に。

 

3枚目のコラージュは、トランクやバッグと小物など、持ち運びできる作品中心にまとめたもの。赤と白(無彩色)を使ったものをピックアップしています。

 

旅行や食事会を楽しみたい季節ですが、今年はいろいろ我慢の12月となってしまいました。暖かくして、家で美味しいものを食べて元気に過ごしましょう。

次回は天使のモチーフや赤色のToile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)を使った皆様の作品を紹介します。

 

天使、鐘(ベル)、赤い色のToile de Jouy(トワルドジュイ)-皆様の作品より②

 

ハウス型ボックス4種とお菓子の家(2009)

ハロウィーンによせて-妖怪と神話のモチーフ②(グロテスク模様のカルトナージュ作品)

 2015年2016年2017年2018年に続き、ハロウィーンによせて…。

今年も自分で撮った写真にいたずら書き-第5回目。

下は昨年旅先で撮った飾りかぼちゃの画像です。

昨年のハロウィーンでは「妖怪と神話のモチーフ」①というテーマで日本の妖怪にちなんだ画像を紹介しました。すぐに②を書こうと思たのに1年経過。今回は西洋の「妖怪と神話のモチーフ」というテーマで過去のファイルから写真を拾って載せたいと思います。

下はウフィツィ美術館の廊下の天井。16世紀に描かれたフレスコ画のグロテスク模様です。

異様なもの、奇怪なものを意味するグロテスク/grotesqueという言葉。グロテスク模様とは、古代ローマを起源とする美術様式のことで、伝統的な唐草模様(アラベスク)や曲線に奇怪な人物や幻獣、怪獣があしらわれた装飾です。

グロテスク模様の名前の由来は、ローマ第5代皇帝ネロが作らせた未完の「黄金宮殿(ドムス・アウレア)」。15世紀末にローマ近郊の洞窟(グロッタ)から宮殿群が発見され、その壁画に奇妙な装飾模様が描かれていたことが当時の建築装飾や画家達に影響を与えました。※1

半人半獣神のパン、スフィンクス、ハルピュイア(ハルピー/ハーピー)やグリフォン※2 ギリシア神話が好きなので、これらのモチーフが美しく優美に描かれている世界に惹かれます。

下はシエナ大聖堂のピッコロミニ図書館/Libreria Piccolominiの色鮮やかな天井の一部。幾何学的構成や緻密なグロテスク模様が美しいピントリッキオのフレスコ画で、皇帝ネロの宮殿群ドムス・アウレアの装飾を参考にしているそうです。保存状態がすばらしく、ずっと見ていられそうで首が痛くなります。

そして次はフランスのフォンテーヌブロー宮殿のマリー=アントワネットの居室「ブドワール/Boudoir)」の壁面装飾。(1785年頃)※3

バラの花が描かれるなど、18世紀末の新古典主義時代の軽やかで美しいグロテスク装飾。シンメトリーに配されているハルピュイア(女面鳥神)もどこかしらエレガントですね。

さて、このグロテスク模様のモチーフ、私もいくつかの作品で使っています。

右端のランプシェードはフランスのトワル・ド・ジュイの生地を使用

モチーフはこちら。

 

そして、箱物にも。下の箱に使ったのは建築モチーフのペーパーで、左下の柱の下にはスフィンクスがいます。

神話や伝説に登場する魔訶不思議な動物は、いつの時代も人々を魅了します。

美術、芸術のインスピレーションになるだけでなく、ファンタジー小説や漫画、映画などのエンタメにも彩りを与えてくれていますね。

 

※1 ローマ第5代皇帝ネロが作らせた「黄金宮殿(ドムス・アウレア)」。西暦64年のローマ大火で土に埋まり洞窟(グロッタ/grotta)のようになったままだったが、15世紀末に発見され、その装飾が話題となった。その後、ルネサンス時代にラファエロ(1483-1520)らがヴァチカン宮殿のロッジアにグロテスク模様を優美に用い、その後ヨーロッパ各地に広がっていった。

※2 ハルピュイア(ハルピー/ハーピー)は女面鳥神(顔や上半身が女性で身体が鳥)の幻獣。グリフォンは鷲(ワシ)の頭&翼に獅子の胴を持つ伝説上の生物。どちらもギリシア神話に登場する。グリフォンはハリーポッターのヒッポグリフで有名ですね。実際の撮影に使われた動くヒッポグリフ(ちょっと怖い)↓ イギリスのワーナースタジオにて2015年撮影。

※3 Boudoir(ブドワール)とはフランス語で「淑女の私室」という意味で、貴婦人のプライベートを愉しむ部屋のことだそうです。

光のマジックとハロウィーン-妖怪と神話のモチーフ①

ギリシア・ローマ神話の女神のトランクとミネルバの梟(フクロウ)

 

 

すずらんとすみれの刺繍フレーム(2007-2017年)-すずらんの日によせて

「5月1日はフランスではすずらんの日だそうです」と、すずらんとすみれのカードを紹介したのは2013年のことでした。

すずらんとすみれの花束 -カードと小箱-

それ以来2016年まで、この季節になると何かしらスズランの花の画像を紹介していましたが、ここ2年サボっていました。

実は2017年には画像を準備していたものの、タイミングを逃してしまって…。下が2年前の5月に文字を入れて掲載しようと思って2年放置していた「すずらんとすみれの刺繍フレーム」の画像です。

スズランやスミレの刺繍はずいぶん前(2007~2010年頃?)の冬に気まぐれに刺したもの。刺繍用の布ではなく、何かの余り布を使っています。

刺した後は興味が薄れてしまって、ハギレと一緒に収納ケースに仕舞いこみ、このまま捨ててしまいそうになっていたものを救済。カルトナージュのOval(楕円)の額の中に入れて仕上げました。

下は当時のラフスケッチ。ミモザの花束のフレームについてはこちらで紹介しています。

 

すずらんのフレームの斜め上に写っているのは「すみれの刺繍フレーム」。肝心のすみれがパンジーをミックスしたような感じで、酔っ払って踊っているような雰囲気でちょっと変ですね・・・

当時のスケッチを見ると、すずらんの図案が複数あるのに比べて、すみれの”おまけ感”・・・。

こんな風に下絵も描かずに思いのままに刺したので、不思議な感じになってしまったのでしょう。

「スミレ」という花は奥が深くて沢山種類があるそうですが、恐らくこういうすみれ↓と、

こういうスミレ↓の雰囲気を出したく、結局足して2で割ってしまったような感じになったのかな?と推測。作ったものを見ると、今さらながら詰めの甘い自分を思い知らされます。

ちなみにパンジーの花はこちら↓です。

毎年、この季節になるとスズランに会える場所。

光によって色の見え方が変わる包容力のある大きな葉と、ささやかにひっそりと咲く小さな鈴のような清らかな花を見ると幸福感に包まれます。

そういえば、すずらんの花は結婚式に使われることも多いそう。

特に英国のロイヤルウェディングでは、ダイアナ元妃の結婚式のブーケをはじめ、キャサリン妃(2011年4月29日)、メーガン妃(2018年5月19日)のウェディングブーケにもスズランが使われたそうです。

桜と薔薇モチーフの布1-平成最後のお花見によせて

2019年春、日本では平成最後の桜の季節。今年の関東は3月末から4月初めにかけて花冷えの日が続き、開花から2週間近く桜の花を楽しむことができました。

そして、いよいよ桜前線は北海道へ。4月22日に開花したそうで、美しい季節の始まりですね。東北や北海道の皆様、これから北へ向かう皆様、美しい桜とともに良い連休をお過ごしください。

さて、今回紹介するのは「桜と薔薇モチーフの布」。・・・2017年に「春のピンク色、花モチーフ」というテーマの中で紹介しようと思っていたのですが、時期を逃し、あっという間に2年が経ってしまったので、新たに今年の桜の写真を追加して・・・

春のピンク色、花モチーフ

<桜と薔薇モチーフの布>

15年近く前に見つけた淡い花柄プリントの布。薔薇の花柄は多いけれど桜の花のモチーフが入っているのが珍しくてつい買ってしまったもの。

イギリスのプリント生地なので、この花は本当に桜なのか、りんごや杏、アーモンドなどのバラ科の別の花なのかわからなかったのですが、その後、杏やアーモンドの花ではないことを確認したので、ここでは桜ということに。

ピンクだけでなくグレーの桜もあしらわれていて、ちょっと色あせたようなアンティーク風の雰囲気になっています。

桜にちなんだ日本の色名や淡墨桜(うすずみざくら)については、以前こちらの記事で書いたことがありますが、曇りの日の桜はまさに灰桜(はいざくら)、桜鼠(さくらねずみ)、薄桜(うすざくら)色。

単独だと寂しげですが、ピンクの花が少し入ると明るい感じに変わります。

このプリントには紫陽花も入っていて、その部分は少し華やか。

いつか収納箱を作ろうと思っていたのですが、2008年頃にバケツ形の器のサンプルを作って以来、なかなか使う機会がなくて・・・。

インテリアやファッションの流行もある中、柄としては好きだけれど実用品としては難しい、という材料なのかもしれません。→バケツ形作品の記事はこちら(マガジンラックとバケツ形の器)

 

<ソメイヨシノ(染井吉野)と次世代の桜、ジンダイアケボノ(神代曙)>

こんな風にずいぶん前に買って保管したままの布ですが、せっかくだから今年撮った桜の写真を添えようかな、とファイルを見ていたら、蕾の色や形がなんとなく似ている?ものがありました。

花びらと蕾のピンクのグラデーションがなんとも可憐なこの桜。ジンダイアケボノ(神代曙)という品種で、3月末に神代植物園にある原木を撮ったものです。

ジンダイアケボノ(神代曙)は、1991年に新品種として認定されたソメイヨシノの血を引く桜。

実はこの桜、ソメイヨシノよりも伝染病(テングス病)に強いことなどの理由で、近年寿命を迎えつつあるソメイヨシノの植え替えとして推奨されている品種だそうです。→参照:公益財団法人日本花の会

米国のワシントンD.Cとも縁があったりと、ちょっと不思議なエピソードを持っているので、ご興味のある方はチェックしてみてください。※1

ソメイヨシノの面影もありながら、よりピンクがかった花の色。丸く固まって咲く風情が可愛らしく華やかです。

次世代を担う桜、ジンダイアケボノ(神代曙)。昭和、平成を生き抜いたソメイヨシノとともに新しい令和の時代の春を彩ってくれるのが楽しみです。

今回紹介した桜とバラの布は、心惹かれて買ったのにほとんど使っていないという材料ですが・・・

同じ薔薇のモチーフでも、上↑のコラージュ画像に入っているこちらのシリーズ(下↓)は結構いろいろな用途に使っています。

縁に使ったピンクのストライプはこちら↓にも使っています。(画像をクリックすると記事が開きます)

次回は「桜と薔薇モチーフ2」として「バラ」をテーマにしたものを皆様の作品から紹介したいと思います。

 

※1ジンダイアケボノ(神代曙)についての関連記事

ジンダイアケボノ(神代曙):Wikipedia

「運命に翻弄される桜、ソメイヨシノ。代打はジンダイアケボノ!?」

 

ミモザの日によせて-2017年の画像より

3月8日はミモザ(mimosa)の日。

春の光そのもののような黄色くて丸く可愛らしい小さなミモザの花。梅や桃や桜の花とは少し違う形で春を運んでくれるような気がして、このサイトでも何度かとりあげてきました。

以下は2017年3月に掲載しようと下書きしたまま放置していた記事。当時、インスタグラムの使い方の練習(?)などもしていて、そちらには画像をアップしたのですが、こちらはほぼ書き終えたのにそのままになっていたのでした。(今回当時のまま掲載しました)

ミモザの日によせて-ミモザの花束とイニシャルモノグラム

下は上↑の記事でも紹介したミモザの花束のフレーム。

2008年頃に作り始めたカルトナージュのフレームシリーズはサンプルが複数あって、布のほか、刺繍なども入れています。→布を入れたものはこちら(2008年の画像)にも

2017年の春にいくつか画像を準備して紹介しようと思っていたのですが、あっという間に夏になり、秋になり、そして2年が経ち・・・。

イニシャルモノグラム×ミモザのフレームも当時の画像があるので、後日掲載します。

 

※長い間掲載しないままたまってしまった古い作品の整理と記録のためにと、2005年からの古いHPの別館としてこのCami Decorサイトをスタートしたのは2013年の3月のことでした。(2013年以前の記事は、画像の日付をもとに遡って掲載したものです)

その後、3日坊主かな? 3年坊主かも・・・?と思いながら超マイペースで続けてきて6年が経ちました。(2005年から始めた教室は14年目となりました)

今年こそは定期的に更新しようと、クリスマスやお正月、バレンタインなど掲載しようと思っていた画像があったのですが手が回らず、書きかけの記事もたまっているので、3月を期にもうすこし”まめ”に更新したいと思います。