カテゴリー別アーカイブ: 教室-皆さまの作品より

ハウス型ボックス(2011年)と冬の小さなバッグや小物

2025年のクリスマスシーズンは「ハウスボックス」から始まりました。

11月末のクラスで、基礎作品を受講中のお2人から「今年もクリスマスらしい布で何か作りたい」というご希望があり、「じゃあ、ハウスボックス(家の形の箱)が良いのでは?」ということになったのでした。

12月を前に、お2人とも「基本のハウスボックス」無事完成。 赤をアクセントにした素敵な材料で、それぞれ可愛く仕上げて下さり、クリスマスに間に合いました。(画像は後日掲載の予定です)

寒い季節に元気の出る赤を使ったカルトナージュ-皆様の作品より(クリスマスによせて)①

<ハウスボックス、家の形の箱>

家の形の箱は、見ているだけでほっこり温かな気持ちになるので、クリスマスのディスプレイはもちろん、ちょっとしたコーナーに置いておいても癒されます。

ハウスボックスと色鉛筆用ホルダー-”ちいさいおうち”によせて

ふたの開け方や構造などを学ぶ課題としても面白いので、いろいろなバリエーション、教室の課題を作ってきました。↓のページでは15年以上前に作ったA,B,C,Dのタイプを紹介しています。

ハウス型ボックス4種とお菓子の家(2009)

 

<2011年のハウスボックスと小さな小物>

こちらの画像は2011年制作のハウスボックス。屋根が両側から開くタイプです。

写真は2021年の冬に撮ったもので、小さなツリーやリース、バッグや小物と一緒に。

ちなみに2011年のHP用の画像はこちら↓ シャンパンゴールドのメタリックなツリーとミニボールで少しポップに。背景や小物で雰囲気が変わるので、その時の気分に合わせて楽しめます。

10年後は氷とフレッシュグリーンでナチュラルに。白い森の家。

もともとミニチュアが好きなので、ミニリースや小物作りは気分転換になります(普通は捨ててしまう小さなはぎれや木の枝で)

 

<教室の課題と皆様の作品>

ハウスボックス(家の形の箱)は材料によって表情が変わるのが面白いところ。教室では皆さんの進度やご希望によって、さまざまな形でハウスボックスを受講していただいています。

構造が違う2つのハウスボックスを1日で2作品受講することも可能。下のハート柄のOさんの作品は水色のサンプルと同じ形ですが(両開き屋根)、私のサンプルとは全く違うラブリーな雰囲気で素敵です。

 

クリスマスのハウスボックス(Cタイプ)-皆さまの作品より

追記:2025年の12月は、↑とは違うタイプのハウスボックス2種を受講された方達もおられ、皆さま、素敵に仕上げて下さいました。長くなったので別の機会に紹介します。

 

秋色の皆さまの作品とトンネル型(ドーム型)蓋付ボックス

寒さが増していくこの季節。ピンクや暖色系のあたたかな色や素材がほっこり心地よくなりますね。

教室で皆さまが受講して下さった作品を”ピンクと少しくすんだライトグリーン”というテーマで紹介したのは2016年11月のことでした。

初級から中級の課題をそれぞれ美しく仕上げて下さっています。

秋のピンクと黄緑色-皆様の受講作品より

 

最初の画像の左上の作品はN・Sさんが素敵に仕上げて下さった「トンネル型の蓋の箱(ヴォールト型の蓋の箱)」。

かまぼこのような蓋の形で、カルトナージュ作品では「ドーム型の箱」とも呼ばれているアイテムです。

 

<トンネル(ヴォールト型)蓋付ボックス」「ドーム型の箱」について>

この作品をレッスン課題として入れたのは2007年2月でした。—サンプル制作は2006年—

以下メインサイトより抜粋

当時のサイトは今でも見れますが、写真が小さいので、こちらに少し大きめのものを掲載します。※1

一緒に写っているのは「ハートの箱A」と「ハートの箱B」。こちらも定番の課題です。

当時は、季節に合わせて課題作品を考えていたので、”テーマカラーや形・モチーフ”の説明も。

2月ということで、ハートやキューピッドなどを取り入れていたようです。※2

「トンネルの箱」の課題の大きさ(幅)は自由。ちょうど巻きのリボンが入るサイズですが、用途はいろいろ。最近は幅広サイズ(ブルーのサンプル)を選ぶ方が多い感じです。(脚の有無なども自由)

下は幅の狭いコロッとしたタイプ。蓋のデザインも少し低めで設計したサンプル。

鮮やかなピンクやチェック、ポップな水玉などを使っています。

香りのついた「タッセル付きのサシェ/ハートのサシェのレッスンもこの時からの課題。簡単なタッセルも作る作品です。

ハートのオーナメント(2007年)-タッセル付きのサシェとバックルの箱

 

最初に紹介したN・Sさんが教室で作ったドーム型(トンネル型)の箱。ピンクとグレーの組み合わせの素敵なストライプの布、私のサンプルよりずっと美しく仕上がっています。

教室で受講されたハートの箱Bやカードケース、がま口なども一緒に。

上の画像だとわかりにくいのですが、ハートの箱は構図も完璧で、側面がチェックっぽく見えるように仕上げてあり、とてもおしゃれな仕上がり。箱の中はバラの花模様。

紅葉狩りの11月が終わると、赤い色の作品が映える季節になりますね。

暖色系のベルベット調の作品は↓にも紹介しています。

ディープピンクの鶏頭(ケイトウ)とベルベット調のアクセント

皆さま、暖かくしてお大事にお過ごしください。

 

※1 今から20年近く前の古い記録をなんで今?と思われるかもしれませんが、当時はホームページが重くなるのを避けるため、小さい画像しか載せられませんでした。このCami Decorページでは、過去の写真を大きめサイズで見られるよう少しずつ整理して記録しています(なかなか進みませんが)

※2ハートの箱

ブルー&ホワイトのハート作品とルーブル美術館のキューピッド

Season’s Greetings(2024年)-良いお年をお迎えください

今年もあと残りわずかとなりました。教室で仕上げて下さった皆さんの作品など、たくさん紹介したいと思いながら雑事に追われて、あっという間の年末。

来年で教室は20年を迎えるのに、毎回いろいろ反省ばかりですが、今年も皆様と創作の時間を持てたことに感謝しています。参加して下さった皆さま、ありがとうございました。

「あれもやりたい、これもやらなきゃ」と思いながら何もできず、2024年のXmasシーズンも過ぎていきました。

紅葉も遅かったし、なんだか季節感を感じられない秋から冬。

そんな中、11月には、クリスマスモチーフの布で作品を仕上げて下さる方がおられたり、12月にはXmas柄のギフトボックス(お菓子がたくさん入っている♪)を作ってきて下さる方があったりと、季節の行事や節目っていいものだなあ、とあらためて感じています。

ヤドリギと小さなりんごは数年前に撮ったものですが、来年への願いをこめて。

お健やかに良い新年をお迎えください。

 

2020年より前にこのサイトに掲載したクリスマスシーズンの画像の一部です。教室の皆様の作品なども入っています。(画像をクリックすると、過去の記事が開くようになっています)

 

 

 

白い針仕事 vol.5 -笑う刺繍 教室作品展 のお知らせ -シュバルム刺繍のホビーバスケット

今回は、この春からカルトナージュのレッスンを受講して下さっているKさんが通っておられる、素敵な刺繍教室の作品展のお知らせです。

【白い針仕事 vol.5 笑う刺繍 教室作品展】  主催:笑う刺繍/中野聖子先生

日時:2024年12月5日(木)-7日(土) 11時~16時 入場無料

場所:ヒルトピアアートスクエア(ヒルトン東京B1F)ヒルトピアショッピングアーケード内

長い歴史を持つ伝統的な白糸刺繍、ホワイトワーク。ヨーロッパのアンティークや手仕事が好きな人は、その清潔で優雅な雰囲気に一度は魅了されたことがあるのではないでしょうか?

展示会のお知らせのカードからも白く奥深い世界の魅力が伝わってきます。

中野聖子先生の「笑う刺繍」のサイトはこちらから↓。 素敵な作品のほか、新しく出版されたご著書『HEDEBO 図案&見本集211』の情報なども掲載されています。

https://www.warau-embroidery.com/

インスタグラムには素晴らしい作品が並ぶ会場の様子なども。白糸刺繍の白銀の世界で、優雅なクリスマスシーズンの1日を過ごせそうです。

 

<Kさんの出展作品:白糸刺繍とカルトナージュのコラボレーション -シュバルム刺繍のホビーバスケット->

数年(3年ほど?)前から白糸刺繍を習い始めたKさん。カルトナージュを始められたのはこの春からで、下は3作目のホビーバスケット。2006年から定番の基礎課題です。※1

窓の付いたフォトスタンド(2006年~)は刺繍などを入れるのにちょうど良い基礎作品。Kさんはハートの白糸刺繍を準備し、ネイビーの布と合わせて上品で素敵に仕上げて下さいました。※1

 

そして今回の展示会に出展する作品。前↑に受講されたホビーバスケット×シュバルム刺繍のコラボレーションのイメージを固め、少し前から準備しておられました。

バスケットの大きさに合わせて、刺繍のデザインやバランスを考え、1つ1つ丁寧に刺していく作業。紅茶を1しずくこぼしただけでダメになってしまう…。

緻密さと根気、繊細な感性がないと美しい白糸の作品は仕上がらないのですね。刺繍愛好家の皆さまにはいつもリスペクトを感じています。

写真は制作当日の教室にて。完璧に準備された刺繍と布類。ガサツな私は刺繍に触らないように、汚さないようにとドキドキしながら撮影したのでした。

制作風景を少し。今回のバスケットは上のカーブが別デザインのタイプです。バランスよく素敵に貼れて、ひとまず安堵。

サイド(側面)は別デザインの刺繍(かわいい!)。

白糸刺繍の多様な技法を効果的に使った立体の作品。イメージするだけなら簡単ですが、ディテールを考え、それに合わせて1つ1つ丁寧な針仕事を積み重ね、それを作品にするのは息の長い作業です。

11月に無事に完成した、世界に1つだけのKさんのホビーバスケット。今回紹介した【白い針仕事 vol.5 笑う刺繍 教室作品展】に出展されています。

※完成後の画像は、作品展が終わった後に追加します。

 

 

※1 ホビーバスケット、窓付のフォトフレームはAtelier Fa-Decorの基礎課題です。

ホビーバスケット-皆様の作品より

ブック型のフォトスタンド(窓なしと窓付)

エッグアート作品展のお知らせ -双子のようなディスプレイトランク –

教室に長年通って下さっているMさんはエッグアートのプロ。エッグアートのスタジオ Craft House Treasure Boxで講師&主宰者の大先生のアシスタントを務めておられます。

今回はそちらのエッグアートスタジオの25周年作品展のお知らせです。

【クラフトハウス トレジャーボックス 祝!25周年作品展】

日時:2024年11月6日(水)-11月17日(日) AM10:30-PM4:30 入場無料

会場:アートフォーラムあざみ野 ※エッグアートのワークショップも同時開催

 

今回のMさんのテーマは「黄金の伝説」。神話をモチーフにした金色のエッグアートの背景に、こちらの教室で制作したカルトナージュの大型トランク(Atelier Fa-Decorオリジナル)をディスプレイとして展示して下さるそうです。

優雅でゴージャスな作品が並ぶという作品展。エッグアートにご興味のある方だけでなく、しばし夢のような世界にトリップしたい方もぜひ足をお運びください。

下の画像は2014年の15周年の時にいただいた美しいファイルと一緒に撮ったもの。当時もカルトナージュの作品をディスプレイとして使って下さいました。※1

 

 

<カルトナージュの大型トランク  双子のようなオリジナルとMさんの受講作品>

2008年に作ったカルトナージュの大型トランク。

古い作品なのですが、様々なテーマで何度かこのページでとりあげています。

ギリシア・ローマ神話の女神のトランクとミネルバの梟(フクロウ)

カルトナージュのタッセル用トランク-雛道具と房飾りによせて

2010年1月刊行の『カルトナージュBOOK (2009年撮影)』という書籍にも「タッセル用のコレクションケース」として紹介した作品です。

もともと自分の創作物として気ままに作った作品で、教室の課題ではなかったのですが、3年ほど前にMさんより「2024年のエッグアートの展覧会のディスプレイとして飾りたいので、そっくりそのまま同じ材料で作りたい」というリクエストがあり、コロナ禍の2021年から2022年にかけて教室で受講していただいたのでした。

こちらが古いオリジナル作品とMさんの完成品。私もどちらが自分の作品なのかわからないほどの完成度。(近くで見るとボロっとしているのが私のです)

使った布の地色が少し違うけれど、年の離れた双子みたいな仕上がりです。

裏側も全く同じ(下)。大きさが違うように見えるのは写真の角度や遠近のせいです。

内部の引き出し造作も細部まで見事に同じに仕上げてくださいました。

 

ちなみに、2009年に書籍用に撮影した時はこんな感じでリボンやタッセルを収納していました。引き出しは3種類の違うタイプで構成されているので、実は結構骨の折れる作品なのです。

 

エッグアートと一緒のディスプレイはどんな風になるのでしょうか?

ポストカードやファイルの写真を見ているだけでも、卵の殻からこんなに美しいアートが!とうっとりです。

・・・雨の暗い日に撮影したのでカードの画像が暗くピンボケで申し訳ないです・・・

 

※1 15周年作品展では教室で作った折り畳みの衝立をディスプレイに使って下さいました。下は当時のお知らせの記事です。

フレーム付リボンボード&折り畳みパーティションA-エッグアート作品展のお知らせ

 

 

 

斜め格子デザインの仕切り(かぶせ蓋の引き出し付収納箱)-受講された皆様の作品より

教室の課題用の画像は、2005年より個別にメールに画像添付という形でお送りしてきましたが、メールの画像が開かない方が複数おられたこともあり、一部の作品についてはこちらに掲載する形にしてみます。(暫定的に)

1月クラスで「斜め格子デザインの仕切り」を受講する方は参考にしてください。

斜め格子デザインの仕切り(かぶせ蓋の引き出し付収納箱)-受講された皆様の作品の一部です。きっちりと均等に作るため、新しいテクニックを交えながら制作します。

下はまだ仕切りが入っていない状態の作品「引き出し付のかぶせ蓋の箱」。

ウィリアム・モリスの”兄弟ウサギ(”Brer Rabbit” or “Brother Rabbit”)という柄のテキスタイルやクリーム色にブルー系の薔薇(ローズ柄)の生地でさわやかに仕上げておられます。

斜め格子の仕切りのケースのサンプルについては数年前に以下のページで紹介しました。

イングリッシュガーデンと斜め格子の仕切り箱

両側から使えるカルトナージュ2種 -手前に倒れる引き出しや皆様の作品など

柑橘系の果物が美味しい季節。甘酸っぱい美味しさに加え、皮をむいた時にフワッと広がる芳香も、瞬時に脳に届いて幸せ感を味合わせてくれます。

下の写真は前にも紹介したことのあるカルトナージュの「ハウスボックス(ハウス型ツールボックス)」。”家の形の箱”は複数あって、こちらは応用タイプです。

スイートピーの良い香りに包まれながら2009年の春に撮影したものですが、同じ日に撮った複数の作品の写真が残っていて、その中の1つがこちら。

「縦型のツールボックス」として作りかけたものの、訳ありの作品になってしまって、メインサイトに掲載しないままになっていました。

カルトナージュ(厚紙細工)で作れる引き出しには様々なバリエーションがあります。ドアのように開くものや、ダストボックスのように手前にパタンと倒れるタイプなど。

当時、いろいろなタイプの引き出しのを1つの作品に入れるの面白くて、「タッセルトランク」なども作りましたが、上の作品もその1つ。

高層ビルのように縦型にすればスペースも取らないし、様々なテクニックを学ぶ課題としてもいいのでは?と作りかけ、取っ手も付けてみたものの、気に入らずに未完成のまま放置状態。

金具の取っ手は1つしかなかったので、ハウス型ツールボックスに移し、教室の片隅に置いたままになっていました。

そして、時が経つこと8年。ホコリをかぶっていた箱が役に立つ時がやってきました。

この出来損ないのサンプルでもいいと課題に取り組み、しっかりと仕上げて下さったMさんの作品が下の写真です。

そう、この箱、裏表から使えるし、持ち運びもできるので、実は結構便利なのです。金具もぴったりで、上品で素敵な仕上がり。(私のサンプルと交換してほしい…)

 

思えば、当時(2008-2009年)は両側から使えるカルトナージュ制作に取り組んでいた頃でもありました。ハウス型ツールボックスも両側から使えます。

 

下は「ハウス型ツールボックス」を受講されたTさんとNさんの作品。屋根のストライプと白壁が爽やかです。

両側の屋根が開き、それぞれに収納できるしくみ。引き出しを開くと可愛い花柄が。

引き出し作りは根気が要りますが、完成した時の嬉しさはひとしお。商品も情報も簡単に手に入る時代になった今だからこそ、自分自身で何かを作ることが楽しいのかもしれません。

 

 

立春と福々しいお菓子、梅の箱とつまみ細工の梅の花

節分の豆まきも終わり、立春を迎えました。寒さも新型コロナウィルスもまだ油断できない日々ですが、暖かくして元気に過ごしたいものです。

上の写真のお菓子は、「金沢うら田」さんの起上もなか。以前いただいたことがあって、あまりの可愛らしさに、その後、自分で取り寄せた時のもの。今見ても、福福しいお顔に心がなごみます。

「金沢うら田」さんには、季節限定の「桜花」という最中もあって、そちらも春らしくてこれからの季節にぴったりです。(前にこちらのページに載せた写真です)

 

心が和むといえば、2月の初め、知人が写真を送ってくれた湯島天神の梅の花にほっこり。優しいお顔の牛の像にも思わず微笑んでしまいました。昨年からのコロナ禍もあって、眉をひそめることが多い毎日ですが、自分の中の鬼を追い出し、できるだけ笑顔で過ごしたいなと思います。

さて、今回は梅の花をテーマに2種類の作品を紹介します。

 

<カルトナージュの梅の形の箱と市松模様>

下は、K・Kさん制作の「梅の形の箱」※1。梅の形の箱は選択制の課題で、大きさや材料、内部も自由。洋風の材料で作る方も多い中、和の材料を使って仕上げて下さいました。

金と白の市松模様が赤色に映えて、お正月や春の飾り物にぴったりです。

日本の伝統的な意匠の市松模様。途切れなく続くということから、繁栄を意味する縁起の良い柄としても使われます。

下は東福寺本坊庭園の市松模様。1939年に重森三玲氏が作庭したもので、いぶし銀の石の輝きと苔の緑との対比が美しく、モダンでスタイリッシュな印象も受けます。※2

長く親しまれてきた意匠、デザインは、少しずつ形を変えながら現代、未来へと続いていくのだなあと感じます。

 

<梅模様の小箱と「つまみ細工」の梅の花>

梅つながりでもう1つ。昨年レッスンを再開した折のこと、上の梅の箱を作ったKさんと「つまみ細工」の話になりました。お嬢様の成人の晴れ着の髪飾りを作ってみようかしらということで、素敵ですねえ、とうっとり。「作ったことありますか?」と聞かれ「簡単なのをほんの少し」と。

もともと和のお細工物(押絵など)は糊を使うものが多いので、端切れとボンドで試してみたことがありました。

下は前に作った「梅の花の小箱」と、余り布で作ってみた「つまみ細工」の梅の花(下手ですね)。花びらが不ぞろいなのは風でなびいている風情と考えればと、写真に残してみたものです。

「つまみ細工」のお花、花びらが沢山あるものよりも五弁の花は粗隠しができない。何事も熟練が必要なのだなあと実感。(・・・そして脱落)

江戸時代から伝わる伝統的な手法ではでんぷん糊を使い、縫う作業が入ることもあったようですが、最近は木工用ボンドなどの接着剤だけで作る方法が広がっているようですね。イヤリングやブローチにしたりと、新しいアイデアや道具、材料によって進化して、未来に引き継がれていくのが楽しみです。

※1 カルトナージュの「梅の形の箱」のサンプルは「お花見と梅型の箱」で紹介しました。

お花見と梅型の箱 -和紙で作るテーブル周りの小物と器

※2 重森氏による庭園設計の経緯の話が面白いので、ご興味のある方は東福寺のサイトからどうぞ

七草粥(がゆ)とハーブの恵み -北欧のテキスタイルと皆様の作品

1月7日は七草粥を食べて無病息災を願う日。お正月のご馳走に疲れてくる頃、薬効のある若菜を入れた消化の良いお粥を食べて胃腸を休めてリフレッシュ。今でいうデトックスメニューですね。

「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草(ななくさ)」 1年に1回しか唱えないので忘れては思い出すの繰り返しだけれど、熱々の白いお粥に緑が透けて見えるのは清々しくて、身も心も清められる気がします。

コロナ禍で、家ご飯が増えた2020年は、様々なフレッシュハーブに助けられた年でもありました。

季節や料理にもよるけれど、緑色の生のハーブを添えるだけで、見た目や気分が上がります。バジル、大葉(青じそ)、香菜(パクチー/コリアンダー)、レモングラス、ローズマリー、パセリ、タイム、オレガノ、フェンネル、木の芽(山椒の葉)…。

プランターでハーブを育て始めた人も少なくないのではないでしょうか。

 

今回は、七草にちなんで、植物の鉢植えモチーフの生地などを紹介します。

まず思い出すのは、ハーブポットが描かれたスウェーデンの生地。

スウェーデンの老舗テキスタイルメーカー、Almedahls(アルメダールス)社の製品で、女性デザイナー、Astrid Sampe(アストリッド・サンペ)氏によるイラスト。Persons kryddskåp(Person氏のスパイスラック)という名のシリーズで、1955年にデザインされたものだそうです。

2014年の書籍『針と糸を使わずにボンドで貼って作るバッグとこもの』に載せたバッグに使っていて、下の記事でも紹介しているのですが、65年以上も前のデザインとは今回初めて知りました。

東京日暮里の帆布(ハンプ)のお店 -ハーブポット柄と帆布のバッグ

植物の黒いシルエットが絶妙で、シンプルなのに温かさが感じられる大好きなデザイン。レトロな色調も魅力です。私自身はなかなか上手に使えないままですが、教室の皆様は自由な発想で素敵な実用品に仕上げておられます。

下の写真は、教室でR・Yさんが作ったレターラック。仕切りのオレンジがアクセントになっていて、使う度に楽しい気持ちになりそうです。

スウェーデンのアルメダールス社の製品には、植物の鉢植えの生地がもう1つあって、そちらも面白いデザイン。グラフィックデザイナーのOlle Eksell(オーレ・エクセル)氏の作品だそうです。

下はバッグと小物の本の打ち合わせ用の写真(2013年撮影)。この生地もバッグに使う候補の1つでした。

軽快なタッチの観葉植物、カラフルでオシャレなデザイン…と思いきや、実はユーモアのあるイラスト。”顔の鉢植え”は誰でも気づくと思いますが、よく見るといろいろな部分に遊び心がちりばめられているのです。(下の画像には5か所ほど・・・。私も写真を撮ってはじめて気づきました)

見つけられたでしょうか? ちょっとしたことでクスっと笑顔になる、こういうセンスってとても憧れます。

カルトナージュの作品制作でも、皆様の遊び心やユーモアが見えると嬉しくなります。下は北欧の生地を使ったK・Aさんの作品。なんとなく、上のファブリックと共通点がありますね。

ほんの小さなことで笑顔になったり温かい気持ちになったり。今はそんなささやかな事にも支えられます。

また近いうちに北欧のテキスタイルを使った皆様の作品を紹介します。

 

カルトナージュのリボンワークの箱(2008)-受講された皆様の作品より

今年の11月頃からこのCami Decorページに紹介するつもりだった画像の整理をしていて、長い間怠けていなたあ・・・と反省しています。

振り返ってみたら、クリスマスの画像も2016年に載せたきり。毎年、画像の準備をするものの、気が付くと年が明けて、あっという間に2月に・・・という繰り返しで先送りになっているのもがたくさん。

そうこうしているうちに今年も残り少なくなってきました。クリスマスシーズンということで、赤い色の作品に続き、今回はリボンワークの課題を受講された皆様の作品を紹介します。

 

下は2008年の冬のコラージュ。カルトナージュの円錐形ツリーやハウス型ランプと一緒にオフホワイトの作品を並べた時のもの。(メインサイトより)

大型トレイの中の「リボンワークをほどこした箱」は、もともと自分用に作ったものですが、今では定番の課題(中上級者用)となりました。

 

大きさもリボンの入れ方も自由という課題ですが、今回紹介するのはサンプルと同じ大きさ&リボンで仕上げた方達の作品です。

下の画像の制作者は3人の皆様。スウェード調の布で同じ大きさですが、布の色が微妙に違います。光の感じで色がわかりにくいけれど、淡いマロン、キャメル、オフホワイト。写真を並べると3姉妹のよう(?)

 

撮影したのは数年前の初夏。ガラスのツリーやオーナメントを背景にして、クリスマスシーズンに紹介しようと思っていたのに、2年以上経ってしまいました。

Mさんの淡いマロンカラー。シックで落ち着いた雰囲気です。

Nさんのオフホワイト。清らかな感じでクリスタルとよく合います。

Aさんの淡いキャメル。渋いゴールドと合わせてクラシックな感じに。

 

実はこの作品、蓋と本体がぴったり合うかも課題のポイントです。蓋をかぶせた時に程よい感じに密閉され、そして開ける時にはきつすぎないこと。

 

作品が完成して、パフっと良い感じに蓋が閉まる時、皆様も私もほっとする瞬間です。

ブルー系のリボンワークで仕上げた皆様の作品画像は夏に紹介しようと思っています。

 

カルトナージュで彩るクリスマス(2008年)

 

天使、鐘(ベル)、赤い色のToile de Jouy(トワルドジュイ)-皆様の作品より②

前回に続き、教室で皆さまが作って下さった作品の中で赤を使ったものを紹介します。

今回は、天使(エンジェル)、鐘(ベル)などのクリスマスモチーフ、そして、Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)を使ったカルトナージュなどをまとめています。

まずは、赤い柄の生地を使ったお2人の作品。天使や女神の絵が効果的に使われています。布の絵柄が立体的に描かれ、彫刻やレリーフを思わせますものもありますね。(上段右と下段真ん中)

 


<芸術作品と天使たち>

彫刻、絵画などの芸術作品のモチーフとして、また、教会やお城など建築物の装飾に使われてきた、神の使いの天使たち。

 

天使が対になって何かを捧げ持っているという構図も多いですね。

 

彫刻や装飾だけでなく、絵画にも無数に登場します。「受胎告知」はキリスト教美術の中でも多くの画家たちが描いたテーマですが、マリアに「神の子」を身ごもったことを伝えているのは、大天使ガブリエル。

レオナルド・ダ・ヴィンチの受胎告知(1472)。聖書を読んでいるマリアとユリの花を携えた大天使ガブリエル。画像から美術館のページが開きます。※1

ボッティチェッリの受胎告知(1489-1490)

フラ・アンジェリコの受胎告知(1432)。サンマルコ修道院のフレスコ画(上)とコルトーナ司教区美術館(Museum of the Diocese of Cortona)の祭壇画(下)

 

ちなみに受胎告知の日は3月25日だそうです。


さて、作品紹介に戻りましょう。

下の画像はK様の受講作品。普段はお好きなブルー系や茶系が多い中、赤や臙脂(えんじ)色の作品も素敵です。

左上のアイテムは「バケツ型の器」という美しくない名前の課題ですが、天使やロカイユ文様が入ることで、「豊穣の籠」とか「エンジェルバケット」とか、そんな雰囲気に仕上がっています。

右上は「持ち手付多角形の箱」という課題(命名センスがなくてすみません…)。

課題サンプルは2006年のクリスマスシーズンに合わせて作ったもの。持ち手のデザインは、天使柄の布に合わせて鐘(ベル)をイメージしています。(下:メインサイトより)

 

リボン付きの「アーチ形の縦型ソーイング」のサンプルはこちらで紹介しています。

冬の夜長と光のお話-ランプシェード1

 

 

<ベル(鐘)のモチーフ、キャンドルのような筒形の箱>

クリスマスのベル(鐘)といえば、誰もが口ずさめる「ジングルベル」の曲。

前回紹介したコラージュのNさんのシェル型トランクはクリスマスにぴったり。

クリスマスモチーフが複数入った生地のどこを使うか迷っておられましたが、ベル(鐘)の絵柄で正解でしたね。今年もご家族で楽しいクリスマスをお過ごしください☆

上のシェル型トランクの横は「筒形ボックス(リボンくるりの箱)」。赤い筒形BOXは閉じるとキャンドルのようです。

カルトナージュの筒形の箱の課題はA,B,C,D,E…と複数ある中、こちらは比較的簡単なもので、ちょっとした仕掛けがある面白い課題です。

構造が違う筒形ボックスのBとC。赤をアクセントに仕上げてくださったお2人の作品です。

 

 

<天使柄、星の形、赤い実、Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)>

天使やToile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)、赤い色や光沢のある白地を使った皆様の作品画像のコラージュ。数年越しで作りかけになっていたものをアナログでまとめましたが、入りきらない作品も多く…。 今の時代、AIに作ってもらった方が早そうです(涙)。

 

星の形の箱と苺のコサージュの丸箱。内側はまた別の機会に・・・。

Kさんのイニシャルモノグラムの手帳は、エンボスの課題受講後に制作された創作作品。いつも美しいイニシャルを文房具や箱にほどこしておられ、今やエンボスのプロ!

 

Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)を使った楕円のスタンドはMさんの作品です。柄の入れ方や内部の生地合わせなど、とてもよく考えられています。

横の絵柄はもしかしたら七面鳥?(クジャクやホロホロ鳥ではないようです)

今の時期、連想するのはローストターキー。

スタッフィングを詰めて、数時間かけてオーブンで焼いて・・・と、20年以上前に作ってみたことがありますが、若くて根気があったんだなあ、と遠い目に…。今はシンプルで簡単で美味しいものが一番です。

 

<魔除け、厄除けの赤い色>

炎や太陽などエネルギーを連想させ、魔除け、厄除けにも使われる赤い色。国旗で一番多く使われているのも赤い色だそうです。

 

暖かさと強さと感じる赤い色。花柄を組み合わせた作品など、紹介したい画像がまだまだありますが、今回はクリスマスシーズンにちなんだものやToile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)を中心に。

 

コロナ禍の今年は例年とは違ったクリスマスシーズンで、なんとなく心も沈みがちですが、皆様の赤い作品をまとめることで、元気をもらえたような気がします。

次回は2017年から2019年に紹介するつもりだったカルトナージュのクリスマスツリーを紹介します。

 

※1 以前は写真撮影禁止が多かったイタリアの美術館ですが、2014年以降はフラッシュ無しで撮影可のところが多くなりました。

 

寒い季節に元気の出る赤を使ったカルトナージュ-皆様の作品より(クリスマスによせて)①

コロナ禍の2020年、あっという間に12月になってしまいました。

2月から11月までは教室を休み、11月末に教室を再開。「久しぶりに楽しかった~」という声や笑顔、素敵に完成してくださった作品に元気をいただきました。

もともと飽きっぽくて怠け者の私が、15年間も小さな教室と作品制作を続けてこられたのは、楽しんで作って下さる皆様がおられたお蔭です。今までレッスンに参加してくださった全ての皆様に感謝いたします。

そして、教室をお休みしている間もお問い合わせを下さった皆様、このCami Decorサイトに来て下さった皆様、ありがとうございます。ブログや新しい情報をタイムリーに紹介するわけでもなく、過去の作品画像の記録や整理のため、気まぐれにマイペースで続けているページですが、ほんの少しでも何かお役に立てることがあれば幸いです。

今回、再会できたことを喜び合えた方もあれば、年内にお会いできなかった方も少なくありません。密閉空間でワイワイガヤガヤと、マスクも何も気にせず作品制作をしていた頃が懐かしいですが、今は健康と安全第一ですね。お会いできなくとも、「元気です!」「ステイホームでハンドメイドを楽しんでいます」というメッセージに笑顔をもらっています。

 


12月ということで、クリスマスにちなんだ作品を紹介していきます。

日も短く、夕方になるとあっという間に暗くなってしまう12月。本格的な冬となり、今年はコロナ禍で心配な状況が続き、身体だけでなく、心も寒くなってしまいがちです。

そんな中で暖かさと元気をもらえる赤い色。

 

今回は教室で皆様が受講された作品から、クリスマスカラーの赤と白を使ったものを紹介します。

 

まず最初は、赤×ストライプを使ったカルトナージュ作品を中心にコラージュ風にまとめたもの。引き出しの中にもストライプや小花模様のアクセントが入っていますね。

インパクトの強い赤にストライプを組み合わせると、さわやかで軽快なイメージに仕上がります。

 

次は基礎から中級程度の作品が中心のコラージュで、リングケースやツールボックス、バックルの箱、クラッチショルダーなどおなじみの定番課題。

赤×ホワイトの組み合わせはフレッシュな感じ、赤×ゴールドの組み合わせは華やかで落ち着いた雰囲気です。 

 

カルトナージュのハウスボックス(家の形の箱)にはA、B、C、Dの種類があって、上の作品は一番シンプルなAタイプ。

 

ギフトボックスにもなるのでお菓子やマカロンの布を使う方も多いアイテムです。

 

下の画像はOさんの作品。赤いチェックの屋根と白い壁にアンティークゴールドと木の実のアクセントが調和しています。

Oさんが教室で作った2つのハウスボックス。中上級者は、屋根が片開きと両開のタイプを1日で2つ制作する課題です。

ハウスボックスには紹介したい画像がいろいろありますが、今回は赤×白の作品ということで、それはまた別の機会に。

 

3枚目のコラージュは、トランクやバッグと小物など、持ち運びできる作品中心にまとめたもの。赤と白(無彩色)を使ったものをピックアップしています。

 

旅行や食事会を楽しみたい季節ですが、今年はいろいろ我慢の12月となってしまいました。暖かくして、家で美味しいものを食べて元気に過ごしましょう。

次回は天使のモチーフや赤色のToile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)を使った皆様の作品を紹介します。

 

天使、鐘(ベル)、赤い色のToile de Jouy(トワルドジュイ)-皆様の作品より②

 

ハウス型ボックス4種とお菓子の家(2009)

ディープピンクの鶏頭(ケイトウ)とベルベット調のアクセント

鶏頭(ケイトウ)の花の色がぐっとオシャレになったのはいつ頃からでしょうか?

切り花として長持ちするし、色が褪せてドライになってからもアンティーク風に楽しめるので、毎年秋になると、暖かみのある深い色のケイトウを買うのを楽しみにしていたのですが、今年はいつもの花屋さんに行く機会がなくて残念です。

下の画像は2016年のもの。ケイトウの花のフリルのような形とこのボリューム感は独特です。

・・・と書きましたが、実は、このフリル部分は花ではなく、帯化(石化)と呼ばれる植物の奇形の一種が定着したものだそうです。花はフリルの下にあるぶつぶつした部分のようで、そういえば、ドライフラワーにしてみた時、フリルの下に黒い小さな種が沢山出来ていたのを思い出しました。

 

ふっくらと温かい感じがするのは、厚みとこの毛のせいでしょうか。ベルベット(velvet)※1のような艶やかな光沢もあって布のよう。やはり不思議な植物です。

 

寒くなってきた時に使いたい暖かみのあるディープピンク、今回はその中でもベルベット調の起毛がアクセントになっている作品を紹介します。

鮮やかな紫系のピンク色。ショッキングピンク、紅紫(こうし)色、マゼンタピンクの仲間に入るのでしょうか。その他にもアザレアピンクという色もあるようですが、ぴったりの呼び名が見つかりません。

明るくて元気が出る色なので何かを作っていると楽しい。でも結構強くてインパクトがあるので、アクセントに使ったり、他の素材や柄物と組み合わせたり。カルトナージュの中でも小さめの作品や、バッグと小物に使うことが多いかもしれません。

 

このディープピンク、フラットな布(上)よりもベルベット調の起毛素材になると、陰影と光沢が出て、ぐっと落ち着きが出ます。

この画像は教室に参加して下さった皆さんの作品です。インテリアファブリックを使うと大人っぽくシックに仕上がりますね。ディープピンクのベルベット調の起毛素材がそれぞれ素敵なアクセントになっていて、楽しそうに作っておられた皆さんの顔が浮かびます。

 

Kさん制作の眼鏡ケースB(上の画像左下)。私もおそろいの布を持っていて、前にがま口ケースを紹介しました。2013年頃に自由が丘のBeautiful Days(ビューティフルデイズ)さんで購入した生地で、今でも取り扱いがあるようです。(素敵なインテリアファブリックが見つかるお店です)

そして、当時一緒に購入したのが下の水玉の生地。2013年発刊の「ボンドで貼って作るバッグとこもの」の書籍に掲載する候補だったのですが、大きさなどの関係で見送りに。※2

その後、2015年1月のコニシさんの社内報の表紙イラストのモデルになった作品です。(接着剤を使ってバッグを制作している作家としてご紹介いただきました。バッグの後ろに描かれている雪だるまのイラストがほっこりします)

水玉にはディープピンクだけでなく淡いピンクも使われています。

どこかしらナチュラル感があるのは、麻やサンドベージュ、こげ茶などのアースカラーが組み合わされているからでしょう。

同じようなピンクの濃淡の起毛素材&白い色のストライプの生地を持っていますが(下)、こちらは意外と使うのが難しい。

このストライプの生地を使って失敗した例を紹介しようと思いましたが、長くなってしまったのでそちらは次回に。

今年は急に寒くなってきています。皆様、暖かくしてお大事にお過ごしください。

 

※1 ベルベット(velvet)は英語で、ポルトガル語ではビロード(天鵞絨/てんがじゅう)。ビロードは16世紀(安土桃山時代)にポルトガルからが日本に入ってきたそうです。ビロード(ベルベット)、べロア、別珍(べっちん)、コーデュロイ、光沢のある起毛材料を表す言葉は、厳密にいうとそれぞれ区別があって使い分けなければならないのですが、ここでは「ベルベット調」という表現でまとめています。

※2 起毛の水玉の生地は、色違いを以前紹介しています。

貼って作るバッグ・イン・バッグー水玉のマチ付ショルダーバッグ

 

桜と薔薇モチーフの布2-教室の皆さまの作品より

桜と薔薇モチーフの布-1」では桜にスポットをあてましたが、今回はバラの花に関連したものを皆様の作品から紹介したいと思います。

時代や流行が変わっても根強い人気のバラの模様。優雅で写実的なものからアール・ヌーボー、アール・デコの時代のデザイン、抽象的なものまで様々あって、教室の皆様の作品でも紹介したいものがいろいろ。

ただ、女性的な美しさからか、バラの花柄が入るだけで甘く優しくなってしまうので、スタイリッシュにしたい時はあえて避けたり、バラの花は好きだけれど実用品には使わないという方もおられます。

ローズモチーフを使って、甘く可愛らしくなりすぎずに仕上げたい時は色や使い方をちょっと工夫するのがおすすめ。以下はそんな風におしゃれにまとめた皆様の作品です。

1枚目はS・O様の作品。淡い水色のローズ模様を使って、ヴィクトリアンソーイング(縦型ソーイング)サシェの課題を作って下さいました。

刺繍が入った小物やリボン、待ち針の色まで揃っていて、細部まで完璧な仕上がり。手芸道具としての可愛らしさ満載なのに、ブルー×ホワイトのみですっきりとクールな印象にまとまっています。

 

ブルー&ホワイトのツールボックスはY様の作品。アンティーク調のローズ模様にあえて明るいブルーとナチュラルレザーの持ち手を合わせ、軽やかでおしゃれです。

 

曲線ラインのレターボックスの課題はY・O様の作品。全く違うテイストの2種類のバラ模様を使い、細いストライプで清涼感を演出。絶妙な組み合わせが素敵です。

 

内部が可動する曲面のボックスの課題はN様の作品。高級感のある茶のスエード調の布に薔薇のオーナメント。小粒のパールがホワイトローズにぴったり、シックで上品にまとめて下さいました。

 

その他、バラのモチーフをモノトーンでシックに使った皆様の画像など、まだまだ紹介したいものがあるのですが、そちらはまた別の機会にあらためて・・・。

 

<薔薇の花びらとローズブーケ&パールの丸箱(E・K様)>

古くから続くバラのモチーフの人気は、本物のバラの花にそれだけの美しさと魅力があるからでしょう。

短い時間で失われてしまう命の美しさを何かの形で表現し、とどめたくなってしまう。私自身も、かつて粘土細工や紙で薔薇の花飾りを作ったことがあります↓。(紙で作るシンデレラの靴

最後に紹介する作品は、バラのコサージュ(花飾り/アートフラワー)とカルトナージュを組み合わせた丸箱。E・Kさんの創作作品です。2015年、カルトナージュの丸箱の課題受講後に、ガーベラの花飾りの箱を仕上げてこられ感激しましたが、こちらはその1年後の作品。

お手製のアートフラワー(造花)の花飾りは、花びら1枚1枚をカットし、布の色に合わせて染めたものだそう。まさにオーダーメイドで色がぴったりですね。

手工芸とは異なるジャンルのお仕事を持っておられるので、アートフラワーやカルトナージュは趣味で楽しまれているそうですが、幾重にも重なるバラの花びらを表現するのは至難の業。

蕾の形や花びらが少しずつ開いていく様子や

透明感のある繊細な色合いも本物のバラのようですね。

クリーム色の花は難しそうですが

パールやシャンパンゴールドがアクセントの素敵なミニブーケの箱に。

もうすぐバラの花が美しい季節。

花の美しさだけでなく香りも楽しみの1つです。

※バラの画像は2017年、京成バラ園にて撮影したものです。

 

かぼちゃとお菓子とハロウィーン-ハリーポッターとヘンリー君

2015年2016年に続き、ハロウィンによせて(↓は去年のかぼちゃの画像です)

下は以前自分で撮った画像にいたずらしたもの。PCのマウスで下手な蜘蛛の巣を書いて、ほんの少しハロウィーン風に。

うっすら雪に覆われているこの建物、見覚えのある方も少なくないのではないでしょうか?仮装して「ここの生徒になりたい!」と熱望する子どもたちも世界にたくさん。ハリー・ポッターの映画の撮影で実際に使われたボグワーツ城の模型です。※1

以前にも書いた通り、映画の中にハロウィーンの日の食事の風景が出てきたのは印象的でした。

かぼちゃと満月とハロウィーンナイトー魔女のバッグと黒い衝立

1997年~2007年にJ・K・ローリング氏によって書かれた「ハリポッターシリーズ」。ホグワーツ魔法魔術学校の物語を感性豊かな小さい頃に読めるなんて、今の子ども達は幸せです。

<ハロウィーンの思い出、遊び心のあるポップな作品(皆様の作品より)>

ハロウィーンといえば、子ども達の”トリック・オア・トリート(Trick or Treat)”。

仮装した子ども達が「お菓子をくれる?それとも、いたずら?=お菓子をくれないといたずらするぞ」という楽しいお祭りについて、私が初めて知ったのは、小学生の時に読んだアメリカの児童文学「ヘンリー君シリーズ」でした。※1

「いいなあ、楽しそうだなあ・・・」と密かに憧れ、その後しばらくして私自身も仮装する機会に恵まれるのですが、その時のコスチュームは黒猫。仮装といっても黒のセーター&パンツにしっぽと耳とひげ?をつけただけの超簡単バージョンで、現代の仮装とは比べ物にならないゆる~い感じでした。

その時、ロングヘアの友人が魔女の仮装をしたのがすごく似合ってかっこよくて、今思えば、ホグワーツの生徒風だったなあ・・・と、この季節になると懐かしく思い出します。

ということで、今回は「トリック・オア・トリート(Trick or Treat)」にちなんだ作品を紹介します。

教室の皆様の作品から、ハロウィーンのお菓子を入れてみたくなるような、遊び心のあるちょっとポップなもの、スパイシーなものをピックアップして。

ここに紹介した皆様の作品1つ1つに思い出やストーリーがあって、それぞれ細かく紹介したいのですが、今回は上の画像の中の「メリーゴーランド型の箱(2009年からの課題)」3つについて少し補足してみます。

<メリーゴーランド型の箱と復習&応用作品より↑>

上画像の真ん中は、K・Kさん作で、教室で作った赤い屋根の作品と復習作品。オレンジとパープルのポップなハロウィン柄の箱はお菓子をいれるのにぴったり。正面もキュートなのですが、屋根と飾りのポンポンが可愛いので、今回は上から撮った画像をチョイス。

左下から2番目はN・Sさんのシックでおしゃれな作品。細部の飾りにまでこだわってスタイリッシュな中に可愛さのある作品に仕上げて下さいました。

右下はE・Kさん制作で、「メリーゴーランド型の箱」×「リボンくるりボックス」×「シークレットボックス」をミックスさせた応用作品。甥っ子君へのクリスマスプレゼント用に作ったすごく楽しい作品で、ゆっくりご紹介したいので内部はその時のお楽しみに・・・。

<カルトナージュやバッグと小物などの基礎作品から↓>

下は基礎作品中心の画像。初めてカルトナージュを作った方のものも入っています。レトロなモチーフや復刻のラベル柄を上手に使ったりと、お菓子が入っていたら欲しくなってしまうかも・・・。

右上2つはK・Nさんのちょっと難しめの作品で、クリスマスバージョンもあるので別の機会にあらためて。

<おてんばでスパイシーな女の子キャラと可愛い木馬のモチーフなど>

そういえば、先に書いた「ヘンリー君シリーズ」には、ラモーナというやんちゃでいたずら好きの強烈な女の子が登場して、ハロウィーンでひと騒動巻き起こすお話があったような・・・。「ビーザスといたずらラモーナ(姉妹のお話)」や「ラモーナは豆台風」など彼女が主人公のシリーズもあって、ごくごく普通の男の子の主人公のヘンリー君よりも、ちょっとブラックなところのあるラモーナというキャラクターの方が印象に残っています。

ハリーポッターのハーマイオニーやルーナ、ムーミンのミイもそうですが、個性的な女の子のキャラクターは物語のスパイスとして欠かせないもの。

上の画像は、女の子や木馬という可愛いモチーフを甘く仕上げて・・・というのではなく、ビターにピリッとまとめて下さった皆様の作品です。

※1.ロンドン郊外に位置するワーナーブラザーズ・スタジオに展示してあり、2015年に訪れた際に撮影しました。

「ワーナーブラザース スタジオツアーロンドン-メイキング・オブ ・ハリー・ポッター: Warner Bros. Studio Tour London 」・・・イギリスの首都ロンドン近郊の町ワトフォードにある「ワーナーブラザース・スタジオ・リーブスデン」

※2.ハロウィーンが出てくるのは「ヘンリー君と秘密クラブ」「ラモーナは豆台風」など。作者のベバリイ クリアリー(Beverly Cleary)女史についてちょっと調べたてみたところ、現在101歳で、100歳を迎えてお元気にインタビューを受けている様子を見つけることができました(嬉しい!)。→ご興味のある方はこちらから:Children’s Author Beverly Cleary on Turning 100

秋の実りのディスプレイ&作品画像のコラージュ -つい並べたくなる悪いクセ

木漏れ日の美しい季節。木々の葉に秋色が混ざって夏とは違う実りのシーズンのハーモニー。

この時期になると、りんごや柿などの果物、かぼちゃや秋色アジサイ、実のついた植物の枝などまとめて並べたくなります。

ディスプレイなどという素敵なものではなく、無造作に並べた感じ。

並べる実や植物は年ごとに変わります。下は2008年、今から10年近く前の画像。大きい松ぼっくり、ほおずき、いが栗もありますね。

本当はかぼちゃ1個とか花1輪とか、シンプルにした方が粋だしカッコいいのはわかっているのですが、なぜか並べたり盛り合わせたくなってしまう。悪いクセというか性分なのでしょうか。

教室用の画像も同じで、優柔不断で1つに決められないからコラージュ。下はメインサイトに長年掲載している画像です。

でも、よく考えてみるとコラージュしたり並べてみるから見えてくるものもあって、インテリアのプレゼンテーションボードとかイメージを表現するときなどは有効なツールです。

コンセプトに沿って具体的な配色や材料を決めるとき、並べてみてると全体像が見えてきます。

ガーデニングの寄せ植えも、種類の違うものを一緒にすることで1つの植物だけでは表現しきれない世界が生まれますね。

下の画像は教室で受講された方の作品。別々の方達がそれぞれ素敵に仕上げた作品を色や素材を軸にコラージュしたものです。

次のハロウィーンの記事では、「遊び心のあるちょっとポップな仕上がりの皆様の作品」を紹介する予定です。1つだけ選ぶのは無理なので、コラージュで。

 

かぼちゃとお菓子とハロウィーン-ハリーポッターとヘンリー君

秋のピンクと黄緑色-皆様の受講作品より

今年の9月、花屋さんで見かけた鶏頭(ケイトウ)の花。1本だけ残っていたビロードみたいな深いピンクやオレンジの花が気に入って、10月にものぞいてみたけれど入荷なし。秋の天候不順は、野菜の価格高騰と同じく、フラワー業界にも影響を及ぼしているそうで、改めて台風や長雨などによる農産物の被害の大きさを感じています。野菜もお花も11月には安定するそうですが・・・。

camidecor1784

さて、今回は、教室で皆様が作ったカルトナージュ作品から、秋に合うピンクやグリーンの材料を使ったものを紹介します。

今年の9月のレッスンで、Aさんが仕上げて下さった「楕円のスタンド(基礎作品)」。インテリアファブリックや装飾の組み合わせが絶妙。完成度の高い作品が毎回楽しみです。bois529

下の2段はSさんの作品。色合わせはもちろん、細部まで気を配って美しく仕上げてあります。大きさ自由で3つ(複数)仕上げる「がま口バッグ」の課題、布に合わせた小さめのがま口が秋冬にぴったりで可愛い。

bois530配色やアクセサリーにセンスが光る「パスケース」。「外出先で落としました・・・(涙)」というアクシデントの後、無事に戻ってきたというラッキーアイテム。刺繍のグリーンの大きめサイズも素敵です。
bois531

 

下の画像、グリーンとピンクの組み合わせと装飾が美しい「衝立(パーティション・シンプルタイプ)」と「六角形のソーイング」はOさんの作品。 Yさんの「ホビーバスケット」は全てがバランスよく上品です。ストライプを上手に使ったさわやかな「蛇腹のファイルの作品2種」はAさん作。どの作品も完成度高くまとまっています。

bois533

 

ピンク×黒の組み合わせが絶妙なKさんの「ハートのB」。実はリバーシブルで柄と無地の両方が楽しめます。季節や眼鏡に合わせて複数作っておられる「眼鏡ケースB」はどれもおしゃれ。「リボンくるりボックス」の内側もステキなので、そちらはまたあらためて紹介します。
bois532-2

 

1つ1つの課題のポイントやテクニックを検証し、試作しながら考えるのは少々骨が折れる作業ですが、皆さんの個性がキラリと光り、私のサンプルよりもぐっと素敵な作品が完成するのが楽しみで、課題やジャンルが増えてきてしまいました・・・。 来年こそはサイトをカテゴリー別にすっきり整理しようと思うのですが・・・。

 

2015年はハロウィンにちなんで、モノトーンの作品(教室の作品より)を紹介しました。

ハロウィンとナイトミュージアム-メリーゴーランド型の器3

どんよりした夜空に紫と緑のあやしげなライトアップ。空にはコウモリとフクロウが。

camidecor1793

吸血鬼が出てきそうな上の画像は、昨年に続き、ハロウィンナイト第2弾として、旅先の画像に絵をかいてみたもの。私自身は仮装する勇気も需要もないので、自分が撮った写真をちょっぴりリメイクしています。

かぼちゃと満月とハロウィンナイト-魔女のバッグと黒い衝立(2015年)

camidecor1793-3

実は1枚目の建物はロンドンのサウスケンジントンにある自然史博物館(Natural History Museum)。夜のエントランスホールはこんな感じ(↓)で、映画の「ナイトミュージアム」みたいに恐竜の骨格標本※1が動き出しそうな雰囲気。(左はしっぽ、正面の顔は右上画像) 展示物がちょっと違って見えたりする夜の博物館。意外と好きな人も多いのではないでしょうか。

camidecor1793-2

そして外に出てみると、クリスマスシーズンを前にライトアップされた建物の向こうにはメリーゴーランド。寒い冬の夜のメリーゴーランドってなんとなく心にしみる風景です。

camidecor1793-1

日本語で「回転木馬」とよばれるメリーゴーランド。フランス語ではカルーセル(carrousel)といい、今でも国内外の遊園地などで見かけますが、東京の『としまえん』の【カルーセルエルドラド】は、100年以上の歴史を持つ「機械遺産」なんだとか。

1907年にドイツで作られ、戦争を機に1911年にアメリカに渡り、その後、遊園地の閉園のため解体されてしまったものの、1969年に日本へ・・・という数奇な運命をたどった回転木馬【カルーセルエルドラド】。100年以上にわたって3か国のこどもたちを楽しませてくれた古い遊具、これからも末永く現役を続けてほしいなと思います。

さて、今回紹介するのは、「メリーゴーランド型(デザイン)の箱」を受講して下さったK・Yさんの作品(2009年)。 課題にぴったりの木馬の布を使って、可愛らしい「メリーゴーランド型のキャンディボックス」が仕上がりました。  →作品サンプルはこちらこちら

bois527

抜群のセンスと細やかな作業で、どんな課題もキュートで個性あふれる作品に仕上げるK・Yさん。こども達をモチーフにした布の組み合わせが絶妙で、以前、外部ワークショップの講師を務めて下さった時も、Yさんの布キットは大人気でした。(左から3番目の作品のくるみボタン↓に注目です!)

bois528

上の作品、ちょっとレトロな色合いの布はアメリカのものでしょうか。大人をまねた髪型や飾りをつけたおませな女の子達。 たしかに、幼いころは大人の真似をしてみたくなるもの。仮装も楽しい思い出ですね。

10月もハロウィンも終わり、秋は深まっていきます。

camidecor1791-1

 

※1 このエントランスホールの恐竜は、ディプロドクスの骨格標本のレプリカで、1979年より「ディッピー」と呼ばれ親しまれてきたそうです。2017年よりシロナガスクジラの骨格標本(←こちらは本物)に変わるそうで、発表された際には反対の声も多かったとか。「ディッピー」のオリジナルはアメリカのカーネギー自然史博物館に置かれているそうです。

→◆英博物館の恐竜標本「ディッピー」、18年に国内ツアーへ:ロイター  →◆英博物館の「顔」変更で大論争

※2 見事な仕上がりのパンプキンパイは取り寄せ品です。パイの編み目がかぼちゃランタンの目みたいに見えるのは気のせいでしょうか。

かぼちゃとお菓子とハロウィーン-ハリーポッターとヘンリー君

モノトーン(黒×白)のカルトナージュ-皆様の作品より

前回の「魔女風バッグと黒い衝立(ハロウィンによせて)」の続きとして、今回はカルトナージュ教室の皆さんの作品から、モノトーンのものを紹介します。

***「黒を使った作品シリーズ」、実は昨年紹介しようと思っていたのですが、あっという間に1年が過ぎてしまいました。 まだ途中なのですが、また来年に持ち越さないようランダムにまとめたものを掲載します・・・いつか作者ごとの形で紹介したいと思いつつ・・・***

エレガントな古典柄も、可愛らしい子供柄も、たちまちクールでスタイリッシュに変身させてしまう黒い色のマジック。 柄と無地のバランスが作品の完成度を左右することも多い中、皆さん、素敵に仕上げて下さっています。Bois521 水玉やチェック、ポンポンブレードなど可愛くなりがちな材料も白×黒だとクールな印象に。ミシンを使わずボンドで作る「バッグと小物」も黒で作るとシックです。

Bois520 モノトーンがシャープな直線やミラーと相性がいいのはもちろんですが、丸箱やエレガントなフォルムの作品に使うのも素敵。子供柄と黒を組み合わせるのも可愛いですね。

Bois523

上の画像、女の子のシルエットの箱は復習作品の画像を送って下さったもの。ピンクのアクセントがキュートで可愛い。

大きめの収納やトランクで黒を使う場合は、どこにどれ位のボリュームで黒を入れるかによって印象が変わってきます。色の持つ重さや軽さなどのイメージも考えて作るとイメージ通りに仕上がります。

Bois522

黒い無地はボンドのシミが目立ちやすい材料なので、綺麗に仕上げるには丁寧な作業が必要。

ちょっと自信のない人は「スキバルテクス(スカイバーテクス)」※1からスタートするのもお勧めです。←コーティングしてある紙なので、水拭きが出来て安心です。

モノトーンのインテリアが流行ったのは1980年代だったでしょうか。ここ数年(6,7年前頃から?)、モノトーン(白×黒)がスタイリッシュな形でリバイバルし、エレガントな黒い家具やおしゃれなファブリックを目にすることも多かったように思います。ファッションやインテリアだけでなく、お菓子や贈り物のパッケージにもモノトーンが使われるようになったのを見て、色の使い方も新しいアイデアや流行によって変化していくんだなあと感じています。

 

※1 「スキバルテクス(スカイバーテクス)」が購入できるお店: 伊東屋(ITOYA/銀座)、紙の温度(名古屋)、つくる楽しみ(大阪)など。ホームセンターにも時々置いてあるようです。

※2 「貼って作るバッグとこもの」の本に掲載したクラッチバッグ(モノトーン)の画像クラッチバッグ(皆様の作品ブラック)

<カルトナージュ作品名称 > 1枚目:シェル型トランク、フレーム付きの箱、蛇腹ファイル(ミニカードケース)、眼鏡ケースB、ハートのダブルバスケット、クラッチバッグと眼鏡ケースB  2枚目:ダストボックスB、ハンドバッグ(ハードタイプ)、布箱(長方形)、スクエアバスケット、丸箱、軽量ブックカバー、薄型ケース  3枚目:折り畳みミラー、ハンドバッグ(ハードタイプ)、紙袋トート、曲線のバスケット、フレーム付きの箱、バックル付きの箱  4枚目:長財布(多用途ケース)、ブック型ソーイング、トランクB(ハードタイプ)、筒型3段ボックス、トレジャーボックス、ハートのダブルバスケット

『フェーヴの世界展7』のお知らせ、カトラリー、うさぎ、蝶のモチーフの作品

3月にいただいたフェーヴ展の素敵なカード。教室にいらして下さっているフェーヴコレクター、my charmさんの素敵な展覧会のお知らせです。

Bois503

昨年紹介した、すずらんのカード(Les Fèves 6e フェーヴの世界展6)に魅了された人も多いので、まずは教室で「今年はミモザとうさぎ♪ またまた素敵なカードですね~」 と皆さんとシェア。そして、このページでも5月に告知しようと思っていたら、なんと今年の吉祥寺展は4月開催・・・。気付いたのは終了後で、なんと1か月勘違いしてしまっていたのでした。(ごめんなさい!)

でも、京都展はちょうど開催中(6月7日まで)。そして、自由が丘展はこれから(6月18日-7月14日)です。

◇詳細はこちらから→ Les Fèves 7e フェーヴの世界展 7

京都展はCafeや『うさぎの不思議なお茶会』もあってとても楽しそう。こちらの記事には、一緒に販売されるうさぎのクッキーや終了した吉祥寺展の様子も紹介されています。(うさぎクッキー、とても可愛いので、ご興味のある人はぜひ!)

”フェーヴ”についてご存知ない方は、my charmさんのメインサイトを訪問してみて下さい。詳しい説明のほか、たくさんのフェーブがきちんと整理されて紹介され、とらや(パリ店)のうさぎのフェーヴヤマザキ・フランス※2のフェーヴまで載っています。また、上の画像の水色の表紙『フェーヴ お菓子の中の小さな幸福』という本は、開くとなぜか幸せな気持ちになる1冊です。

フェーヴコレクターとしての活動のほか、作詞家、ライターなど多彩な面を持つmycharmさん。その才能はカルトナージュなどの作品制作の際にも発揮され、色合わせやちょっとした飾りなどにセンスがキラリと光ります。受講していただいた基礎作品をここでちょっぴり紹介すると・・・。

下の画像は、おなじみのフラワーバスケット(2006年から)と眼鏡ケースB(書籍に紹介)。

ミナ ペルホネン※1という日本のデザイナーによるファッションブランドの刺繍入りの布を使った作品で、黄色いリボンが素敵なアクセントになっています。ミナペルホネン、人気のブランドなのですね。

Bois507

そして、mycharmさんお気に入りのアンティークカトラリー柄のペーパーを使ったカルトナージュ作品。光沢のある黒いレザー調の材料との組み合わせがシックで素敵です。

Bois505

・・・教室での皆様の作品は、私のサンプルよりずっと素敵なものが多いので、いつか皆さんの作品画像を制作者ごとにまとめたいな、と思っているものの、なかなか整理する時間がとれないのが残念・・・。

そんなことを思いながら、作品画像ファイルを開いていたら・・・ありました!「うさぎモチーフ」を素敵に使ったSさんの作品。うさぎがテーマのフェーヴ展にちなんで、こちらも紹介してしまいます。

Bois508

チョコレート色にペパーミントの水玉のボディ。そしてシックなうさぎのモチーフの柄が蓋の形にぴったり! こちらは2006年からの基礎課題の「ハートのA」ですが、Sさんは「ハートのB」も素敵に仕上げて下さったので、そちらはまたあらためて。

開催中の「フェーヴの世界展7」。会場には可愛いうさぎフェーヴが沢山待っていると思いますので、ご興味のある方はぜひいらしてみてください。

Bois504

 

※1 ミナ ペルホネンというのは、デザイナー皆川明氏が立ち上げたファッションを中心としたブランド。今年で20周年を迎えるそうで、東京・青山のスパイラルガーデンでちょうど展覧会が開催中です。(2015年6月7日まで)

ミナカケル ・・・スパイラルでの展覧会のサイト。レトロ×モダン×北欧の雰囲気もあって素敵です。ピエール・エルメ・パリとのコラボのチャリティー企画なども紹介されています。

詩的に紡ぐデザイン ミナペルホネン20周年(朝日新聞)

「ミナ ペルホネン」20周年記念展覧会(読売新聞)

※2 ヤマザキ・フランス(パティスリー ヤマザキ/Patisserie YAMAZAKI)・・・日本のヤマザキ製パン株式会社が経営するパリ16区のパティスリー、サロン・ド・テ。