カテゴリー別アーカイブ: 教室-皆さまの作品より

エッグアート作品展のお知らせ -双子のようなディスプレイトランク –

教室に長年通って下さっているMさんはエッグアートのプロ。エッグアートのスタジオ Craft House Treasure Boxで講師&主宰者の大先生のアシスタントを務めておられます。

今回はそちらのエッグアートスタジオの25周年作品展のお知らせです。

【クラフトハウス トレジャーボックス 祝!25周年作品展】

日時:2024年11月6日(水)-11月17日(日) AM10:30-PM4:30 入場無料

会場:アートフォーラムあざみ野 ※エッグアートのワークショップも同時開催

 

今回のMさんのテーマは「黄金の伝説」。神話をモチーフにした金色のエッグアートの背景に、こちらの教室で制作したカルトナージュの大型トランク(Atelier Fa-Decorオリジナル)をディスプレイとして展示して下さるそうです。

優雅でゴージャスな作品が並ぶという作品展。エッグアートにご興味のある方だけでなく、しばし夢のような世界にトリップしたい方もぜひ足をお運びください。

下の画像は2014年の15周年の時にいただいた美しいファイルと一緒に撮ったもの。当時もカルトナージュの作品をディスプレイとして使って下さいました。※1

 

 

<カルトナージュの大型トランク  双子のようなオリジナルとMさんの受講作品>

2008年に作ったカルトナージュの大型トランク。

古い作品なのですが、様々なテーマで何度かこのページでとりあげています。

ギリシア・ローマ神話の女神のトランクとミネルバの梟(フクロウ)

カルトナージュのタッセル用トランク-雛道具と房飾りによせて

2010年1月刊行の『カルトナージュBOOK (2009年撮影)』という書籍にも「タッセル用のコレクションケース」として紹介した作品です。

もともと自分の創作物として気ままに作った作品で、教室の課題ではなかったのですが、3年ほど前にMさんより「2024年のエッグアートの展覧会のディスプレイとして飾りたいので、そっくりそのまま同じ材料で作りたい」というリクエストがあり、コロナ禍の2021年から2022年にかけて教室で受講していただいたのでした。

こちらが古いオリジナル作品とMさんの完成品。私もどちらが自分の作品なのかわからないほどの完成度。(近くで見るとボロっとしているのが私のです)

使った布の地色が少し違うけれど、年の離れた双子みたいな仕上がりです。

裏側も全く同じ(下)。大きさが違うように見えるのは写真の角度や遠近のせいです。

内部の引き出し造作も細部まで見事に同じに仕上げてくださいました。

 

ちなみに、2009年に書籍用に撮影した時はこんな感じでリボンやタッセルを収納していました。引き出しは3種類の違うタイプで構成されているので、実は結構骨の折れる作品なのです。

 

エッグアートと一緒のディスプレイはどんな風になるのでしょうか?

ポストカードやファイルの写真を見ているだけでも、卵の殻からこんなに美しいアートが!とうっとりです。

・・・雨の暗い日に撮影したのでカードの画像が暗くピンボケで申し訳ないです・・・

 

※1 15周年作品展では教室で作った折り畳みの衝立をディスプレイに使って下さいました。下は当時のお知らせの記事です。

フレーム付リボンボード&折り畳みパーティションA-エッグアート作品展のお知らせ

 

 

 

斜め格子デザインの仕切り(かぶせ蓋の引き出し付収納箱)-受講された皆様の作品より

教室の課題用の画像は、2005年より個別にメールに画像添付という形でお送りしてきましたが、メールの画像が開かない方が複数おられたこともあり、一部の作品についてはこちらに掲載する形にしてみます。(暫定的に)

1月クラスで「斜め格子デザインの仕切り」を受講する方は参考にしてください。

斜め格子デザインの仕切り(かぶせ蓋の引き出し付収納箱)-受講された皆様の作品の一部です。きっちりと均等に作るため、新しいテクニックを交えながら制作します。

下はまだ仕切りが入っていない状態の作品「引き出し付のかぶせ蓋の箱」。

ウィリアム・モリスの”兄弟ウサギ(”Brer Rabbit” or “Brother Rabbit”)という柄のテキスタイルやクリーム色にブルー系の薔薇(ローズ柄)の生地でさわやかに仕上げておられます。

斜め格子の仕切りのケースのサンプルについては数年前に以下のページで紹介しました。

イングリッシュガーデンと斜め格子の仕切り箱

両側から使えるカルトナージュ2種 -手前に倒れる引き出しや皆様の作品など

柑橘系の果物が美味しい季節。甘酸っぱい美味しさに加え、皮をむいた時にフワッと広がる芳香も、瞬時に脳に届いて幸せ感を味合わせてくれます。

下の写真は前にも紹介したことのあるカルトナージュの「ハウスボックス(ハウス型ツールボックス)」。”家の形の箱”は複数あって、こちらは応用タイプです。

スイートピーの良い香りに包まれながら2009年の春に撮影したものですが、同じ日に撮った複数の作品の写真が残っていて、その中の1つがこちら。

「縦型のツールボックス」として作りかけたものの、訳ありの作品になってしまって、メインサイトに掲載しないままになっていました。

カルトナージュ(厚紙細工)で作れる引き出しには様々なバリエーションがあります。ドアのように開くものや、ダストボックスのように手前にパタンと倒れるタイプなど。

当時、いろいろなタイプの引き出しのを1つの作品に入れるの面白くて、「タッセルトランク」なども作りましたが、上の作品もその1つ。

高層ビルのように縦型にすればスペースも取らないし、様々なテクニックを学ぶ課題としてもいいのでは?と作りかけ、取っ手も付けてみたものの、気に入らずに未完成のまま放置状態。

金具の取っ手は1つしかなかったので、ハウス型ツールボックスに移し、教室の片隅に置いたままになっていました。

そして、時が経つこと8年。ホコリをかぶっていた箱が役に立つ時がやってきました。

この出来損ないのサンプルでもいいと課題に取り組み、しっかりと仕上げて下さったMさんの作品が下の写真です。

そう、この箱、裏表から使えるし、持ち運びもできるので、実は結構便利なのです。金具もぴったりで、上品で素敵な仕上がり。(私のサンプルと交換してほしい…)

 

思えば、当時(2008-2009年)は両側から使えるカルトナージュ制作に取り組んでいた頃でもありました。ハウス型ツールボックスも両側から使えます。

 

下は「ハウス型ツールボックス」を受講されたTさんとNさんの作品。屋根のストライプと白壁が爽やかです。

両側の屋根が開き、それぞれに収納できるしくみ。引き出しを開くと可愛い花柄が。

引き出し作りは根気が要りますが、完成した時の嬉しさはひとしお。商品も情報も簡単に手に入る時代になった今だからこそ、自分自身で何かを作ることが楽しいのかもしれません。

 

 

立春と福々しいお菓子、梅の箱とつまみ細工の梅の花

節分の豆まきも終わり、立春を迎えました。寒さも新型コロナウィルスもまだ油断できない日々ですが、暖かくして元気に過ごしたいものです。

—-以下、2月7日以降に加筆しました—–

上の写真のお菓子は、「金沢うら田」さんの起上もなか。以前いただいたことがあって、あまりの可愛らしさに、その後、自分で取り寄せた時のもの。今見ても、福福しいお顔に心がなごみます。

「金沢うら田」さんには、季節限定の「桜花」という最中もあって、そちらも春らしくてこれからの季節にぴったりです。(前にこちらのページに載せた写真です)

 

心が和むといえば、2月の初め、知人が写真を送ってくれた湯島天神の梅の花にほっこり。優しいお顔の牛の像にも思わず微笑んでしまいました。昨年からのコロナ禍もあって、眉をひそめることが多い毎日ですが、自分の中の鬼を追い出し、できるだけ笑顔で過ごしたいなと思います。

 

さて、今回のテーマは梅の花と和の箱です。

<カルトナージュの梅の形の箱と市松模様>

下は、K・Kさん制作の「梅の形の箱」※1。梅の形の箱は選択制の課題で、大きさや材料、内部も自由。洋風の材料で作る方も多い中、和の材料を使って仕上げて下さいました。

金と白の市松模様が赤色に映えて、お正月や春の飾り物にぴったりです。

日本の伝統的な意匠の市松模様。途切れなく続くということから、繁栄を意味する縁起の良い柄としても使われます。

下は東福寺本坊庭園の市松模様。1939年に重森三玲氏が作庭したもので、いぶし銀の石の輝きと苔の緑との対比が美しく、モダンでスタイリッシュな印象も受けます。※2

長く親しまれてきた意匠、デザインは、少しずつ形を変えながら現代、未来へと続いていくのだなあと感じます。

 

<梅模様の小箱と「つまみ細工」の梅の花>

梅つながりでもう1つ。昨年レッスンを再開した折のこと、上の梅の箱を作ったKさんと「つまみ細工」の話になりました。お嬢様の成人の晴れ着の髪飾りを作ってみようかしらということで、素敵ですねえ、とうっとり。「作ったことありますか?」と聞かれ「簡単なのをほんの少し」と。

もともと和のお細工物(押絵など)は糊を使うものが多いので、端切れとボンドで試してみたことがありました。

下は前に作った「梅の花の小箱」と、余り布で作ってみた「つまみ細工」の梅の花(下手ですね)。花びらが不ぞろいなのは風でなびいている風情と考えればと、写真に残してみたものです。

「つまみ細工」のお花、花びらが沢山あるものよりも五弁の花は粗隠しができない。何事も熟練が必要なのだなあと実感。(・・・そして脱落)

江戸時代から伝わる伝統的な手法ではでんぷん糊を使い、縫う作業が入ることもあったようですが、最近は木工用ボンドなどの接着剤だけで作る方法が広がっているようですね。イヤリングやブローチにしたりと、新しいアイデアや道具、材料によって進化して、未来に引き継がれていくのが楽しみです。

 

※1 カルトナージュの「梅の形の箱」のサンプルは「お花見と梅型の箱」で紹介しました。

お花見と梅型の箱 -和紙で作るテーブル周りの小物と器

※2 重森氏による庭園設計の経緯の話が面白いので、ご興味のある方は東福寺のサイトからどうぞ

七草粥(がゆ)とハーブの恵み -北欧のテキスタイルと皆様の作品

1月7日は七草粥を食べて無病息災を願う日。お正月のご馳走に疲れてくる頃、薬効のある若菜を入れた消化の良いお粥を食べて胃腸を休めてリフレッシュ。今でいうデトックスメニューですね。

「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草(ななくさ)」 1年に1回しか唱えないので忘れては思い出すの繰り返しだけれど、熱々の白いお粥に緑が透けて見えるのは清々しくて、身も心も清められる気がします。

コロナ禍で、家ご飯が増えた2020年は、様々なフレッシュハーブに助けられた年でもありました。

季節や料理にもよるけれど、緑色の生のハーブを添えるだけで、見た目や気分が上がります。バジル、大葉(青じそ)、香菜(パクチー/コリアンダー)、レモングラス、ローズマリー、パセリ、タイム、オレガノ、フェンネル、木の芽(山椒の葉)…。

プランターでハーブを育て始めた人も少なくないのではないでしょうか。

 

今回は、七草にちなんで、植物の鉢植えモチーフの生地などを紹介します。

まず思い出すのは、ハーブポットが描かれたスウェーデンの生地。

スウェーデンの老舗テキスタイルメーカー、Almedahls(アルメダールス)社の製品で、女性デザイナー、Astrid Sampe(アストリッド・サンペ)氏によるイラスト。Persons kryddskåp(Person氏のスパイスラック)という名のシリーズで、1955年にデザインされたものだそうです。

2014年の書籍『針と糸を使わずにボンドで貼って作るバッグとこもの』に載せたバッグに使っていて、下の記事でも紹介しているのですが、65年以上も前のデザインとは今回初めて知りました。

東京日暮里の帆布(ハンプ)のお店 -ハーブポット柄と帆布のバッグ

植物の黒いシルエットが絶妙で、シンプルなのに温かさが感じられる大好きなデザイン。レトロな色調も魅力です。私自身はなかなか上手に使えないままですが、教室の皆様は自由な発想で素敵な実用品に仕上げておられます。

下の写真は、教室でR・Yさんが作ったレターラック。仕切りのオレンジがアクセントになっていて、使う度に楽しい気持ちになりそうです。

スウェーデンのアルメダールス社の製品には、植物の鉢植えの生地がもう1つあって、そちらも面白いデザイン。グラフィックデザイナーのOlle Eksell(オーレ・エクセル)氏の作品だそうです。

下はバッグと小物の本の打ち合わせ用の写真(2013年撮影)。この生地もバッグに使う候補の1つでした。

軽快なタッチの観葉植物、カラフルでオシャレなデザイン…と思いきや、実はユーモアのあるイラスト。”顔の鉢植え”は誰でも気づくと思いますが、よく見るといろいろな部分に遊び心がちりばめられているのです。(下の画像には5か所ほど・・・。私も写真を撮ってはじめて気づきました)

見つけられたでしょうか? ちょっとしたことでクスっと笑顔になる、こういうセンスってとても憧れます。

カルトナージュの作品制作でも、皆様の遊び心やユーモアが見えると嬉しくなります。下は北欧の生地を使ったK・Aさんの作品。なんとなく、上のファブリックと共通点がありますね。

ほんの小さなことで笑顔になったり温かい気持ちになったり。今はそんなささやかな事にも支えられます。

また近いうちに北欧のテキスタイルを使った皆様の作品を紹介します。

 

カルトナージュのリボンワークの箱(2008)-受講された皆様の作品より

今年の11月頃からこのCami Decorページに紹介するつもりだった画像の整理をしていて、長い間怠けていなたあ・・・と反省しています。

振り返ってみたら、クリスマスの画像も2016年に載せたきり。毎年、画像の準備をするものの、気が付くと年が明けて、あっという間に2月に・・・という繰り返しで先送りになっているのもがたくさん。

そうこうしているうちに今年も残り少なくなってきました。クリスマスシーズンということで、赤い色の作品に続き、今回はリボンワークの課題を受講された皆様の作品を紹介します。

 

下は2008年の冬のコラージュ。カルトナージュの円錐形ツリーやハウス型ランプと一緒にオフホワイトの作品を並べた時のもの。(メインサイトより)

大型トレイの中の「リボンワークをほどこした箱」は、もともと自分用に作ったものですが、今では定番の課題(中上級者用)となりました。

 

大きさもリボンの入れ方も自由という課題ですが、今回紹介するのはサンプルと同じ大きさ&リボンで仕上げた方達の作品です。

下の画像の制作者は3人の皆様。スウェード調の布で同じ大きさですが、布の色が微妙に違います。光の感じで色がわかりにくいけれど、淡いマロン、キャメル、オフホワイト。写真を並べると3姉妹のよう(?)

 

撮影したのは数年前の初夏。ガラスのツリーやオーナメントを背景にして、クリスマスシーズンに紹介しようと思っていたのに、2年以上経ってしまいました。

Mさんの淡いマロンカラー。シックで落ち着いた雰囲気です。

Nさんのオフホワイト。清らかな感じでクリスタルとよく合います。

Aさんの淡いキャメル。渋いゴールドと合わせてクラシックな感じに。

 

実はこの作品、蓋と本体がぴったり合うかも課題のポイントです。蓋をかぶせた時に程よい感じに密閉され、そして開ける時にはきつすぎないこと。

 

作品が完成して、パフっと良い感じに蓋が閉まる時、皆様も私もほっとする瞬間です。

ブルー系のリボンワークで仕上げた皆様の作品画像は夏に紹介しようと思っています。

 

カルトナージュで彩るクリスマス(2008年)

 

天使、鐘(ベル)、赤い色のToile de Jouy(トワルドジュイ)-皆様の作品より②

前回に続き、教室で皆さまが作って下さった作品の中で赤を使ったものを紹介します。

今回は、天使(エンジェル)、鐘(ベル)などのクリスマスモチーフ、そして、Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)を使ったカルトナージュなどをまとめています。

まずは、赤い柄の生地を使ったお2人の作品。天使や女神の絵が効果的に使われています。布の絵柄が立体的に描かれ、彫刻やレリーフを思わせますものもありますね。(上段右と下段真ん中)

 


<芸術作品と天使たち>

彫刻、絵画などの芸術作品のモチーフとして、また、教会やお城など建築物の装飾に使われてきた、神の使いの天使たち。

 

天使が対になって何かを捧げ持っているという構図も多いですね。

 

彫刻や装飾だけでなく、絵画にも無数に登場します。「受胎告知」はキリスト教美術の中でも多くの画家たちが描いたテーマですが、マリアに「神の子」を身ごもったことを伝えているのは、大天使ガブリエル。

レオナルド・ダ・ヴィンチの受胎告知(1472)。聖書を読んでいるマリアとユリの花を携えた大天使ガブリエル。画像から美術館のページが開きます。※1

ボッティチェッリの受胎告知(1489-1490)

フラ・アンジェリコの受胎告知(1432)。サンマルコ修道院のフレスコ画(上)とコルトーナ司教区美術館(Museum of the Diocese of Cortona)の祭壇画(下)

 

ちなみに受胎告知の日は3月25日だそうです。


さて、作品紹介に戻りましょう。

下の画像はK様の受講作品。普段はお好きなブルー系や茶系が多い中、赤や臙脂(えんじ)色の作品も素敵です。

左上のアイテムは「バケツ型の器」という美しくない名前の課題ですが、天使やロカイユ文様が入ることで、「豊穣の籠」とか「エンジェルバケット」とか、そんな雰囲気に仕上がっています。

右上は「持ち手付多角形の箱」という課題(命名センスがなくてすみません…)。

課題サンプルは2006年のクリスマスシーズンに合わせて作ったもの。持ち手のデザインは、天使柄の布に合わせて鐘(ベル)をイメージしています。(下:メインサイトより)

 

リボン付きの「アーチ形の縦型ソーイング」のサンプルはこちらで紹介しています。

冬の夜長と光のお話-ランプシェード1

 

 

<ベル(鐘)のモチーフ、キャンドルのような筒形の箱>

クリスマスのベル(鐘)といえば、誰もが口ずさめる「ジングルベル」の曲。

前回紹介したコラージュのNさんのシェル型トランクはクリスマスにぴったり。

クリスマスモチーフが複数入った生地のどこを使うか迷っておられましたが、ベル(鐘)の絵柄で正解でしたね。今年もご家族で楽しいクリスマスをお過ごしください☆

上のシェル型トランクの横は「筒形ボックス(リボンくるりの箱)」。赤い筒形BOXは閉じるとキャンドルのようです。

カルトナージュの筒形の箱の課題はA,B,C,D,E…と複数ある中、こちらは比較的簡単なもので、ちょっとした仕掛けがある面白い課題です。

構造が違う筒形ボックスのBとC。赤をアクセントに仕上げてくださったお2人の作品です。

 

 

<天使柄、星の形、赤い実、Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)>

天使やToile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)、赤い色や光沢のある白地を使った皆様の作品画像のコラージュ。数年越しで作りかけになっていたものをアナログでまとめましたが、入りきらない作品も多く…。 今の時代、AIに作ってもらった方が早そうです(涙)。

 

星の形の箱と苺のコサージュの丸箱。内側はまた別の機会に・・・。

Kさんのイニシャルモノグラムの手帳は、エンボスの課題受講後に制作された創作作品。いつも美しいイニシャルを文房具や箱にほどこしておられ、今やエンボスのプロ!

 

Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)を使った楕円のスタンドはMさんの作品です。柄の入れ方や内部の生地合わせなど、とてもよく考えられています。

横の絵柄はもしかしたら七面鳥?(クジャクやホロホロ鳥ではないようです)

今の時期、連想するのはローストターキー。

スタッフィングを詰めて、数時間かけてオーブンで焼いて・・・と、20年以上前に作ってみたことがありますが、若くて根気があったんだなあ、と遠い目に…。今はシンプルで簡単で美味しいものが一番です。

 

<魔除け、厄除けの赤い色>

炎や太陽などエネルギーを連想させ、魔除け、厄除けにも使われる赤い色。国旗で一番多く使われているのも赤い色だそうです。

 

暖かさと強さと感じる赤い色。花柄を組み合わせた作品など、紹介したい画像がまだまだありますが、今回はクリスマスシーズンにちなんだものやToile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)を中心に。

 

コロナ禍の今年は例年とは違ったクリスマスシーズンで、なんとなく心も沈みがちですが、皆様の赤い作品をまとめることで、元気をもらえたような気がします。

次回は2017年から2019年に紹介するつもりだったカルトナージュのクリスマスツリーを紹介します。

 

※1 以前は写真撮影禁止が多かったイタリアの美術館ですが、2014年以降はフラッシュ無しで撮影可のところが多くなりました。