カテゴリー別アーカイブ: 季節の行事

雛祭りのちいさな小物入れ(2010年)-ツイストタイプの小物入れ(六角形)

「雛祭り」の雛(ひな)、その古語の「ひいな」という言葉には小さくて可愛らしいものの意味があるそうです・・・というようなことを書いたのは2013年の春。このCami Decorのページ(サイト)を作った直後のことでした。

小さな掛け軸1 -ひな祭りによせて

その後、作品の整理を兼ねて古い画像などを紹介してきましたが、その中で雛祭りに関係のあるものをまとめてみました。(画像をクリックすると記事が開きます)

 

さて、今回「雛祭り」にちなんで紹介するのは、手のひらサイズの小さな小物入れ。2010年に課題として作ったもので、教室では「ツイストタイプの小物入れ」と呼んでいる、ちょっと面白い作品です。

上の画像は当時撮影したもので、Atelier Fa-Decorメインサイトの10月の欄にも小さく載せています。

もともとは和の小物にヒントを得ていろいろ試作(上)。カルトナージュの手法を使って作り方を再考し、デザインなどもちょっと洋風にしています。

ピンクのサンプルは六角形のタイプ。

おにぎりみたいな三角形のサンプルは、よりオリジナリティを出したくて考えたもので、今後クリスマスのページ(↓)に画像を追加紹介する予定です。

桃の節句が終わると、少しずつ寒さがゆるんでいき、春の柔らかな光の中でパステルカラーを楽しみたい季節がやってきます。

 

<追記>・・・こちらのページ(↓)の「作り方」、長い間画像のみだったのですが、ようやく説明文を入れました。

雛祭りの手鞠寿司みたいな八角形のピンクッション(ビスコーニュ)-縫わずにボンドで貼って作る方法

 

新しい年を迎えて(2017年)

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昨年も皆さまと創作の時間を共有し、楽しいひとときを過ごせたたことに心より感謝しています。

2017年が笑顔あふれる素敵な1年になりますように。

ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)、ミニりんご、ヤドリギに願いをこめて

1枚目の画像は酉年にちなんで、雄鶏が描かれたトワル・ド・ジュイのカルトナージュ作品「絵皿のようなフラワートレイ&プレート」です。

***紹介する作品や画像が10年前のものだったり、項目だけ掲載して、後で画像や文章を加えたりと、ゆるゆるのこのサイトですが、今年もマイペースで続けていきたいと思っています。

教室をはじめて今年で12年目。このCami Decor ページを設けたのは2013年なので、なんとか3年(坊主)の壁は越えました***

ちいさなリンゴと宿り木と冬のミニトランク風バッグ(2015年)

4,5年前に旅先で買った赤い起毛模様のインテリアファブリック。イギリスの生地なのですが、大きな作品にするには派手すぎて、数年間使わずそのままになっていたものです。

2014-2015年に「ミニトランク風バッグ」のサンプルを作る際に使ってみたけれど、春夏にはやっぱり暑苦しすぎて、いつも収納の中。

寒い季節になると「ああ、そういえば・・・」とひっぱり出してきます。

なんとなくプレゼントの箱みたいに見えるので、クリスマスアイテムと一緒に撮ったのが上の画像。右端にちらりと見えるのがそのトランクですが、先に紹介したミニトランクとは構造、作り方が全く異なる作品です。

・・・色が合うかな?と、ガラスのトナカイとツリー、大小のりんご、ヤドリギと一緒に撮ったのですが、赤いファブリックの存在感がありすぎて、まるでトナカイが得体のしれないトランクを見て怖がっているような微妙な写真になってしまったので、まずはちょっぴり写っているものをチョイスしました・・・

そういえば、2016年は宿り木(やどりぎ/ヤドリギ)との出会いがたくさんありました。機会を見つけて紹介したいなと思っています。

 

氷みたいなミニクリスマスツリーと赤×白のミニトランク(2009年)

ミニトランクシリーズ(2009年)のサンプルのうち、一番最初に作った作品。ピンクのストライプは以前紹介しました。 →こちら(刺繍入りのミニトランク)

大きさは自由、材料に合わせて考えましょうという課題で、サンプルを4、5個制作。一番最初に作った作ったのがこちらの赤×白、ストライプの作品です。

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メインサイトに使っている画像は6,7年前に撮影したものです。(↓右上の赤い箱の上)

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フラワーモチーフの斜め格子にいろいろな絵柄が入っている赤×白の布を使った作品で、片面には小鳥とお花。

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もう片面には3輪の薔薇(ばら)の花。

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いろいろなバリエーションがあるトランクのシリーズ。せっかく受講していただくのだから、ただのトランクでは面白くないかな・・・と、ちょっと変わった構造にしてみた小さな作品。作り手それぞれの個性や好みがぎゅっと詰まった感じに仕上がって楽しいので、私自身もお教えするのが楽しみな課題です。

下の画像の赤い実はさくらんぼではなく、小さな姫りんご(右上は大きなりんご)と宿り木(ヤドリギ)の枝。今年はなぜか果物や野菜の画像が多かったので、しめくくりに。

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下は過去に掲載したクリスマスと赤い色をテーマとした画像。クリックすると記事が開きます。

フェイクファーのバッグと緑色の紙ばさみ(袱紗)-過去のクリスマスリース

11月も後半になると、街やお店はすっかりクリスマスの装い。コートやダウンジャケットを着ている人も増えて、本格的な冬支度の時がやってきます。
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今年はとりわけフェイクファーのバッグや、ファーのポンポン(ころんとしたタッセル)をお店で目にするように思うのは気のせいでしょうか。冬のファー(毛皮)はやっぱり暖かいし可愛い。

カルトナージュから枝分かれした「縫わずにボンドで貼ってる作るシリーズのバッグや小物」にも、時々使っているフェイクファー。

下は教室の課題のために自分で使ってチェックする試作品で、貼って作るバッグと小物の書籍では紹介できなかったアイテムです。(今はちょっと古びた感じになってきました)
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グレーと黒のバッグはフェイクファーを取り外しできるようにして、必要のないときはシンプルに使えるように作ったもの。ファーの幅が太いのが気になって昨年は使わなかったけれど、今年は大丈夫かも。

余ったファーはポンポンタッセルにするのがおすすめです。

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光沢のある金茶系のポーチバッグ(右)は小物入れやミニバッグとして使えるタイプ。ちらりと見えているグリーンの作品は袱紗(ふくさ)シリーズの中の1つで、2つそれぞれ大きさと構造が違います。※2

筒形バッグは以前「フエルトで作る簡単アップリケ-クリスマスモチーフ」で紹介したもの。

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今年もあと1か月あまり。「ああ、今年も中途半端でやり残したことが沢山ある・・・」→「反省」→「来年こそは!」→「あっという間に暑い夏が来て、また年末に反省・・・」のループが続いている上、だんだんやり残しのボリュームが増えて積み重なっているような・・・。

下の画像は昨年(2015年)のリース。チョコレート色のボールは2007年に教室のSさんからいただいた素敵なリースに使われていた思い出のもの。

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たしかグリーンの土台を作って1週間以上放置したままだったので、飾りをつけたときには乾燥状態に。(画像でもうるおいがなくなりつつあるのがわかります↓)

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今年はまだ何も手をつけていないので、まずはこのページでちょっぴりクリスマス気分を。皆様、よい12月をお過ごしください。

 

※1 フェイクファーをアクセントに使ったバッグと小物はまだいろいろあるので、整理できたものから掲載していきます。

冬の日のフェイクファーバッグ -ゼブラ柄やファーのポンポン

※2 金封を入れて持ち歩くときに便利な「袱紗(ふくさ)、紙ばさみシリーズ」。教室のレッスン課題には、用途や和、洋に合わせてカルトナージュで軽量に作るタイプがあります。簡単に作れる方がよい場合は、書籍に紹介したソフトタイプの「フラットポーチ」でも代用できます。

昨年(2014年)のクリスマスリースとモスグリーンの天使柄の作品

ハロウィンとナイトミュージアム-メリーゴーランド型の器3

どんよりした夜空に紫と緑のあやしげなライトアップ。空にはコウモリとフクロウが。

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吸血鬼が出てきそうな上の画像は、昨年に続き、ハロウィンナイト第2弾として、旅先の画像に絵をかいてみたもの。私自身は仮装する勇気も需要もないので、自分が撮った写真をちょっぴりリメイクしています。

かぼちゃと満月とハロウィンナイト-魔女のバッグと黒い衝立(2015年)

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実は1枚目の建物はロンドンのサウスケンジントンにある自然史博物館(Natural History Museum)。夜のエントランスホールはこんな感じ(↓)で、映画の「ナイトミュージアム」みたいに恐竜の骨格標本※1が動き出しそうな雰囲気。(左はしっぽ、正面の顔は右上画像) 展示物がちょっと違って見えたりする夜の博物館。意外と好きな人も多いのではないでしょうか。

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そして外に出てみると、クリスマスシーズンを前にライトアップされた建物の向こうにはメリーゴーランド。寒い冬の夜のメリーゴーランドってなんとなく心にしみる風景です。

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日本語で「回転木馬」とよばれるメリーゴーランド。フランス語ではカルーセル(carrousel)といい、今でも国内外の遊園地などで見かけますが、東京の『としまえん』の【カルーセルエルドラド】は、100年以上の歴史を持つ「機械遺産」なんだとか。

1907年にドイツで作られ、戦争を機に1911年にアメリカに渡り、その後、遊園地の閉園のため解体されてしまったものの、1969年に日本へ・・・という数奇な運命をたどった回転木馬【カルーセルエルドラド】。100年以上にわたって3か国のこどもたちを楽しませてくれた古い遊具、これからも末永く現役を続けてほしいなと思います。

さて、今回紹介するのは、「メリーゴーランド型(デザイン)の箱」を受講して下さったK・Yさんの作品(2009年)。 課題にぴったりの木馬の布を使って、可愛らしい「メリーゴーランド型のキャンディボックス」が仕上がりました。  →作品サンプルはこちらこちら

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抜群のセンスと細やかな作業で、どんな課題もキュートで個性あふれる作品に仕上げるK・Yさん。こども達をモチーフにした布の組み合わせが絶妙で、以前、外部ワークショップの講師を務めて下さった時も、Yさんの布キットは大人気でした。(左から3番目の作品のくるみボタン↓に注目です!)

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上の作品、ちょっとレトロな色合いの布はアメリカのものでしょうか。大人をまねた髪型や飾りをつけたおませな女の子達。 たしかに、幼いころは大人の真似をしてみたくなるもの。仮装も楽しい思い出ですね。

10月もハロウィンも終わり、秋は深まっていきます。

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※1 このエントランスホールの恐竜は、ディプロドクスの骨格標本のレプリカで、1979年より「ディッピー」と呼ばれ親しまれてきたそうです。2017年よりシロナガスクジラの骨格標本(←こちらは本物)に変わるそうで、発表された際には反対の声も多かったとか。「ディッピー」のオリジナルはアメリカのカーネギー自然史博物館に置かれているそうです。

→◆英博物館の恐竜標本「ディッピー」、18年に国内ツアーへ:ロイター  →◆英博物館の「顔」変更で大論争

※2 見事な仕上がりのパンプキンパイは取り寄せ品です。パイの編み目がかぼちゃランタンの目みたいに見えるのは気のせいでしょうか。

かぼちゃとお菓子とハロウィーン-ハリーポッターとヘンリー君