ヨーロッパからワインの新酒が届く季節となりました。その年にできた新しいワインの解禁日は国によって異なるそうで、フランス、イタリア、スペインなど欧州は11月、12月、チリやオーストラリアなどの南半球は6月前後が多いようです。
有名なボージョレ・ヌーヴォー(フランス ブルゴーニュ地方の南部、ボジョレー地区の新酒ワイン)の解禁日は11月の第3木曜日。今年は11月20日です。
葡萄酒(ぶどうしゅ)という甘い響き。子どもの頃に読んだ童話や物語には、「ぶどう酒とパンを持って・・・」というような描写がよく出てきて、さぞ美味しい飲み物だろうと憧れたものでした。
さて、下の画像は、ぶどう狩りの様子が描かれたフランスの生地で作った実用品(2006年、2010年制作)。
深緑色のフレームは、ライティングボードやメニューボードとして、ペーパーをはさんで使えるように作ったもの。クリップボードのように書きものをする場合にも使えますが、絵柄をクラッシックな曲線ラインで囲み、そのまま飾っておいてもいいデザインにしてみました。
枠に入れた部分に描かれているのは、エプロンを広げた女の人と収穫したブドウの籠(かご)。たわわに実ったぶどうの木の棚の横には梯子(はしご)にのぼった男の人がいます。
ワイン用のぶどうは低木が多いので、食用ぶどうの収穫風景かもしれないな・・・と思って調べてみると、フランスやポルトガルでも地域によっては、ワイン用ぶどうを梯子に上って収穫することもある模様。
宗教や芸術、文化との関わりも深いワインの歴史。
年代ものの品をさす”ヴィンテージ(Vintage)”という言葉がありますが、ぶどうの収穫作業のことをさすフランス語のVentange(ヴァンタンジュ)が語源だそうです。