Cartonnage(課題サンプル)」カテゴリーアーカイブ

貼って作るふた付きフラットポーチ1

バッグ・イン・バッグの際に一緒に紹介したふた付きフラットポーチ。教室の課題でもあり、いろいろな大きさやバリエーションのサンプルを作っていますが、今回はその中から少し・・・。

こちらは「ボンドで作るバッグとこもの」の本に作り方を紹介したものと同じipad miniが入るサイズ。麻のアンティーク風の生地で作ったものの、書籍のコンセプトと少々ずれるのでにボツになった作品です。

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芯地に樹脂繊維芯※1を使っているのでハリと弾力のある仕上がり。ボンドは「裁ほう上手」ではなく、刷毛で塗るボンドで作っています。

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内側の生地も麻。モーブカラーよりも少し赤みがかったグレイッシュな紫色で、アンティークモーブカラーと呼ばれることもある色です。

下の2つはティルダ(Tilda)の生地を使ったもの。ティーカップ柄の可愛らしい生地とストライプや無地を組み合わせました。柄の出し方はベストではありませんが、細かいことは気にせず自由に作って楽しめるのがハンドメイドの醍醐味です。

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ふたを開くとこんな感じ↓。フラットポーチは設計がとても簡単なので、自由に大きさを変えて作れるのが良いところ。今度、この布で旅行の時に持って行く小さいサイズのお茶用(ティーバッグ用)ケースを作ろうかな・・・と考えたりしています。

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<芯地(接着芯)と作品の関係>

今回紹介したフラットポーチ、芯地(接着芯)を使うまず第一の目的は、薄い布にハリを持たせること。そして、糊代が貼りやすいこと、曲線が美しく仕上がることもメリットの1つです。もちろん芯地なしで布だけでも作れますが、その時はできるだけしっかりした布で、ふたのデザインは直線がおすすめ。布だけの場合や不織布の接着芯を使う場合は、「ボンド裁ほう上手」で作れます。※2

接着芯には多くの種類があり、いろいろなタイプを試しましたが、下の画像は少し薄めの接着芯を使ったもの。ちょっとクタッとした感じに仕上がっています。

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「貼って作るバッグとこもの」シリーズ。教室のレッスン課題にする場合は、縫うのが大変だから・・・という理由よりも、貼って作ることにメリットがあるアイテムをできるだけ考えるようにしています。そして、ありがたいことに、ソーイングと違った仕上がりが楽しめるこのフラットポーチは手芸の達人の皆さんにも大好評。目的に合わせて大きさを変え、皆さんいろいろ楽しんでおられます。

さて、縫って作った場合の例ですが、下の画像は15年以上前にミシンで作った布のポーチ。(バイアステープを探していたら、いろいろ出てきました・・・雑な作りですみません・・・) 蓋の曲線部分はバイアスを使って一部手縫いで作っていますが、私の腕がイマイチで、蓋の曲線部分など少々難あり・・・。接着芯は使わずに布だけの柔らかい仕上がりです。

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「縫って作るバッグやこもの」と「貼って作るバッグとこもの」。それぞれに良い所があるので、個人的には両方の良い所を使い分けてモノ作りを楽しめるといいなと感じています。

 

「フラットポーチ」&「眼鏡ケース」で受講された教室の皆様の作品より ※課題の組み合わせはそれぞれの進度によって異なります

 

※1: 樹脂繊維芯:スライサー(ワッペンスライサー)を使用・・・浅草ゆうらぶ、角田商店などで購入可能。「ボンドで貼って作るバッグとこもの」の本、P6、P34はこちらを使用しています。また、教室の課題アイテムには厚紙を作って作る「服紗(ふくさ)」もあり、それぞれの作り方の違いを比較できるようにしています。

※2: P17のトラベルポーチは布とボンド「裁ほう上手」だけで作っています。

フレーム付リボンボード&折り畳みパーティションA-エッグアート作品展のお知らせ

フランス語でペルメル(Pale-Male)と呼ばれるリボンボード。

交差したリボンには不思議な魅力があって、靴でも洋服でもちょっとした飾りに使われていると独特の雰囲気を演出してくれます。

そんなリボンの効果を自由に使えるリボンボード。教室の課題では、作り方の違いによってリボンボードA、B、C(選択制)と応用のDの4種類がありますが(過去のレッスン)、以下は既成のフレームを使って作るCタイプ。国際ジュエリー展のディスプレイのために数年前に制作したボードです。

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そんなリボンボードの応用で考えた、パタパタと折り畳めるミニ衝立。フォールディングスクリーン、パーティション、小型屏風など様々な呼び方をしていますが、2009年に作品の背景の為に曲線タイプを作ったのがきっかけで、いくつかのバリエーションが増えました。(メインサイトに赤い作品の画像を2つ載せています)

デザインと作り方の違いによって3つのタイプに分けていて、以下はシンプルAタイプ。リボンの有無は自由ですが、こちらはリボンなしの作品例。曲線タイプやシンプルBはまた別の機会に紹介します。

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ちょっとしたインテリアアクセサリーとして使える小型パーティション。レッスンでは、季節のしつらいはもちろん、作品展や様々な作品の背景に使いたいというご希望も少なくありません。

以下の画像は、6月のエッグアートの作品展の為に制作された方の作品(シンプルAタイプ)。両脇にリボン部分を入れて真ん中にはインテリアファブリック。クラッシクな中にもスタイリッシュなスパイスが少し入った3連の衝立です。

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畳むと1枚のリボンボードになり、準備してこられたタッセルがぴったり。エッグアートを教えておられる方ならではの繊細で丁寧な作業、細部まで美しい仕上がりで、エッグアート作品と一緒の展示が楽しみです。

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以下は いただいた作品展のカードとワークショップのリーフレットですが、エッグアートの優雅なデザインと繊細な細工にため息が・・・。先生方の作品など約100点のエッグアート作品が出展されるそうで、華麗なアート作品の世界に囲まれてしばし日常を忘れるのも素敵です。

<クラフトハウス トレジャーボックス 15周年記念作品展>

日時:2014年6月18日-6月29日(※23日はお休み) AM11:00-PM5:00

会場:アートフォーラムあざみ野 ※エッグアートのワークショップも同時開催

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眼鏡ケースB 布合わせの楽しみ

前にミニバッグと一緒に紹介した眼鏡ケースB

カルトナージュの技術と「バッグと小物」テクニックを組み合わせて考えたアイテムで、ポーチや道具入れとしても使えるケースです。書籍「ボンドで貼って作るバッグとこもの」にも作り方を載せています。

課題として考えた「眼鏡ケースシリーズ」には6,7種類あって、カルトナージュの折り畳み箱のようなものからファスナーを使うものまで様々。その中でもかなり手軽に作れるので、教室の皆さんにも好評のアイテムです。

色などの好みは人それぞれなので、使う材料によって、どんなスタイルにも合うようにデザインしています。下のレトロカラーのストライプはメンズとしても使えます。

ファッションに合わせて作ったり、可愛い花柄を使ってみたり。

好きな生地を使ってポーチやコインケースとお揃いにすることもできます。

マリメッコの眼鏡ケースとコインケース(こもの入れB)

 

<教室の皆様の作品より>

教室の課題として作った皆様の作品の一部を紹介します。それぞれが好きな生地を持参して、柄合わせなども自由に考えていただきながらの作品です。

ストライプや水玉のインテリアファブリック、デザイナーさんオリジナルの刺繍入りの生地や北欧の大柄生地を使ったおしゃれなケース。タッセルなどをつけるタブ(ループ)にもそれぞれのこだわりが感じられます。

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カルトナージュでおなじみのToile de Jouy(トワルドジュイ)や起毛のインテリアファブリックを使ったシックでエレガントな作品。黄色のケースは蓋を開けると柄になっている楽しい仕上がりです。

ロマンティックで可愛い眼鏡ケース(下)。花柄や淡いピンクのドット、レースやブレード、古典柄を使って甘い雰囲気に。

リボンを貼ったり、刺繍を入れたり、3種類の布を組み合わせたり・・・。アクセントカラーを上手く使うなど様々な工夫で個性的なメガネケースが仕上がります。

Bois19-1眼鏡ケースはより自由に材料選びが楽しめるアイテムです。カルトナージュで柄合わせや色合わせに慣れている皆さんですが、教室ではあーでもない、こーでもないとあちらこちらで独り言のつぶやきが・・・。

設計もカンタンなので、メガネに合わせて少し大きさを変えることも可能。厚紙を使って眼鏡をしっかり保護しつつも、できるだけ軽量になるよう考えています。

「ボンドで貼って作るバッグとこもの」の本に詳しい作り方を紹介しています。お好きな布でいろいろ作って楽しんでみてください♪

教室でも受講していただけます。「本を見て作る自信がない、心配・・・」という方は、教室で一緒に作りましょう。詳細はこちらのページからどうぞ

フラットポーチ」とお揃いで作った皆様の作品
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アクリル入りフレームとレトロカラーのストライプ

1970年代を思わせる茶色やカーキ、オレンジやオリーブグリーンなどちょっとレトロな配色のストライプの生地を買ったのは、たしか今から7年ほど前でした。

流行は回るといいますが、仕掛け人がいないわけではなく・・・。ファッションやインテリアと関係の深いテキスタイル業界は、常に新しい流行(色柄や素材などのトレンド)を提案していて、インテリアのファブリックではドイツのハイムテキスタイル(国際見本市)などが有名です。

ミッドセンチュリーと呼ばれる1950年から1970年に流行した家具をあちらこちらで見かけるようになったのも10年近く前でしょうか。

私自身、最先端の情報や流行に慣れるまでに少し時間がかかるため、最初は「昭和っぽくて古めかしい・・・」と感じ、そのうち現代のトレンドとうまくミックスしたスタイルが出てきて、「あら、レトロでおしゃれ」と理解できた頃にはすでに流行はピークを過ぎ(涙)・・・という状況。

いずれにせよ、時代とライフスタイル、色やインテリアの流行との関係は興味深いものがあります。

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上の画像は「ドアタイプの引き出し」の応用例として2008年に作った箱。ほんの少しミッドセンチュリーの家具のフォルムを意識してみたのですが・・・。今はミニクリップやカッターの刃を入れる缶などのガラクタ用ケースになっています。

お揃いの「両面から使えるアクリルのフレーム」は中上級者向けのレッスン課題(選択制)。写真の入れ替えももちろん可能です。

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箱に入れるクリップに貼ったmtのマスキングテープもパステル調のレトロカラー。100円ショップのノート(設計などのラフ用)やお菓子の空き箱などに無心に貼っているとストレス解消になるのは私だけでしょうか・・・。その時々で使いたい!という色を選んで自由に貼るのがちょっとしたカラーセラピーに・・・。

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mtの小さなマスキングテープは画期的な商品で、流行を超えて定番になっていますが、インテリア用の大きなサイズがあるのには驚きました。薄いのに強度があって使い心地が良いのは、和紙を使っているからだとか・・・。それなら壁に貼っても安心して使えそうです。

 

楕円のフラワートレイ・スカラップデザイン(2009年)と卵色の作品

薔薇の花が美しい季節となりました。都内の公園や植物園などでもバラのお祭りが催されているようで楽しみです。

さて、下の画像は「楕円(oval)のフラワートレイ」と名付けたカルトナージュ作品(2009年撮影)のサンプル。トレイの楕円部分に使ったのは、薔薇の花と子どもたちをモチーフにしたアンティーク風の生地です。

少女が犬と一緒に春のピクニックを楽しんでいる様子でしょうか。女の子の表情も可愛らしく、のどかで微笑ましい一場面で、いくつかの作品に使っています。

教室で学んでいただける楕円のカルトナージュ作品(課題)は複数ありますが※1、こちらは中・上級者の課題で、設計方法からスタートする作品。ただ、「ストレスがたまるので設計はパスしたい」という方も少なくなく、その場合はもちろん制作からでOKです。

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実はこの楕円のトレイには2種類のデザインがあり、こちらはスカラップ(帆立貝のように半円を連ねたデザイン)タイプ。もう一方のデザインは少しシックな形で、エレガントタイプと呼んでいます。※2

<卵色のOvalフラワートレイ -2009年に受講された皆様の作品より>

下の画像左側は、2009年に受講されたNさんの作品。楕円とスカラップのバランスがよく、細部まで美しく仕上げてくださいました。

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右側はツールボックスで、同じNさんが2007年に受講されたもの。マザーグースのハンプティダンプティの生地と黄色の組み合わせが素敵です。

卵のような楕円の形とハンプティダンプティ。英語で楕円を意味するoval(オーバル)の語源は卵だそうですが、ツールボックスのデザインにも丸みをもたせてあって卵色がぴったり。そういえば、卵の旬はちょうど今の季節(春から5月後ごろ)のようです。

黄色は元気をもらえる色。楕円(Oval)の形と卵の季節(?)にちなんで、見ているだけで楽しい気持ちになるNさんの作品2つを組み合わせて紹介してみました。

 

※1 楕円の課題について・・・異なる設計方法や作り方を学ぶため複数の課題を設けています。1.楕円のスタンド(ダストボックス)、2.楕円のボックス ア・ラ・カルト、3、楕円の薄型トレイ(オーバルトレイ)、4.楕円のフラワートレイなど(1は必修の基礎作品)

※2「楕円のフラワートレイ」の課題のもう1つのデザイン「エレガントタイプ」。受講する皆様にはお好きな方を選んで作っていただいています。↓大きな画像や受講された皆様の画像は別の機会に・・・

貼って作るバッグ・イン・バッグー水玉のマチ付ショルダーバッグ

「紙袋トート」とお揃いの水玉のミニバッグ。30㎝しかない布でしたが、バッグ2つと複数の小物に変身しました。(裏地はそれぞれ必要です)

バッグ・イン・バッグとして使える薄型のバッグから、ちらりとのぞいているのは眼鏡ケース(Bタイプ)※1とフラットポーチ。3つとも『ボンドで作るバッグとこもの』の本に作り方を紹介したアイテムです。

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バッグ・イン・バッグに求めるものは人それぞれ。お財布やスマホ、眼鏡ケースとポーチが入って・・・しかもシンプルで軽くて・・・。などと考えて探すとなかなか気に入ったものが見つかりません。こちらは一番シンプルで簡単に作れ、ショルダーにもなるタイプです。

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上の画像、オフホワイトのフラットポーチはipad mini が入る大きさ。通帳や冊子、葉書などを入れるのにも便利です。眼鏡ケースBは手軽に作れるので贈り物におすすめ。

母の日の追加ギフトや父の日のプレゼントなど、贈りたい人の顔や好みを思い浮かべながら、布選びをするのは楽しいひとときです。

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ミニバッグ内側は葡萄色のデニム。留め具は手軽につけられるマグネットホック。

3つとも教室のレッスンで受講可能なアイテムですが、遠方の方にも楽しんでいただけるよう、に寸法と細かい作り方を載せています。※2

※1教室のレッスンメニューには作り方・デザインが異なる「眼鏡ケースA,B,C」があり、区別するためにと呼んでいます。

※2 以下は教室で作った方の作品例。マチ付バッグ ア・ラ・カルトという課題で、お好きなタイプを作っていただいています。

教室で受講された皆様の作品より

 

水無月と水玉柄1-大きな水玉のちいさなバッグ

キャラメルポーチ2- 布選びの楽しみ

キャラメルポーチの試作品。前回紹介した2つの作り方のうち、「工作方式」ではじめて作ってみたサンプルです。

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2番目の画像は教室の皆様の作品。試作品↑ より少し大きいサイズです。シンプルな形なので、どんな布で作っても大丈夫。自由に好きな布を選び、裏地との組み合わせも自分の好みでチョイス。市販品にはない自分だけのポーチが仕上がります。

立体作品なので、教室ではカルトナージュに使う接着剤を刷毛で塗る方法で制作。

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ファスナー部分にステッチが出ないので、刺繍作品などを仕立てる場合にもお勧めです。

インテリアファブリックで作ると、ぐっとおしゃれに・・・

キャラメルポーチ

お手持ちの布や芯地、接着剤などで作れますが、使う芯地や接着剤によって仕上がりの風合いや作りやすさが変わってきます。芯地と接着剤との関係や用途、応用例などは後日あらためて・・・。(早くまとめたいのですが、なかなか時間がとれず・・・)

 

キャラメルポーチ 貼って作る2つの方法

キャラメルポーチ 貼って作る2つの方法

ファスナー付きのフラットポーチに続き、今回は「キャラメルポーチ」を縫わずに接着剤で貼って作る方法についてご紹介します。

昨年秋、書籍のために、いろいろな形のファスナーポーチを試作した中で、ぜひ紹介したいと思ったのがこのポーチでした。

直方体のファスナー付ポーチ。「キャラメルポーチ」と呼んでいるかは別として、愛用している人も多いのではないでしょうか。

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私自身もいくつか持っていますが、まさか「ボンド」で貼って作ることになろうとは・・・。本にはちょっと変わった作り方を載せましたので、その背景について、少しまとめてみました。

<貼って作るキャラメルポーチ 2種類の方法「ソーイング方式」と「工作方式」の試作>

まず最初のサンプルは、”縫う”のと同じ発想の作り方「ソーイング方式」で試作 ※1。

問題なく仕上がったのですが、「ファスナー付きポーチ」の時と同じく、内側の糊(のり)代がどうしても気になりました。(ミシンを使う場合は、縫い代を出さずに作る方法もあるのですが、今回は縫い物をしたことがない人対象というコンセプトもあって、簡単な方法を選択しています)

うーん、どうしようか。縫い代にバイアスを貼って仕上げる形でもいいかな?でも、せっかく貼って作るなら内側もすっきりきれいに仕上げたいなあ・・・。

そして、秋の夜長、夜なべをしてたどり着いたのは、やはり「折り紙・工作方式」でした。

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キャラメルポーチでの「折り紙・工作方式」というのは、ラッピングの”キャラメル包み”のイメージで作っていく方法。芯を使って1つ1つ糊代を貼っていくという方法で、ミシンを使う場合とは根本的に発想が異なります。

下は内部の仕上がりの違いです。↓CamidecorHT15

そこで、2つの方法の長所と短所をまとめて編集者さんに相談し、せっかく新しいクラフトの手法を紹介する機会なので、今回は内側もきれいに仕上がる「折り紙・工作方式」での作り方を書籍で紹介することになったのでした。

カルトナージュなどの工作が好きで、ミシンが苦手な方にはおススメの方法です。芯はしっかり仕上がる樹脂の芯を使って、糊代に接着剤(ボンド:多用途ボンドやカルトナージュ用がおすすめ)を刷毛で塗る方法で作っています ※2

上の画像は教室の皆さんが作ったキャラメルポーチ。ミシン目が出ないのですっきり仕上がります。(ファスナーと布がしっかり貼れている事が大事なので、はがれにくい接着剤を使うのがポイントです)

キャラメルポーチ2- 布選びの楽しみ

 

<「ボンド裁ほう上手」で貼って作るキャラメルポーチ 「ソーイング方式」の大まかな工程>

このような経緯で、今回の書籍「貼って作るバッグとこもの」には仕上がりの美しさを優先して「折り紙・工作方式」を載せましたが、両方の作り方を知りたい方もおられるのでは?と思います。

カルトナージュのように糊代を貼っっていくという作業に慣れていない方や、手縫いなどでソーイングに慣れている方は、「ソーイング方式」の方が親しみやすいかもしれません。

本に紹介できなかった「ソーイング方式」の工程を簡単にまとめましたので、「内側に糊代が出てもOK」という方は以下の方法をヒントに試してみてください。裏地をつけない一枚仕立ての場合も同じ方法で作れます。

CamidecorHT8上の画像は「ソーイング方式」で試作した2つのポーチ。不織布と布の接着芯2種類の仕上がり具合を比較したものです。両方とも見た目はそれほど変わらず仕上がりましたが、ハリが出るのは不織布の接着芯です↓。最近は100円均一ショップにも売っていて便利ですね。

接着剤はコニシの「ボンド裁ほう上手」を使用しています。「ボンド裁ほう上手」は化学繊維には接着しにくいので注意です。サンプルは綿のプリント地を使っています。

 

以下は大まかな作り方の画像です。(「レザータッセルの作り方」などのように、行程を紹介するための画像ではなく、編集者さんと打ち合わせるために試作時に撮った画像なので、画質が悪いのはご容赦ください)

CamidecorHT91.まず、製図通りにカットした接着芯に、表布、裏布をそれぞれ貼ります。

2.ファスナーに貼る部分の糊代はボンドで貼って処理。その後、表布、裏布それぞれファスナーに接着。(「ボンド裁ほう上手」を使う場合はアイロンでしっかりと圧着)

3.ファスナーに両側とも貼ると、上の3つめの画像のように筒になります。その後、緑色の★印部分を内側に織り込んでボンドで貼り合わせます。(糊代を貼るときは裏返して貼ってもOK)

CamidecorHT12-1 4.最後にオレンジの★印の糊代 を貼り合わせ、立体にして完成です。 糊代が気になる場合は、バイアステープを貼って隠すか、内側の布部分に貼ってしまうとよいでしょう。裏地をつけない1枚仕立ての場合は、ファスナー部分にテープなどを貼って補強すると強度がアップします。(市販のポーチでは内側に”縫い代”が出ているものも少なくありません)

 

「芯地」や「接着剤」との相性については、別にまとめて紹介したいと思います。

※1 ここでの「ソーイング方式」とは”貼って作る手法”の1つの呼び名で、”縫って作る方法”のことではありません。ちなみに、キャラメルポーチをミシンで縫って作る方法にも複数あり、今回の「布を畳んで両脇を縫うだけ」というのはかなり簡単な方法です。

※2  カルトナージュの作業に慣れた方が「折り紙・工作方式」で作る場合は、アイロンのいらない接着剤を刷毛で塗る方が作りやすいと思います。ただ、カルトナージュ作品同様、洗濯不可ですのでご注意を。

筒型ボックス(3段タイプ) -ジュエリーケースのような箱

新緑がまぶしい爽やかな季節がやってきました。手入れが悪く、もしかしたら枯れてしまったのかも・・・と心配していた鉢植えの枝からやわらかな新芽が出て、生命の強さに感謝。新緑が陽に透けてキラキラ輝く風景を見るのはこの季節の一番の楽しみです。

さて、下の画像は筒型ボックス(3段タイプ)。2008年にサンプルとして作った作品で、2009年の春から教室の定番の課題となっています。

閉じるとただの筒ですが・・・

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開くと3段の丸箱のオープン棚が出てきます。

昔どこかのショップで見かけた「革製の筒型ジュエリーボックス」に触発されて作ってみた作品ですが、布で手作りする場合は、できるだけキレイに仕上がるよう、ちょっとした裏ワザを使っています。

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下の画像は同じ日に教室で仕上げた方お2人の作品。

赤いボックスは、クロスステッチプロ級の方の作品で、刺繍と3種類の布のバランスが絶妙です。

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黒いボックスも3種類の材料を上手く組み合わせ、スタイリッシュな仕上がりに。

作品の色は偶然に「赤と黒」。フランスの小説とは全く関係ありませんが、黒いボックスの裏側は香水ビンとエッフェル塔のモチーフ。(その後、黄色とグリーンのリボンがあしらわれ無事完成となりました)

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教室では初心者も上級者も一緒のスペースで、それぞれ違った課題に取り組んでいますが、進度が同じ方同志、あえて同じ課題で調整することも少なくありません。別の人のアイデアや布選びに触れることによって、作る楽しみが2倍になり、作業の苦しみ(?)が軽減されるようです。

筒型ボックスには構造が異なるバリエーションが5種類ありますが、3段タイプは中・上級者向けの1日クラスの作品です。

紙袋トート応用1 ー和紙のバッグと折り畳みAタイプ

今回は紙袋トートバッグのバリエーションを少し紹介します。

「紙袋トート」は、もともと教室のレッスン課題として2007-2008年に考えたアイテム。

折り畳み式や応用デザイン、和紙タイプなど幾つかのバリエーションを作ってきましたが、、2013年に発売になった本、「ボンド」で貼って作るバッグとこものにその中でも簡単なタイプの作り方を紹介しました。

教室の課題では、持ち手を交換できるタイプも学んでいただけます。金具がついた持ち手(ストラップ)も全て手作り↓Camidecor1425-3

 

<和紙を使った紙袋トート(2010年制作)>

実は「紙袋トート」を書籍で掲載したのは3回目。

最初は2010年に刊行された『創作のヒント! カルトナージュBOOK―宝箱づくりのヒント集』にタッセルトランクやミニトランクと一緒に掲載。当時はカルトナージュの技法でバッグを作るのが珍しかったようで、作品紹介という感じでした。

ピンク×白のストライプ-靴とバッグの刺繍入りミニトランク(2009年)

 

次に紹介したのは2011年の書籍『和紙で作るカルトナージュ』。ここではシンプルな作り方も掲載しています。

書籍のコンセプトに沿って和紙で作った作品。伝統柄の和紙を少しモダンな感じに仕立ててみようと試みた作品で、使ったのは「いせ辰」さんの江戸千代紙(後ろ3点)と京友禅紙(手前の縞柄)です。

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上の画像の5つのバッグ、形や構造が少しずつ違っていて、真ん中の小さなバッグは折り畳めるタイプ。(折り畳みにはAとBの2種類あって、こちらはAの方です)

この濃いピンクと銀色の市松模様の江戸千代紙のミニバッグ、もともとギフトバッグとして作ったものですが、ちょうど封書や小冊子が入るサイズなので、今は卓上レターケースや小物入れとして使っています。(携帯、メガネ、文庫本など入れて家の中で持ち運ぶのにも便利です)

底が畳めるタイプは、内底に薄めの厚紙を入れて使うのがおすすめ。底がしっかり安定します。↓

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<2008年の教室で受講していただいた作品より>

次に紹介するのは、画教室の皆さんの作品(2008年)で、持ち手交換型の紙袋トート。こちらは畳めないタイプで、各自好きな大きさで設計し、革の色も好みのものを選んで制作します。

箱とは違う発想で布使いが楽しめるのも嬉しいところで、左のお2人の作品は、あえて柄の布をマチ部分に使用するという素敵なアイデア。(こちらのページに掲載したもの)

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「ボンド」で作るなんて強度は大丈夫なの?と聞かれることがありますが、木工用接着剤の接着力はかなりのもの。カルトナージュの箱を解体するのが大変なのを経験した方も多いのではないでしょうか。

気をつけなければならないのは、水と材料。紙は水に弱く、また、「木工用接着剤」は水溶性なので、雨がザーザー降っている中、傘もささずに持ち歩くのはおすすめできません。

また、接着剤には材料との相性があり、材料によっては接着できないものも。自然素材の綿や麻はしっかり接着できますが、化繊を使うと接着力が弱まる(または接着しない)ので、注意が必要です。

 

以下は教室で受講された方下の作品の一部です。

 

紙袋トートとマチ付きトート-芯地とデザインの関係

サブバッグとしてちょっとした荷物を入れるのに便利な紙袋、ペーパーバッグ。少ししっかりしたものが欲しい時、気に入った布で作りたい時は、手作りすることが可能です。

最初の画像は厚紙に布を貼って作った「紙袋トート」。カルトナージュ(厚紙細工)のテクニックを応用した作り方で、1㎜程度の厚紙を芯にすることによって、カチッとしっかりしたバッグに仕上がります。

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2番目の画像↓ は「マチ付きトート」と名付けたバッグ。上の紙袋トートと全く違って見えますが、実はほぼ同じ構造。もともと「紙袋トートのソフトタイプ」と呼んでいたアイテムです。→こちらにも画像があります。Camidecor1424 構造が同じなのに全く違うデザインに見えるのは、布を貼る「芯」にナイロン樹脂繊維の芯を入れることによって、柔らかくハリのある仕上がりになるから。横のマチを広げると別のデザインが楽しめます。

脇のマチをたたむと、紙袋バッグと同じ構造なのがなんとなくわかるでしょうか?こんな風に構造は同じでも芯にする材料が違うと全く表情が変わってきます。(注1)

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下の画像は、教室で作った方の作品。ナチュラルカラーのチェックと麻がぴったりで、私のサンプルよりずっと素敵に仕上がっています。

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「紙袋トート」は、もともと教室のレッスン課題として2007-2008年に考えたアイテム。持ち手を交換できるペーパーバッグが欲しくて作ったもので、金具がついた持ち手(ストラップ)も手作りです。

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その後、折り畳み式や応用デザイン、和紙タイプなど幾つかのバリエーションを作ってきましたが、先日発売になった本、「ボンド」で貼って作るバッグとこものに紹介したのは、上の2つの作り方。

身近な材料(紙と布)で作れる「紙袋トート」と、ソフトタイプの「マチ付きトート」です。

今回の書籍は、「ソーイングと工作の間の新しいクラフト」ということもあって、「できるだけシンプルで簡単に作れる」ことを優先し、寸法や工程が複雑にならないようなアイテムを選びました。

以下は2つのバッグの打ち合わせ用に作った資料ですが、プロセス画像を整理して難しそうなものは却下に・・・。ソフトタイプのマチ付きトートはとてもカンタンなアイテムです。

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本にはできるだけ細かい作り方のポイントなども入れるようにしましたが、今後、少しずつこちらのページで補足していこうと思っています。

 

注1:「マチ付きトート」に使う接着芯について・・・不織布や布の接着芯を使って作ると、よりクタッとした柔らかい仕上がりになります。厚紙や樹脂の芯には木工用接着剤やカルトナージュ用接着剤を使っていますが、不織布や布の接着芯を使う場合はコニシの「ボンド 裁ほう上手」でも作れます。

※樹脂繊維芯にはスライサー(ワッペンスライサー)を使用・・・浅草ゆうらぶ、角田商店などで購入可能です。

縫わずに簡単に作れる、超軽量のクラッチ&ショルダーバッグ-1

軽くて便利な「クラッチバッグ(ショルダーにもなるタイプ)」。革のストラップをつけてショルダーバッグとして使ったり、「バッグ・イン・バッグ」にして、ポーチ代わりに使ったり・・・。

『縫わずに貼って作るバッグと小物』シリーズの中でもとても便利なアイテムです。※1

「クラッチバッグ」「ハンドバッグ」には応用タイプやバリエーションが複数あり、いろいろなテクニックを組み合わせることで進化していくのですが、教室ではまずは基本のタイプ(一番簡単に作れるタイプ)をマスターしていただいています。

 

さて、この「クラッチ・ショルダーバッグ」、一番最初に試作してみたのは今から数年前、2009年か2010年頃だったでしょうか。

下がその作品で、レトロカラーのストライプとお揃いの北欧風の生地で作ったもの。ずいぶん前に作った古ぼけた薄型のサンプルですが、クラッチバッグ&ショルダー兼用で、内側にはファスナーポケットもついています。

今見ると、くたびれてぱっとしない感じ・・・。でも、私にとっては、ここから接着剤で作るクラッチバッグ、ショルダーバッグの課題作りが始まった、懐かしいサンプルです。 (後ろのバッグは2008年に教室用の課題として作った紙袋トート

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バッグインバッグとして、また、ポーチとして気軽に使える、クラッチバッグ。大きさや留め金を変えたり、持ち手を工夫するとがらりとイメージが変わります。

 

以下に教室の皆様が作った作品を少し紹介。

モノトーンやベーシックカラーの作品は、スタイリッシュでおしゃれな仕上がり。合わせたいファッションのイメージや季節、使いたいシーンに合わせて、結構簡単に作れます。

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好みの花柄やボタニカルプリントで作るバッグは、手作りならではの贅沢(下)。市販のバッグにない軽さで、ポーチやバッグ・イン・バッグとしても使えるので、遊び心のある柄物でもOK。内側の生地には、それぞれのこだわりが感じられます。

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麻のシンプルなバッグやストライプは万能選手。

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エミリオ・プッチや北欧のデザイナーズファブリック、Linton(リントン)のツイードなどの材料、オートクチュール刺繍のコサージュとお揃いのバッグなど、皆さんそれぞれ自由な発想で。定番の黒や紺はやっぱり使いやすくて人気です。

ファッションの好みは人それぞれ。市販品でイメージに合うものを見つけることが難しい時、自分が使いやすい大きさや材料でササッと手作りできるのはとても便利です。

クラッチバッグ(皆様の作品ブラック)

 

レッスンでは用途に合わせて大きさや蓋のデザインを考え、持ち手や金具との関係など細かな部分を考えながら作っていただきます。(形や柄の合わせ方、金具などちょっとしたことで出来上がりのイメージが変わります。また時代によって大きさの流行が変化するので、サンプルもいろいろな大きさで作っています)

カルトナージュ(厚紙で作るタイプ)を学んでいる皆さんにとっては、箱型のバッグとの比較という観点でも興味深い課題。

デザイン性や機能性をより高めたバッグを作りたい方は、基本タイプをもとにさまざまな応用作品を学びます。

 

※1「クラッチバッグ(ショルダーにもなるタイプ)」は教室の「ボンドで作るバッグとこもの」の本の一番最後にひっそり掲載されています。

 

デニムで作るバッグとポーチ-緑まぶしい季節の大人のデニム

冬に活躍する黒やツイードのバッグと小物

ボンドで貼って作るファスナーポーチと巾着-工作(クラフト)方式で作る新しい方法

ペンケース、小物入れ、コスメポーチなど幅広い用途に使えるファスナー付きのポーチ。

今まで縫って作る方法しかなかったのは、布とファスナーの継ぎ合わせ部分を接着剤を貼って作るのは何となく不安があったからではないでしょうか。

今回刊行される本『ボンドで貼って作るバッグとこもの』ではコニシのボンド「裁ほう上手」や多用途ボンドを使って、ファスナーポーチを作る新しい方法を提案しています。

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<ファスナーポーチをボンドで貼って作る方法とメリットとデメリット> -以下、ワークショップのお知らせからの引用です-

「ボンドで作るファスナーポーチなんて・・・」と思っている人も多いかもしれません。でも、実は意外にメリットがあるのです。

まず、ステッチが出ないので見た目がすっきり。布に合う色の糸を探したり、わざわざ買いに行く必要がないのです。また、ミシンで作る時は、ファスナーの金具が邪魔になって縫い目が曲がることも多いけれど、その心配はなくなります。

そして、内側を裏地付きにする場合、下の画像の【工作方式】で作れば、糊代(縫い代)を内側に出さず美しく仕上げられます。(折り紙&工作の方法なので、慣れればカンタンです)

デメリットとしては、ボンドで貼った部分が少し固くなることや、ファスナーと布の接着に神経を使うこと。剥がれないようしっかり貼れているか確認が必要です。また、洋裁やミシンに慣れている人にとっては、面倒に感じるかもしれません。

今までファスナーポーチを作ったことがない人や、カルトナージュなどの工作が好きな人にはお勧めの方法です。

<縫わずにボンドで貼って作る2つの方法ー「ソーイング方式」と「折り紙・工作方式」>

ボンドでファスナーポーチを作る方法は複数考えられます。ただ、書籍にはページ数の制限があって1つの方法【工作方式】しか載せられなかったので、今回はその経緯やもう1つの方法について書きたいと思います。

 

上の画像は、書籍に作り方を紹介するために2013年に作った試作品。一見同じように見えるファスナーポーチですが、実は試行錯誤し、2種類の方法で作っています。さて、何が違うかというと・・・。

2つの作り方とは、「ソーイング方式」「折り紙・工作方式」(勝手にそう名付けました)。 作り方の違いで内部の仕上がりが違ってきます。

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上の画像はポーチ内側。向かって右、シャーベットオレンジの方は「糊しろ」が内側に出ていますが、左側の赤い裏地の方は糊代が出ていません。前者は「ソーイング方式」で作り、後者は「折り紙・工作方式」で作ったサンプルです。

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「ソーイング方式」と呼んでいる方法は、ミシンで作るのと同じプロセスで脇を縫う代わりに貼って仕上げる方法。ファスナーポーチを初めて接着剤で作った時はこの方法で作ったのですが、無事に仕上がったものの、せっかく裏地をつけたのに内側に糊代が出るのがどうしても気になりました。

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そこで考えたのが「折り紙・工作方式」です。

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本の帯に少し載っていますが(↑上画像)、折り紙を折って工作をするような発想で仕上げていく方法です。幾つかのアイデアが浮かんだ中、裏地をつける場合に簡単に作れて失敗しにくいと思ったのは、この「折り紙・工作方式」でした。

<どちらの作り方が自分に合っているか?の判断>

どちらが作りやすいかは、人によって異なるかもしれません。

カルトナージュ愛好家の人など、工作が好きな人は「折り紙・工作方式」にぜひ挑戦してみてください。この方法で作ると、簡単に裏地付きの巾着なども作れます。(巾着は裏地付き、裏地無しの両方のレシピを本で紹介しています)

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自分で使うので細かい部分はそれ程気にしないという場合は、1枚仕立て(裏地なし)のファスナーポーチを「ソーイング方式」で作るとあっという間に仕上がります。内側に糊代が出てしまった場合でも、ボンドで貼っていればホツレは出にくいですし、気になる場合はバイアステープで隠すといいでしょう。

<教室の皆さんの作品例>

下に紹介する画像は教室の皆さんが接着剤で貼って作った「ファスナーポーチ」。カルトナージュ教室の皆さんなので、貼って作るのは大歓迎とのことで、折り紙工作方式で作っています。

嬉しかったのは、ミシンを出さなくてもいいので縫って作るよりも楽!という意見が出たこと。

ファスナーポーチの場合は、ミシンで作るとファスナー部分の縫い目が出ることも多く、布の色にぴったり合う糸を探すのが大変な時も。縫い目を出さず、すっきり仕上げたい場合にもお勧めの方法です。

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<注意:材料に合った接着剤を選びましょう>

使用する接着剤については、布だけで作るのか、芯地を入れるかによって多少変わってきます。

●布だけで作る場合:「ボンド裁ほう上手」がお勧めです。水洗いができるというのも便利ですね。芯地を使わない巾着は「裁ほう上手」で作っています。一方、芯地を使って作るファスナーポーチやキャラメルポーチを場合は芯地の種類によって注意が必要です。 

●芯地を使う場合:薄い不織布の芯を使う場合は「ボンド裁ほう上手」でOKですが、分厚い樹脂の芯(スライサーなど)を使う場合は「多用途ボンド」や「木工用ボンド」「カルトナージュの接着剤」を刷毛で塗る方法をお勧めします。

 

今回の書籍の表紙に、「裁ほう上手」と載っているので誤解されやすいのですが、ほとんどの作品が市販の布用ボンドや木工用ボンドでも制作可能です。(芯地によって相性の良い接着剤が変わります)

本を見ていろいろ作って下さった皆様の中には、両面テープ(強力タイプ)を使ったり、ウルトラ多用途(コニシ)を使って作った方もおられ、もちろんそれでもOKです。

接着剤については、今まで様々なものを試してきたので、また別の機会に紹介したいと思います。教室では材料に合わせた接着剤や芯地の選び方も学びながら作品を作っていただいています。

 

—追記—

2015年春に「YKKものづくり館」さん主催でワークショップを行いました。書籍に載せた「折り紙・工作方式」で、裏地付きのファスナーポーチを作っていただきました。

YKKのヴィンテージ復刻ファスナー「OLD AMERICAN」とワークショップのお知らせ

縫わずにボンドで作るファスナーポーチ(裏地付)-ワークショップのキット作り

 

<超簡単!裏地なし(1枚仕立て)のファスナーポーチの作り方>

「ボンド裁ほう上手」で作る裏地なし(1枚仕立て)のファスナーポーチの作り方については以下で紹介しています。

縫わずに「ボンド裁ほう上手」で作る簡単ファスナーポーチの作り方-裏地無しタイプ(1枚仕立て)

 

<フラットタイプの次は立体ポーチに挑戦>

フラットタイプのファスナーポーチの作り方をクリアした後は、ぜひ立体のポーチにも挑戦してみてください。

キャラメルポーチ 貼って作る2つの方法

 

ボンドで貼って作るバッグとこもの(縫わずに作るバッグとポーチ)

カルトナージュと同じく”接着剤で貼る”というテクニックを使った、「貼って作るバッグとこもの」シリーズ。

以下は教室の課題として考えてきたアイテムの一部です。 Camidecorbag4

「バッグ」と「靴」というアイテムがもともと好きで、カルトナージュのバッグやトランクなどを作るのが楽しみの1つでしたが、厚紙を使った作品はどうしてもずっしりと重くなってしまいます。

そこで、”貼って作る”というテクニックを使い、より簡単に、軽くて持ちやすいバッグやブックカバーなどを作れないかと2006年ごろから構造や材料を試行錯誤し、少しずつアイテムを増やしてきました。

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カルトナージュは「厚紙(Carton、カードボード)」を使って作りますが、バッグなどを作る場合は、厚紙の代わりに 手芸用接着芯や薄い紙を使うことも。使う芯によって仕上がりが変わるのが面白いところです。

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このシリーズのアイテムは2時間もあればさらりと作れてしまうものも多く、教室では、カルトナージュの中上級者の皆さんを対象に、3作品を1日クラスで作っていただくという、リーズナブルなセットメニューを設けているほど。

楽しみながら簡単に作れる「バッグとこもの」シリーズ。カルトナージュの複雑な箱作りに疲れた時の息抜きとしても良いようです。

カルトナージュのタッセル用トランク-雛道具と房飾りによせて

桃の節句で始まった3月もあと数日。各地から桜便りが届き、日本各地でいよいよ春本番です。

書籍の最終チェックや雑事に追われてあっという間に過ぎていった3月。3月半ば過ぎにはアートコンプレックスセンターで開催された展覧会「人形の館 HAZAMA」でワークショップを担当させていただきました。(・・・ワークショップに参加して下さった皆様、ありがとうございました。このページでイベント告知をする時間が取れず、申し訳ありませんでした)

人形の館の展覧会では、人形作家の先生方の素晴らしい作品から深い感動と刺激をいただきました。(感動や尊敬の思いが溢れて、うまく言葉にまとめられない自分がもどかしい)

書きたいことは沢山あるのですが、出来事や感動したことをタイムリーに表現するのが下手なので、人形展やワークショップについては、もう少し熟成させてから書きたいなと思っています。(下がワークショップの課題「アンティークスタイルの箱」です)

<雛道具と房飾り、カルトナージュのタッセルトランク>

ひな祭りのある3月はお人形にぴったりの月。雅で美しい雛人形や、こまごまとした雛道具に心惹かれるのは子どもの頃も今も変わりなく、雛道具の箪笥の引出しを開けたり、重箱の房をほどいて遊んでみたくなったことを思い出します。

さて、下の画像はトランク型のコレクションケース(タッセル用トランク)の内部。 2008年から2009年にかけて制作し、「カルトナージュBook(2010年1月/マリア書房発刊)」という書籍に載せた作品です。

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タッセルやリボンなどを収納するために作った少し大きめのトランク。上部には曲面のデザインを少し入れ(下の画像左上)、内部は下段の引き出しに細かなものが収納できるようにしています。

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この引き出し、閉めると一見同じように見えますが、実はそれぞれ開き方が異なります。引き出しの作り方にはいくつか種類がありますが、この作品では3種類を組み合わせています。

下の画像、ドアのように開いたり、手前に引くタイプがあるのがわかるでしょうか。引き出しの中から色とりどりのタッセルやリボンが顔をのぞかせます。

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十数年前からタッセルを見るとつい購入してしまうクセ(?)があり、結局トランクでは納まらずに100円ショップの透明ケースが大活躍。ここ数年はタッセル熱も落ち着き、ほっとしています。

幼い日に雛道具を見て、「この道具で遊びたい!」という欲求にかられた日を思い出しながら、もしかしたら「房飾り(タッセル)」との初めての出会いも、3月の雛飾りを通してだったかもしれないなあ・・・とぼんやり考えています。

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追記(2024年):教室用の課題としてではなく、自分の創作物として制作した作品ですが、長年通って下さっている生徒さんからの要望があり、2022年に教室の課題として作っていただきました。

 

カルトナージュのちいさなお裁縫箱-シークレットボックス(秘密の箱)

今回は「ひな祭り」の3月ということで、雛道具のような小型のカルトナージュ作品「縦長タイプの小型のお裁縫箱」を紹介します。

<裁縫道具のための秘密の箱 シークレットボックス >

箱を開けてみないと内部がわからない秘密の箱、シークレットボックス。

AタイプBタイプに続いて、今回はCタイプ。自由なアイデアで作る応用作品のサンプル(2007年制作)で、裁縫用小物のための小型の箱です。

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下の画像は、箱を開いたところ。小さな引き出しやニードルブック(フエルトの針刺し)、ピンクッション、はさみなど、こまごましたものが収納できるようになっています。

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箱を閉めると長方形のシンプルな形。

大きな裁縫箱を出さずに、ちょっとしたホツレを縫ったり、ボタンをつけたりの作業にぴったりなカルトナージュの小さなお針箱。雛道具を作るような楽しさと遊び心で仕上げたアイテムです。

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秘密の箱(シークレットボックス)のアイデアは無限なので、すこし頭の体操がしたい時に。

ミニサイズのニードルブックや小さなクリップ、ボタン、糸巻なども収納できるようになっています。

もともと、自分用に作った作品ですが、その後、教室で受講していただける課題となりました。

カルトナージュ中・上級者向け作品(選択制)。基礎作品でクリアするさまざまなアイテムの集合体なので、シェルフのような引き出しも復習のような感じで楽しく取り組んで下さっています。

教室の皆さんが作品を無事完成し、サンプルよりずっと素敵に仕上がっているのを見るのがとても嬉しいひとときです。

今回のシークレットボックス、2008年に秋の実りと一緒に撮った画像もあって、そちらは以下の投稿で紹介しています。

 

栗色の眼鏡ケースAとポーチ-2008年秋の作品より

 

カルトナージュで作るちいさなお裁縫箱 受講された皆様の作品

マジックカードケースの作り方

ひな祭りも終わり、もうすぐ春休み。今回は子どもたちと一緒に手作りできる、簡単で楽しい作品の作り方を紹介します。

見た目はただの長方形のカード。画像ではちょっとわかりにくいのですが、両側から開くタイプの不思議な仕掛けのカードケースです。 Camidecor1394 開いてみると・・・

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「マジックカードケース」、「マジックウォレット」、「パタパタ」・・・など呼び名はいろいろあるようですが、古くから、簡単な手品の道具や玩具、文房具などに応用されて楽しまれているアイテムです。ごく簡単な仕組みで、箱などにも応用できるテクニックなので、カルトナージュを楽しんでいる方にはおなじみのマジックケース。

教室にいらしている方からのリクエストもあって、「How To Make」のページに作り方を掲載するつもりで撮っておいた画像を以下にまとめました。

<マジックカードケースの作り方>

まず材料を準備しましょう。 道具については、「How To Make」のページを参考にしてください。 大きさは用途に合わせて自由に変えることが可能です。 CamidecorHT1-1

 

厚紙に材料を貼って表側と内側のパーツを作ります。 CamidecorHT1-2

 

次にリボンのレイアウトと位置を決め、印をつけます。ここで正確に印をつけておくのがポイントです。

内側の柄の組み合わせは自由。完成サンプルでは両面花柄ですが、以下は花柄とストライプを組み合わせています。 CamidecorHT2

 

④の印に合わせて、リボンの糊しろを接着剤でしっかり貼ります。 CamidecorHT3 内側の完成です。 CamidecorHT4

リボンを平行にしたい場合も同じ要領で作ります。CamidecorHT5

 

最後に外側のパーツを 貼ってできあがり。 CamidecorHT6

 

レースを貼ったり、薄型ポケットをつけたり、自由な発想でオリジナルのマジックカードケースを作りましょう。

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マジックカードケース(応用例)-家の形のパタパタカード

 

ビタミンカラーの格子柄-ハウス型ツールボックス(2008)

寒い冬の間、雪がちらつくのを眺めながら、暖かい地域でできた国産のフレッシュな蜜柑やネーブルなどの柑橘類を堪能できるなんて、よく考えると幸せなこと、細長い日本の形に感謝です。

みかんという果物は、あまりに身近にありすぎて、ついありがたみを忘れがちですが、あざやかなオレンジ色も、脳を刺激する香りも、甘くて酸っぱい味も全て、元気がもらえる冬の恵みです。

以下の画像は、ビタミンカラーのチェックを使った「ハウス型ツールボックス」。

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レモン、オレンジ、りんご、メロンといったビタミンたっぷりのフルーツを連想させるチェック(格子柄)の布。 箱にするには派手すぎるし、何か楽しい感じのアイテムにしたいなあと考えて作った作品です。(2008年制作で、画像は2009年の3月初めに撮影したもの)

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この細長い形の家の箱、実は収納箱になっていて、片側には複数の引き出し。

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窓やドアにも格子柄を少し入れて、持ち手は金具をつけています。

落ち込むことがあったとき、無意識に明るい色を選んでいるのは、なんとなく元気がもらえる気がするからでしょうか。好きな色でものづくりをするのは、確実にストレス解消や癒しの効果があると実感しています。

両側から使えるカルトナージュ2種 -手前に倒れる引き出しや皆様の作品など

※ハウスボックスA,B、Cタイプはこちらから

追記<受講された皆様の作品を少し紹介>

2008年に課題としてスタートし、その後、教室では中上級者向けの選択制課題の1つとなりました。皆様それぞれのアイデアで、自分だけの素敵なハウス型ツールボックスが出来上がります。

 

シークレットボックスBと寄木細工の秘密箱

箱を開けないと内部の構造がわからない箱を、教室では「シークレットボックス(秘密の箱)」と呼んでいて、四角い箱から筒型まで様々なサンプルを作っています。(前回の雪山リゾート柄の作品はシークレットボックスAタイプ)

ちょっと大げさな名まえですが、開けてみて「あらっ!」と思うささやかな仕掛けを自分で作れるのは魅力的。基礎作品から中級へ移行する際のウォーミングアップ的なアイテムとして楽しんでいただいているメニューです。

Camidecor1390上の画像はシークレットボックスBで、Aとは少し異なるタイプ。内部構造のアイデアは無限ですが、1日で仕上げるには限度があるため、まずは複数のシンプルな収納箱にする方がほとんどです。

どんな用途に使うかは人それぞれで、以下に紹介するのは「お菓子を入れる箱にしたい」という素敵なアイデアのお2人の作品。

受講日は別々でしたが、偶然に同じアイデアで材料も同じガトー(洋菓子)モチーフの生地。それぞれ工夫をこらし、お菓子やキャンディを入れるのが楽しくなる可愛い箱に仕上がりました。

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上段左と右は別の方の作品です。内側をストライプにした方は内箱に3色使ってポップな感じに。内側をお菓子柄にした方は内箱全部をピンクにして甘く優しい感じになっています。

 

「秘密の箱」というと、思い出すのは箱根の寄木細工のからくり箱。その不思議さと美しさはまさに日本の匠の技。最後に音が鳴る仕掛けもあったりと、幾重にも繊細な日本の伝統工芸品ですが、Japanese Pazzle Box、Trick Box、Secret Box と呼ばれ、海外にもファンが多いようです。

寄木細工の歴史は興味深く、古代シリアで生まれ、シルクロードを経て日本に伝わったとか -NHK美の壺「寄木細工」より。

明治時代、海外向けの輸出用に作られたものも多かったようで、家具などはいろいろしかけがあって、大きなからくり箱のよう。寄木細工コレクター金子皓彦氏所蔵のライティングビューロー(イギリスへ輸出されたもの)が、現在小田原城ミューゼの特別企画展「輸出工芸と職人技の美」で展示中です。

雪山リゾートの楽しみ-シークレットボックスA

2週続いた雪の週末。今週は雪マークも消えほっとしましたが、地域によってはまだ深刻な状況が続いていて心配です。

2月初めに開幕したソチオリンピック。昨年秋からの忙しさがピークとなり、じっくり見る時間がなかなかとれず残念でしたが、冬季オリンピックの競技には、雪や氷に閉ざされた冬の間、様々なスポーツの楽しみを考え出した人間の知恵が感じられ、夏のオリンピックの種目とはまた違う面白さがあるなあ・・・と感じます。

以下に紹介するのはウィンタースポーツがモチーフの材料を使った作品。

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まず、上の画像は2006年冬に作ったシークレットボックス(秘密の箱)Aタイプ。 雪山のリゾートがテーマのフランスのヴィンテージ柄を復刻した生地を使い、クリスマスシーズンに向けて作ったカルトナージュ作品です。

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フランスのシャモニーなどアルペンリゾートの風景でしょうか・・・スキージャンプしているカップルやそりに乗っている貴婦人、雪遊びをする子どもたちや雪山の動物などが描かれていて気に入っているのですが、旅先のどのお店で購入したかなど全く記憶にないのが残念。

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ふたを開けると3段の収納箱になっている構造で、仕切りをつけたり深さを変えたりと自由に工夫することが可能です。

柄をどう使うか悩ましかったものの、自分の好きなように使うのが一番、と気楽に考え、箱のふたには雪だるまと赤い帽子の男の子、本体には優雅にスケートを楽しむカップルを入れました。

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2006年といえば、トリノオリンピック開催の年。早朝のスケート競技の感動はついこの間のようですが、あれから8年経ったとは・・・。今回のスケート競技の感動も深く心に刻まれ、折にふれて勇気をもらえる気がします。

Camidecor1388上の画像は2002年に作ったフランス額装のマット。真ん中のイラストはスキーリゾートのカップルを描いたジョルジュ・バルビエの版画です。

100円ほどのポストカードですが、自分なりのイメージにマットを作ることによってオリジナルのインテリアアクセサリーが完成するのが額装の魅力です。(2002年は偶然にもソルトレイクシティオリンピックの年ですが、オリンピックごとに冬スポーツの素材を使っているわけではありませんので、念のため・・・)

多くの感動と勇気を与えてもらった冬の祭典。もうすぐ終わると思うと少し寂しく感じます。