貼って作るふた付きフラットポーチ1

バッグ・イン・バッグの際に一緒に紹介したふた付きフラットポーチ。教室の課題でもあり、いろいろな大きさやバリエーションのサンプルを作っていますが、今回はその中から少し・・・。

こちらは「ボンドで作るバッグとこもの」の本に作り方を紹介したものと同じipad miniが入るサイズ。麻のアンティーク風の生地で作ったものの、書籍のコンセプトと少々ずれるのでにボツになった作品です。

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芯地に樹脂繊維芯※1を使っているのでハリと弾力のある仕上がり。ボンドは「裁ほう上手」ではなく、刷毛で塗るボンドで作っています。

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内側の生地も麻。モーブカラーよりも少し赤みがかったグレイッシュな紫色で、アンティークモーブカラーと呼ばれることもある色です。

下の2つはティルダ(Tilda)の生地を使ったもの。ティーカップ柄の可愛らしい生地とストライプや無地を組み合わせました。柄の出し方はベストではありませんが、細かいことは気にせず自由に作って楽しめるのがハンドメイドの醍醐味です。

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ふたを開くとこんな感じ↓。フラットポーチは設計がとても簡単なので、自由に大きさを変えて作れるのが良いところ。今度、この布で旅行の時に持って行く小さいサイズのお茶用(ティーバッグ用)ケースを作ろうかな・・・と考えたりしています。

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<芯地(接着芯)と作品の関係>

今回紹介したフラットポーチ、芯地(接着芯)を使うまず第一の目的は、薄い布にハリを持たせること。そして、糊代が貼りやすいこと、曲線が美しく仕上がることもメリットの1つです。もちろん芯地なしで布だけでも作れますが、その時はできるだけしっかりした布で、ふたのデザインは直線がおすすめ。布だけの場合や不織布の接着芯を使う場合は、「ボンド裁ほう上手」で作れます。※2

接着芯には多くの種類があり、いろいろなタイプを試しましたが、下の画像は少し薄めの接着芯を使ったもの。ちょっとクタッとした感じに仕上がっています。

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「貼って作るバッグとこもの」シリーズ。教室のレッスン課題にする場合は、縫うのが大変だから・・・という理由よりも、貼って作ることにメリットがあるアイテムをできるだけ考えるようにしています。そして、ありがたいことに、ソーイングと違った仕上がりが楽しめるこのフラットポーチは手芸の達人の皆さんにも大好評。目的に合わせて大きさを変え、皆さんいろいろ楽しんでおられます。

さて、縫って作った場合の例ですが、下の画像は15年以上前にミシンで作った布のポーチ。(バイアステープを探していたら、いろいろ出てきました・・・雑な作りですみません・・・) 蓋の曲線部分はバイアスを使って一部手縫いで作っていますが、私の腕がイマイチで、蓋の曲線部分など少々難あり・・・。接着芯は使わずに布だけの柔らかい仕上がりです。

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「縫って作るバッグやこもの」と「貼って作るバッグとこもの」。それぞれに良い所があるので、個人的には両方の良い所を使い分けてモノ作りを楽しめるといいなと感じています。

 

※1: 樹脂繊維芯:スライサー(ワッペンスライサー)を使用・・・浅草ゆうらぶ、角田商店などで購入可能。「ボンドで貼って作るバッグとこもの」の本、P6、P34はこちらを使用しています。また、教室の課題アイテムには厚紙を作って作る「服紗(ふくさ)」もあり、それぞれの作り方の違いを比較できるようにしています。

※2: P17のトラベルポーチは布とボンド「裁ほう上手」だけで作っています。