月別アーカイブ: 2014年3月

カルトナージュのタッセル用トランク-雛道具と房飾りによせて

桃の節句で始まった3月もあと数日。各地から桜便りが届き、日本各地でいよいよ春本番です。

書籍の最終チェックや雑事に追われてあっという間に過ぎていった3月。3月半ば過ぎにワークショップを担当した展覧会「人形の館 HAZAMA」では、人形作家の先生方の素晴らしい作品に深い感動を与えていただきました。(・・・ワークショップに参加して下さった皆様、ありがとうございました。このページでイベント告知をする時間が取れず、申し訳ありませんでした)

***出来事や感動したことをタイムリーに書くのが下手なので、人形展やワークショップについては、少し熟成させてから書きたいなと思っています***

ひな祭りのある3月はお人形にぴったりの月。雅で美しい雛人形や、こまごまとした雛道具に心惹かれるのは子どもの頃も今も変わりなく、雛道具の箪笥の引出しを開けたり、重箱の房をほどいて遊んでみたくなったことを思い出します。

さて、下の画像はトランク型のコレクションケース(タッセル用トランク)の内部。 2008年から2009年にかけて制作し、「カルトナージュBook」という書籍に載せた作品です。

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タッセルやリボンなどを収納するために作った少し大きめのトランク。上部には曲面のデザインを少し入れ(下の画像左上)、内部は下段の引き出しに細かなものが収納できるようにしています。

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この引き出し、閉めると一見同じように見えますが、実はそれぞれ開き方が異なります。引き出しの作り方にはいくつか種類がありますが、この作品では3種類を組み合わせています。

下の画像、ドアのように開いたり、手前に引くタイプがあるのがわかるでしょうか。引き出しの中から色とりどりのタッセルやリボンが顔をのぞかせます。

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十数年前からタッセルを見るとつい購入してしまうクセ(?)があり、結局トランクでは納まらずに100円ショップの透明ケースが大活躍。ここ数年はタッセル熱も落ち着き、ほっとしています。

幼い日に雛道具を見て、「この道具で遊びたい!」という欲求にかられた日を思い出しながら、もしかしたら「房飾り(タッセル)」との初めての出会いも、3月の雛飾りを通してだったかもしれないなあ・・・とぼんやり考えています。

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書籍刊行のお知らせ

針や糸、ミシンなどを使わず、縫わずに接着剤を使ってバッグやポーチなどを作る「貼って作るバッグとこもの」シリーズは、カルトナージュの課題作品を考える中で枝分かれしたものです。

紙や樹脂などの芯を使って、トートバッグからポーチ、眼鏡(めがね)ケースまで様々なバッグと小物の実用品の作り方を考えてきて、いつかこのページで作り方を紹介できればと思っていましたが、2014年4月、その中でも”簡単に作れるアイテム”の作り方を書籍に紹介しました。

工作(クラフト)感覚で楽しく作れるものが多いので、カルトナージュ未経験の方にも楽しんで作っていただけます。

書籍タイトルは ”針と糸なしで♪ 「ボンド」で貼って作るバッグとこもの”   camidecor1422-4
カルトナージュのテクニックを使って「木工用ボンド」で作るバッグや眼鏡ケースのほか、スライサーという樹脂芯を使うソフトなバッグとポーチ。 コニシの「ボンド裁ほう上手」を使って、布だけで柔らかく作る巾着やシュシュ、ファスナーポーチなどの実用品33点の作り方を画像つきで紹介しています。

Amazonのページ   ※在庫切れとなっている場合は、お近くの書店にオーダーしていただくか、Amazon、楽天ブックスなどで予約を入れてお待ち下さい。お急ぎの場合は河出書房新社に直接お問い合わせください。河出書房新社 TEL 03-3404-1201

河出書房新社のページ

<掲載作品について>

Camidecorbag1 上の画像はキャラメルポーチ、シュシュ、舟形トートバッグ、眼鏡ケース。シュシュ以外は教室の課題作品。 Camidecor1402 封筒型ポーチは、折り紙&工作のイメージでとても簡単に作れるアイテム。左側にちらりと見えているのは帆布のトートバッグです。

もともと教室のために考えた基礎作品のうち、本書で作り方を紹介したアイテムはこちら(下の画像↓)。芯地を使って作るのがお勧めで、マチ付きトートやクラッチバッグ(かんたんタイプ)も入っています。 BCA5

そして、書籍用に考えたのはコニシさんの「ボンド裁ほう上手」を使った実用品の作り方(下↓)。 裏地付きの巾着やツールホルダー、シュシュなどは縫うのとはまた違った良さがあります。

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「カルトナージュの経験の有無にかかわらず、誰でも簡単に作れるアイテムで」というコンセプトのもと、できるだけシンプルに作れるものを選んで、全てのアイテムの作り方を載せています。

 

◇木工用多用途ボンド発売のお知らせ◇ コニシさんから「木工用多用途ボンド」が発売になり、「バッグとこもの」がより作りやすくなりました。(下の画像は書籍用のチラシの一部抜粋です) チラシ1-1 樹脂芯(スライサー)を使ったアイテム、立体のファスナーポーチ、がま口などに。 220円という価格も嬉しく、ホームセンターなどで入手可能です。

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ちいさなお裁縫箱-シークレットボックス(秘密の箱)応用タイプ

箱を開けてみないと内部がわからない秘密の箱、シークレットボックス。

AタイプBタイプに続いて、以下はCタイプ。自由なアイデアで作る応用作品のサンプル(2007年制作)で、裁縫用小物のためのちいさな箱です。

Camidecor1379 上の画像は、箱を開いたところ。小さな引き出しやニードルブック(フエルトの針刺し)、ピンクッション、はさみなど、こまごましたものが収納できるようになっています。

 

Camidecor1380 箱を閉めると長方形のシンプルな形。 ごく限られた道具しか入らないので、実際の使い勝手は微妙ですが、雛道具を作るような楽しさと遊び心で仕上げたアイテムです。

 

Camidecor1381秘密の箱(シークレットボックス)のアイデアは無限なので、すこし頭の体操がしたい時に。

応用タイプは中・上級者向けの応用作品(選択制)のアイテムで、1日クラスでポイントを作り、あとは自分で仕上げる課題です。教室の皆さんが作品を無事完成して持ってきて下さり、サンプルよりずっと素敵に仕上がっているのを見るのがとても嬉しいひとときです。

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前回作り方を紹介したマジックカードケースの応用例。

平面のアイテムだけでなく、立体の箱までいろいろな形に応用できる仕掛けのため、教室の課題になった作品もありますが、以下は遊びで仕上げたもの。

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リバティのちょっとポップな生地を使って作ったのですが、実用的でないため、お蔵入りとなりました。

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畳むと1枚になり、下端のアクセントは薄型ポケットになっています。

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リボンでつながっていて、パタパタといろいろな形に変わります。

 

マジックカードケースの作り方

ひな祭りも終わり、もうすぐ春休み。今回は子どもたちと一緒に手作りできる、簡単で楽しい作品の作り方を紹介します。

見た目はただの長方形のカード。画像ではちょっとわかりにくいのですが、両側から開くタイプの不思議な仕掛けのカードケースです。 Camidecor1394 開いてみると・・・

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「マジックカードケース」、「マジックウォレット」、「パタパタ」・・・など呼び名はいろいろあるようですが、古くから、簡単な手品の道具や玩具、文房具などに応用されて楽しまれているアイテムです。ごく簡単な仕組みで、箱などにも応用できるテクニックなので、カルトナージュを楽しんでいる方にはおなじみのマジックケース。

教室にいらしている方からのリクエストもあって、「How To Make」のページに作り方を掲載するつもりで撮っておいた画像を以下にまとめました。

<マジックカードケースの作り方>

まず材料を準備しましょう。 道具については、「How To Make」のページを参考にしてください。 大きさは用途に合わせて自由に変えることが可能です。 CamidecorHT1-1

 

厚紙に材料を貼って表側と内側のパーツを作ります。 CamidecorHT1-2

 

次にリボンのレイアウトと位置を決め、印をつけます。ここで正確に印をつけておくのがポイントです。

内側の柄の組み合わせは自由。完成サンプルでは両面花柄ですが、以下は花柄とストライプを組み合わせています。 CamidecorHT2

 

④の印に合わせて、リボンの糊しろを接着剤でしっかり貼ります。 CamidecorHT3 内側の完成です。 CamidecorHT4

リボンを平行にしたい場合も同じ要領で作ります。CamidecorHT5

 

最後に外側のパーツを 貼ってできあがり。 CamidecorHT6

 

レースを貼ったり、薄型ポケットをつけたり、自由な発想でオリジナルのマジックカードケースを作りましょう。

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