ここ数回ストライプばかりなので、別のものを・・・と思っていましたが、今回もまたストライプ。プレゼント用に作った紙袋トートのソフトタイプ(貼って作るマチ付きトート)です。 5,6年ほど前にセールで購入した南フランスのストライプのキャンバス生地。ブルーの濃淡、ホワイトのストライプにオレンジがアクセントになっている部分を表に出しました。
地中海沿岸の抜けるような空の青さと海の色、そしてオレンジのアクセント。 色彩はその土地の気候風土や文化と密接な関係がありますが、光は最も大切な要因の一つ。色は光によって見え方が変わるからです。
以下の画像は7月27日まで東京・渋谷のBunkamuraで開催されていたデュフィ展のカードとリーフレット。
すべりこみセーフで最終日の夕方に行ってきましたが、デュフィが描く表情豊かなブルーの中に、鮮やかなオレンジがアクセントとして使われているのが印象的でした。(ちょうどストライプのファブリックのオレンジと同じ色です)
フランスの画家、ラウル・デュフィ(Raoul Dufy)。「色彩の魔術師」と呼ばれるマチスに影響を受けたその作風は、色でメロディを奏でるかのように明るく軽快。もともとフランス北部で生まれたデュフイですが、明るく鮮やかな色彩の作品の多くは滞在していた南仏の光や風を感じさせます。
デュフィならではの豊かな色彩と透明感のある作品に加え、テキスタイルデザインや木版画などの展示もあって、今までとは違った一面を知ることができた興味深い内容。東京での展覧会は終わってしまいましたが、現在は大阪で、その後、愛知で開催されるので、ご興味のある方はぜひ。
「デュフィ展 絵筆が奏でる色彩のメロディー」 Bunkamura ザ・ミュージアム→展覧会のみどころ
あべのハルカス美術館 2014年8月5日(火)-9月28日(日)
愛知県美術館 2014年10月9日(木)-12月7日(日)
さて、最初のバッグの話に戻りますが、実は裏側は違う色のストライプです。海のブルーや空色に 乾いた土の色を思わせるアースカラーと白が配され、淡いピンク色が柔らかさを加えている配色。
このピンクは何の色だろう・・・?とぼんやり考えながら海辺の写真を見ていたら、空の色の下方にうっすらピンクが入っているような・・・。(気のせいかも?) 青い空もブルーからエメラルドに少しずつ変わる海の色も光のなせるわざと思うと不思議な気がします。
バッグと一緒に写っているのは、2010年ごろ作った「プレースマット」。エレガントな曲線をアクセントに入れた様々な用途に使えるシートです。複数のデザインを考えましたが、こちらは波と水しぶきのイメージ。(タッセルはこちらのページに作り方を載せています)
日本はちょうど夏休み。日本の夏の色のイメージは?と聞かれたら、何と答えるでしょうか。
青い空と入道雲、、ひまわり、海、木々や野菜の濃い緑、西瓜、花火大会、そして蝉の声(?) ・・・なんだか私の中では「昭和の夏」のイメージのままで止まっているような気がしますが・・・。