春から初夏にかけて美しく咲く、青みがかった紫色の花。
すみれの花、端午の節句の花菖蒲(はなしょうぶ)、あやめ、杜若(かきつばた)、十二単(じゅうにひとえ)などのすっきりした青紫は、新緑のみずみずしい緑色とともに5月の風や空気を一層さわやかにしてくれます。 下の画像は2009年にサンプルを作り、2010年から課題となった六角柱のボックス。ライラックの花が描かれた生地を蓋の部分に使っています。 ライラックの花の色というと、個人的に思い浮かぶのは、こちらのページ(手芸まわりの小物入れ-ライラックの季節によせて)で紹介したようなような”ピンクがかった薄紫色”。
この生地の花柄はちょっと違う色だけど・・・と思って調べてみたら、セオノサスという植物が別名でカリフォルニアライラックと呼ばれていて、そちらは少し青みがかった花が咲くそうです。 実はこのボックス、両側が開くダブルケース。眼鏡が2つ入れられる大きさのちょっと変わった箱で、作り方や構造もやっぱり少し変わっています(別名:ダブル眼鏡ケース)。
受講した人からは「一見難しそうに見えるけれど、楽しかった!」という感想が多い課題(選択制)で、カルトナージュの応用テクニックを学ぶために考えた作品です。 手ごろに作れて便利に使える「眼鏡ケース」。デザインや構造のバリエーションが無数に考えられるので、課題用のアイテムも10種類以上あります。※1
その中でこちらはメガネが2つ入るタイプの保管用のケース(内部はクッション入り)。上の画像は持ち手なしですが、もともと持ち手つきのバッグタイプとして考えたもので、ピンク系のサンプル2つはバッグタイプになっています。
さて、下の画像は、花柄を素敵に使って仕上げて下さったお2人の作品。 Nさんのリバティのすみれの花の可憐なボックス、そしてMさんの薔薇のモチーフのシックなバッグ型ケース。お2人ともステキに仕上げて下さり、いつものことながら自分のサンプルと交換したくなってしまったのでした。(→大きい画像はこちらに) 2009年頃からの作品は中上級者向けや応用の課題作品が多くなり、サンプル制作に時間がとられてホームページに載せられなかったアイテムがほとんどなので、少しずつこのCami Decor(かみ・デコ)のページで紹介しています。
※1 教室のために考えた「眼鏡(メガネ)ケース」は、カルトナージュのテクニックを使ったA,B,C,D,Eのほか、折り畳み式、がま口タイプ、バッグとこもののアイテムがあります。昨年、「ボンドで貼って作るバッグとこもの」の本に紹介した「眼鏡ケース」は、教室ではBタイプと呼んでいて、かなり簡単に作れるアイテムの1つです。
・・・あっという間に6月、関東も梅雨入りしてしまいました。この記事はしばらくしたら5月に移動します。・・・