月別アーカイブ: 2014年9月

秋のお月見とうさぎ柄の豆丸箱

中秋の名月を「十五夜」と呼びますが、 陰暦9月13日の月は「十三夜」。今年2014年の十三夜は10月6日です。十五夜は「芋名月」、十三夜は「栗名月」とも呼ばれるようで、栗やお芋の美味しい季節。ちょうど収穫を祝う秋祭りのシーズンにも重なります。

下の画像は箸置き用の豆丸箱。

イースターの時期にいただいたドイツのペーパーナプキンがあまりに可愛くて、小さな箱に仕上げたものですが、卵を”月”と見立てて使えば、お月見の時にも良いかもしれません。

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満ち欠けを繰り返す月は女性の身体と深く関わっているといいますが、胴や腹など、身体を表す漢字にも”月”という文字が…。おそらく何か意味のあることなのでしょう。

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春のイースター(復活祭)で、「うさぎ」と「卵」がシンボルとされるのも生命の源や繁栄と関係しているそうで、やはり月と卵、うさぎには不思議なつながりが・・・。

教室ではちょうど出産を控えた方が3人。可愛いうさぎと卵の柄をながめながら、皆様の安産をお祈りしています。

舟形トート(1)

「貼って作るバッグとこもの」より舟形トート。書籍に作り方を載せた作品です。

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長年愛用しているエルベシャプリエ というフランスのメーカーの舟形トート。軽くてとても便利です。あの形を好きな布で簡単に作れたら・・・という発想から貼って作るタイプを考案。ちょっとした外出するときに重宝する大きさです。

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どうして「舟形トート」という名まえなのですか?と質問を受けることがありますが、やはり船のような形だからです。(折り紙の船の形を想像してみてください)

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芯地を変えることによって全く違った雰囲気のバッグができあがるアイテム。芯入りりと芯なしの画像比較はこちらのページで紹介しています。

筒型ボックス引き出しタイプー中秋の名月によせて

 

2014年の中秋の名月(陰暦8月15日夜の月)は9月8日。残念ながら東京近郊ではお月見はできませんでしたが、9月9日は幻想的なスーパームーンが夜空に顔をのぞかせました。

「雪月花」という言葉がありますが、”春の花”、”冬の雪”とともに古くから文学や芸術の分野で愛でられてきた「秋の月」。ここ数年、9月は残暑が厳しかったこともあって、月を鑑賞する気持ちの余裕も薄れ気味でしたが、今年は虫の音清らかな秋らしい日が続き、ひんやりとした秋風の中で夜空を見上げながらお月見が楽しめます。

さて、下の画像は「筒型ボックス引き出しタイプ」。2009年に課題サンプルとして作った筒型シリーズの1つです 。

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筒を開けると丸い引き出しが出てくるのですが、実はちょっとした仕掛けが…。その仕掛けが課題のテクニックポイントなのですが、画像では表現できないのが残念です。

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両開きの箱と紙で作るシンデレラの靴

2008年から2010年にかけて作った両開きの箱と手のひらサイズの靴(2010年撮影)。 飾りとビーズ以外は全て紙で作っています。※1

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普段は実用品を作っていますが、余った材料での小物作りは楽しいもの。カルトナージュというとまず思い浮かぶのは箱ですが、自由な発想で様々なものを作れるのが1番大きな魅力だと感じています。

「靴とバッグ」というアイテムが好きで作ったミニチュアの紙の靴シリーズ。色違いでいろいろ作ったものは全て片方のみ。「シンデレラのガラスの靴」のイメージが潜在的にあるからかもしれません。

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誰もが知っているシンデレラのおとぎ話。

物語として普遍的な魅力があるためか、バレエやオペラをはじめ、ミュージカルやアニメや映画などにも繰り返し使われている題材。キャラの濃いいじわるな継母と姉、かぼちゃの馬車、舞踏会、お城、魔女など・・・王子様とガラスの靴だけでなくお話の中に出てくるアイテムが魅力的で、それぞれでどう描かれるのか比べるのが面白いところです。

中でもオペラ(ロッシーニのLa Cenerentola ラ・チェネレントラ)やバレエ(プロコフィエフのCinderella シンデレラ)は衣装やセットも豪華だったりと、目を楽しませてくれる要素がたっぷり。・・・オペラのお話ではキーアイテムが”ガラスの靴”ではなく”腕輪”なのですが、個人的にはガラスの靴が好み。(youtubeなどでも見られます)

余談ですが、明治時代の日本の小学校の教科書には坪内逍遥の訳により「おしん物語」としてして紹介されていたとか。おシン??・・・なんだか笑えますね。

ちなみにガラスの靴の部分は”草履”ではなく、”扇子”となっていたそうで、それはいい感じで納得。 →元の記事はこちらからどうぞ。(トリビアの泉でも紹介)

古くらかのおとぎ話にインスパイアされた、”リイマジ二ング re-imagining”という形で映画が作られることが多い昨今ですが、2015年3月にはディズニーより新しい実写版の映画「Cinderella シンデレラ」が公開されるとのこと。ケイト・ブランシェットやヘレナ・ボナム・カーターなどベテラン女優が脇を固めるようです。

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・・・ディズニーといえば、今年大ヒットした「アナと雪の女王」。有名な歌はすっかり覚えてしまったのにまだ見ていませんが、見た人の感想の中には、お姫さまと王子様の物語も時代とともに変化していくのだなあ・・・というものも。 これから見るのが楽しみです。

 

◆ディズニーによる実写版「Cinderella(シンデレラ)」の予告 ・・・Disney’s Cinderella Official←ガラスの靴だけのシンプルな動画でしたが、参考までに・・・  →その後新しい動画が公開(11月19日)Disney’s Cinderella Official Teaser Trailer 

※1紙の靴については、2011年に刊行された「和紙で作るカルトナージュ小物」という書籍に色違いの作品を載せています。