カテゴリー別アーカイブ: 教室-皆さまの作品より

キャラメルポーチ2- 布選びの楽しみ

キャラメルポーチの試作品。前回紹介した2つの作り方のうち、「工作方式」ではじめて作ってみたサンプルです。

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2番目の画像は教室の皆様の作品。試作品↑ より少し大きいサイズです。シンプルな形なので、どんな布で作っても大丈夫。自由に好きな布を選び、裏地との組み合わせも自分の好みでチョイス。市販品にはない自分だけのポーチが仕上がります。

立体作品なので、教室ではカルトナージュに使う接着剤を刷毛で塗る方法で制作。

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ファスナー部分にステッチが出ないので、刺繍作品などを仕立てる場合にもお勧めです。

インテリアファブリックで作ると、ぐっとおしゃれに・・・

キャラメルポーチ

お手持ちの布や芯地、接着剤などで作れますが、使う芯地や接着剤によって仕上がりの風合いや作りやすさが変わってきます。芯地と接着剤との関係や用途、応用例などは後日あらためて・・・。(早くまとめたいのですが、なかなか時間がとれず・・・)

 

キャラメルポーチ 貼って作る2つの方法

筒型ボックス(3段タイプ) -ジュエリーケースのような箱

新緑がまぶしい爽やかな季節がやってきました。手入れが悪く、もしかしたら枯れてしまったのかも・・・と心配していた鉢植えの枝からやわらかな新芽が出て、生命の強さに感謝。新緑が陽に透けてキラキラ輝く風景を見るのはこの季節の一番の楽しみです。

さて、下の画像は筒型ボックス(3段タイプ)。2008年にサンプルとして作った作品で、2009年の春から教室の定番の課題となっています。

閉じるとただの筒ですが・・・

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開くと3段の丸箱のオープン棚が出てきます。

昔どこかのショップで見かけた「革製の筒型ジュエリーボックス」に触発されて作ってみた作品ですが、布で手作りする場合は、できるだけキレイに仕上がるよう、ちょっとした裏ワザを使っています。

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下の画像は同じ日に教室で仕上げた方お2人の作品。

赤いボックスは、クロスステッチプロ級の方の作品で、刺繍と3種類の布のバランスが絶妙です。

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黒いボックスも3種類の材料を上手く組み合わせ、スタイリッシュな仕上がりに。

作品の色は偶然に「赤と黒」。フランスの小説とは全く関係ありませんが、黒いボックスの裏側は香水ビンとエッフェル塔のモチーフ。(その後、黄色とグリーンのリボンがあしらわれ無事完成となりました)

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教室では初心者も上級者も一緒のスペースで、それぞれ違った課題に取り組んでいますが、進度が同じ方同志、あえて同じ課題で調整することも少なくありません。別の人のアイデアや布選びに触れることによって、作る楽しみが2倍になり、作業の苦しみ(?)が軽減されるようです。

筒型ボックスには構造が異なるバリエーションが5種類ありますが、3段タイプは中・上級者向けの1日クラスの作品です。

縫わずに簡単に作れる、超軽量のクラッチ&ショルダーバッグ-1

軽くて便利な「クラッチバッグ(ショルダーにもなるタイプ)」。革のストラップをつけてショルダーバッグとして使ったり、「バッグ・イン・バッグ」にして、ポーチ代わりに使ったり・・・。

『縫わずに貼って作るバッグと小物』シリーズの中でもとても便利なアイテムです。※1

「クラッチバッグ」「ハンドバッグ」には応用タイプやバリエーションが複数あり、いろいろなテクニックを組み合わせることで進化していくのですが、教室ではまずは基本のタイプ(一番簡単に作れるタイプ)をマスターしていただいています。

 

さて、この「クラッチ・ショルダーバッグ」、一番最初に試作してみたのは今から数年前、2009年か2010年頃だったでしょうか。

下がその作品で、レトロカラーのストライプとお揃いの北欧風の生地で作ったもの。ずいぶん前に作った古ぼけた薄型のサンプルですが、クラッチバッグ&ショルダー兼用で、内側にはファスナーポケットもついています。

今見ると、くたびれてぱっとしない感じ・・・。でも、私にとっては、ここから接着剤で作るクラッチバッグ、ショルダーバッグの課題作りが始まった、懐かしいサンプルです。 (後ろのバッグは2008年に教室用の課題として作った紙袋トート

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バッグインバッグとして、また、ポーチとして気軽に使える、クラッチバッグ。大きさや留め金を変えたり、持ち手を工夫するとがらりとイメージが変わります。

 

以下に教室の皆様が作った作品を少し紹介。

モノトーンやベーシックカラーの作品は、スタイリッシュでおしゃれな仕上がり。合わせたいファッションのイメージや季節、使いたいシーンに合わせて、結構簡単に作れます。

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好みの花柄やボタニカルプリントで作るバッグは、手作りならではの贅沢(下)。市販のバッグにない軽さで、ポーチやバッグ・イン・バッグとしても使えるので、遊び心のある柄物でもOK。内側の生地には、それぞれのこだわりが感じられます。

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麻のシンプルなバッグやストライプは万能選手。

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エミリオ・プッチや北欧のデザイナーズファブリック、Linton(リントン)のツイードなどの材料、オートクチュール刺繍のコサージュとお揃いのバッグなど、皆さんそれぞれ自由な発想で。定番の黒や紺はやっぱり使いやすくて人気です。

ファッションの好みは人それぞれ。市販品でイメージに合うものを見つけることが難しい時、自分が使いやすい大きさや材料でササッと手作りできるのはとても便利です。

クラッチバッグ(皆様の作品ブラック)

 

レッスンでは用途に合わせて大きさや蓋のデザインを考え、持ち手や金具との関係など細かな部分を考えながら作っていただきます。(形や柄の合わせ方、金具などちょっとしたことで出来上がりのイメージが変わります。また時代によって大きさの流行が変化するので、サンプルもいろいろな大きさで作っています)

カルトナージュ(厚紙で作るタイプ)を学んでいる皆さんにとっては、箱型のバッグとの比較という観点でも興味深い課題。

デザイン性や機能性をより高めたバッグを作りたい方は、基本タイプをもとに応用を学びます。

 

※1「クラッチバッグ(ショルダーにもなるタイプ)」は教室の「ボンドで作るバッグとこもの」の本の一番最後にひっそり掲載されています。

シークレットボックスBと寄木細工の秘密箱

箱を開けないと内部の構造がわからない箱を、教室では「シークレットボックス(秘密の箱)」と呼んでいて、四角い箱から筒型まで様々なサンプルを作っています。(前回の雪山リゾート柄の作品はシークレットボックスAタイプ)

ちょっと大げさな名まえですが、開けてみて「あらっ!」と思うささやかな仕掛けを自分で作れるのは魅力的。基礎作品から中級へ移行する際のウォーミングアップ的なアイテムとして楽しんでいただいているメニューです。

Camidecor1390上の画像はシークレットボックスBで、Aとは少し異なるタイプ。内部構造のアイデアは無限ですが、1日で仕上げるには限度があるため、まずは複数のシンプルな収納箱にする方がほとんどです。

どんな用途に使うかは人それぞれで、以下に紹介するのは「お菓子を入れる箱にしたい」という素敵なアイデアのお2人の作品。

受講日は別々でしたが、偶然に同じアイデアで材料も同じガトー(洋菓子)モチーフの生地。それぞれ工夫をこらし、お菓子やキャンディを入れるのが楽しくなる可愛い箱に仕上がりました。

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上段左と右は別の方の作品です。内側をストライプにした方は内箱に3色使ってポップな感じに。内側をお菓子柄にした方は内箱全部をピンクにして甘く優しい感じになっています。

 

「秘密の箱」というと、思い出すのは箱根の寄木細工のからくり箱。その不思議さと美しさはまさに日本の匠の技。最後に音が鳴る仕掛けもあったりと、幾重にも繊細な日本の伝統工芸品ですが、Japanese Pazzle Box、Trick Box、Secret Box と呼ばれ、海外にもファンが多いようです。

寄木細工の歴史は興味深く、古代シリアで生まれ、シルクロードを経て日本に伝わったとか -NHK美の壺「寄木細工」より。

明治時代、海外向けの輸出用に作られたものも多かったようで、家具などはいろいろしかけがあって、大きなからくり箱のよう。寄木細工コレクター金子皓彦氏所蔵のライティングビューロー(イギリスへ輸出されたもの)が、現在小田原城ミューゼの特別企画展「輸出工芸と職人技の美」で展示中です。

クリスマスのハウスボックス(Cタイプ)-皆さまの作品より

以下に紹介するのは2年前のクリスマスプロジェクトの作品。4種類のハウスボックスのうち、いちばん小さくて簡単なCタイプを、教室の皆さんが子ども達への贈り物用に作った作品の一部です。 Camidecor1361 上の画像は赤やピンクの家。YUWA(有輪商店)さんのマカロン柄の生地を使った方も多く、文字通り可愛らしい「お菓子柄の家」に。

Camidecor1359 こちらはフエルト細工のお菓子を組み合わせた、すばらしく夢のある作品。お人形(ビスクドール)制作を趣味として、様々な手工芸に精通しておられる方ならではの完成度の高い「お菓子の家」。

 

Camidecor1358 家の中にはIKEA(イケア)のくまのぬいぐるみを入れて贈りました。

 

Camidecor1364 くまのプーさん、 テディベア、くまモン、リラックマなどなど、クマのキャラクターは昔から大人気。今まで、いったいどれくらいのクマのぬいぐるみや絵本がクリスマスプレゼントとして子ども達に贈られてきたのでしょう。

 

Camidecor1362 そういえば、イギリスの古い童話の「3びきのくま」は、森のくまの家のお話。 3時間程度で作れる簡単なハウスボックスですが、お人形やぬいぐるみを組み合わせるとストーリーが生まれてくるような気がします。

 

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<追記>

下の画像は教室の皆さんが作った作品の一部。家の形は全く同じように見えますが、蓋の開き方が異なります。※教室ではサイズ違いの2種類をセットメニューとしていて、1日で2つ作ることも可能です。(選択制のレッスン)

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縫わずに貼って作るファスナーポーチ2種(マチ無しフラット)

バッグと小物にはファスナーは欠かせないパーツです。ミシンで縫う方法が一般的ですが、教室ではファスナー付ポーチを縫わずに貼って作る方法やアイテムを考案し、教室の課題に取り入れています。この課題では基本となるフラットのファスナーポーチ2種類を制作していただいています。

縫わずに貼って作る小物入れ以下、教室で受講された皆様の作品の一部を紹介します。

ファスナーポーチ2種では2つ制作しますが、教室の課題としては半日クラスのアイテムです。午前、午後とも大丈夫な方は、1日で2つの課題を受講しておられます。(クラスの人数や、受講する方の進度などで組み合わせ作品は変わります)

貼って作るバッグと小物、基本のポーチやプチケース、お揃いで作ったり、季節や目的に合わせたり、創作の楽しみが広がります。

 

 

縫わずに貼って作るこもの入れ2種-ジュエリー&コインケース

「縫わずに接着剤で貼って作るバッグと小物」より、手のひらサイズのプチケース。教室では「こものいれ(コイン・ジュエリーケース)A」というアイテムです。

以下、教室で受講された皆様の作品の一部を紹介します。

 

 

 

プチケースはA,Bとも教室の課題としては半日クラスのアイテムです。午前、午後とも大丈夫な方は、1日で2つの課題を受講しておられます。(クラスの人数や、受講する方の進度などで組み合わせ作品は変わります)