カテゴリー別アーカイブ: Cartonnage(課題サンプル)

秋色の刺繍の布とカルトナージュのフレーム/トレイ(2010年)

毎年秋に掲載しようと思いながら、繰り越しになっていた画像。ミッドセンチュリーモダンデザインのフレームのシリーズ※1のサンプルの1つで、2010年に作った作品です。

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10年ほど前に入手したフランスの刺繍の生地とブレードを使った小ぶりのフレーム。

曲面の角(コーナー)のデザインはペーパートランク(下はトランクB)でも使っていますが、フレームを作る時には、どんな方法があるのかを学んでいただく課題・・・ちょっと面白いテクニックを使います。

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色違いのペアで作ったので、壁掛けフレーム(額)として並べたり、トレイにしたり・・・。普段は立てかけて飾っていることが多いけれど、下の画像のように重箱にもなります・・・(?) 必要かは微妙・・・
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この形、ミッドセンチュリーモダンのデザインに触発されて作ったので、マリメッコや北欧の生地などを入れてシンプルモダンな雰囲気に・・・というのはもちろんですが、使う材料でいろいろなインテリアスタイルに合わせられます。
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刺繍やヴィンテージのレース、コラージュ、好きなファブリックに合わせてフレームの材料まで自由に選べるのはハンドメイドの特権。入れたいものがあっても市販品ではなかなか色や質感を合わせられない・・・。そんな時、カルトナージュで作るフレーム(額)はとても便利なのです。

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※自分で使いたくて考えた「カルトナージュで作るフレーム(額)」は数種類の形があって、少しずつ作り方が違うので、サンプルが揃った順に教室用の課題にしてきています。今回紹介したフレームは選択制の課題。受講された皆様の作品は別の機会に紹介します。

 

秋のピンクと黄緑色-皆様の受講作品より

今年の9月、花屋さんで見かけた鶏頭(ケイトウ)の花。1本だけ残っていたビロードみたいな深いピンクやオレンジの花が気に入って、10月にものぞいてみたけれど入荷なし。秋の天候不順は、野菜の価格高騰と同じく、フラワー業界にも影響を及ぼしているそうで、改めて台風や長雨などによる農産物の被害の大きさを感じています。野菜もお花も11月には安定するそうですが・・・。

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さて、今回は、教室で皆様が作ったカルトナージュ作品から、秋に合うピンクやグリーンの材料を使ったものを紹介します。

今年の9月のレッスンで、Aさんが仕上げて下さった「楕円のスタンド(基礎作品)」。インテリアファブリックや装飾の組み合わせが絶妙。完成度の高い作品が毎回楽しみです。bois529

下の2段はSさんの作品。色合わせはもちろん、細部まで気を配って美しく仕上げてあります。大きさ自由で3つ(複数)仕上げる「がま口バッグ」の課題、布に合わせた小さめのがま口が秋冬にぴったりで可愛い。

bois530配色やアクセサリーにセンスが光る「パスケース」。「外出先で落としました・・・(涙)」というアクシデントの後、無事に戻ってきたというラッキーアイテム。刺繍のグリーンの大きめサイズも素敵です。
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下の画像、グリーンとピンクの組み合わせと装飾が美しい「衝立(パーティション・シンプルタイプ)」と「六角形のソーイング」はOさんの作品。 Yさんの「ホビーバスケット」は全てがバランスよく上品です。ストライプを上手に使ったさわやかな「蛇腹のファイルの作品2種」はAさん作。どの作品も完成度高くまとまっています。

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ピンク×黒の組み合わせが絶妙なKさんの「ハートのB」。実はリバーシブルで柄と無地の両方が楽しめます。季節や眼鏡に合わせて複数作っておられる「眼鏡ケースB」はどれもおしゃれ。「リボンくるりボックス」の内側もステキなので、そちらはまたあらためて紹介します。
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1つ1つの課題のポイントやテクニックを検証し、試作しながら考えるのは少々骨が折れる作業ですが、皆さんの個性がキラリと光り、私のサンプルよりもぐっと素敵な作品が完成するのが楽しみで、課題やジャンルが増えてきてしまいました・・・。 来年こそはサイトをカテゴリー別にすっきり整理しようと思うのですが・・・。

 

2015年はハロウィンにちなんで、モノトーンの作品(教室の作品より)を紹介しました。

飾りかぼちゃと栗色・杏色・林檎色の作品 -秋の焼き菓子とメリーゴーランド型の箱②

10月に入るとあちこちで見かける秋の飾りかぼちゃ。ハロウィーン流行の影響もあってか、ここのところ種類も豊富になって、100円とか200円とか手ごろな値段で売っているので、面白い形を見かけるとつい買ってしまいます。
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上の画像にちらりとうつっているのは、2008年の秋に作った六角形の箱。「メリーゴーランド型の六角形の箱(キャンディボックス)」と名付けた選択制の課題のサンプルで、大・中・小と3つある中で一番大きな作品です。

全体像はこんな感じ(下)。試作したのが秋だったので、蓋は栗色(モンブラン色)の起毛素材。メリーゴーランドをイメージして作った形ですが、収納ボックスなのであえて柄の布をあわせています。

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そして、ミドルサイズ(中)は2009年制作。7月にこちらのページで紹介したアプリコット色のサンプルです。受講する皆様の参考になるように、サイズやデザインを少しずつ変えて作っています。
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そして、一番小さいサンプルは下の作品。本体をスカラップで囲んでいる「花びらデザインのキャンディボックス」。手のひらにのるサイズです。camidecor1789

この作品シリーズ、サンプルを作ったのが食欲の秋だったからか、果物の色とリンクしています。大きいサイズは栗、中サイズは杏(アプリコット)、小サイズは林檎とバナナ。

なので、今回は3種の焼き菓子の画像をおまけに。

まずは紅玉りんごとパイの画像。雑に作ったパイの中身はバナナとアーモンドクリーム。”いがらしろみ”さんのレシピなので味は美味。

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アプリコットタルトは市販のもの。杏のシロップ漬けは毎年恒例の自作です。

栗(モンブラン)のパイも取り寄せ品。プロの仕事とこだわり、美味しさに感激して思わず撮影したもの。食欲の秋とKさんに感謝です。

栗、杏、林檎。秋の焼き菓子はこの季節ならでは。美味しさを記憶にとどめたくてこのページに掲載しました。

camidecor1792ところで、飾りかぼちゃの唯一の欠点は食べられないことだと思うのですが、いかがでしょうか?

こんなに美味しそうな野菜を秋が終わったら捨ててしまうのはなんともさびしい。どなたか、今後、食べても美味しい飾りかぼちゃをぜひぜひ開発してください。

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教室では、ちょっと面白い作り方の方法を学びながら、材料に合わせて大きさやデザイン、ディテールを考えるという課題で、受講者それぞれ全く違った作品が仕上がります。

メリーゴーランド型(デザイン)の箱-3では教室の皆様の作品なども紹介します。

杏(あんず)色の作品3種(2009年)-メリーゴーランド型の箱1

ハロウィンとナイトミュージアム-メリーゴーランド型の器3

かぼちゃとお菓子とハロウィーン-ハリーポッターとヘンリー君

 

名残の紫陽花(7月後半)と曲面の引出しボックス

夏に紹介しようと思っていた7月後半の名残の紫陽花と「曲面の引出しボックス」の画像。

2012年、「蓋つきの曲面の箱」のサンプル制作の後に形を作ったもので、フランスの起毛の布を4色使って仕上げています。(1日で効率よくポイントを学べるように3段タイプ。皆さまの受講作品は別途紹介します)

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「引き出しのある箱」の課題はいろいろあって、それぞれに作り方やポイントが異なりますが、引出しごとに色を変えて作っているものも少なくなく、下はその一部。

■秋の色と引き出し付の卓上シェルフ、 ■引き出し付の違い棚と小さな掛け軸2

教室にいらっしゃる皆さんも、レッスン受講後はそれぞれのイメージで大きさや引出しの個数など工夫されているようで、「刺繍糸の色に合わせたカラフルな引き出しボックスの大作を作りました!」とか、「入れるものに合わせて引出しごとに柄を変えてみました♪」とか、お話を聞くのが楽しみ。自分だけの使いやすい実用品は手作りならではです。

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さて、写真の中にぼんやりうつっている紫陽花、7月半ば過ぎの名残りのものですが、実は前回の「秋色紫陽花(あきいろあじさい)」と同じ木のもの。ところどころ、薄緑や薄紫をおび、水分がとんで涼しげな紙細工のような風情です。

そして、下の画像は9月に入って切った枝。すっかり秋色に変わっていて、秋の花との組み合わせが楽しめます。

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・・・夏の間に掲載しようと思っていた画像など、本文中に追加していくつもりです。また、機器類の不具合があり、一部のお問い合わせメールの受信に不備がありましたことをお詫び申し上げます・・・

杏(あんず)色の作品3種(2009年)-メリーゴーランド型の箱①

掲載しようと思っていた画像がたまりにたまっていて、また繰り越しになりそうなので、真夏になってしまう前にとりあえず1枚。(昔の作品ですが・・・) 後で画像を追加します。

—以下、2016年10月末に追記—

杏の季節。独特の香りと甘酸っぱさがあって、形、色、質感ともにお気に入りの果物ですが、なかなか見つけにくくて、気付くと季節が終わっていたということもしばしば。今年はたくさん入手できたので、瓶詰にして少しずつ楽しんでいます。

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今回紹介するのは2009年に作った、アプリコットカラー(杏色)の材料を使った作品2種。下はたっぷりサイズの卓上収納箱と六角形の箱。収納箱の本体は杏を思わせる起毛の生地。

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六角形の箱は、「六角形のキャンディボックス」。「メリーゴーランドデザインの箱」※1とも呼んでいる選択制の課題で、2009年1月からメニューに加えた作品です。

使っているのは、アプリコットや黄色のチェック×ストライプのインテリアファブリック。

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春から夏にかけて使いたくなる材料で、バッグ型ケースにも使っています。→バッグ型ケースの作り方

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・・・初夏に作った杏の瓶詰。10月に入って残すところあと1本になりました。また来年を楽しみに・・・

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※1 アプリコットカラー以外のサンプルをご覧になりたい方は、メリーゴーランド型(デザイン)の箱②、メリーゴーランド型(デザイン)の箱-3 へどうぞ

飾りかぼちゃと栗色・杏色・林檎色の作品 -秋の焼き菓子とメリーゴーランド型の箱②

星の形のテーブルウェア-七夕によせて

星の形の器。クリスマスと七夕両方に使えます。

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下は2013、2014、2015年の「七夕によせて」の画像。・・・なぜか七夕だけは毎年書いています。(クリックすると記事に)←話題が四方八方に飛んでいたりするのですが、暑い季節ということでご容赦ください・・・

 

星の形の箱は、梅の形の器と同じく「紙で作るテーブルウェア」に入る作品。一般的な五芒星(ごぼうせい)の形だと実用品としては使いにくいので、こちらのデザインにしています。

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ブルーと合わせて涼しげに・・・。

ところで、夏にぴったりの「琥珀糖(こはくとう)」というお菓子をご存知でしょうか?

ネットで検索すると「食べる宝石」として画像とレシピがたくさん出てきて、どれもすごく美しくてオーダーしたいくらい。今年の夏は自分で作ってみようと思っています。

ミッド・センチュリーモダンデザインのフレーム&トレイ(2010年)

今回紹介するのは、2010年に作った課題サンプルの画像。

数年前の梅酒作りの季節に撮ったもので、毎年、梅の季節(6-7月)に掲載しよう・・・と思いながら、いつもついつい後回し。気づくと真夏になっている・・・という繰り返しで、掲載する機会を逃していた写真です。

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カルトナージュのテクニックを応用して作る「紙で作るフレーム」や「トレイ」は複数あって、こちらはシンプルモダンのタイプ。丸いフレームや少しエレガントな曲線が入ったものなど、スタイルに合わせて自由に作れるのがカルトナージュの面白いところです。

当時、インテリアでミッド・センチュリーモダンのスタイルが注目されていたこともあって、そのテイストをちょっと取り入れたデザイン。

Camidecor1772-1フレーム&トレイのどちらにも使えるアイテムでフレームを立てるとこんな感じ(上) ブルーのファブリックを入れた横長のものや茶系の秋冬バージョンもあるので、それはまた別の機会に・・・。(受講して下さった皆様も、それぞれ違う感じで素敵に作ってくださっているので、画像を整理して一緒に紹介したいと思いつつ・・・)