季節の行事」カテゴリーアーカイブ

ちいさなリンゴと宿り木と冬のミニトランク風バッグ(2015年)

4,5年前に旅先で買った赤い起毛模様のインテリアファブリック。イギリスの生地なのですが、大きな作品にするには派手すぎて、数年間使わずそのままになっていたものです。

2014-2015年に「ミニトランク風バッグ」のサンプルを作る際に使ってみたけれど、春夏にはやっぱり暑苦しすぎて、いつも収納の中。

寒い季節になると「ああ、そういえば・・・」とひっぱり出してきます。

なんとなくプレゼントの箱みたいに見えるので、クリスマスアイテムと一緒に撮ったのが上の画像。右端にちらりと見えるのがそのトランクですが、先に紹介したミニトランクとは構造、作り方が全く異なる作品です。

・・・色が合うかな?と、ガラスのトナカイとツリー、大小のりんご、ヤドリギと一緒に撮ったのですが、赤いファブリックの存在感がありすぎて、まるでトナカイが得体のしれないトランクを見て怖がっているような微妙な写真になってしまったので、まずはちょっぴり写っているものをチョイスしました・・・

そういえば、2016年は宿り木(やどりぎ/ヤドリギ)との出会いがたくさんありました。機会を見つけて紹介したいなと思っています。

 

氷みたいなミニクリスマスツリーと赤×白のミニトランク(2009年)

ミニトランクシリーズ(2009年)のサンプルのうち、一番最初に作った作品。ピンクのストライプは以前紹介しました。 →こちら(刺繍入りのミニトランク)

大きさは自由、材料に合わせて考えましょうという課題で、サンプルを4、5個制作。一番最初に作った作ったのがこちらの赤×白、ストライプの作品です。

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メインサイトに使っている画像は6,7年前に撮影したものです。(↓右上の赤い箱の上)

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フラワーモチーフの斜め格子にいろいろな絵柄が入っている赤×白の布を使った作品で、片面には小鳥とお花。

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もう片面には3輪の薔薇(ばら)の花。

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いろいろなバリエーションがあるトランクのシリーズ。せっかく受講していただくのだから、ただのトランクでは面白くないかな・・・と、ちょっと変わった構造にしてみた小さな作品。作り手それぞれの個性や好みがぎゅっと詰まった感じに仕上がって楽しいので、私自身もお教えするのが楽しみな課題です。

下の画像の赤い実はさくらんぼではなく、小さな姫りんご(右上は大きなりんご)と宿り木(ヤドリギ)の枝。今年はなぜか果物や野菜の画像が多かったので、しめくくりに。

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下は過去に掲載したクリスマスと赤い色をテーマとした画像。クリックすると記事が開きます。

フェイクファーのバッグと緑色の紙ばさみ(袱紗)-過去のクリスマスリース

11月も後半になると、街やお店はすっかりクリスマスの装い。コートやダウンジャケットを着ている人も増えて、本格的な冬支度の時がやってきます。
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今年はとりわけフェイクファーのバッグや、ファーのポンポン(ころんとしたタッセル)をお店で目にするように思うのは気のせいでしょうか。冬のファー(毛皮)はやっぱり暖かいし可愛い。

カルトナージュから枝分かれした「縫わずにボンドで貼ってる作るシリーズのバッグや小物」にも、時々使っているフェイクファー。

下は教室の課題のために自分で使ってチェックする試作品で、貼って作るバッグと小物の書籍では紹介できなかったアイテムです。(今はちょっと古びた感じになってきました)
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グレーと黒のバッグはフェイクファーを取り外しできるようにして、必要のないときはシンプルに使えるように作ったもの。ファーの幅が太いのが気になって昨年は使わなかったけれど、今年は大丈夫かも。

余ったファーはポンポンタッセルにするのがおすすめです。

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光沢のある金茶系のポーチバッグ(右)は小物入れやミニバッグとして使えるタイプ。ちらりと見えているグリーンの作品は袱紗(ふくさ)シリーズの中の1つで、2つそれぞれ大きさと構造が違います。※2

筒形バッグは以前「フエルトで作る簡単アップリケ-クリスマスモチーフ」で紹介したもの。

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今年もあと1か月あまり。「ああ、今年も中途半端でやり残したことが沢山ある・・・」→「反省」→「来年こそは!」→「あっという間に暑い夏が来て、また年末に反省・・・」のループが続いている上、だんだんやり残しのボリュームが増えて積み重なっているような・・・。

下の画像は昨年(2015年)のリース。チョコレート色のボールは2007年に教室のSさんからいただいた素敵なリースに使われていた思い出のもの。

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たしかグリーンの土台を作って1週間以上放置したままだったので、飾りをつけたときには乾燥状態に。(画像でもうるおいがなくなりつつあるのがわかります↓)

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今年はまだ何も手をつけていないので、まずはこのページでちょっぴりクリスマス気分を。皆様、よい12月をお過ごしください。

 

※1 フェイクファーをアクセントに使ったバッグと小物はまだいろいろあるので、整理できたものから掲載していきます。

冬の日のフェイクファーバッグ -ゼブラ柄やファーのポンポン

※2 金封を入れて持ち歩くときに便利な「袱紗(ふくさ)、紙ばさみシリーズ」。教室のレッスン課題には、用途や和、洋に合わせてカルトナージュで軽量に作るタイプがあります。簡単に作れる方がよい場合は、書籍に紹介したソフトタイプの「フラットポーチ」でも代用できます。

昨年(2014年)のクリスマスリースとモスグリーンの天使柄の作品

ハロウィンとナイトミュージアム-メリーゴーランド型の器3

どんよりした夜空に紫と緑のあやしげなライトアップ。空にはコウモリとフクロウが。

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吸血鬼が出てきそうな上の画像は、昨年に続き、ハロウィンナイト第2弾として、旅先の画像に絵をかいてみたもの。私自身は仮装する勇気も需要もないので、自分が撮った写真をちょっぴりリメイクしています。

かぼちゃと満月とハロウィンナイト-魔女のバッグと黒い衝立(2015年)

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実は1枚目の建物はロンドンのサウスケンジントンにある自然史博物館(Natural History Museum)。夜のエントランスホールはこんな感じ(↓)で、映画の「ナイトミュージアム」みたいに恐竜の骨格標本※1が動き出しそうな雰囲気。(左はしっぽ、正面の顔は右上画像) 展示物がちょっと違って見えたりする夜の博物館。意外と好きな人も多いのではないでしょうか。

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そして外に出てみると、クリスマスシーズンを前にライトアップされた建物の向こうにはメリーゴーランド。寒い冬の夜のメリーゴーランドってなんとなく心にしみる風景です。

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日本語で「回転木馬」とよばれるメリーゴーランド。フランス語ではカルーセル(carrousel)といい、今でも国内外の遊園地などで見かけますが、東京の『としまえん』の【カルーセルエルドラド】は、100年以上の歴史を持つ「機械遺産」なんだとか。

1907年にドイツで作られ、戦争を機に1911年にアメリカに渡り、その後、遊園地の閉園のため解体されてしまったものの、1969年に日本へ・・・という数奇な運命をたどった回転木馬【カルーセルエルドラド】。100年以上にわたって3か国のこどもたちを楽しませてくれた古い遊具、これからも末永く現役を続けてほしいなと思います。

さて、今回紹介するのは、「メリーゴーランド型(デザイン)の箱」を受講して下さったK・Yさんの作品(2009年)。 課題にぴったりの木馬の布を使って、可愛らしい「メリーゴーランド型のキャンディボックス」が仕上がりました。  →作品サンプルはこちらこちら

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抜群のセンスと細やかな作業で、どんな課題もキュートで個性あふれる作品に仕上げるK・Yさん。こども達をモチーフにした布の組み合わせが絶妙で、以前、外部ワークショップの講師を務めて下さった時も、Yさんの布キットは大人気でした。(左から3番目の作品のくるみボタン↓に注目です!)

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上の作品、ちょっとレトロな色合いの布はアメリカのものでしょうか。大人をまねた髪型や飾りをつけたおませな女の子達。 たしかに、幼いころは大人の真似をしてみたくなるもの。仮装も楽しい思い出ですね。

10月もハロウィンも終わり、秋は深まっていきます。

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※1 このエントランスホールの恐竜は、ディプロドクスの骨格標本のレプリカで、1979年より「ディッピー」と呼ばれ親しまれてきたそうです。2017年よりシロナガスクジラの骨格標本(←こちらは本物)に変わるそうで、発表された際には反対の声も多かったとか。「ディッピー」のオリジナルはアメリカのカーネギー自然史博物館に置かれているそうです。

→◆英博物館の恐竜標本「ディッピー」、18年に国内ツアーへ:ロイター  →◆英博物館の「顔」変更で大論争

※2 見事な仕上がりのパンプキンパイは取り寄せ品です。パイの編み目がかぼちゃランタンの目みたいに見えるのは気のせいでしょうか。

かぼちゃとお菓子とハロウィーン-ハリーポッターとヘンリー君

星の形のテーブルウェア-七夕によせて

星の形の器。クリスマスと七夕両方に使えます。

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下は2013、2014、2015年の「七夕によせて」の画像。・・・なぜか七夕だけは毎年書いています。(クリックすると記事に)←話題が四方八方に飛んでいたりするのですが、暑い季節ということでご容赦ください・・・

 

星の形の箱は、梅の形の器と同じく「紙で作るテーブルウェア」に入る作品。一般的な五芒星(ごぼうせい)の形だと実用品としては使いにくいので、こちらのデザインにしています。

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ブルーと合わせて涼しげに・・・。

ところで、夏にぴったりの「琥珀糖(こはくとう)」というお菓子をご存知でしょうか?

ネットで検索すると「食べる宝石」として画像とレシピがたくさん出てきて、どれもすごく美しくてオーダーしたいくらい。今年の夏は自分で作ってみようと思っています。

シルバーグレイ(銀鼠/ぎんねず)と桜色1-名残の桜によせて

春風の強い4月半ば近く、名残の桜を楽しみながらプランターの雑草を抜こうと外に出たら、あちらこちらに枝垂(しだ)れ桜の花びらだまりが。よく見ると花弁だけでなく、”がく”ごと落ちているものがちらほら。※1

まだ散ったばかりの可憐な花をそのまま捨ててしまうのが惜しくて、傷みの少ないものを選んで拾い、カルトナージュの菓子器(多面体の器)と一緒に撮った時の画像です。

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相性がいいといわれるグレーとピンク色。

シルバーグレーという色は、日本の伝統色の銀鼠(ぎんねず)に近いでしょうか。画像の菓子器は光沢のあるフランスの紙を使って作った器ですが、和にも洋にも使えます。

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昨年の秋にも紹介した「カルトナージュの入れ子の器」。写真のシルバーグレイ、濃いめのグレイの他に渋いゴールドもあって、3色セットで重ねて収納できる器です。→3色セットの画像はこちらから

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満開の時よりも色が薄くなった桜の花びらは、繊細ではかない砂糖菓子のよう。

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透けるような花びらを観察したり、ガラス細工と並べたり。

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こんなお菓子があったら食べてみたい、と思いをめぐらせ春の名残を楽しみました。

<桜の名前がついた日本の伝統色>

桜という名前がついた日本の伝統色には、誰でも知っている桜色のほか、薄桜(うすざくら)、灰桜(はいざくら)、  桜鼠(さくらねず)などの色名があります。

晴れの日や満開の華やかな桜の色だけでなく、昔の人は、曇りや翳(かげ)りのある桜の色にも風情を見出したのでしょうか。曇った日や夕暮れの桜の写真には確かにそんな色が見え隠れしています。

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淡い色の桜といえば、一度訪れてみたいのが、岐阜県本巣市にある樹齢1500年以上の梶尾谷淡墨桜

日本五大桜、三大巨桜として知られ、大雪や台風による2度の大きな危機を乗り越え、様々な人の力で命をつないできた大きな桜の木。 蕾(つぼみ)の時は薄いピンク、満開になると白色、その後、淡い墨色を帯びて散っていくそうで、開花状況はこちらから(今年はもう遅いですが)。 いつかぜひ桜の季節に行ってみたいと思っています。

※1 ソメイヨシノなどの花びらが散っていくタイプの桜で花がガクごと落ちているものは、スズメなどの鳥が花の蜜を吸うときに食いちぎってしまったものが多いそうです。枝垂れ桜(画像の花びら)はどうなのでしょうか。小鳥が食いちぎったのではなく自然に落ちた感じに見えるので、種類によって花の落ち方が異なるのかもしれません。

 

カルトナージュの入れ子の器-秋と冬

『インテリア茶箱の世界』 -華麗で美しい茶箱の本の紹介

4月に入って少しずつ暖かくなり、まさに春爛漫の日本。今回は桜の季節にぴったりな美しい本を紹介します。

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タイトルは『美しく暮らすための上質収納 -インテリア茶箱の世界』。著者はパイザー真澄さんとインテリア茶箱クラブ

教室でカルトナージュを学んで下さった5人の方が、茶箱クラブのベテランインストラクターとして素晴らしい作品を掲載しておられる本です。

表紙には、繊細で美しい手描き京友禅で仕立てた雅なインテリア茶箱。ページをめくると、華麗な茶箱の世界が広がります。インテリア茶箱クラブを主宰しておられるパイザーさんの茶箱への熱い思い、そして、茶箱クラブのインストラクターの皆さんの素敵な創作作品がぎっしり詰まった素敵な1冊です。

→Amazonのページはこちらから

インテリア茶箱については、百貨店や展覧会などでご存知の方も多いと思いますが、初めて知ったという方は、インテリア茶箱クラブのこちらのページ へどうぞ。

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<茶箱とカルトナージュの違いについて>

このCami Decorのページで紹介してきたカルトナージュ(Cartonnage)紙の工芸です。接着剤を使って作るいわゆる厚紙細工で、大きさやデザインなどの設計からスタートします。(私が取り組んでいる大型収納や家具も、カルトナージュとはちょっと違いますが、軽量にするためにを使って作っています)

インテリア茶箱の”茶箱”は古くから日本でおなじみのお茶の葉を入れるための木の箱のこと※1。内側に金属が貼ってあることで防湿などに優れ、保存性が良いことで知られていて、茶箱に保管された昔の作家の古い資料が状態の良いままで発見され、話題になったこともあるほどです。(茶箱クラブの美しい箱は、でできた茶箱に布を張って仕上げられています)

という材料の違いもあって、インテリア茶箱とカルトナージュはそれぞれ作り方が違いますが、布合わせやタッセル、ブレードの装飾など共通することも多いため、両方に挑戦したことのある人も少なくないのではないでしょうか。(下の画像はタッセルのコレクションの中の大きめのもの。大きい箱に合うサイズです)

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・・・と、まるでよく知っているように書いてしまいましたが、実は私自身はインテリア茶箱を作ったことがありません。※2  布張り茶箱を知ったのは10年以上前なのですが、その後、2005年より開いたカルトナージュ教室(Atelier Fa-Decor)に通って下さった5人の皆様がインテリア茶箱クラブの講師(インストラクター)になられたことで、いつでも習いに行けると思いながら機を逃してしまっています。

でも、幸運にも5人の皆さんを通して、パイザーさんやスタッフの皆様の茶箱への情熱、作品や書籍に間接的に触れる機会があって、そのクオリティーの高さや幅広い活動にずっと尊敬の念を抱いているのです。

また、茶箱にはインテリアファブリックが使われることも多く、昔インテリアの仕事をしていた時の布の装飾(カーテンや家具の布選びなど)に共通する要素があって、そういった意味でも親近感があります。

下の画像は、本の裏表紙。海外のインテリアファブリックを使った作品が素敵です。和から洋まで幅広い創作の世界が楽しめるのも魅力の1つでしょう。

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<素敵に広がるインテリア茶箱の世界>

今回出版された『インテリア茶箱の世界』には、テーマに沿った作品紹介のほか、インストラクターの皆様45名の作品&活動紹介のページがあって、素敵な作品がたくさん紹介されています。それぞれの個性を限られたページの中で表現するのは大変だったと思いますが、どのページにもクリエイティブなアイデアがちりばめられ、「茶箱という形や大きさの制約があるからこそ広がる創造性」を感じました。

小さな写真で見ても丁寧な仕事が伝わってくるので、昨年末の作品展に伺えなかったのがとても残念です。そして、これだけの個性溢れる皆様の作品や茶箱の魅力を1冊の本にまとめることがどんなにか大変だったかを思うと、主宰された方やスタッフの皆様に頭が下がる思いです。

違う色の花が咲き乱れながらも美しくまとまっている世界って、自然くらいの懐の深さというか、包容力がないと難しいかもしれません。

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<教室に通って下さったインストラクターの皆様と素敵な作品ページ>

本の作品ページでは、教室でカルトナージュを学んで下さった方々も素敵な作品を披露しておられます。

それぞれに個性的で、好きなテイストや得意なジャンルは異なる5人の皆様。でも多彩でエネルギッシュ(&力持ち)なところは共通です。技術やセンスに加え、お人柄も素敵で楽しい方達なので、機会があったら、インテリア茶箱や様々な手工芸などぜひ習ってみてください。

以下は3年以上教室に参加して下さった皆様とアトリエ名です(苗字のアイウエオ順)。今後も素敵な作品&ご活躍を楽しみにしています!(下は作品展のカードなど)

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★ Iさん Atelier RIBBON 主宰 ・・・P24 (Number06) ・・・2005年からのお付き合い。手工芸からお料理まで多彩な創作活動と優しく楽しいお人柄が素敵な人生の先輩です。美しい茶箱へこめた思いに感動。

★ Oさん Alice Rose 主宰 ・・・P76 (Number26) ・・・おっとりした優しさ+鋭い審美眼で洗練されたセンスの作品を生み出しておられ、茶箱の脚にまでこだわりが・・・(←注目です)。 チャリティーフェア(自由が丘)のお知らせでも紹介させていただきました。

★ Kさん Grace 主宰 ・・・P44 (Number13) ・・・刺繍やレース編みと組み合わせた、うっとりするほど優雅で美しい茶箱。創作に加え、講師など多方面で有能でおられ、2冊の書籍やカルトナージュの外部講座では本当に助けていただきました!

★ T(T)さん Art of Living 主宰 ・・・P20(Number04) ・・・多様な手工芸を学んでおられ、茶箱には可愛がっておられるペットや馬への愛が溢れています。カルトナージュでも馬のモチーフを素敵に使っておられたのを思い出します。

★ T(M)さん anniversaire-fantargo 主宰 ・・・P52(Number52) ・・・芸術家肌で決断力バツグン。和から洋まで独自の世界を持っておられます。インテリア茶箱の旗の台本教室で講師をされているので、本教室で習いたい方はぜひ!

 

インテリア茶箱を作ったことのある方はもちろんですが、布箱に興味のある人には目の保養にもなる素敵な本。華やかな日本の春にふさわしい1冊です。Camidecor1740-3

 

※1 「茶箱」というと茶道の茶箱(茶道具一式を入れて持ち運んで使用するもの)が思い浮かぶ方もあると思いますが、ここで紹介する茶箱は、お茶の保管、輸送に使われた白木(塗装していない木材)の箱のことです。

※2 今までCami Decorやメインサイトで紹介した大型の収納箱(教室の隅に複数置いてあるもの)は、茶箱に似ていますが、持ち運べるよう軽量にするため、紙で作った収納です。材料や構造が違うので、茶箱とは異なる方法で仕上げています。

春を告げる黄色い花と黄色のバッグ

ミモザ、菜の花、水仙、黄色いパンジーなど、春を告げる黄色い花。黄色って、見ているだけで明るい気持ちになります。

縫わずに貼って作るマチ付きトート。黄色いミニバッグ、カルトナージュのハンドバッグ型ダブルボックス(2008~2009年)。

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縫わないバッグ(No Sew)シリーズ、教室の定番のマチ付きトートソフトタイプ。2014年の2月に書籍用に作った作品です。

 

マチ付きトートとオフホワイトのポーチ-布にシミがついた場合

海辺のストライプ-デュフィのブルーとオレンジ色

以前このページで紹介した、黄色をアクセントに使ったバッグやカルトナージュの画像。クリックすると関係のある過去記事やAtelier Fa-Decorのページが開きます。

このページを始めて3年。今さらながらですが、いくつかの機能の使い方を覚えたので、上の方にメニュー(ナビゲーションメニューと呼ぶらしい・・・)を設けてみました。・・・「作り方」の項目などを探す時にはメニューからどうぞ。

また、昨年の秋冬から途中になったまま未掲載の画像がいろいろあるので、下のページ(↓)に随時追加し、少ししたら秋冬に移動するつもりです。(季節に逆行しますが、作品の記録&紹介画像なのでお赦し下さい)

桃色の宝箱と桜色の玉手箱-ひな祭りによせて

日本の春の色、桃色、桜色。もやっと春霞のかかった空の色。そんな春の雛祭りから桜の季節にかけて飾っておける作品を・・・と以前作った2種類の箱。

今回紹介するのは、季節ものでなかなか出す機会がない「箱入り娘」のような「和の生地で作ったカルトナージュの宝箱」です。

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箱の周りにちりばめた小さな丸いボールは、ミニ手鞠をイメージして作ってみた和の細工物。お正月の繭玉のような飾りとしても使えます。

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全体像はこんな感じ(↓)で、左上は教室の課題にもある宝箱(トレジャーボックス)の小さいタイプ。

右下の文箱のような形の箱は、宝箱と同じく片方から開く収納箱なのですが、家族に「玉手箱?」と聞かれたのを機に玉手箱に・・・。絹糸でタッセルを作り、紐で結んでみたら、それらしくなりました。

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昔話といえば、先日の教室でも話題に出たauのCM「三太郎シリーズ」。誰もが知っている昔話の主人公たちの今っぽい軽妙なやりとりが面白くて、つい見入ってしまう映像です。考えてみると、日本の昔話って、絵本やアニメではおなじみだけれど意外に実写化されていない。だから、リアルな衣装や竜宮城なども興味深くて、なおさら新鮮なのかもしれません。(犬が大判小判を掘るシーンになんだか感激・・・今後登場してほしい昔話もいろいろ・・・)

ところで、物語の中の箱って、浦島太郎の玉手箱、ギリシャ神話のパンドラの箱、ファウストの宝石箱や舌切りすずめのつづらなど、ちょっと怖い箱も少なくないけれど、今回紹介した「玉手箱」は、春を呼ぶ桜色のHappy Boxとして作ったので、開けても大丈夫ですので、念のため。

***昨年末よりこちらのサイトが冬眠状態でしたが、春になったので(?)また少しずつ画像を追加していきます。12月から2月に掲載するつもりだった画像や、インテリア茶箱の素敵な新刊本の紹介、バッグと小物の画像なども・・・・***

雪の日のほっこり小物 -小さな贈り物(マカロンポーチ)

風が冷たい冬の日、部屋にこもって手仕事をする心地よいひととき。好きな音楽を聴いたり、時々温かいお茶を飲んで休憩しながら誰にも邪魔されずに過ごすのは、寒い季節ならでの楽しみな時間です。

下はお世話になった若い人へ、小さな贈り物として作ったマカロンポーチ。※1 丸い形に感謝をこめて。はさみ入れは自分用(ずいぶん前に作ったもの)。Camidecor1726

縫わずに貼って作るファスナーポーチもお揃いで。

フランスのLES TOILES DU SOLEIL(レ・トワール・デュ・ソレイユ)の水色の生地は、ずいぶん前に自由が丘のショップで購入したもの※2。カルトナージュのハウスボックスやバッグなどに使ったり、端切れで「ファスナーポーチ(縫わずに貼って作るタイプ)」を作ったり重宝しています。

 

寒い季節にはファッションに合わせてバッグと小物も冬支度。ミシンでは縫いにくいツイードやファーのバッグも切って貼って組み立てる方法で作れます。

工作のように楽しく作れて便利に使える縫わないバッグ(No Sewバッグ)。ミシンを出すのが面倒な時や、音楽を聴きながら静かに手仕事を楽しみたいときにぴったりのクラフトです。

 

<マカロンポーチ -「貼って作るバッグと小物 ファスナー付の課題」シリーズより>

「貼って作るバッグと小物」「縫わないバッグやポーチ」シリーズには ファスナーを使ったアイテムがいろいろあります。

簡単で実用的なな各種ポーチから立体的な箱型バッグやトランクまでいろいろあって、最初に紹介したマカロンポーチは教室の基礎課題の1つです。

小さな可愛い作品ですが、筒形バッグ各種や手帳型のファスナーポーチにつながるテクニックが入っているため、バッグと小物シリーズをいろいろ作りたい方には必修の課題です。

下は受講された方の作品より。小物入れ、メジャーケースなど工夫次第で様々な用途に活用できます。

 

 

<貼ってって作るファスナーポーチ/バッグいろいろ>・・・一部はアドバンスのメニュー。メインサイトの画像にも少し載せています

・フラットポーチ2種(裏地付き)、・キャラメルポーチ、・マカロンポーチ、・筒型ポーチ/バッグ、・三角ポーチ、三角ペンケース、・手帳型ポーチ/バッグ、・半円ポーチ/バッグ、・コの字ポーチ、台形ポーチ/バッグ、・楕円錐のポーチ、・立方体のポーチ、シェル型の立体ポーチ、・ボストン型(四角、山型、三角型)など

※2 LES TOILES DU SOLEIL(レ・トワール・デュ・ソレイユ)の水色の生地を使ったハウスボックスの作品は以下のページで紹介しています。

ハウス型ボックス4種とお菓子の家(2009)

昨年(2014年)のクリスマスリースとモスグリーンの天使柄の作品

昨年(2014年)のリースの画像より。毎年12月の手仕事になっているクリスマスリース作り。2007年に、教室に参加して下さっているお花の先生Oさんからリース作りを教わって以来続けてきました。

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2013年までは赤い実を使うことが多かったのですが、昨年(2014年)はグリーン&イエローをベースに仕上げました。緑の濃淡に黄色と白のアクセント。

去年の12月からぐるりと1年。早すぎて信じられません。今年のリースは作りかけで数日間止まったまま。なんとか時間を見つけて仕上げなければ。

今回は2014年12月のクリスマスリースの流れから天使の柄のグリーン系の生地の作品を紹介します。

下の4枚の作品に使っている古典柄の布。今から10年以上前2004年頃に買ったもので、渋い黄緑色のモスグリーンでロココ調の建築モチーフや天使が描かれています。

もう入手できない生地で残念なのですが、落ち着いたモスグリーンが合わせやすくやランプシェードなど複数の作品に使いました。上のタッセル付きのレターボックスは2005年12月に受講された方の完成品で、私が準備した布キットで制作。材料付きのレッスンを開催した時のものです。

下は2006年のカルトナージュのリングケース。長年定番の課題です。

この生地を使った一番古い作品は2004年に作ったキューブ型の箱。写真で見るより大きめの箱で、いつもサンプルの背景になっているアイテムです。

2005年の写真にも

2008年の写真にも

2008年にも写っています。カメラが違うので色が違って見えるけれど同じ作品です。

リースの写真を見ながら1年が早すぎて信じられないと書きましたが、10年経つのも早すぎる。今年で教室を開いてちょうど10年。早くクリスマスリースを仕上げないと年が明けてしまう。(今年は何色のアクセントにしようかな?)——————————————————————————————————–

追記:作りかけで放置していた2015年のクリスマスリースは茶色とグリーンのアクセントにしました。ドライフルーツや木の実も使って。コニファー類も干からびつつあります(2/10撮影)

 

13年前の秋のテーブルと手作りの器-紅葉狩りによせて

暖かな秋の日々は雑事に追われて飛ぶように過ぎて、急に冷え込んだと思ったら北の方から雪の便りが・・・。もうすっかり冬になっています。

デジタルカメラを使い始めたのはいつ頃からだったでしょうか。

先日画像を整理していたら、10年ほど前の画像をコピーしたCDデータがほとんど壊れているのに気付いて愕然。。。なんとか残った画像をUSBに移しながら、「あーこんなこともあったな・・・すっかり忘れてた」となつかしく想い出にひたる一方、人間の記憶だけでなく電子データ(文明の利器)のはかなさを実感しています。

・・・なくしたデータについては、当時の電子機器類を盲信していた自分が浅はかだったと悔やみつつ、なんとかデータ復旧ができないか今のところ模索中・・・(涙)

そんな中、見つけたのが2002年11月に撮った下の画像。 13年前、テーブルコーディネートの小さなイベントにサポートとして参加した時の画像です。

テーマは「秋の食卓」。手持ちの食器で間に合わせるために、日本の紅葉に合う和食器や和紙を取り入れた和洋折衷(クロスオーバー)スタイルをコンセプトに、東南アジアの食器など少しオリエンタルな要素を入れています。 Camidecor1715 サブテーマは「自宅でのおもてなし」。リアルな感じを出したかったので、空想の「御献立(メニュー):上画像」を添えています。今風にいうと「エアーお献立」です。

久しぶりに墨をすり、和紙に書いた手作りのお品書き(雑ですみません)。内容を見ると、その時自分が食べたかったものを書き連ねだのだなと。

-「秋の食卓・妄想メニュー」御献立-

自家製梅酒、鯛の松の実和え、柿とりんごのごま酢がけ、松葉銀杏(ぎんなん)、かぼちゃとさつまいものあったかスープ、鮪(まぐろ)のタルタルソース・あさつき添え、和風ローストビーフ・幽庵(ゆうあん)風味、根菜のサラダ添え、きのこと地鶏の炊き込みご飯、柚子シャーベット、栗の焼き菓子、季節の果物

当時は陶芸の趣味があり、自作の大皿や瓦(からわ)風の銘々皿を使いました。その頃に焼いた食器や抹茶茶碗は今でも愛用しています。 Camidecor1715-2

ちょうど見ごろだった紅葉の枝とイガ栗。色とりどりの紅葉を見ていると、やっぱり秋の主役は自然の美しさと恵み、それに勝るものはない、と感じます。 Camidecor1715-1

今回は秋冬のテーブル用のカルトナージュの器の画像の紹介をしたかったのですが、「秋の食卓」の画像から食べ物の話に脱線して横道にそれてしまったので、そちらは次回に紹介します。 Camidecor1720-1

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美味しいものがたくさんある季節。秋になると必ず作る定番料理やお菓子はいくつかありますが、上のメニューの中の「栗の焼き菓子」は、かなりの頻度で作る常備菓子。

「材料をきっちり測る」というお菓子作りの王道を踏み外しているので大きな声では言えないけれど、材料の量はかなりアバウト。400gのバターを使いきるために、いつもフルーツケーキとマロンケーキを1本ずつ、マドレーヌ6-8個を一気に焼いてしまいます。

下の画像がそのケーキで、夏に森でもらってきた切り株と一緒に・・・。

<「栗の焼き菓子」の材料など-自分の備忘録もかねて>

◇A:生地(アーモンドプードルたっぷりバージョン)・・・バター400g、卵7個くらい、小麦粉270gくらい、アーモンドプードル130gくらい、ベーキングパウダー少量、ブラウンシュガー(その時の気分で100g前後)、バニラオイル少々

◇B:フルーツケーキの具:レーズン、オレンジピール、レモンピールなどをたっぷり・・・ラム酒に浸しておく(ドライいちじくやナッツ、干し柿の残りを入れることも・・・)

◇C:マロンケーキの具:マロングラッセのみじん切り+マロンクリームをラム酒に浸しておく

・・・焼き立てのケーキにラム酒入りのシロップをかけて保存します・・・※子供用はラム酒無し

 

かぼちゃと満月とハロウィーンナイトー魔女のバッグと黒い衝立

ここ数年ですっかり日本の秋のお祭り(行事)の1つになったハロウィーン(Halloween)。10月末ということで、今回はなんとなくハロウィンのイメージに合うものを過去の画像から紹介します。

飾りかぼちゃ、栗、松ぼっくり、姫りんご・・・。2008年の「秋の実り」の画像は、カルトナージュの「引き出し付シェルフ」の色に合わせて撮ったもの。→シェルフはこちらでも紹介しています。

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かぼちゃやハロウィンが登場する映画で思い出すのは「ハリーポッター」。第一作の「ハリーポッターと賢者の石」の中で、ホグワーツ魔法学校の食堂にたくさんのカボチャのランタン(ジャック・オ・ランタン)が浮かんでいる・・・というシーンがあって、テーブルに並んだ秋のご馳走が美味しそうだったのを覚えています。

そこで、2008年に旅先で撮った画像をちょっと加工(仮装?)して、湖畔に浮かぶ満月の写真にホウキに乗った魔女とコウモリを一筆書き。・・・いいかげんに書いたシルエットのため、「何が飛んでるのかわからない」という意見もあると思うので、念のため・・・。

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下の画像は、5年前に作ったカルトナージュのハンドバッグのサンプル。クラッシックモダンな黒い柄を使ってみたら、なんだか「魔女のバッグ」みたいになってしまったもの。正面から撮った画像がすぐに出てこないので、とりあえずこちらの画像を(↓)。材料を変えて作れば、軽くて便利なアイテムなのですが・・・。

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ハロウィンに欠かせない黒い色。妖しさや怖さ、闇の世界を演出する黒い色は、スタイリッシュなアクセントとしても活躍してくれます。下の画像は黒を使った作品画像のコラージュで、ジュエリー展のために作った黒いベルベットの衝立やミラーのサンプルなどの一部。

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そういえば、十数年前、イギリス(ロンドン)の知人とハロウィンの話をした時に、今のハロウィン(trick or treatなど)はどちらかというとアメリカの文化で、イギリスでは11月5日の「ガイフォークス・ナイト」の花火の方が盛大なんだよ、という話を聞いたことがありましたが、最近はどうなのでしょうか。

ちなみに、イギリスを舞台にした「オックスフォード連続殺人事件」という映画には「ガイフォークス・ナイト」のお祭りの場面があって、花火が打ち上げられる中、仮装をして野外コンサートに行く場面が出てきました。また、ナタリー・ポートマンが出演した2006年の映画「Vフォー・ヴェンデッタ」は「ガイ・フォークス」の事件※1をモチーフにしたもの。そこに出てくる不気味な白い仮面(マスク)は、社会ニュースや最近のハロウィンの仮装にもちらほら登場するので、見たことがある人も少なくないかもしれません。

次回、続きとして教室の皆さんの作品画像から、黒をテーマにまとめたものを紹介します。10月中に、と思っていたらあっという間に11月になってしまいましたが・・・。(↓の画像をクリックしてください)

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盛夏の花-向日葵(ひまわり)柄のペーパーBOX

暑中お見舞い申し上げます。 Camidecor1693 陽射しにも風にも負けない向日葵(ひまわり)の元気パワーが皆様に届きますように。

さて、今回紹介するのは、9年前、2006年8月にHPに掲載した画像。

蓋をかぶせるタイプのカルトナージュの箱をテーマに、ひまわりや南国を思わせるシダなどの植物柄、ブルー、黄色、濃いグリーンを組み合わせて、夏のレッスン用に撮ったものです。

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十数年前に旅先のイタリアで買ったひまわり柄のペーパー。柄がリアルすぎて、なぜこれを買ったのか自分でも首をかしげながら、失敗してもいい構造チェックのための試作品に使いました。

箱としての完成度はいま一つで、いつも見えないところにしまわれているけれど、10年たった今でも色が褪せることもなく収納箱として活躍してくれています。

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ミッドナイトブルーと大きめの収納箱、そして「和のあかり展」

連日のうだるような暑さに、普段からあまり働きのよくない脳の活動が一層ダウンして、仕事や家事が停滞気味・・・。夜、少し気温が下がると、ようやくほっとする毎日です。

夕暮れ時の空の色を表す「ブルーモーメント」という言葉を知ったのは、もう25年以上前のことでしょうか。よく晴れた日の夕暮時、空が一瞬青く染まる時間があって、その時間を「ブルーモーメント」と呼ぶのです。 Camidecor1691 空が真っ暗になる前のほんの数分間の青い世界。旅先や外出先でその瞬間に出くわすと、その幻想的な世界を思わずカメラに納めたくなってしまいます。

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上の2枚は旅先での画像ですが、下の画像は先日こちらで紹介した「ミナカケル」の展覧会で撮ったもの。最終日の終了ギリギリの時間に駆け込んだので、ちょうどブルーモーメントの空の色とミナぺルホネンの作品が交りあって、一味違った世界が味わえたのでした。 Camidecor1676

さて、今回紹介するのは、夜を思わせるミッドナイトブルー(濃紺)、とブルー&ブラックの生地を使った大型収納。2010年に作った「紙で作るオリジナル家具と収納シリーズ」の試作品1つです。

Camidecor1692 何でも中にしまいこんで蓋を閉めてしまえば、すっきり片付く大きな箱。木箱ではないので軽くて持ち運びしやすいのが特徴で、寂しい印象にならないように、アンティーク調の真鍮の金色金具をアクセントとして使っています。

<夏の夜を彩る和のあかり   おすすめの展覧会>

空がすっかり闇に包まれた後も、なんとなく外に繰り出したくなる夏の夜。 そこには必ず浮き立たせる”灯(あか)り”があります。

幼い頃の花火やお祭りなどの楽しかった記憶が身体に刻みこまれているのでしょうか。キャンプファイヤーやリゾート地のキャンドルやかがり火、花火大会のドーンという音、お祭りの賑わいや手の中でパチパチとはじける線香花火など、夏の夜のあかりを思うと、なんとなく血が騒いでしまうのです。

そんな夏の夜を彩る「和のあかり」。青森ねぶたから木の葉を使った照明まで、様々なあかり楽しめる展覧会が東京の目黒雅叙園で開催されているので、ご興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

◇目黒雅叙園   和のあかり×百段階段展 (8月9日まで)

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カラフルで多彩な和のあかりと昭和初期の文化財「百段階段」の両方が楽しめ、おすすめです。

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ギリシャ神話の女神と星座-七夕によせて

7月7日、夜空にはきらめく星々が・・・、とはいかないのがこの梅雨の季節。織姫と彦星のお話は伝説だとわかっていても、なんとなく雨が降らないよう願ってしまう七夕の夜です。

夏の夜空の星を撮ってみたいけれど、なかなかチャンスがありません。なので、星空のように美しかった展覧会の画像を1枚。昨年の冬に東京青山のスパイラルガーデンで行われた「Light is Time」というインスタレーション。CITIZEN(シチズン)による光と音の空間芸術で、イタリアのミラノ・サローネで初の2部門を受賞した凱旋の催しでした。 ※1 暗闇にキラキラ光るのは、なんと65,000個もの時計の基盤部品の地板。あらためて見ると、時計の地板って、それ自体が宇宙のようなデザインなのですね↓。(会場内の展示より)Camidecor1675-2 イギリスのロックバンド「クイーン」のギタリスト、ブライアン・メイ(Brian May)が天文学者だと知った時は驚きましたが、音楽と数学や天文学との関係は深いようで、古代ギリシャでは、算術、音楽、幾何学、天文学は四科(クワドリウィウムquadrivium)として重要な学問だったそうです。 Camidecor1677-2七夕の話題から星や宇宙について書いてみたけれど、日々の雑事に追われてしばらく星空さえ見ていない・・・。正直なところ、今見分けられるのは北斗七星やオリオン座くらいかも・・・(小学生以下?)なんて考えながら、ふと思い出したのは前に買った星座のカード(上)。12星座やオリオン座などが描かれていて半円のデザインになっています。

<ちょっと脱線・・・西洋星座と中国の星宿>

世界共通の88の星座。この一覧を見ると、オリオン座は入っているけれど、北斗七星は入っていません。なぜかというと、88星座は国際天文学連合が1922年に定めた西洋のもので、北斗七星は中国から伝わったものだから。古代中国には独自の【星宿(せいしゅく)=星座のようなもの、二十八宿】があって、それが日本にも伝えられ、江戸時代まで使用されていたそうなのです。

東洋の文化や日本の暦とも関係が深い中国の星座。ちなみに七夕も【星宿】に基づく伝説に由来するそうです。(奈良県明日香村には、現存する東アジア最古といわれるキトラ古墳の天文図もあり、今後の調査が楽しみです。※2)

一方、西洋星座の原点となったのは、古代ギリシャの48の星座です。こちらはギリシャ神話と関わりが深く、星をめぐる物語の中にはゼウスやヘラクレス、アフロディテなどおなじみの神々も登場・・・。ギリシャ神話は面白くて好きなのですが、ちょっとややこしくて、何回読んでも頭からこぼれ落ちてしまうのが難点です。

空の星々を眺めながら壮大な物語を作り上げた古代の人々の想像力。それが芸術や文学、音楽、七夕など現代の年中行事にまでつながっているんだなあ、と考えると、スマホばかり見ていないでたまには星を見上げよう・・・なんて思えてきます。

<ギリシャ神話のモチーフとカルトナージュの箱>

さて、今回紹介するのは9年前の2006年に作ったカルトナージュの箱。教室では「長方形二重蓋の箱」と呼んでいる基礎作品で、自分でデザインを考え、応用テクニックを学ぶためのアイテムです。

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使用したのは200年ほど前のアンティークの布のデザインを復刻した、フランスのToile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)※4 ギリシャ神話のモチーフが気に入って旅先で購入した生地です。

Toile de Jouy関係の本によると、18世紀-19世紀初頭にデザインされたギリシャ神話のモチーフの布は、イタリアの彫刻やカメオ(ブローチで有名なイタリアの彫刻)のデザインをベースにしたものも多いとか。下の画像は以前ローマのヴァチカン美術館で撮ったものですが、アンティークの布の資料にそっくりなデザインがありました。※3

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さて、先の箱の蓋に使ったのは、ひし形の中に女神が描かれた部分↓。よく見ると、可愛らしい女神が右手にアイスクリームのコーンのようなものを持っています。

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女神が持っているのは、「コルヌ コピア:ラテン語: Cornu Copiae /Cornucopia」と呼ばれる豊穣の角。角の中から花や果物が溢れ、豊かさの象徴とされるモチーフで、幸運の女神フォルトゥナ(Fortuna)や豊穣の女神アバンダンティア、花の女神フローラと一緒に描かれることの多いアイテムです。※5

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参考までに、上の画像左はローマ神話の女神フォルトゥナ(Fortuna )の彫刻。左の手に豊穣の角(コルヌコピア)を持っているのがわかるでしょうか? ・・・バチカン美術館(Vatican Museum, Italy)にて撮影

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アンティークなどの復刻デザインには古い時代の美意識や物語が詰まっていて、歴史を感じられるのが面白いところ。けれど、使う時はあまり難しいことは考えず、好きなように自由に楽しんで使っています。(上の箱も2006年7月からスタートしたので、七夕にちなんでのミニお針箱・・・西洋と東洋のミックスです)※5

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ここ最近、経済問題でニュースを賑わせているギリシャと中国。そしてオリンピックやさまざまな問題・・・。   女神が現われて、あっというまに解決・・・とはいきませんが、良い糸口が見つかるように願っています。

 

※1 Light is Time  Milano Design Award 2014”にて「ベストエンターテイニング賞」と「ベストサウンド賞」の2部門を受賞

※2 奈良県明日香村のキトラ古墳・・・現在キトラ古墳体験学習館の建設が進められ、来年秋にオープンするそうです。 壁画について・・・東京国立博物館 特別展「キトラ古墳壁画」

※3 参考書籍:『TOILE DE JOUY』  Printed textiles in the classic French style ・・・タッセルトランクなどで使った布も載っています。

※4 豊穣の角(コルヌコピア:ラテン語: Cornu Copiae(cornucopia)・・・日本でもローマ神話の女神、アバンダンティア (Abundantia)が豊穣の角をもっている絵がみられます。 ルーベンス作 豊穣 Abundance (Abundantia) 国立西洋美術館蔵   ※ギリシャ神話の豊穣の女神はデメテル(Demeter)。

フォルトゥナ(Fortuna )は幸運を意味するfortuneの語源となった女神。ギリシャ神話ではテュケ(Tyche)と呼ばれています。

※5 長方形二重蓋の箱・・・こちらのページに別のサンプル(スカラップデザインの見本)と教室の皆様の作品を掲載しました。

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