月別アーカイブ: 2013年4月

卵色のバスケット(2007)

イースター(復活祭)は「春分の後の最初の満月からかぞえて初めての日曜日」。今年2013年は1週間前の3月31日でした。

日本ではあまりなじみがない祝日ですが、ヨーロッパやアメリカではイエス・キリストの復活を祝う重要なお祭りとして、また、生命が芽吹く春の訪れのお祭りとして、休暇をはさんでお祝いします。

イースターといえば「卵」と「うさぎ」。「卵」は生命と復活の象徴、そして「うさぎ」は多産と繁栄のシンボルですが、その由来は古くからの春を祝うお祭りの風習やゲルマンの神話など諸説あるようです。

下の画像は卵色のバスケット。HPの2007年7月のホビーバスケット・ミニの画像にちらりとうつっている作品です。

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持ち手に飾ったポンポンは、当時、刺繍糸で作ってみたもので、少しずつ丸く切り揃えるときの感じがなんともいえず楽しい作業でした。

下は旅先で出会ったイースターのチョコレート。卵の殻が割れていて芸が細かいですね。
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南仏のミモザ柄の箱とチューリップ・バブル

日本で春の色というと、桃や桜のピンク色が思い浮かびますが、ヨーロッパの春のイメージは黄色だそうです。ミモザに始まり、水仙や菜の花、イースター(復活祭)のディスプレイを彩る花にも黄色が多くみられます。

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下の画像はミモザとオリーブ、セミ柄の南仏の生地で作ったボックス。箱作りを始めた2003年頃の作品です。Camiadecor21

プロヴァンスの生地は程よい薄さで作業性が良く、 また、鮮やかな黄色やオレンジに元気がもらえるような気がして、当時大小さまざまな箱を作りました。

Camidecor23中央の額の中はチューリップの花。黄色とオレンジ、くすんだ朱赤の3本が描かれている19世紀のオリジナルイラストをポストカードサイズに複製してあるものです。

チューリップといえばオランダですが、もともとは16世紀にトルコからヨーロッパに伝わった花で、その後「チューリップ熱)」とも呼ばれるような一大ブームが起こり、17世紀のオランダでは「チューリップバブル」という現象が経済や社会に大きな影響を与えたそうです。

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絵画やボタニカルアートでよく見かけるチューリップの花。

インテリアエレメント(壁紙や布など)のモチーフとして使われることも多く、19世紀のウィリアム・モリスのデザインは有名で、現代でも親しまれています。

***HPに2013年の春夏のイメージ画像を載せました。チューリップのオレンジ色がベースです。***

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