カテゴリー別アーカイブ: 裁ほう上手で作る小物

マリメッコやシルクで作る花びら巾着-使い道いろいろ

折り紙のように簡単に作れる「花びら巾着」。貼って作る方法を前に紹介しましたが、少し追加画像を・・・。

下の画像はタイとベトナムのシルクで作ったもの。薄い生地で作ると花びらのように繊細に仕上がります。色が数色まじっているものはベトナムシルクのチェック柄で、10年以上前に旅先で購入。縁飾りには細いシルクリボンを貼っています。(2005年のレッスン、8.メモカバーの欄に同じ生地のサンプルがあります)

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下の画像はマリメッコのプケッティというシリーズの生地で作ったもの。同じ作り方ですが、シルクで作ったものとは全く違う印象になりました。・・・「いちご」みたいな・・・というのはちょっと苺に失礼でしょうか・・。コントラストの強いインパクトのある配色は、見ていると元気をもらえます。

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作り方は前と同じく、折り紙みたいに折って貼るだけ。縁飾りに使ったのは波のような「山道テープ」。

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杯やおちょこのような小さなガラスの器を入れて保管するのに程よい大きさの巾着で、北欧のデザインはモダンな和の器ともよく合います。

日本には古くから茶碗や茶入れなどの茶道具を入れて保管する「仕覆(仕服、しふく)」という袋物がありますが、そちらは入れる道具の寸法に合わせて丁寧に手縫いで作っていくもの。名物裂(ぎれ)※が使われることも多く、茶道具とのとりあわせや裂地(きれじ=生地)の由来なども鑑賞の対象となります。

大切な器を包む”仕覆(仕服)”という文化。ひと針ひと針縫って作る繊細な袋物は、ものを大切にする精神とともに、ぜひとも後世に引き継がれていってほしい手仕事の1つです。

とはいっても、普段使いの器にそこまで労力をかけるのはなかなか難しいのは事実。仕服にこめられた精神は引き継ぎつつ、収納袋は簡単に作れる巾着で代用・・・というのも今の時代の1つの方法かなと思います。

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プレゼントを中に入れ、そのままギフトパッケージとして贈り物にするのもお勧めです。(先日の教室で、このページを見て花びら巾着を作り、お母さまにプレゼントされた方のお話を聞き、とても嬉しく思いました・・・)

箱物のギフトパッケージも素敵ですが、袋物にはまた違った味わいが・・・。中の品物とは別に使える楽しさもあり、場合によってはエコロジーになるかもしれません。

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※1名物裂(ぎれ)については、京文化通信というサイトに詳しい説明が載っています。

マチ付きトートとオフホワイトのポーチ-布にシミがついた場合

前に紹介したマチ付きトートソフトタイプ。 紙袋トートと同じ構造ですが、柔らかい芯地を入れるとマチが横に広がって全く違うイメージのバッグに。作り方をに載せているアイテムです。

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バッグの下は格子のステッチが入ったオフホワイトのコットンのふた付きポーチ。

白は汚れるという印象がありますが、布と「ボンド裁ほう上手(耐水性)」で作る場合は水洗いもOKだそうです。(コニシさんの説明より)

上の画像のサンプルは樹脂の芯地を入れ、水溶性の接着剤(木工用ボンドなど)で作っているので、水洗いはできません。ただ、カチッとしたバッグやポーチは頻繁に洗わないのが普通ですし、布さえあればまた簡単に自分で作れるのが良いところ。使う前に防水スプレーをかけておくと、汚れがつきにくくなります。

いずれにしても、世の中には様々な接着剤があるので、材料や用途によって使い分けるとよいでしょう。(お弁当用の袋物や巾着には水に強い裁ほう上手を使う、など・・・)

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箱やバッグなどの布ものにシミがついた時に、個人的に気に入っているのは「超電水クリーンシュ!シュ!」※1という電解アルカリ水100%の”除菌・洗浄クリーナー”。掃除全般に使える上、箱やカーペットなど布ものについたシミも結構落ちるので、もう5年以上愛用しています。(Amazon、楽天、ユザワヤなどで購入できます。コストコにも同様の商品があります)

キッチン周りの油汚れやミラーやプラスチックにも使え、結構万能選手。欲を言えば、もう少し安くなってくれると嬉しいのですが・・・。

<追記>その後、ホームセンターでちょっと安価な”電解アルカリ水100%の”除菌・洗浄クリーナー”を見つけました。問題なく使えたので、メーカーによる違いは無さそうです。

花びら巾着の作り方-紫陽花の季節によせて

前回紹介した「花びら巾着(Flower Pouch)」。この巾着を初めて作った時、連想したのは紫陽花の”がく(飾り花)”でした。

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形は小手鞠(コデマリ)」に似ていますが、4枚の飾り布のはかなげな様子が「ガクアジサイ」のようで・・・。小さなサイズは和菓子みたいな可愛らしさがあるので、端切れを使っていろいろ作ってしまいました。

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以下は、ボンドで貼って作る「花びら巾着(Flower Pouch)」の方法をまとめたもの。

ハンカチなどで作る場合はヒモを通す線を接着するだけですが、ちょっとひと手間かけて裏地をつけると、しっかりした巾着になります。所要時間は30分から1時間くらいです。

 

まず、材料と道具を準備して大きさを考えましょう。布は綿、麻、絹など自然素材で薄手のものが適しています。接着剤はコニシのボンド「裁ほう上手」を使用しています。

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①は材料を並べたもの。布は表、裏とも同じサイズの正方形にカットして下さい。(写真ではヨレていますが、できるだけきれいな直線で・・・)

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② 表布と裏布を貼り合せます。布の縁、幅5㎜くらい(黄色点線)に接着剤を塗り、薄くのばして、アイロンで圧着。糸くずやはみ出した部分は接着後にカットしましょう。縁のホツレが出にくいのが貼って作る場合の良い所です。

③ 裏布に縁飾りを貼ります。レースやリボン、テープなどお好みで。縁飾りをつけない場合は、裏布を少し大きめにカットし、縁を折って表側に貼るのも1つの方法です。いずれにしても花びら部分が綺麗に見えるよう、縁の始末は大切です。※1

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この段階で小型のハンカチのようなものが出来上がります。同じ作り方で、簡単な布ナプキンやランチョンマット、コースターを手作りしても良いでしょう。水に強いのが「裁ほう上手」の特徴だそうです。

④⑤ 4つの角を三角に折って作る花びら部分は、ひも通し用の通路になります。表布に折り線とひもを通す線の印をつけ、黄色のラインに接着剤を塗り(下写真参照)、アイロンで圧着します。

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⑥ アイロン圧着後、5分ほど時間を置いてしっかり接着されたかを確認し、その後、ひも(リボンやコードなど)を通します。2本通し終わったら、外側を表にして形を整えます。CamidecorHT33

 

⑦ 両側からの紐を引いて完成です。ひもの先にはお好みでビーズやタッセルなどの飾りをつけても良いでしょう。※2 今回は雨のしずくのようなドロップタイプのビーズをつけています。

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もっと大きいサイズを簡単に作りたい場合は、すでに縁が縫ってあるハンカチや ナプキンを利用するのがおすすめです。お弁当用の巾着なども楽に作れます。

梅雨のどんよりしたお天気が続いていますが、雨の日に家の中で読書したり手作りするのは結構楽しいもの。夏の浴衣に合わせて和風の巾着を手作り・・・というのも今の時期ならではかもしれません。

 

※1 表裏とも縁を折って作る方法(ソーイングなどの方法)もありますが、小さな巾着では縁が厚くなって絞りにくくなってしまいます。貼って作る方法では、ホツレが出にくい特徴をいかし、縁を切りっぱなしで接着して縁の部分が厚ぼったくならないようにしています。

※2 マリメッコやベトナムシルクを使った花びら巾着の画像はこちらから

「裁ほう上手」で作るこもの-花びら巾着(Flower Pouch)

カルトナージュのテクニックの応用として考えてきた接着剤を使って「貼って作るバッグと小物」。布に芯地を貼って糊代(のりしろ)を接着剤で貼っていくと、実際に使えるバッグやポーチが作れるシリーズです。

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教室でレッスン課題として教えているのは、カルトナージュと同じように接着剤(ボンド)を刷毛で塗る方法で作っていくアイテム。「のりしろにボンドを塗って貼っていく」という技術がカルトナージュと同じなので、一緒に学ぶことによってテクニックや材料の理解が深まって、より面白くなるからです。  CamidecorHT18

 

一方、4月に発売になった「ボンドで貼って作るバッグとこもの」の本は、そのまま教室の課題というわけではありません。教室のレッスン課題の厚紙を使って作るバッグや眼鏡ケース、樹脂芯を使ったバッグやポーチに加え、コニシの「ボンド裁ほう上手」を使った実用品(バッグ、ファスナーポーチ、巾着やシュシュなど)のレシピをあわせて紹介しています。・・・手芸と工作の中間の新しいクラフト”というコンセプトに沿って選んだアイテムで、のり代を貼って作るという方法は全て共通です。

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教室の課題作品はボンドを刷毛で塗りながらじっくり作っていきますが、「ボンド裁ほう上手」で作る実用品は、工作感覚で簡単に作って楽しめるのが特徴。ページ数の関係で書籍には紹介できなかったアイテムがいくつかありますので、番外編としてこちらで紹介していきたいと思います。

Camidecor1470 <ボンド裁ほう上手で作る”花びら巾着”>

今回紹介するのは、貼って作る「花びら巾着」。ハンカチを縫って作る方法でおなじみのソーイングの簡単小物です。 ジュエリーやキャンディー、口紅などの小物も入る小さめサイズの巾着は、リバティの花柄と無地のハギレを組み合わせたもの。今回、ボンドで貼って作る「工作方式」を考えてみたら、とてもカンタン。短い時間で作れるおすすめのアイテムです。

 

Camidecor1471 開くとトレイのようになるので、大きく作ってお弁当用の巾着にもおすすめです。

 

Camidecor1472 少し大きめのおむすびサイズ・・・。

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タイシルクで作ったものには小さなタッセルをつけて・・・。

次回、「花びら巾着(Flower Pouch)の作り方」で、工作方式での作り方(レシピ)を紹介します。→作り方はこちらのページから

余った布とボンドで作れるカンタンこもの、1時間ほどで作れてしまう気軽なアイテムですので、興味がある方はぜひ挑戦してみてください。

貼って作るふた付きフラットポーチ1

バッグ・イン・バッグの際に一緒に紹介したふた付きフラットポーチ。教室の課題でもあり、いろいろな大きさやバリエーションのサンプルを作っていますが、今回はその中から少し・・・。

こちらは「ボンドで作るバッグとこもの」の本に作り方を紹介したものと同じipad miniが入るサイズ。麻のアンティーク風の生地で作ったものの、書籍のコンセプトと少々ずれるのでにボツになった作品です。

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芯地に樹脂繊維芯※1を使っているのでハリと弾力のある仕上がり。ボンドは「裁ほう上手」ではなく、刷毛で塗るボンドで作っています。

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内側の生地も麻。モーブカラーよりも少し赤みがかったグレイッシュな紫色で、アンティークモーブカラーと呼ばれることもある色です。

下の2つはティルダ(Tilda)の生地を使ったもの。ティーカップ柄の可愛らしい生地とストライプや無地を組み合わせました。柄の出し方はベストではありませんが、細かいことは気にせず自由に作って楽しめるのがハンドメイドの醍醐味です。

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ふたを開くとこんな感じ↓。フラットポーチは設計がとても簡単なので、自由に大きさを変えて作れるのが良いところ。今度、この布で旅行の時に持って行く小さいサイズのお茶用(ティーバッグ用)ケースを作ろうかな・・・と考えたりしています。

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<芯地(接着芯)と作品の関係>

今回紹介したフラットポーチ、芯地(接着芯)を使うまず第一の目的は、薄い布にハリを持たせること。そして、糊代が貼りやすいこと、曲線が美しく仕上がることもメリットの1つです。もちろん芯地なしで布だけでも作れますが、その時はできるだけしっかりした布で、ふたのデザインは直線がおすすめ。布だけの場合や不織布の接着芯を使う場合は、「ボンド裁ほう上手」で作れます。※2

接着芯には多くの種類があり、いろいろなタイプを試しましたが、下の画像は少し薄めの接着芯を使ったもの。ちょっとクタッとした感じに仕上がっています。

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「貼って作るバッグとこもの」シリーズ。教室のレッスン課題にする場合は、縫うのが大変だから・・・という理由よりも、貼って作ることにメリットがあるアイテムをできるだけ考えるようにしています。そして、ありがたいことに、ソーイングと違った仕上がりが楽しめるこのフラットポーチは手芸の達人の皆さんにも大好評。目的に合わせて大きさを変え、皆さんいろいろ楽しんでおられます。

さて、縫って作った場合の例ですが、下の画像は15年以上前にミシンで作った布のポーチ。(バイアステープを探していたら、いろいろ出てきました・・・雑な作りですみません・・・) 蓋の曲線部分はバイアスを使って一部手縫いで作っていますが、私の腕がイマイチで、蓋の曲線部分など少々難あり・・・。接着芯は使わずに布だけの柔らかい仕上がりです。

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「縫って作るバッグやこもの」と「貼って作るバッグとこもの」。それぞれに良い所があるので、個人的には両方の良い所を使い分けてモノ作りを楽しめるといいなと感じています。

 

※1: 樹脂繊維芯:スライサー(ワッペンスライサー)を使用・・・浅草ゆうらぶ、角田商店などで購入可能。「ボンドで貼って作るバッグとこもの」の本、P6、P34はこちらを使用しています。また、教室の課題アイテムには厚紙を作って作る「服紗(ふくさ)」もあり、それぞれの作り方の違いを比較できるようにしています。

※2: P17のトラベルポーチは布とボンド「裁ほう上手」だけで作っています。

ボンドで貼って作るファスナーポーチと巾着-工作(クラフト)方式で作る新しい方法

ペンケース、小物入れ、コスメポーチなど幅広い用途に使えるファスナー付きのポーチ。

今まで縫って作る方法しかなかったのは、布とファスナーの継ぎ合わせ部分を接着剤を貼って作るのは何となく不安があったからではないでしょうか。

今回刊行される本『ボンドで貼って作るバッグとこもの』ではコニシのボンド「裁ほう上手」や多用途ボンドを使って、ファスナーポーチを作る新しい方法を提案しています。

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<ファスナーポーチをボンドで貼って作る方法とメリットとデメリット> -以下、ワークショップのお知らせからの引用です-

「ボンドで作るファスナーポーチなんて・・・」と思っている人も多いかもしれません。でも、実は意外にメリットがあるのです。

まず、ステッチが出ないので見た目がすっきり。布に合う色の糸を探したり、わざわざ買いに行く必要がないのです。また、ミシンで作る時は、ファスナーの金具が邪魔になって縫い目が曲がることも多いけれど、その心配はなくなります。

そして、内側を裏地付きにする場合、下の画像の【工作方式】で作れば、糊代(縫い代)を内側に出さず美しく仕上げられます。(折り紙&工作の方法なので、慣れればカンタンです)

デメリットとしては、ボンドで貼った部分が少し固くなることや、ファスナーと布の接着に神経を使うこと。剥がれないようしっかり貼れているか確認が必要です。また、洋裁やミシンに慣れている人にとっては、面倒に感じるかもしれません。

今までファスナーポーチを作ったことがない人や、カルトナージュなどの工作が好きな人にはお勧めの方法です。

<縫わずにボンドで貼って作る2つの方法ー「ソーイング方式」と「折り紙・工作方式」>

ボンドでファスナーポーチを作る方法は複数考えられます。ただ、書籍にはページ数の制限があって1つの方法【工作方式】しか載せられなかったので、今回はその経緯やもう1つの方法について書きたいと思います。

 

上の画像は、書籍に作り方を紹介するために2013年に作った試作品。一見同じように見えるファスナーポーチですが、実は試行錯誤し、2種類の方法で作っています。さて、何が違うかというと・・・。

2つの作り方とは、「ソーイング方式」「折り紙・工作方式」(勝手にそう名付けました)。 作り方の違いで内部の仕上がりが違ってきます。

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上の画像はポーチ内側。向かって右、シャーベットオレンジの方は「糊しろ」が内側に出ていますが、左側の赤い裏地の方は糊代が出ていません。前者は「ソーイング方式」で作り、後者は「折り紙・工作方式」で作ったサンプルです。

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「ソーイング方式」と呼んでいる方法は、ミシンで作るのと同じプロセスで脇を縫う代わりに貼って仕上げる方法。ファスナーポーチを初めて接着剤で作った時はこの方法で作ったのですが、無事に仕上がったものの、せっかく裏地をつけたのに内側に糊代が出るのがどうしても気になりました。

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そこで考えたのが「折り紙・工作方式」です。

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本の帯に少し載っていますが(↑上画像)、折り紙を折って工作をするような発想で仕上げていく方法です。幾つかのアイデアが浮かんだ中、裏地をつける場合に簡単に作れて失敗しにくいと思ったのは、この「折り紙・工作方式」でした。

<どちらの作り方が自分に合っているか?の判断>

どちらが作りやすいかは、人によって異なるかもしれません。

カルトナージュ愛好家の人など、工作が好きな人は「折り紙・工作方式」にぜひ挑戦してみてください。この方法で作ると、簡単に裏地付きの巾着なども作れます。(巾着は裏地付き、裏地無しの両方のレシピを本で紹介しています)

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自分で使うので細かい部分はそれ程気にしないという場合は、1枚仕立て(裏地なし)のファスナーポーチを「ソーイング方式」で作るとあっという間に仕上がります。内側に糊代が出てしまった場合でも、ボンドで貼っていればホツレは出にくいですし、気になる場合はバイアステープで隠すといいでしょう。

<教室の皆さんの作品例>

下に紹介する画像は教室の皆さんが接着剤で貼って作った「ファスナーポーチ」。カルトナージュ教室の皆さんなので、貼って作るのは大歓迎とのことで、折り紙工作方式で作っています。

嬉しかったのは、ミシンを出さなくてもいいので縫って作るよりも楽!という意見が出たこと。

ファスナーポーチの場合は、ミシンで作るとファスナー部分の縫い目が出ることも多く、布の色にぴったり合う糸を探すのが大変な時も。縫い目を出さず、すっきり仕上げたい場合にもお勧めの方法です。

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<注意:材料に合った接着剤を選びましょう>

使用する接着剤については、布だけで作るのか、芯地を入れるかによって多少変わってきます。

●布だけで作る場合:「ボンド裁ほう上手」がお勧めです。水洗いができるというのも便利ですね。芯地を使わない巾着は「裁ほう上手」で作っています。一方、芯地を使って作るファスナーポーチやキャラメルポーチを場合は芯地の種類によって注意が必要です。 

●芯地を使う場合:薄い不織布の芯を使う場合は「ボンド裁ほう上手」でOKですが、分厚い樹脂の芯(スライサーなど)を使う場合は「多用途ボンド」や「木工用ボンド」「カルトナージュの接着剤」を刷毛で塗る方法をお勧めします。

 

今回の書籍の表紙に、「裁ほう上手」と載っているので誤解されやすいのですが、ほとんどの作品が市販の布用ボンドや木工用ボンドでも制作可能です。(芯地によって相性の良い接着剤が変わります)

本を見ていろいろ作って下さった皆様の中には、両面テープ(強力タイプ)を使ったり、ウルトラ多用途(コニシ)を使って作った方もおられ、もちろんそれでもOKです。

接着剤については、今まで様々なものを試してきたので、また別の機会に紹介したいと思います。教室では材料に合わせた接着剤や芯地の選び方も学びながら作品を作っていただいています。

 

—追記—

2015年春に「YKKものづくり館」さん主催でワークショップを行いました。書籍に載せた「折り紙・工作方式」で、裏地付きのファスナーポーチを作っていただきました。

YKKのヴィンテージ復刻ファスナー「OLD AMERICAN」とワークショップのお知らせ

縫わずにボンドで作るファスナーポーチ(裏地付)-ワークショップのキット作り

 

<超簡単!裏地なし(1枚仕立て)のファスナーポーチの作り方>

「ボンド裁ほう上手」で作る裏地なし(1枚仕立て)のファスナーポーチの作り方については以下で紹介しています。

縫わずに「ボンド裁ほう上手」で作る簡単ファスナーポーチの作り方-裏地無しタイプ(1枚仕立て)

 

<フラットタイプの次は立体ポーチに挑戦>

フラットタイプのファスナーポーチの作り方をクリアした後は、ぜひ立体のポーチにも挑戦してみてください。

キャラメルポーチを縫わずに貼って作る2つの方法

 

ロールアップ式のツールホルダー(ビタミンカラーのストライプ)

ロールアップ式のツールケース(ホルダー)を縫わずにボンドで貼って作る方法。
教室では、芯を入れる方法と芯無しで作る方法の違いなどを比較しながら、用途に合ったものをそれぞれ制作していきます。
ビタミンカラーのストライプのサンプルは、芯を入れてハリのある感じに作ったもの。

以下は書籍の打ち合わせ用のサンプル写真(2013年)で、芯有りと芯無し。実際触ってみると、使い勝手の違いなどがわかります。

 

最終的に、書籍で紹介したのは、芯を入れず布だけで仕上げるタイプ。身近な材料で簡単に作れることを優先しました。

以下にも掲載しています。

「ボンド裁ほう上手」で貼って作るカトラリーケース-ティルダの生地で

 

ハウスボックスと色鉛筆用ホルダー-”ちいさいおうち”によせて