カテゴリー別アーカイブ: バッグとこもの(書籍)

マリメッコの眼鏡ケースとコインケース(こもの入れB)

花びら巾着で紹介したマリメッコ(Marimekko)のプケッティという生地。プケッティ(Puketti)というのは”小さな花束”という意味だそうです。

金平糖のような小さな花がちりばめられたデザインは和風にも合う雰囲気で、可愛らしいのに甘すぎないさわやかなイメージ。

→花びら巾着をボンドで作る方法はこちらに載せています。

 

さて、今回紹介する画像は眼鏡ケースB(多用途ケース)コインケースB。

コインケースBは「四角いタイプのプチケース/折り紙タイプのジュエリー・コインケース」とも呼んでいるアイテムです。

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メガネケース同様、「ボンドで貼って作るバッグとこもの」の本に作り方を載せている作品で、本には「こもの入れ2種」という名前で紹介。コイン(小銭)だけでなく、旅行用のジュエリーやキャンディーなど小さなものを入れるのにとても便利です。

簡単なので贈り物にするのもおすすめ。※革のタッセルの作り方はこちらで紹介しています・・・。

革のミニタッセルの作り方(レザータッセル2)

<マリメッコの人気デザイン、ウニッコ>

マリメッコ(Marimekko)はフィンランドのテキスタイルブランド。”UNIKKOウニッコ”というケシの花のデザインのファブリックで有名ですね。(下はウニッコを使った眼鏡ケースB)

ネットショップなどでも購入できますが、人気の高い色はすぐ売り切れてしまって残念なことも。日本各地に直営ショップがあって、そちらに在庫が残っていることもあるようです。→Marimekko(マリメッコ)日本公式サイト

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<マリメッコが生まれたフィンランドから、ムーミンの話を少し>

さて、フィンランドといえば、個人的にまず思い浮かぶのはサンタクロースとムーミン。

近年、たくさんの”ゆるキャラ”が生み出されていますが、個人的には長いおつきあいの”ムーミン”や”うさこちゃん(ミッフィ)”の方に、幼なじみのような親近感があります。

今年はムーミンの原作者トーベ・ヤンソンの生誕100年。各地でイベントが開催されています。

トーベ・ヤンソン生誕100年記念「MOOMIN!ムーミン展」・・・2015年まで日本全国10会場を巡回(2014年4月「東京・松屋銀座」にてスタート)

トーベ・ヤンソンの大回顧展『生誕100周年トーベ・ヤンソン展 ムーミンと生きる』・・・日本5箇所を巡回(2014年10月「そごう美術館」にてスタート)

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北欧の生地を扱っているショップではムーミン柄の生地を目にすることがありますが、マリメッコのテキスタイルデザインを手がける鈴木マサル氏のムーミンシリーズ(MOOMIN TRIBUTE WORKS)はとても素敵。どの生地のデザインも絵本の1ページのような楽しさです。

デザイナーから見たムーミンの世界・・・鈴木氏のインタビュー、デザインの過程やムーミンのヴィンテージファブリック画像など。

ユニクロとムーミンのコラボレーション・・・鈴木氏デザインムーミンのTシャツなど

ムーミン公式サイト・・・ムーミン誕生秘話や日本のショップの紹介なども

 

接着剤で貼って作る封筒形ケース(1)とチャリティーフェアのお知らせ

手紙やカードなど心のこもったメッセージを包んで届ける封筒。世界共通の「封筒」というアイテムは、今までどれだけの人の思いを運び、喜びや笑顔を運んできたのでしょう。

今やインターネットでメールをやりとりする時代になりましたが、やはり封筒に入ったメッセージやカードは特別なもの。あまり封筒を使わなくなった現代だからこそ、封筒の形にノスタルジーを感じ、心惹かれてしまう気がします。

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下の画像は「バッグとこもの」シリーズの簡単アイテムの一つとして『ボンドで貼って作るバッグとこもの」の本に紹介した「封筒の形のポーチ(封筒ポーチ)」。多用途ケースとして使うことはもちろん、大きく作ればクラッチバッグとしても使える便利なアイテムです。

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本では表も内側も好きな布を使って作る方法を紹介していますので、ご興味のある方は挑戦してみてください。

 

<チャリティーフェアのお知らせ、そして教室での受講作品のご紹介>

さて、封筒といえばメッセージカードや招待状。今年の6月は教室にいらしている皆様からステキな展覧会のお知らせカードを3枚もいただきました。

フェーブの世界展(7/15まで)エッグアートの作品展(6/29まで)に続き、今回はチャリティーフェアのお知らせです。

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自由が丘の閑静な場所にある素敵なアートスペースでのチャリティーフェア。様々な分野のアーティストによる作品の販売があり、売り上げの収益は日本赤十字社を通じ、義援金として寄付されるそうです。

「55人のアーティスト達による東日本大震災復興支援 Charity Fair」 →詳しくはこちらから

会場:STAGE悠(目黒区自由が丘)

会期:2014年6月27日(金)-28日(土) 10:00-17:00

今回55人のアーティストの1人として参加されるのは、インテリア茶箱クラブのインストラクターを務めておられるOさん。昨年秋、「華麗なる茶箱たち」というグループ展を開いたご縁で、今回はインテリア茶箱3点を出展されるそうです。

教室でも、おしゃれな布合わせとデコレーションでいつも素敵にカルトナージュ作品を仕上げて下さるので、受講作品を少し紹介。(下の3枚の画像/撮影:朝倉)

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フランス、イギリスの布を使った明るく甘い組み合わせの3作品。無地や柄の組み合わせが絶妙で、見ているだけで楽しい気持ちに。ちょっとした飾りがなんともおしゃれ、素敵に仕上げてくださいました。Bois28

下はシックにまとめて下さった課題作品。起毛のインテリアファブリックとウイリアム・モリスの生地、色合わせから装飾まで細やかなこだわりが感じられて、メガネケースB,コインケース、多面体の箱、そして先に紹介した封筒形ケースもおしゃれです。

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【追記】:2015年9月、NHK総合テレビ地方局で放映される「くらしセンスアップ」という番組の「クラフト感覚で接着剤で作るバッグと小物」を5回シリーズで紹介し、その中で封筒型ポーチも紹介しています。

 

接着剤(ボンド)で縫わずに貼って作る封筒ポーチ

マチ付きトートとオフホワイトのポーチ-布にシミがついた場合

前に紹介したマチ付きトートソフトタイプ。 紙袋トートと同じ構造ですが、柔らかい芯地を入れるとマチが横に広がって全く違うイメージのバッグに。作り方をに載せているアイテムです。

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バッグの下は格子のステッチが入ったオフホワイトのコットンのふた付きポーチ。

白は汚れるという印象がありますが、布と「ボンド裁ほう上手(耐水性)」で作る場合は水洗いもOKだそうです。(コニシさんの説明より)

上の画像のサンプルは樹脂の芯地を入れ、水溶性の接着剤(木工用ボンドなど)で作っているので、水洗いはできません。ただ、カチッとしたバッグやポーチは頻繁に洗わないのが普通ですし、布さえあればまた簡単に自分で作れるのが良いところ。使う前に防水スプレーをかけておくと、汚れがつきにくくなります。

いずれにしても、世の中には様々な接着剤があるので、材料や用途によって使い分けるとよいでしょう。(お弁当用の袋物や巾着には水に強い裁ほう上手を使う、など・・・)

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箱やバッグなどの布ものにシミがついた時に、個人的に気に入っているのは「超電水クリーンシュ!シュ!」※1という電解アルカリ水100%の”除菌・洗浄クリーナー”。掃除全般に使える上、箱やカーペットなど布ものについたシミも結構落ちるので、もう5年以上愛用しています。(Amazon、楽天、ユザワヤなどで購入できます。コストコにも同様の商品があります)

キッチン周りの油汚れやミラーやプラスチックにも使え、結構万能選手。欲を言えば、もう少し安くなってくれると嬉しいのですが・・・。

<追記>その後、ホームセンターでちょっと安価な”電解アルカリ水100%の”除菌・洗浄クリーナー”を見つけました。問題なく使えたので、メーカーによる違いは無さそうです。

貼って作るふた付きフラットポーチ1

バッグ・イン・バッグの際に一緒に紹介したふた付きフラットポーチ。教室の課題でもあり、いろいろな大きさやバリエーションのサンプルを作っていますが、今回はその中から少し・・・。

こちらは「ボンドで作るバッグとこもの」の本に作り方を紹介したものと同じipad miniが入るサイズ。麻のアンティーク風の生地で作ったものの、書籍のコンセプトと少々ずれるのでにボツになった作品です。

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芯地に樹脂繊維芯※1を使っているのでハリと弾力のある仕上がり。ボンドは「裁ほう上手」ではなく、刷毛で塗るボンドで作っています。

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内側の生地も麻。モーブカラーよりも少し赤みがかったグレイッシュな紫色で、アンティークモーブカラーと呼ばれることもある色です。

下の2つはティルダ(Tilda)の生地を使ったもの。ティーカップ柄の可愛らしい生地とストライプや無地を組み合わせました。柄の出し方はベストではありませんが、細かいことは気にせず自由に作って楽しめるのがハンドメイドの醍醐味です。

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ふたを開くとこんな感じ↓。フラットポーチは設計がとても簡単なので、自由に大きさを変えて作れるのが良いところ。今度、この布で旅行の時に持って行く小さいサイズのお茶用(ティーバッグ用)ケースを作ろうかな・・・と考えたりしています。

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<芯地(接着芯)と作品の関係>

今回紹介したフラットポーチ、芯地(接着芯)を使うまず第一の目的は、薄い布にハリを持たせること。そして、糊代が貼りやすいこと、曲線が美しく仕上がることもメリットの1つです。もちろん芯地なしで布だけでも作れますが、その時はできるだけしっかりした布で、ふたのデザインは直線がおすすめ。布だけの場合や不織布の接着芯を使う場合は、「ボンド裁ほう上手」で作れます。※2

接着芯には多くの種類があり、いろいろなタイプを試しましたが、下の画像は少し薄めの接着芯を使ったもの。ちょっとクタッとした感じに仕上がっています。

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「貼って作るバッグとこもの」シリーズ。教室のレッスン課題にする場合は、縫うのが大変だから・・・という理由よりも、貼って作ることにメリットがあるアイテムをできるだけ考えるようにしています。そして、ありがたいことに、ソーイングと違った仕上がりが楽しめるこのフラットポーチは手芸の達人の皆さんにも大好評。目的に合わせて大きさを変え、皆さんいろいろ楽しんでおられます。

さて、縫って作った場合の例ですが、下の画像は15年以上前にミシンで作った布のポーチ。(バイアステープを探していたら、いろいろ出てきました・・・雑な作りですみません・・・) 蓋の曲線部分はバイアスを使って一部手縫いで作っていますが、私の腕がイマイチで、蓋の曲線部分など少々難あり・・・。接着芯は使わずに布だけの柔らかい仕上がりです。

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「縫って作るバッグやこもの」と「貼って作るバッグとこもの」。それぞれに良い所があるので、個人的には両方の良い所を使い分けてモノ作りを楽しめるといいなと感じています。

 

※1: 樹脂繊維芯:スライサー(ワッペンスライサー)を使用・・・浅草ゆうらぶ、角田商店などで購入可能。「ボンドで貼って作るバッグとこもの」の本、P6、P34はこちらを使用しています。また、教室の課題アイテムには厚紙を作って作る「服紗(ふくさ)」もあり、それぞれの作り方の違いを比較できるようにしています。

※2: P17のトラベルポーチは布とボンド「裁ほう上手」だけで作っています。

眼鏡ケースB 布合わせの楽しみ

前にミニバッグと一緒に紹介した眼鏡ケースB

カルトナージュの技術と「バッグと小物」テクニックを組み合わせて考えたアイテムで、ポーチや道具入れとしても使えるケースです。書籍「ボンドで貼って作るバッグとこもの」にも作り方を載せています。

課題として考えた「眼鏡ケースシリーズ」には6,7種類あって、カルトナージュの折り畳み箱のようなものからファスナーを使うものまで様々。その中でもかなり手軽に作れるので、教室の皆さんにも好評のアイテムです。

色などの好みは人それぞれなので、使う材料によって、どんなスタイルにも合うようにデザインしています。下のレトロカラーのストライプはメンズとしても使えます。

ファッションに合わせて作ったり、可愛い花柄を使ってみたり。

好きな生地を使ってポーチやコインケースとお揃いにすることもできます。

マリメッコの眼鏡ケースとコインケース(こもの入れB)

 

<教室の皆様の作品より>

教室の課題として作った皆様の作品の一部を紹介します。それぞれが好きな生地を持参して、柄合わせなども自由に考えていただきながらの作品です。

ストライプや水玉のインテリアファブリック、デザイナーさんオリジナルの刺繍入りの生地や北欧の大柄生地を使ったおしゃれなケース。タッセルなどをつけるタブ(ループ)にもそれぞれのこだわりが感じられます。

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カルトナージュでおなじみのToile de Jouy(トワルドジュイ)や起毛のインテリアファブリックを使ったシックでエレガントな作品。黄色のケースは蓋を開けると柄になっている楽しい仕上がりです。

ロマンティックで可愛い眼鏡ケース(下)。花柄や淡いピンクのドット、レースやブレード、古典柄を使って甘い雰囲気に。

リボンを貼ったり、刺繍を入れたり、3種類の布を組み合わせたり・・・。アクセントカラーを上手く使うなど様々な工夫で個性的なメガネケースが仕上がります。

Bois19-1眼鏡ケースはより自由に材料選びが楽しめるアイテムです。カルトナージュで柄合わせや色合わせに慣れている皆さんですが、教室ではあーでもない、こーでもないとあちらこちらで独り言のつぶやきが・・・。

設計もカンタンなので、メガネに合わせて少し大きさを変えることも可能。厚紙を使って眼鏡をしっかり保護しつつも、できるだけ軽量になるよう考えています。

「ボンドで貼って作るバッグとこもの」の本に詳しい作り方を紹介しています。お好きな布でいろいろ作って楽しんでみてください♪

教室でも受講していただけます。「本を見て作る自信がない、心配・・・」という方は、教室で一緒に作りましょう。詳細はこちらのページからどうぞ

フラットポーチ」とお揃いで作った皆様の作品
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貼って作るバッグ・イン・バッグー水玉のミニバッグ

「紙袋トート」とお揃いの水玉のミニバッグ。30㎝しかない布でしたが、バッグ2つと複数の小物に変身しました。(裏地はそれぞれ必要です)

バッグ・イン・バッグとして使える薄型のバッグから、ちらりとのぞいているのは眼鏡ケース(Bタイプ)※1とフラットポーチ。3つとも『ボンドで作るバッグとこもの』の本に作り方を紹介したアイテムです。

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バッグ・イン・バッグに求めるものは人それぞれ。お財布やスマホ、眼鏡ケースとポーチが入って・・・しかもシンプルで軽くて・・・。などと考えて探すとなかなか気に入ったものが見つかりません。こちらは一番シンプルで簡単に作れ、ショルダーにもなるタイプです。

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上の画像、オフホワイトのフラットポーチはipad mini が入る大きさ。通帳や冊子、葉書などを入れるのにも便利です。眼鏡ケースBは手軽に作れるので贈り物におすすめ。

母の日の追加ギフトや父の日のプレゼントなど、贈りたい人の顔や好みを思い浮かべながら、布選びをするのは楽しいひとときです。

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ミニバッグ内側は葡萄色のデニム。留め具は手軽につけられるマグネットホック。

3つとも教室のレッスンで受講可能なアイテムですが、遠方の方にも楽しんでいただけるよう、に寸法と細かい作り方を載せています。※2

※1教室のレッスンメニューには作り方・デザインが異なる「眼鏡ケースA,B,C」があり、区別するためにと呼んでいます。

※2 以下は教室で作った方の作品例。マチ付バッグ ア・ラ・カルトという課題で、お好きなタイプを作っていただいています。

キャラメルポーチ2- 布選びの楽しみ

キャラメルポーチの試作品。前回紹介した2つの作り方のうち、「工作方式」ではじめて作ってみたサンプルです。

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2番目の画像は教室の皆様の作品。試作品↑ より少し大きいサイズです。シンプルな形なので、どんな布で作っても大丈夫。自由に好きな布を選び、裏地との組み合わせも自分の好みでチョイス。市販品にはない自分だけのポーチが仕上がります。

立体作品なので、教室ではカルトナージュに使う接着剤を刷毛で塗る方法で制作。

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ファスナー部分にステッチが出ないので、刺繍作品などを仕立てる場合にもお勧めです。

インテリアファブリックで作ると、ぐっとおしゃれに・・・

キャラメルポーチ

お手持ちの布や芯地、接着剤などで作れますが、使う芯地や接着剤によって仕上がりの風合いや作りやすさが変わってきます。芯地と接着剤との関係や用途、応用例などは後日あらためて・・・。(早くまとめたいのですが、なかなか時間がとれず・・・)

 

キャラメルポーチ 貼って作る2つの方法