Cartonnageバッグ型ケースの作り方-カルトナージュの基本テクニック

◆カルトナージュで作るバッグ型ケースの作り方◆

2011年の夏に作り方を公開した「バッグ型ケース」。カルトナージュの基本テクニックが詰まっている初心者向けのアイテムです。

2011年版「作り方ページ(PC用)」は大きな画面で一覧できるので、そちらが良い方はメインサイトの作り方ページからどうぞ。レシピを掲載した際のメッセージなどもそのままにしてあります。

スマホでスクロールしながらチェックしたい方は以下をご参照ください。バッグみたいに持ち運びできるので箱作りとは違う楽しさが味わえます。

<準備する道具と材料>

作品制作に入る前に、必要な道具や材料を準備しておきましょう。今はほとんど100円ショップで入手できます。補強用のテープ(クラフトテープ、水貼りテープ)がない場合は、薄い和紙や、書道用半紙を細く切ったものなどでも代用できますが、今回の作品では無くてもOKです。

<材料と参考寸法>

必要な材料は、厚紙、白い画用紙(またはケント紙)、布です。下の写真は作る前にカットしたもの。

◆厚紙の参考寸法

カルトナージュの材料は厚紙(グレー台紙、白ボール紙など)を使います。この作品では2㎜~2.5㎜程度の厚さがおおすすめです。最近はネットで購入できますし、100円ショップに置いてあることもあるようです。

ここでは2.5mm厚で設計していますが、使用する厚紙に合わせて寸法を変更してください。

◆展開図と断面図

厚紙の展開図がこちら(下↓)。組み立て方は作品によって異なりますが、今回は底を側面で囲むように組み立てます。(底に側面をのせて組み立てる方法もあるので、その場合は構造に合わせて厚紙寸法を変えてください)

作品設計の際は、デザイン、用途、組み立てなど諸条件に合わせて、より適した構造を選んで設計することが大切です。

 

ケント紙/白い画用紙など

白色で適度にハリのある紙が適しています。ケント紙がない場合は白画用紙でOKです。

◆布などの仕上げ材料

初心者の方には、布(綿、麻などの自然素材)がおすすめです。サンプルは、綿などの布のほか紙など様々な材料を使っていますが、厚みのあるカーテン生地やポリエステルなどの合成繊維は扱いにくいので、布選びには注意が必要です。

必要な布の大きさの目安です。外側と内側は同じものでもOKですが、色や柄を変えて楽しむのもいいでしょう。

 

下はメインサイトの作り方のページ(HOW TO MAKE)を見て作ってきて下さった教室の皆さんの作品(2011年)。お菓子を詰めて子ども向けのクリスマスギフトにするため可愛い柄が並びました。

簡単な作品なので、子供たちと一緒に布を選んだり、作業するのもおすすめです。

 

<作り方 ー手順とチェックポイント>

材料の準備が出来たら、厚紙を組み立てて立体にしてみましょう。

Ⅰ.厚紙を組み立てる

組み立ての全体像は以下のような感じです。下に各手順の画像と注意点を書いてあるので、必要な方は参考にして下さい。

 

1.今回は、底(A)のパーツを側面(B)パーツで囲んで組み立てていく方法です。ここでは刷毛を使っていますが、細口のチューブ式接着剤を使ってもOKです。接着剤(ボンド)が多すぎたり、水っぽいと接着力が弱まるので注意。

2.底(A)の両脇に側面(B)を貼り、コの字になるよう組み立てます。角がずれないように慎重に作業し、ボンドが乾いて接着するまで手で押さえます。大きな箱は補強テープを貼りながら組み立てますが、ここでは接着剤(ボンド)だけで立体にしています。

※上にも書きましたが、組み立て方には複数の方法があります。今回は底を側面で囲むように組み立てます。(底に側面をのせて組み立てる場合は、構造に合わせて厚紙寸法を変えてください)

3.コの字パーツに側面(C)を載せるようにして組み立てます。厚紙の小口に接着剤を塗り、両側とも同じように貼っていきます。

4.下のシュア芯のような立体の箱が出来たら組み立て完成です。必要に応じてテープで補強しましょう。今回は小型の作品なので、ぐらつきがなければ補強なしで大丈夫です。

※補強テープを使ってしっかり組み立てることにより強度が増します。水で貼るタイプもありますが、テープにボンドを塗った方がより安心です。テープは先端をVにカットする方法、そのまま貼る方法などがあり、それぞれの目的を理解し使い分けます。※枠付き画像参照

 

Ⅱ.組み立てた本体に下貼りして布を貼る

立体の箱が出来たら、外側の布を貼ります。より美しくしっかり仕上げたい時は、布を貼る前に白い紙(ケント紙、画用紙など)で下貼りをしますが、必要がなければ省いても構いません。

5.下貼りには作品ごとの目的がありますが、ここでは凹凸を無くし、布の色を美しく見せるためです。必要がない場合は、5,6はスキップして7に進みます。

ケント紙や画用紙を必要な大きさにカットして本体に貼っていきます。接着剤を塗るときは、できるだけ均等に薄くのばし、ムラが無いよう気をつけましょう。

6.はみ出した下貼り用の紙はカットします。下貼りの作業は必要ない場合もありますが、布を貼る際に接着剤を均等に塗る練習にもなります。

Ⅲ.下貼りした本体に布を貼る

ここで布の用尺(要尺)をチェックします。作業に慣れている人は、あらかじめ全てカットして準備してもOKです。

心配な人は作業ごとに必要な布をカットしながら貼っていくのもいいでしょう。その場合は、まずは外部側面の布を33×13㎝ほどカットします。組み立てた本体にぐるりと巻いて、柄の出方や糊代(1~1.5㎝程度)をチェックしてから布を切りましょう。

 

7.布を貼っていきます。本体に平行に貼れるよう、布の裏側に印(糊代や貼り始めの位置など)をつけて貼っていくとガイドになり、斜めになるのを避けられます。

接着剤を均等にムラなく塗って丁寧に布を貼り、3面貼り終えたら8に進みます。

8.最後の面の仕上げ方は材料によって複数の方法がありますが、ほつれやすい布を使う場合は、糊代を畳んで貼るのが簡単です。※教室では材料や難易度によって複数の処理の仕方を使い分けています。

 

Ⅳ.糊代を処理して外底に布を貼る

側面に布を貼り終えたら、糊しろを処理します。全体の手順は以下の通りです。

9.4面貼り終えたら、底の糊代を処理します。写真のように不要な部分(下↓説明参照)を切り落とし、45度に折りたたんで(またはカットして)貼って仕上げます。

10.開口部の糊代を処理します。角の処理は材料によって異なりますが、ここでは初心者向けの一番簡単な方法を紹介しています。

11.角の糊代は45度に畳んで貼ると仕上がりがすっきりと見えます(下の画像参照)。写真では糊代が短く見えますが、初心者の方は1.5㎜程度あった方が作業が楽です。

12.本体の底に布を貼ります。布を貼る時は、白い紙(画用紙、ケント紙)などを芯にするのが基本です。内側に布を貼る際も同じテクニックを使うので、まずは外底で練習しましょう。

外側の布を貼り終えました。内側はまだ厚紙が見えた状態です。

 

Ⅴ.箱の内側に布を貼る、持ち手を付ける

内側に布を貼り、持ち手を取り付けます。内側に布を貼るためには、裏打ち用の白い紙(ケント紙、画用紙)が必要です。箱の中に入れて大きさをチェックしながら、底1枚と側面4枚をカットします。

 

全体の作業の流れは下の通りです。

 

13.まずは内底を貼ります。内部側面が接着剤で汚れないようにするには、本体底の厚紙側にボンドを塗ると良いでしょう。ヘラや先のとがった道具を使って、しっかりと四隅を貼ります。

 

14.内側側面を仕上げる前に、持ち手を取り付けます。

持ち手の取付けには複数の方法がありますが、ここでは内側に貼る方法を紹介します。持ち手が外れないよう、接着剤(ボンド)を多めに塗って固定してください。(小型のケースや軽い小物を入れる場合は接着剤で貼るだけで大丈夫ですが、ケースの大きさや入れるものの重さによっては、取り付け方を工夫しましょう)

[補足]   持ち手の材料は自由です。薄いテープやリボンなどを使う場合はそのまま貼りますが、革テープなどの厚みのある材料の場合は、下の画像のように厚紙部分をはぎ取り、接着後に凹凸が出ないようにすると良いでしょう。

片面に持ち手を貼ったら、もう1面も同じように持ち手を取り付けます。

15.最後に内側側面を仕上げます。裏打ち用の白い紙(ケント紙など)は布の厚さ分を考慮して高さを決め、実際に本体に入れて微調整します。持ち手をつける前に4枚分のケント紙をあらかじめカットしておくと良いでしょう。

白い紙に布を貼り、一面ずつ貼っていきます。内部側面を貼る際は、布パーツ側に接着剤を塗って本体に貼っていきます。

ヘラでコーナー部分を押さえながら、浮いた部分がないか確かめましょう。

広い面を貼ったところです。接着しにくい材料の場合は、クリップなどでしばらく留めておくのも有効です。

 

16.狭い面の内側側面のケント紙を実際の寸法に合わせて微調整し、布に貼ります。

4辺の糊代それぞれに接着剤を塗って内側に貼り、そのパーツを本体内部に接着して完成です。

無事に完成したでしょうか? 好きなものを入れて自由に使って楽しんで下さい。

 

・・・こちらは2011年の夏に公開したメインサイトの内容をモバイル向けにリニューアルし、2022年9月にこのページに掲載したものです。画像や内容は2011年のものなので、公開した年の欄に分類しています。