カルトナージュのベーシック・基礎作品「半円の箱」。
以下は受講された皆様の作品の一部です。
カルトナージュのベーシック・基礎作品「半円の箱」。
以下は受講された皆様の作品の一部です。
カルトナージュ中上級者のレッスン課題(選択制)の卓上シェルフ。重要な部分は1日で終わるため、残りは家で仕上げをする方が多い作品です。(サンプルは2008年制作)
大きいサイズで完成品を持ってきていただくのが難しいこともあって、受講者全員の画像が残っていないのが残念ですが、素敵に完成したお2人の作品を紹介します。
まずは可愛さがたくさん詰まった引き出し付のシェルフ。ソフトな色調、子どもと犬、ストライプ、水玉。そしてスカラップデザイン。見ているだけでほのぼの幸せな気持ちに。
引き出しは取り出してミニ小箱としても使えます。こまごました道具を入れたり、文房具を入れたり・・・。シェルフの棚はある程度の重さまで耐えられるような構造にしています。
もう1つはクラッシックデザインとスタイリッシュなテクスチャーを組み合わせたおしゃれな作品。水拭きできるフェイクレザー、オレンジとライトグリーンの配色。モダンなインテリアスタイルにもなじみ、かつアクセントにもなるシェルフです。
下はシェルフとお揃いの材料のスクエアバスケット。アクセントのエルメスのリボンがピリッと程よいスパイスに。
好きな色、落ち着く形や柄、住まい方や使い方は人それぞれ。同じ課題でも、それぞれの個性が感じられる作品に仕上がると、とても嬉しく思います。
カルトナージュの基礎課題。教室で学んで下さった皆様の作品。
リボントレイ、布箱、ラウンドバスケット、リボンボードなど。
1,2枚目はYさんの作品。3枚目はKさんの作品。それぞれの個性が光っています。→Bois de Atelier Fa-Decorのページより抜粋
折り紙のように折って作る、コイン(ジュエリー)ケース2種。 どちらも手のひらにのるサイズの「こものいれ(コインケース)」で、工作のように接着剤(ボンド)で貼って作っていくシリーズです。
<「こものいれ(コインケース)」の2つの形>
教室では”角ばったかまぼこ型(3枚目の画像)”をA、四角形(下画像)をBと呼んで区別。作り方は全く異なります。
ふたを開くとこんな感じ(下画像↓)で入れるものは何でもOK。身のまわりの小物って意外にたくさんあって、コイン、ジュエリー、鍵、手芸用の細かいパーツ、PC用のスマートメディアや充電コードなど色々なものを入れています。
<貼って作る”こものいれ(コインケース)A,B”・・・エルメスの革製品みたいなコインケース>
下の画像は、折り紙のように折って作っていくAタイプの試作サンプル。内部を布にしたりフエルトにしたりと、いろいろ試行錯誤している段階のもの(イマイチの仕上がり・・・)。
この課題アイテム誕生のきっかけは、2009年か2010年のワークショップの後のこと・・・。「こんな感じのものをカルトナージュで作りたいので、ぜひ講座アイテムに」と、ご愛用のエルメス(Hermès)の革の折り畳みケースを見せて下さった方のおかげで生まれたアイテムです。
革細工だったら、一枚の革で作れますが、布で作る場合は革細工とは違った方法で仕上げます。
折り紙のように紙を折って型紙作りをしていると、いろいろなアイデアが浮かんできて、異なる作り方の2種類のコインケース(AとB)が誕生。
・・・その後、レッスンを受講された方が、「エルメス(Hermès)に四角いタイプのコインケースもありますよ」とご自分のケースを見せて下さって、エルメスに両タイプの革製コインケースがあることを知って嬉しくなりました・・・
<設計、材料、留め具など>
AもBも設計はとても簡単。縦と横の大きさを少し変えるだけで、いろいろな形が出来上がるのが面白いところで他にもバリエーションがありますが、また別の機会に紹介します。
内部はフエルト、クロス、綿プリント、合皮などお好みでOK。
レッスン課題用のサンプルは、さまざまなご希望に対応できるよう、生地の種類や厚さ、内部に使う材料などを変えていろいろなパターンを作ります。失敗作や変なものもたくさん出来上がりますが、それがレッスンで”悪い例”として役立ってくれます。
留め具はホックでもマグネットでも、くるみボタンでもOK。PCまわりの小物(USBカード)などを入れる時はホックやくるみボタン、面テープが安心です。
★こちらの「こもの入れ2種」の作り方は、2014年4月発売の「ボンドで貼って作るバッグとこもの」に掲載しました。ご興味のある方はせひ作ってみてください。
★他の作品例はこちらの記事にも
針や糸、ミシンなしで、縫わずにボンドで貼って作るファスナーポーチ。
2014年に発刊された『ボンドで貼って作るバッグとこもの』の本には裏地をつける2枚仕立てのタイプの作り方を紹介しました。
書籍に載せた作り方については、教室の課題としてお教えしている教材でもあり、出版社さんから書籍として出していただいているという事情があって、このページで全て紹介することはできないのですが、以下に作品例などを載せています。
工作(クラフト)感覚で作る方法なので、カルトナージュで接着剤に慣れている人はぜひ挑戦してみてください。
一方、「いきなり裏地をつけるタイプは面倒、まずは簡単なものから試してみたい・・・」という人は『裏地無しの一枚仕立て』のタイプからスタートしてみましょう。
下の写真のように、3工程なので簡単です。
1枚仕立ては裏に糊代(のりしろ)が出ますが、見た目は裏地付きのポーチ(2枚仕立て)と同じように仕上がります。ボンドで貼った部分は多少固くなってしまいますが、縫い目(ステッチ)が出ないのですっきりした仕上がりになります。
<ボンドで作るファスナーポーチ(裏地無しの一枚仕立て)の作り方>
まず、材料と道具を準備しましょう。布、ファスナー、接着剤さえあれば、ほとんど身のまわりにある材料で作れます。
<材料選びのポイント>
◇布: 芯地を入れずに1枚仕立て(裏地無し)で作る場合は、ある程度の厚みのある布を選びましょう。帆布(キャンバス地)やデニムなどもOK。ナイロン、ポリエステルなどの化学繊維は接着しにくいので、綿や麻の自然素材を使用します。リバティなど薄手の布で作る場合は、裏地付きの2枚仕立てがおすすめです。
◇ファスナー:ファスナーの布部分の素材は自然素材(綿や麻)が接着しやすく良いのですが、市販のものはポリエステルがほとんどです。しっかりとアイロンで圧着することで剥がれを防ぎましょう。
◇接着剤: 布だけで作る場合は、コニシの「ボンド裁ほう上手」がおすすめです。アイロンを使うのがちょっと面倒ですが、自然素材の布と布ならしっかり接着できるからです。使用した場所が少し硬くなるのが難点ですが、ボンドなのに水洗いができるのは良いところ。芯地を入れる場合は、芯地の種類によって接着剤を選びましょう。
① 作りたいポーチの大きさに合わせて、ファスナー、布(のり代を加えた大きさ)を用意します。糊(のり)代は1.5㎝程度ずつあればOKです。
② ファスナーをつける側の布の糊(のり)代を上下とも裏側に折り、ボンドで接着します。糊(のり)代を折る時は、画用紙をあてアイロンをかけるとまっすぐに綺麗に折れます。「ボンド裁ほう上手」を使った場合は、必ずアイロンで圧着しましょう。
③ 側面の糊(のり)代は、アイロンをあててあらかじめ折っておくと、後半の作業がしやすくなります。のり代の折り線の位置は、金具の端から2,3mm程度を目安にします。※布の厚みによって若干変わります。
④ ②で貼ったのり代(布裏側)にボンドを塗ってファスナー表側に貼り、アイロンでしっかり圧着します。ファスナーのスライダーがスムースに動くよう、ファスナーテープと布の間が狭くなりすぎないよう注意してください。
⑥ 片側が終わったらもう一方も同様にファスナーに貼り、上の画像のように筒状にします。
⑦ 側面ののり代を内側に折りこみ、用途に合わせてファスナーの位置(下図参照)を決めます。のり代にボンドを塗り、しっかり貼り合わせてアイロンで圧着して完成です。
<ファスナーの位置について>
ファスナーポーチは、ファスナーの位置によって使い勝手が変わります。入れる物や用途に合わせてファスナーの位置を決めましょう。
ポーチが完成したら、飾りなどはお好みで。使い勝手重視でシンプルなままにするもよし、リボンやブレードを貼って可愛くしてもよいでしょう。ブレードやリボンは、素材にもよりますが、貼ってつけることが可能です。
上の方法で1枚仕立てのファスナーポーチが簡単に作れます。ここまでの作り方をクリアした人は、裏地付き(2枚仕立て)や応用アイテムに挑戦して下さい。
<しっかりした裏地付きのポーチを作りたい人は・・・>
せっかく作るなら、可愛い裏地をつけたい、構造的にしっかりしたものを作りたい、という人も絶対多いはず。・・・と思って考えたのが、上で紹介した『貼って作るバッグとこもの』の本に載せた「裏地付き(2枚仕立て)のファスナーポーチの作り方」です。
工作のように”糊代(のりしろ)”を貼って作っていく方法で、内側もきれいに仕上がるのが特徴です。ボンドの接着性だけに頼るのではなく、構造的にもしっかり強度が出るよう考えているので、ぜひいろいろな大きさで作ってみてください。
<ワークショップやレッスン受講、通信講座など>
「貼って作るバッグとこもの」のアイテムは教室でも受講していただけます。ご希望の方はこちらからお問い合わせください。※追記(2020年11月):遠方の方からのご希望があり、現在、通信講座やオンライン講座についても検討しています。
以下は2015年の春にYKKさんの「ものづくり館」でワークショップを依頼された時のもの。ちょっと珍しいヴィンテージ復刻ファスナーを使ったワークショップで、初めての方でも無事に仕上げていただきました。
<その他 応用アイテム>
◇縫わずにボンドで貼って作る三角ファスナーポーチの作り方(裏地無し1枚仕立て)